【ブログ新規追加454回】
山や丘陵に古くから自然自生している「山野草」が大好きだ。
子どもの頃は、父が出張先から送ってくれる絵葉書セットに多くの植物があった。
それは、「高山植物」で、森林限界を超えた高い山にだけ咲く、見た目は儚いが強靭な体力を持ち合わせている植物を絵葉書から知り調べることが小学生からの趣味となっていった。
高山植物への憧れは募るが、森林限界のある高山はこの東京にはない。
小学5年生の時に家族で登山した富士山でわずかに高山植物の初鑑賞ができた。
溶岩石ばかりの登山道には可憐な高山植物がささやかにこじんまりと咲いていた。
※ 富士山で見られる高山植物→イタドリ、イワツメクサ、シモツケソウ、フジアザミ、ミネヤナギ、クルマユリなど。
中学2年生の時、林間学校で美ヶ原~車山の登山で高山植物(ニッコウキスゲやコマクサ)の咲き乱れる様を見て、ずっと憧れていた高山植物の虜になった。
まるでアルプスの少女ハイジの世界だったから(笑)
一時は、母の影響で園芸種が好きになったが、自分で育てるよりも山や丘陵で希少な花を探す山野草ハンターが断然面白く、この数年は山野草ばかりに興味の先は移って行った。
では、これまで山や丘陵で撮った春・夏の植物をすこしづつ紹介しよう。
★
• ヤマユリ(夏・三頭山で撮影)
発芽から開花まで5年以上もかかる。風貌が豪華で華麗であることから「ユリの王様」と呼ばれる。
• ヤマオダマキ(夏・道の駅滝山の山野草コーナーで購入した。しかし山野草を家で育てるのに難儀し、あまり長く咲かせられなかった。やはり山野草は山の中でひっそりと咲くのを見つけるほうがずっと楽しいし、花にとってもそのほうがいい。)
オダマキとは麻などの繊維を巻いた管のこと。花の様子が似ていることからこの名前がついた
• 山帰来の実(夏・市内丘陵で撮影)
クリスマスリースに欠かせない赤い実。青い実を初めて見つけた時は狂喜乱舞しながら撮った一枚。
• レンゲショウマ(夏・厚木市 荻野運動公園で撮影)
森の妖精と呼ばれる白レンゲショウマ。本州の太平洋側(温帯地域)に分布する希少な山野草。
• シュウカイドウ(夏・御岳山で撮影)
ベゴニア科の多年草。夏から初秋に草丈70㎝ほどに生長する。偏心形で左右対称の葉っぱを交互にはやす。
この葉っぱは最終20㎝まで成長し、葉そのものにシュウ酸が含まれる。
20日に登った御岳山でも、夏の花の競演が繰り広げられていた。
TOPの写真ではわかりにくいと思うが、オニユリ、ミズヒキ、レンゲショウマ、ツユクサ、ノギク、ギボウシ他いくつもの花々が一堂に会した模様を見られて登山の疲れも忘れて撮った一枚。
また、登りに全集中したから、コアジサイやシモツケの風情を撮るのを止めてしまった。ああ~残念(泣)
でも、レンゲショウマの園地では30分ほど夢中で撮影した。たぶん一日中撮っていられるだろうな(笑)
花の風情はその時かぎり。雨や風でまったく違うものになってしまう。
まさに一期一会の出会いなのだ。
秋は紅葉が待っている。
樹々や草花への想いは尽きない。
「花むくげ 一歩前へへと 日々暮す」 清流子
生薬としても用いられる木槿、一日花として次々と咲き続ける生命力は見習うべきかと。毎日少しづつでも前進する気概で、サスティナブルな生活を送りたいものです。
むくげいいね( ´艸`)