信州旅でセンスを磨く~温泉町のリノベと山岳リゾートでの癒し~二泊三日を時系列でまとめる(情報リンク多め)【風景・スポット紹介】

【ブログ新規追加1056回】

(松本市美術館・松本出身の芸術家「草間彌生」の作品)

◎6月27日(火)

• 朝6時に出発(国道20号で長野県諏訪市を目指す)途中休憩を挟みながら、のんびりドライブ

• 11時「ぷらっとパーク諏訪湖(下り)」へ到着。写真を撮りながら休憩。

ぷらっとパークとは一般道からSAに入れるNEXCOの地域ドライブサービス施設。(https://sapa.c-nexco.co.jp/guide/platpark?sapainfoid=119長野諏訪湖SA)

• 13時 長野県松本市へ。(ホテルのチェックインまでに「松本市美術館」や「松本十帖」の下見に行き、海鮮市場で寿司&蕎麦定食を食べる)

(松本駅にあるエースイン松本のチェックインは15時。松本城など市内をぐるっと車で流して、ホテルの無料駐車場に停めてホテルへ)

なぜ、今回は15時チェックインにこだわったのか?

ホテルの市内観光サービスを受けるチケットを取るため。(当日宿泊者限定でアルピコ交通グループより、15時チェックインに配布されるもの。サービス内容は「美ヶ原高原温泉・翔峰 温泉バスツアー」で、このツアーはバス代、温泉代がすべて無料!で、このツアーに参加するために15時前にはホテルに入った。

美ヶ原高原温泉・翔峰→公式HP;https://www.hotel-shoho.jp/

(公式HPより)

• 18時35分~20時35分の温泉バスツアー。高級旅館の温泉は至福じゃ(笑)あとは、シティホテルでのんびり、部屋呑みしながら夕食を食べ就寝。(全国旅行支援のおかげで6600円・二人分で宿泊が叶った)

6月28日(水)

• 朝6時30分、シティホテルの朝食ブッフェ(もちろん無料でついている)を頂き、8時にチェックアウト。

11時30分まで、市内観光で「松本市美術館・草間彌生」へ行き、その後近くのイオン松本でクーポン(二人分4000円)を使ってお土産を買う。

• 「松本十帖」の予約が12時のため、11時30分には松本本箱の日帰り駐車場(無料)に停める。2台分しかないので早めに行って正解。

内容は、昨日のブログにまとめてあるのでここにも載せておこう。

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お昼は安曇野まで行き「大王わさび農場」で食べる。一面蕎麦畑の中をドライブ。絶品の野沢菜おやきとわさびソフトを食べてご満悦(笑)

• 16時 「白馬東急ホテル」へチェックイン。だんだん悪天候になってきた。(ここでも全国旅行支援で35%引き。今回はマイナポイントをすべて使って宿泊費を無料にできた!)

夕食の時間まで、ホテル内と白馬村を散策。(今回のクーポン二人で4000円分を東急ホテルのショップで使う。夫は塗りのカップとわたしはステンレスカップ、他にもクリスタルのストーンなどを手に入れた。自分へのお土産よ・笑)

で、翌日の登山が心配になって、早く部屋に戻って天気を調べたあとは、ホテル泊専用エレベーターで行くホテル内の「白馬八方温泉」を堪能する。

ちょっとだけ残念だったのが、ホテルのテラスで毎日開催される焚き火も雨で中止。

また、バーの薪ストーブも見に行けなかったんだ。すべてを入れ込もうと考えていたのだけど、時間や体力、天気などで予定が変わる。仕方がないので、翌日の晴天を祈りつつ早めに就寝。

6月29日。願い通りの大晴天!まずは、朝7時、ホテルメイドの素敵な朝食を頂く

8時半には、チェックアウトをし、白馬五竜岳植物園と遠見山トレッキングへ出発。

登山と植物園のブログもここに載せておこう。

29日の夜には、ゆっくりと帰路についた。

                  ★

毎回思うことだが、はじめは、「あそこも!ここも!」と、やや詰め込み状態の予定になっていることに気がついていないわたし(笑)

現地で天候不順や道路の渋滞などで、無理な予定はどんどんそぎ落とされて最後は、意外なほどシンプルな旅のスタイルが完結しているんだ。

今回も「どうせ、長野に行くんだから!あそこも!ここも!」と、2割増しで組んでいた。

あそこも、ここも「どーしても行きたい!」ところではなかったのでまたの機会としようと、溜飲が下がったものだ。

現代の旅は、言うなれば「確認をする旅」になると言われている。

すでに、SNS等でその場所の画像や動画がいくらでも確認できるでしょ?

