【ブログ新規追加343回】
緊急事態宣言の真っただ中、市内にクマガイソウの群生が見られるところを発見してしまった。
これは、もう見に行くしかない!と、今朝早く、裏高尾に行って目的を果たしてさっさと帰ってきた。
誰もいない石造りの鳥居の裏に、クマガイソウはひっそりと、咲き乱れていた。
※ クマガイソウとは・・・ラン科アツモリソウ属に分類される多年草の一種だ。大きな花をつけ、扇型の特徴的な葉をつける。
クマガイソウ(和名)の由来だが、レブンアツモリソウと共に、膨らんだ形の唇弁を昔の武士に見立てて、背中に背負った母衣を思いなずけられたそうだ。
• レブンアツモリソウとは・・・樺太・礼文発祥の敦盛草。下の写真はレブンアツモリ群生地。(花&群生地 / 画像拝借)
また、源平合戦の熊谷直実(くまがい なおざね)と、一の谷の戦いで直実に討たれた平敦盛(たいらのあつもり)に充ててつけられたという説もある。(資料先→https://ja.wikipedia.org/wiki/Wikipedia より)
クマガイソウは、地元の保全活動をされてる方々に保護されている。
一帯には100輪近く(数えてはいない)のクマガイソウが群生していた。
あの高級料亭「うかい鳥山」がすぐそこにある。
クマガイソウを見るために、近所の家々の前には駐車はできないが、神社の前の空き地には駐車しても良いと、地元の方から聞けた。
クマガイソウ、昔は高尾山で普通に咲いていたそうだ。
しかし、環境変化や乱獲などの影響により、自生のクマガイソウは激減してしまった。
こうして保護されていたり、人が足を踏み入れないところでひっそりと咲いている姿でしか見かけることが難しい状態。
ここも、ロープが貼られ保護されていた。
それでもかなり接近でき、初クマガイソウの撮影ができて嬉しかった。
※ 撮影場所・・・菊一吉高稲荷の鳥居の後ろ(うかい鳥山の看板標識を見つけたら左折してすぐ左手)
5月1日 午前9時。
うかい鳥山の手入れされた至極の庭園を眺めてきた。もちろん、食事はしない。
コロナだもの(笑)
「行く春の 礼文遺伝子 咲きにけり」 清流
平家物語に由来する熊谷草は敦盛草と同属のよく似た花。熊谷草はひっそり木陰に、樺太・礼文発祥の敦盛草は日当たりの良い草原を好む。物語では、敦盛は直実に討たれ戦場の露と消える。