【ブログ新規追加797回】
わたしの本籍は広島県大竹市新町。
でも、一度も住んだことはない。
夫と出会い、結婚が決まった時、夫の両親から「本籍を東京から広島に移して!」と言われた。
言われるままにそのようにして、早や38年が経つ。
夫やわたしの仕事環境が同居を遠ざけてしまったのは、今でもたったひとつの後悔だ。
もっと本気で向き合うべきだったんだろう。義父も義母も亡くなった今はもう何もできない。
わたしにも、広島県人となってほしいという願望があったのだと考えるのだ。
だから、この本籍だけが、わたしの故郷なのかもしれない。
そして、こうも思う。
ふるさとは、ひとつじゃなくていい。
帰りたい場所は、いくつあってもいい。
美しい⾃然の⾵景があって
その⾃然が育んだおいしさがあって
その⾃然を愛した⼈たちが笑っていて
通り過ぎるだけの観光とは違う、
その⼟地に深く根づいた
尊くて濃密な記憶といくつも出会える。
いちど来たら、ああ、ここだったとわかる。
わたしの「⽣きる」が満ちる贅沢な場所。
それが「HIROSHIMA」
8月6日 原爆の日によせて
「ピカドンで ケロイド纏ふ 広島忌」 清流子
一瞬で焼きつき影になった人や黒い雨で放射能汚染された人、ケロイドを刻印された人、手肌をぶら下げ川に向かった人々を想うと背筋が凍ります。今こそNPT体制を堅持し推進しなくてなりません。
1年に一回、真剣に向き合う惨事( ´艸`)