昔みたいに、そこの行くことでしか見られない絶景も、すべて見てから訪ねるのが今風の旅となる。

しかし、自然が相手のアクティビティでは、思い描いた絶景や景色に出会えない場合も多い。

それを考慮に入れて天気を読み込み、ヤキモキしながら日程を組んでいるんだ。

だからこそ、至福の旅となるんではないだろうか?

そして、老舗ホテルや高級旅館のホスピタリティに触れて、己を洗練させることも旅の重要な目的の一つになっている。

自分のセンスの洗い出しや見直しをするには「旅」というフィルターを通して刷新するのがいい。

松本十帖のテーマにあった「今の自分にとことん向き合い、新たな自分を見つけ出し、刷新する」というのがまさに、わたしの唱える「旅の定義」にピッタリだった。

というわけで、今のわたし達にジャストな旅のまとめをしてみた。

それでは、また!

次回の更新は7月5日(水)の予定。

松本十帖~完全予約制の書店を尋ねる~Book Hotel 松本本箱【風景・長野県松本市/浅間温泉】

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松本十帖・松本本箱とは?

松本十帖は、2022年7月にオープンした。
ブックストアのあるブックホテル「松本本箱」と、ベーカリーやセレクトショップを備えるホテル「小柳」そして、「おやきとコーヒー」(先週、NHK番組「鶴瓶の家族に乾杯!」で登場したショップ)「哲学と甘いもの」という2つのカフェをあわせた総合施設となっている。

昔は鉄道も通り栄えた浅間温泉。

松本十帖の再生プロジェクトは、その賑わいを取り戻すことを目的にスタートした。

以前、どこかの記事で読んだのだが、こういった再生方法のことを、ポイントリノベーションというのだそうだ。

建物も老朽化し、地域の商売にも陰りが出てきた場所は、そんなに簡単には新しい人を呼び込めないのは誰もが承知している事実だ。

そういった厳しい現実に、一石を投じるが如くのアクションをまず、一箇所で行い、メディアで露出し、次々と発展させて行くのだという。

ホテルから徒歩5分圏内に2つのカフェを設けることで、歴史ある浅間温泉を散策して楽しむことができるよう、人の流れを生み出すことで地域の活性化を目指している。

.日帰り用無料駐車場に停めて松本本箱へ。(2台分でわたしも運よく停められた。ラッキー)


「松本本箱」は”豊かな知と出会う”をコンセプトにしたブックホテル。


選りすぐりの本が各所に配され、元からあるホテルの造形を活かしたストイックなデザイン性を持ち合わせた空間が非日常的な気分へといざなう

館内1Fにある「Book store松本本箱」は、日帰りでも利用が可能。メディアに取り上げられることも多く、このブックストア抜きでは『松本十帖』は語れないだろう。

2023年4月よりWEBでの完全予約制型の書店となった。参考資料→https://matsumotojujo.com/journal/archives/1071(ブックストア松本本箱ご予約方法

ホテル「松本本箱」内にあるブックストア。

5つのエリアに分かれた店内には「知らなかった世界に触れ合える」選びぬかれた本が計1万冊収容されている。


これまで誰も体験したことのないブックストアの形だろう。
さまざまな本との遭遇が、より非日常感たっぷりだ。

面陳された気になる書籍を読書できるスペースも多数あり。(ただし、日帰り利用の滞在は一時間のみとなっているのでご注意)

