【ブログ新規追加487回】
• わたしとピアノの出会い
わたしとピアノとの付き合いも、もう50年以上だ。
わたしの母が必要に迫られて、運転免許を取りに自動車学校に行き始めたのだ。
その自動車学校の保育ルームというか託児所でわたしはピアノと出会った。
当時3歳だったわたしの一番のお気に入りになった。ポロポロポロ~ン♪と、ほそ~い指で押してはその音を飽きずに、毎日毎日楽しんでいたらしい。
母の免許が無事に取れた日。わたしはこう言ったのだそう。
「み~ちゃんね。ピアノやるんだから!」って。
母はその言葉を忘れずに、わたしにすぐ小さな赤いおもちゃのピアノを買い与えたが、わたしは、「こんなの違う!黒くて大きいの!」と、反発するも当面は赤いちっちゃいおもちゃのピアノで健気に遊んでいた。
6歳の誕生日。家にピアノが届いた。田舎だもんで、近所の人がどんどん見にきたっけ(笑)
• 6歳、ピアノ教室でグランドピアノと音の素晴らしさに出会う
その月から、わたしは母が見つけてきたピアノ教室へ通う日々が始まった。
週一回のレッスン日は普通のバスに乗って通う。それが何とも「お稽古」らしい感じ。
そして、わたしは自動車学校で出会ったピアノや、わたしの買ってもらったピアノよりさらに大きなグランドと呼ばれるピアノに教室で出会ったのだ。
その音の深いことったらない。先生の奏でる一音一音に魅了された。
先生の弾く深い音色が聴きたくってレッスンは休まなかったよ。
• 練習をサボるのが得意だった
でも家での練習をサボってばかりで、6歳から10歳まで4年間も「バイエル上・下」を弾く劣等生だった(笑)
毎日、休まず続けないとダメなんだ…と知った時のショック!
でも、止めたくない一心で続けてきたんだ。まず、上手にサボれるようになったしね(笑)
劣等生だったけど、ピアノの音が大好きで仕方がなかった。
• ピアノの音には癒し効果がある
家でもわたしが練習をサボっていると、母が勝手に適当な鼻歌を歌いながら弾いていたっけ。
きっと、家事・育児で疲れていたんだろう。いいストレス解消だったのかもしれない。
ピアノの音には「癒し」の効果があるという。
ピアノを弾くことでドーパミンが多く分泌される。ドーパミンとは、幸福感や快感、意欲を感じるホルモンで、元気な体を保つには欠かせないホルモンなのだ。
特にピアノの音色には深いリラックス効果や癒し効果がある。また、演奏することでストレス解消効果が期待できる。(資料先→「ピアノを弾く、聴くことで得られる〇〇効果とは?」http://toyonext.co.jp/archives/1658)
で、音楽大学を目指すために、サボりぐせから脱出したわたしは、毎日毎日の練習と週一回のレッスン(発表会や演奏会は半年に一回)は音楽大学を卒業するまでずっと続いていた生活習慣だった。
音楽大学を卒業して、「ピアノを教える、演奏する」といった仕事を担うようになってからは、毎日の練習はするものの、週一回の教授のレッスンはなくなった。
その後、紆余曲折を経て、ピアノとの距離が生まれても、ずっと一緒だったピアノは今でもわたしの「心の支え」なのだ。
★★★
人生はどちらかと言えば、険しい山登りを繰り返すのと似ている。
平穏な毎日に突然、一滴の黒いシミが落ちることもままある。
特に、仕事(営業職)では人に揉まれながら現場で案件を推し進めるわけで、そういった「シミ」がすんごくつきやすいのよ。
そんな時、わたしは一心にピアノに向かう。心を鎮めてくれる曲を選び、ただただ無心に楽譜と戯れる。
しばらく没頭すると、「相手のやったことが悪い」のだと一方的に思い込んでいた卑屈な気持ちがすう~っと、消えて「ああ、また勉強が進んだ」「ひとつ山を登った」と、清新な気持ちになれるのだ。
ピアノの音色の持つ、癒しの即効性には驚かされ続けている。
というわけで、ピアノの効果をまとめてみた。
今週、仕事で軽くつまずいちゃったので、いつもやっている気持ちの回復方法を「ざっと」書いてみたのだ。
稼ぐ仕事ではない、楽しんだり、癒すためだけに弾くピアノであって良かった。
何でも仕事に結びつけると窮屈で、そうでないところで欲している気持ちに寄りそうのが、今のわたしのピアノライフ。
仕事だったが時を経て最高の趣味になった・・・という話。
わたしは「猫ふんじゃった」を伴走をつけて弾くよ!
本来「4本の手」で弾くんだけど、わたしは極秘練習の末「2本の手」で弾けるようになったのだ(笑)
「秋の音や 聞く境涯で 人知れず」 清流子
流れてくる音をどう聞き取るか、その人の置かれた境遇、状況、環境で心にどう響くかは人それぞれ。虫の声も楽器の音も違って聞こえる。人生への向き方一つで変わってくる。
虫の音も海外では「雑音」とか( ´艸`)