【ブログ新規追加210回】
わたしの仕事は出版営業。出版の世界では、配本制度というものがあり、書店様はランクにより、あらかじめ新刊などには適切な分量とは言えないまでも、だいたいの数で入荷がなされる。
仮りにAランクの大型書店で10冊の入荷がある場合、Bランクでは1~2冊だったりする。そんな大人の事情がある書店で、いつでも欲しい本が手に入るってわけじゃないのよね。
で、わたし達出版営業は、配本だけではなく、新刊であれば、書籍の魅力をあの手この手で紹介し、何とか平積みなどの場所取りを約束する。その上で、後日、ポップや看板をお持ちし、売り場を作り上げていく。
で、既刊の本のメンテや実用書、学習参考書やドリルの在庫チェックや補充など、仕事量はかなりなものだ。それと、本だけでなく、文具や玩具もあるし、マルチメディア関連も。ふう~~(笑)
今日、脳活実用書のコーナーで、こんなことがあった。
70代前半ぐらいのご婦人「ちょっと、話を聞いて下さらない?」
いきなり声をかけられた。「いいですよ」と、わたし。一応店長に接客の許可を頂き、話を聞く。
ご婦人「ちょっとボケはじめた人に使うドリルを教えて!」
わたし「男性?女性?」
ご婦人「男性」
わたし「本は読まれます?新聞は?」などと、個人情報に関わらない周辺情報を頂く。
ご婦人「そうね、本は大好きだったけれど、今ではすぐ飽きた!と言って放り出しちゃうわ」
丁度、認知症用の棚の前で話をしていた。ご婦人はどうも「大人のぬりえ」米山公啓・監修が気になるらしい。医学博士の米山公啓先生のファンのようだ。
それでも、わたしは続けて「計算はどうですか?」「音読はできますか?」など聴き出し、
丁度いい「記憶の訓練」になる、一冊をおすすめした。
ご婦人の顔が一瞬で、パア~っと輝いて、「黙読→音読→書いてみる」がセットになったその本を手に取り、ひとこと言われたのだ
「これで、ストレスから解放されるわ・・・」と。
ボケ始めた人との暮らしに途方に暮れていたのだと。色々と考えて良かれと思い手を尽くしても、すぐに飽きてボンヤリしてしまうのが悩みのたねだったのだ。
少しでも没頭して取り組んでくれたら、自分の時間も取れるだろうとも言われた。
ずいぶん、追い詰められていた様子。
わたしがおすすめしたドリルは、「脳を鍛える大人のドリル」で計算から古典まで全20巻ほどある大ベストセラー(東北大学教授/川島隆太先生・執筆/監修)
使い方を丁寧にお伝えし、わたしも脳出血発病で脳の回復に使ったドリルだとお話しをしたら、「そんなにいいのなら、ずっとシリーズを買い続けるわ!」と。
認知症予防とストレスフリー・・・まさに彼女にとっては一石二鳥のドリルだったようだ。
ほんの少しでも、お役に立てたのであれば嬉しい。こんな営業冥利に尽きることはない。
そして、毎日、営業が楽しくて仕方がないのは、こんなリアルな出会いがあるからなのだ。
まさしく、ストレス・フリーの実現。
さて、ストレスフリーを実現する、大ベストセラーとなった「ストレスフリー超大全」を紹介する。
【書籍紹介】
『ストレス・フリー超大全』精神科医;樺沢紫苑・著(ダイヤモンド社)
精神科医が教える ストレスフリー超大全。
※ 簡単概要
ストレスを溜め込みすぎると、体調を崩したり、うつなどのメンタル疾患に陥ってしまう。
大事なポイントは、
・寝ているときにストレスがない状態になること
・次の日にストレスや疲れが持ち越されていないこと
昼間にバリバリと働いてストレスが多くても、ちゃんと夜にリセットして解消していく。
ストレスと上手な付き合い方ができ、ストレスを溜め込まない人のことを「ストレスフリーな人」と定義する。
医療の臨床経験では、「几帳面でまじめな人ほどうつになりやすい」傾向を感じるのだそうだ。
あなたの「考え方」「受け止め方」を少し変えるだけで、ストレスを受け流せるようになる。それだけで、「不安」や「悩み」の9割は消すことができるのだ。
本書では、誰しもが悪いストレスを感じる「人間関係」「プライベート」「仕事」「メンタル」「健康」という5つのテーマに対し、「科学的なファクト」と「今すぐできるToDo」を示した。樺沢氏はこう続ける。
私の精神科医としての経験から、現実的であり、かつ、効果抜群のノウハウだけを紹介します!
「何処ででも ストレスフリー 冬うらら」 清流
初冬の穏やかな日は、身も心も温かさを感じます。束の間でもうららかな気持ちで過ごせれば、ストレスからも解放されますよね。