本の道
予約でもらえるQRコードをかざして入場ゲートを通過すると、奥へと続く「本の道」が現れる。


棚に並んだ本は「本からさまざまな流行を知る」ことをコンセプトに選ばれている。現代のものから過去のものまで、様々なジャンルのものが並べられている。

雑誌好きのわたしはこのコーナーも好き。

げんせん本箱
「本の道」の奥には「げんせん本箱」のエリア。
日本初の「エキシビション型書店」として本を通して問題提起を行うという試み空間だそう。

オトナ本箱
階段を登った奥には、「本に溺れる」をコンセプトに、中は少し薄暗く落ち着いて読書が楽しめるメインフロアだ。

もともと浴場だった場所を改装したというこちらには、浴槽を活用したリラックススペースがあり、本棚にはアートやジオグラフィックなど様々なジャンルの写真集が揃いぶみ。

オトナ本箱付近には半個室の”おこもり部屋”もあります。気に入った本を持ち込んで周囲を気にせず読書を楽しむことが可能となっている。(わたしはこのスペースがいいなあ・・・と)

こども本箱
先ほどの「げんせん本箱」手前の階段を降ると、絵本で囲まれた「こども本箱」のコーナー。陳列された2,000冊の本は、子どもはもちろん、大人も童心にかえって楽しめるラインナップ。
本棚の間は迷路!

「オトナ本箱」と同じく旧大浴場を改装しており、奥の浴槽にはボールプールを用意。

三六五+二(さんろくなな)
館内のレストラン「三六五+二(さんろくなな)」の店内にも「料理を知る&信州を知る」をテーマとした料理関係の本が並ぶ。
12時~16時はランチも楽しめるカフェとして営業していて日帰りの人も利用可能。

ブックストア松本本箱
●住所
長野県松本市浅間温泉3-13-1
ホテル松本本箱1F
●営業時間
12時~17時 ※最終入場は16時
(日帰り利用時は要予約。宿泊の場合は時間を問わず入場可能)
●定休日
なし


                  

この書店を訪問することがある意味、夢だったんだ。

予約してまでわざわざ行く書店なんて、面白くないわけないでしょう?!

さっそく、書店員さんに書店営業をしているわたしが取材させて頂いた。

まず、自らの勤務先と職種を伝えて、書店の蔵書数は?(10万冊!)とか、児童書の動き(売れ行き)はいかがか?(わりと動くと)とか、今後はどのようなジャンルの書籍を集めたいか?(児童書の読み物を増やしたいそうだ)とか、取次などの流通経路の話など、質問させてもらった。

とにかく、こんな素敵な本屋があったら、週一ぐらいで通いたいわん。(書店だから閲覧だけでも無料で利用できる!)

松本の磁場を目指す書店への訪問旅が叶った話。

では、また!

明日、最後の信州旅のまとめを書く予定。

雄大な北アルプスと可憐な高山植物の競演~天空の白馬五竜植物園(1515m)と小遠見山トレッキングで山頂(1676m)地蔵ケルンを目指す!【風景・北アルプス】

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6月29日、標高1515mに位置する 白馬五竜高山植物園小遠見山(2007m)トレッキングへ行ってきた。

五竜岳登山の起点となる小遠見尾根を有する小遠見山は、スイスアルプス地方との気候が似ているところから高山植物の宝庫として植栽を続けてきたのだと。

一般的な花シーズンよりも遅い6月中旬から10月まで、約300種200万株の高山植物が咲き誇る広大な庭園が散策できる。

しかも、五竜岳(標高2814m)や白馬岳(標高2932m)唐松岳(標高2696m)など雄大なアルプスとの競演を楽しめる。

高山植物を探しながら、北アルプスを見ながらトレッキングするという二大アクティビティが叶う。

かねてから検討を重ねてきた憧れの地だ。

朝、8時30分。五竜岳登山口(エスカルプラザ)から五竜テレキャビン(ゴンドラ)に乗り込んで、北アルプス空中散歩を8分楽しむ。

ゴンドラはアルプス平(1515m)駅(360度展望)に着いた。ものすごい濃霧で真っ白。さっそく植物庭園を散策。あの「ヒマラヤの青いケシ」が霧の中から浮かびあがって見える。

幻想的な青いケシを慌てて写真に収めた。

植物園の入口を100mほど下るとアルプス平展望ペアリフト乗り場がある。

深い濃霧でリフトが止まってしまわぬうちにアルプス平自然遊歩道~地蔵ケルンまで行きたいので急ぐ。(五竜テレキャビン+ペアリフト往復2600円)

