【ブログ新規追加950回】
『心のザワザワがなくなる 比べない習慣』玉置 妙憂・著(日本実業出版社)
簡単レビュー
子どもの頃は兄弟や同級生と比べられ、社会に出れば同僚と比べて評価される。
「比べられる」ことが嫌だと思っていたのに、気づけば自分の子どもとよその子どもを比べて一喜一憂したり、同僚と自分を比べて勝手に嫉妬したり落ち込んだりしていないだろうか。
本書では現役看護師であり僧侶でもある著者が、優しい語りで「比べる」→「落ち込む」の無限ループから抜け出すコツをざっくりと教えてくれる。
実は、比べることは「慢」といって、仏教では煩悩のひとつ。
人間である以上、比べる「慢」の煩悩を完璧になくすのは難しいと言われている。
人と比べて嫉妬したり落ち込んだりする「悪い比べる」を減らし、
心が満たされる「いい比べる」を増やすことで、毎日をよりおだやかに生きていく術が本書から得られるだろう。
何かと人のやっていることが気になったり、人の仕事に「ケチ」をつけたくなる・・・なんていう時は、いったん物事の物差しを見直すことも必要だ。
そんな見直し時期に、そっと寄り添うような本書をどうぞお手元に。
★
わたしが目指している「穏やかに生きる」を徹底すると、他人と自分を比べなくなるのよね。
常に自分の「心の声」を逃さないようにもしている。
で、この書籍から得た知見は「比べる」とは「慢心」に当たる行為だということだ。
昨年10月にこんなことがあった。
ある日、わたしのFacebookページの投稿記事にこんなコメントが。
「よろしくお願いします!」とだけ。見知らぬ男性のコメントが書き込まれていた。
しばらく放置していたら、今度はメッセージに書き込みがずら~~~っと。「あなたの投稿が気に入ったのでお友達申請したんです。私は2000m以下の山には登らない~中略~次はあなたが私のページに飛んで固定記事にいいね!をしてください」と。
いきなり、「よろしくお願いします!」で、次は「自分の記事に飛ばせていいね!の強要」をしてきた。その間、わたしは1度も言葉を返してはいないし、友だち申請もせず。
かなりの承認欲求の塊みたいだと感じた。こんな人とSNSで友だちになったら、「すごいでしょ!」の連発だろうな・・・(汗)
メッセージは続いて「今月は北アルプスに毎週登った。そのことを野口健さんに話したら「俺でも毎週なんてやんない!クレイジーだね!」と、言われたと。嬉しそうに書き込んでいた。
わたしは、気持ちが悪くなり、その人をブロックした。という話。
SNSでは、こういった輩には簡単に距離を取ることができる。だって知らない人だもの。
慢心だらけに見えたそのメッセ―ジも消去できたし。自慢話はよそでやってくれればいいのだし(笑)
小さな出会いで心がザワつくなんて時にも、『比べない習慣』を読んで落ち着くのがいい。
本当に「本」に助けられてばかりだわ(笑)
では、また!
「人日の 呪縛解くなり 機動せり」 清流子
七草粥で乱れた年末年始の体調を整えるとともに、今後の発句について比較自体ではなく、比較対象を選ぶという観点から少し遠くから眺めて思案したい思いました。