4~5月と新型コロナウイルス感染防止対策で、ずっと品川の会社へは出勤せず。営業へはすべて直行直帰していた。
今日は営業現場から離れて、会議中心の内勤。オンライン会議システムで会議に参加の同僚が約半分。そんな久しぶりの会議の前にお隣の新駅 高輪ゲートウェイ 駅を見物に行ってきた。
山手線で30番目の駅となる高輪ゲートウェイ駅は4月14日、品川〜田町駅間に開業した。同線では49年ぶりとなる新駅の開業だが、昨今の新型コロナウイルスの影響で記念式典などは中止。駅前で予定されていた関連イベントも延期が決まっており、静かなスタートとなった。
高輪ゲートウェイ駅は、JR東日本が進める品川駅北側エリアの都市開発計画「グローバルゲートウェイ品川」の中核施設として設置された。品川駅から約0.9キロ、田町駅から約1.3キロの地点に位置し、北西約200メートルには都営浅草線・京浜急行線の泉岳寺駅がある。
この距離感だったら、歩いて会社まで行けそうだったが雨で断念した。
このエリアにはかつて、江戸の玄関口として大木戸(関所)が置かれ、明治時代には日本初の鉄道路線が開通した地という歴史的背景を持つ。さらに、JR東日本は上述の「グローバルゲートウェイ品川」に国際交流の玄関口としての役割を持たせることを狙っており、公募の結果、その拠点として設置する新駅の名称を「高輪ゲートウェイ駅」とした。
しかし、おどろくのは鉄骨と木の融合でできた駅構内だ。
●「和」を意識した開放感あふれる駅舎
駅舎の設計には建築家の隈研吾氏を迎え、国際交流拠点の玄関口として「和」を感じられるデザインとするため、随所に福島県産の杉材等を活用した。
4,000平米の白い大屋根は折り紙がモチーフ。中から天井を見上げると、障子のように外光をやわらかに拡散していることがわかる。
構内は日本の駅としては珍しい吹き抜け構造で、ホーム階でもこの天井からの光を感じられる。
● 駅構内には無人コンビニが!
改札を抜けて左手にあるガラス張りの店は無人AI決済コンビニのTOUCH TO GOだ。高輪ゲートウェイ駅の目玉とも言える施設。
TOUCH TO GOでは、店内に設置したカメラやセンサーが、客が手に取った商品をリアルタイムに認識する。購入金額が自動的に計算されるため、レジ業務にあたる店員が不要となる次世代の売店だ。当たり前のようにどんどんビジネスマンが入って買い物をしている。
● 案内も掃除もロボットがお手伝い
JR東日本は、高輪ゲートウェイ駅を新しいことをはじめる場所と位置付けており、AIサイネージやロボットを試行導入している。
AIサイネージは利用者の音声を認識して、駅構内や周辺、乗り換えなどを日本語、英語、中国語、韓国語で案内。改札外にも2台設置されている。「好きな食べ物は?」などといった、案内以外の質問に答えてくれるものもある。訪れた際には、ぜひ試してみてほしい。
わたしは、ちょっと時間足らずで操作できず。残念。
ロボットは6種類で、それぞれ警備や清掃、案内、移動支援等の業務を担う。3月中旬から順次稼働している。
駅構内が足に優しい木で作られていたのが、なんともいい感じ。今回は行かなかったトイレも素敵らしいとのこと。駅の玄関口 高輪ゲートウェイ駅 という文字の表示も通常はゴシック体なのだが、ここではあえて優しい明朝体を導入したのだそうだ。こだわりが随所に詰まった近未来駅。
● 正式開業は2024年
車両基地の再編によって生まれた都心の空白地帯に開業した高輪ゲートウェイ駅。実は今回は暫定開業で、正式開業は前述の「グローバルゲートウェイ品川」のまちびらきに合わせた2024年度の予定だそう。
正式開業の頃には、駅前に複数の高層複合施設がオープンする。たぶん4年後はまだ通勤しているだろうから、正式オープンされた近未来駅を今一度、記事に納めてみたい。
「ゲートウェイ 土用の迫る 駅舎かな」 清流
”ゲートウェイ”は、異なる世界を結ぶ接結点というコンピュータ用語。この駅は日本と海外の門口としての役割と聞くが、具体的にはどういう文化交流を指すのかがわからない。本来なら五輪中で土用のうなぎでも食すところだが?
ああ・・・今週は土用だね(笑)