山の天気は刻一刻と移り変わる。ゴンドラに乗っているうちは大晴天で心躍るトレッキングにワクワクしていた。

ところが、ゴンドラを降りたら、当たり一面というか、視界のすべてが濃霧という名のガスに包まれる。

ペアリフト乗り場まで数々の高山植物を、愛でながら写真を撮りつつ濃霧が晴れるのを待つ。

で、20分ほど、高山植物園の散策をしながらペアリフトへ乗る。

ペアリフトを降りた所から、小遠見山山頂~地蔵ケルンまでは距離120m!意外と近い!と小躍りしていたが、木道がやっと敷いてはあるが、そのまわりを岩や石で埋めるだけの急登だ!

両端につかまるロープやハシゴ、鎖などはなく、落っこちたらどうしよう!?と、ちょっと不安になった。

かなり厳しい120mだ。

「登れるかな?」と登山道を横目にどうするか迷うわたしに、夫はすかさず「一人で行く?自分は膝がヤバイんでリフト乗り場で待ってるから~」と、アッサリ。

ここで、初のソロ登山になっちゃた(泣笑)

ま、ガッツだして「一歩・一歩」着実に足を岩や拍子木にかけて登って行った。

時おり、地蔵ケルンに到着したことを知らせる鐘の音が響き渡る。その音に励まされて登った。

120mを約15~20分ほどかけて山頂の地蔵ケルン(1676m)に到着。

ケルンでは、お優しい年配女性たちのパーティに遭遇し、お互いの写真を撮り合いながら、しばしおしゃべりを楽しんだ。

皆さん、北アルプスは初めてだそうで、雄大な景色に圧倒されて、見入っていた姿が印象的だった。

女性パーティは、次の目的地「地蔵の沼」へ出発し、わたしは登って来た木道をゆっくりとピストン下山して、夫の待つリフト乗り場へ急いだ。下山では登山のコツがつかめてコースタイム通り10分で到着(笑)

めっちゃ嬉しかったけれど、一人だと本当に心ぼそいもの。

風がヒューヒューとわたしを通り越して行く瞬間や、知らない野鳥が飛び交う高山ならではの静けさにおののいた。

ここで「ケルン」の意義を載せておく→「ケルン」とは人によって石を積み重ねたもの。作成する目的は様々であるが、ルートや山頂を示すための道標として、または埋葬場所・慰霊などの目的でも作られる。

資料元;https://www.yamareco.com/modules/yamainfo/word.php?wid=2(ヤマレコ

さて、目的の登山の次は高山植物園の散策。数が途方もなく多いので絶対に見たい!と思っていたヒマラヤ・アルプスゾーン「ヒマラヤの青いケシ群生地」を見つけるのと、ロックガーデンで高山植物の女王「こまくさの群生地」を見つけることに集中。(ま、すぐに見つかったけど・笑)

ヒマラヤの青いケシ・群生地では夫が動画用カメラで撮影に夢中。

何しろたくさんの高山植物があり、しかも小高い山を登りながらの花見では、名前をうっかり忘れた花も多く、とても一日では見きれない。

名前を忘れた花。可憐できれいだったのでここに。

で、小一時間ほど庭園内を歩き回って、青いケシもこまくさも制覇したので大満足。

で、最後に「牧野富太郎展」が白馬五竜植物園ビジターセンターにて6月24日から始まったので、帰りのゴンドラ乗り場に行きつつ展示(無料)も見てきた。

(日本中を植物採集に周った博士。白馬では60種類以上の新種を発見し名前をつけてきた。庭園内には博士の名づけた植物には「牧野プランツ」というプレートが立っていて知ることができる)

現在、NHK連続TV小説「らんまん」の内容そのものの展示物、牧野富太郎博士と植物の歴史が豊富に展示されている。(とってもイケメン・笑)

やはり、興味深いのは発見者の博士が作成した、新種の「植物標本」現物が見られることだろう。

というわけで、登山と高山植物の宝庫を愛でた白馬旅。

梅雨の晴れ間に恵まれて、北アルプスの雪渓が美しかった。

それでは、また!

明日は「松本十帖」の訪問旅をまとめる予定。

さ!月末は山へ行く~梅雨のグリーンシーズンを楽しむ【風景・北アルプス】

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2月に仕事でちょっと大成した記念に、自分へ旅行のプレゼントを用意していた。

あれから約4か月。ずっとそのままにしておいた長野の旅は明日、27日~29日の2泊3日。

初日は松本市。美ヶ原高原の温泉郷で温泉三昧して、市内のアルピコ交通グループのシティホテル泊を予定している。

2日目に、いよいよ北アルプスは白馬村へ。今回は梅雨の真っただ中だ。どのくらい山に近づけるか?今、まったく予想がつかない。

そして、2日目の宿は憧れ山岳リゾート「白馬 東急ホテル」だ。

昨年訪れて「絶対次は泊まろう!」って思っていたんだ。

ここでも八方温泉三昧をしようっと(笑)

そして3日目。帰りも松本経由で安曇野を散策しながら、松本郊外のホットなスポットへ行く予定。

山はお天気次第だが、温泉やスポット巡りはお天気に左右されずに行ける。

今回の旅で最後(ほぼ7月1日終了)となる全国旅行支援も2泊とも利用して、お得な旅が実現する。(宿泊費が最大35%引き。東急ホテルは東急カードにマイナポイント全部入れてそれを利用することで無料。旅行支援のクーポンは2泊分で一人4000円!何を買おうかな?)

雨の具合で、どんどん予定が変わる可能性もある。

というわけで、今週は今年前半の旅を締めくくる。

では、また!

【お知らせ】

今週のブログ更新予定は、30日(金)1日(土)となる予定。

どうぞ、よろしくお願いいたします(^^♪

ワインの世界を楽しむためにWEB講座を受けて~グローバルワインエデュケーション【暮らし・ワインを極める】

【ブログ新規追加1052回】

6月中旬から、WEBワイン講座なるものを拝聴し始めた。

息子の結婚や己の仕事の進捗と展望、夫と共にこれからの暮らし方など、一切の変化に対応してきた今「心を落ち着け、考えをまとめ、新しいことにも向き合う元気を注入できる」のが、わたしにとっての「ワイン」の立ち位置なのだ。

世界の無数に存在するワインの中から、本当に美味しいワインを見つけ出す楽しみや、さらに深いワインの蘊蓄を身に着けたくてWEB講座を始めた。

アメリカ西海岸はナパバレーのカベルネが好きで、カリフォルニアワイン協会の会員でもあるわたし。

家の壁には、ナパのワイン分布地図を貼っている。同じ地図のクリアファイルも持ち歩いて、退屈な会議の時にはずっと眺めてるほど(笑)

ナパ以外では、ざっくりとスペインや南アフリカ、そしてフランスはボルドーの濃いワインが好みだ。

以前、書いた「カリフォルニアワイン協会について」の記事を載せておこう。

きのこ料理とブティックワイン

カルフォルニアワインの旅、産地マップ。

きのこ類の軽いクリームスープ エリタージュ風
 マッシュルームとセーブをバターで炒め、ゆっくりと煮だして濾したものに、生クリームを加えて火にかけ塩で味つけをし、再び濾してスープを作る。さらに別に炒めておいたジロル、しめじ、トリュフなどのきのこ類をパイで包み、オーブンで焼いた物を加える。パイ皮を割るとプーンときのこの香りが口いっぱいに広がる。
  料理小説「はじめての夜 二度目の夜 最後の夜」 村上龍・著(集英社)

 10月12日、以前から申し込んでおいたイベント、「カリフォルニアワイン グランド テイスティング」に出席した。カリフォルニアワイン協会の会員になってはじめてのバイヤーズデーの参加で、なんかもう楽しみで仕方がなかった。



 朝からしっかりと仕事をしたあと、午後4時には渋谷のセルリアンタワー東急ホテルに着いた。午後5時からのテイスティングのため、しばし体を休めようと早めに到着したのだ。仕事半分という事でもあったが、今年2回めのハイヒールを履いて気合もたっぷり・・・(笑)

 今回の出展社は57社、600品が試飲できる!でも少し味見をしたらボウルに捨てる。そのうち日本の会社は10社に満たない。ほとんどがアメリカ西海岸からの出展だ。

 私のお目当ては単一で一切混ぜ物のないもの~サンフランシスコ近郊のソノマ、ナパ、モントレーの3箇所のブティックワイナリーのバリウェタルワインの味をみることだ。別にソムリエールを目指すわけでもなく、ワインの品種に詳しいわけでもない。現在の自分の味覚に合った好きな味に出会えたらいい。ただそれだけ。

セルリアンタワー③
 かって最先端のIT基地でもあった、セルリアンタワー内が今回の会場。

わたしは33年前、サンフランシスコで出会ったカリフォルニアワインの味や香りに感動し、未だ思い出すほどに気に入っている。イタリアやスペイン産もかなり好きだが、なんといっても全く悪酔いしない爽やかな酸味と、割とどんな食事にも合ってしまうことがカリフォルニアワインの好きなところ。ワインを目的に、今一度、アメリカ西海岸の旅には行ってみたいし、まだまだ興味は尽きない。



 今回は、ブティックワイン(個人のワイナリーや個人商店)のものを中心に味わってみた。ブティックワインはほとんどが通販や個人輸入の代理店を通して販売している。価格も大体¥8000~10000台のものが大多数。普段では到底口にすることはない希少性の高いものも多く、約600名の参加者でごった返すなか、わたしはどんどんとナパのワインセレクトを試飲していった。



 会場内はワインビジネスの可能性を求める人々で賑わっていた。

 ブティックワインはおもに、ナパバレーで作っている農家が多く、手始めに¥18,000のものからアプローチした。ソノマモントレーと何軒ものブティックワインを試飲するのだが、手元にはグラスとiPhoneとを持ち、写真を撮ったりチーズやパンのおつまみを食べながら、ワイナリーの生産農家の話をじっくり聞く。代理店の契約の仕方や、それぞれワインに合う料理の話など諸々仕入れたりと結構忙しい。

 何万円もする本場のワインをたくさん賞味でき、旅の話や仕事の話などもできるなんて、もうほんとに最高!会場の中では、英語のディスカッションがあちこちから漏れ聞こえてくる。英語で取引する人たちも多く、英語のリズミカルな会話が、ほんのりと酔った体に心地よく響く。

 だいたい30分間飲んだら、少々レストルームのソファで休み、また参戦する。これを3回やってから、最後に気に入ったブティックワインのテーブルへ行き、もう一回飲んで味の良さを共有して終わった。いつまでもだらだら飲んでいるのは野暮。1人参加なのでなおさらだ。早めにスッキリと退散した。
 ところで、今回試飲した中で気に入ったのはこれ!

・ナパバレーモカルトワインズのピーコック・ファミリー・ビンヤード
 (これは1本¥20,000!)
もう一種類、
・ナパ、オフイスUSのシャルドネ
 (唯一飲んだ白ワイン 1本¥8,000)

 この2種類の代理店と話込み、ワイナリーのご家族の話や代理店をもし起業するならなどのテーマで色々話が弾むなか、いつでもナパやシスコのオフイスに尋ねて来て下さいね!と名刺交換でき、充実した試飲会となった。





 ナパヴァレー等のブティックワイン産地カタログ

帰りの電車では停電事故の影響もあり激込みだったが、気分が悪くはならなかったし次の朝も2日酔いなどは全くなかった。やはり、不純物の少ない高品質なワインは体に優しいものなのだろう。素晴らしく楽しい大人のいい時間を過ごせた。
 いつもの生活では、気に入ったワインに、きのこやりんごをバターで炒めて、しょう油を少々。これにパンとチーズがあればそれだけでわたしは幸せ。
・・・でも、当分は健康を考えて休肝日と行こうかな?(笑)

                ★

 梅雨の鬱々とした天気にも、スッキリとしたスパークリングワインとかがよく合う。

良く晴れた暑い日には🍺を。天気に合わせたお酒選びも楽しいものよね。

それでは、また!

こぼれ話

このセミナーの翌年、ナパ・ソノマの葡萄畑が大火災に見舞われた。

もう、残念で残念で。

土壌がだめになったら、あの葡萄はもう栽培できない!

たくさんの名酒が幻となってしまう・・・。

しかし、明るい復興の記事もあったのでここにリンク。

ナパ・ソノマは燃え尽きていない」https://forbesjapan.com/articles/detail/20851

       

★2024年6月21日更新 夏至~ここ数日の近況。【暮らし・夏至を楽しむ】

【ブログ新規追加1051回】

6月21日。

今日は「夏至」何の日かザッとまとめてみよう。

今日は2023年の夏至になるとともに、二十四節気が夏至の期間に入った。

今日が一番昼の時間が長くて、夜が短い日になる。

夏至は今日一日を指すとともに太陽が夏至に到達する瞬間だ。

今年の夏至の瞬間はなんと23時57分!一日の終わりギリギリに夏至に到達する。

「夏至」という言葉一つでも、二十四節気の夏至の期間は14日間あるが、

「夏至」という日程は1日、さらに夏至の瞬間は一瞬だ。

同じ夏至でも、期間から見れば2週間あり、実際の夏至入る日は今日だけで、しかも一瞬に夏至になるのだ。なんだか神秘ねえ(笑)

ちなみに今日の日の出の時刻は、北海道の札幌では午前3時45分なのに対して

東京は4時24分と約30分遅く、那覇に至っては5時36分となり、札幌とは1時間半以上も違う。

小さな島国の日本も実に広大だってわけね。

で、夏至に食べるといい食物は「たこ」「カレー」などが浮かぶけれど、今日何を食べる?

ちなみに、わが家では「夏至」という短い夜を楽しむために、ワインとチャミスル(韓国焼酎)を用意している。

おつまみは、たこじゃなくてポテトフライを揚げて、ニラと鶏ささみの炒めものと小松菜の黒胡麻あえ、ぐらいかな。要するに何でもいいの(笑)

夏至に食する食べ物記事はこちら→https://mama.chintaistyle.jp/article/summer-solstice-food/?fbclid=IwAR1PDNYEI3SK(夏至に食べるといい食物9選

夜が短いんだから、ばばっと風呂入って、食べて、飲んで、ぐっすり寝る(笑)

このところの梅雨の中休みでだいぶ、体も疲れてきた感じがする。早寝推進しようっと。

               ☆彡

6月17日に息子を送り出して、わが家では空いた部屋と、これまでの部屋の総入れ替え的な「全室模様替え」を続けている。今日で実に5日目!

息子たちのように、何もない部屋に真新しい家具や道具を入れるのは、採寸と買い物が大変だが実際は容易いもの。

一方で、住みながらの部屋の模様替えは家具の移動やこれまで使い続けてきた物を取り換えるので、めちゃくちゃ大変だ。

6月に入ってから、息子に頼まれた物を買うついでに、模様替え蒔に取り替えたいベッドマットシーツやジュータン、フロアマット、ラグ、椅子カバー、その他様々、結構な買い物をし続けていたんだ。

で、始めたら、もう大変!本の山とゴミの山で足の踏み場もない状態。やっと昨晩からお互いにスッキリと眠れる状態に片付いた。

でもさ、きれいな敷物って本当にしあわせな気分になるよね。

サイズ合わせに「あーだ、こーだ」と、頭を悩ませつつも、何とか終わりが見えてきた今回の大模様替え作戦!

17日、アースレッドを炊いてそこから5日間、仕事はしつつも、夢中で部屋の模様替えに取り組んだ。

きれいな書斎を作ってもらったので、今はそこでブログを書いている。

キッチンテーブルライターは卒業したわ。今度こそ!(笑)

というわけで、「家中の模様替えをやっていた」という話。

では、また!

贈り物の話【暮らし・入籍祝い】

【ブログ新規追加1050回】

息子夫婦の新居への引っ越しも無事終わった。

6月17日に家を出て駅まで送って行った時、息子がふっとこんなことを言った。

「4月29日から今日まで、すべてのことがあまりに順調過ぎてこわい。何かこれから悪いことが起こるんじゃないかと、内心ちょっと不安だ」と。

わたしは運転しながら、「そうね。ほんとうにあっという間に結婚しちゃったもんね」

で、励ますつもりで「これまでの二人のつきあい方や仕事の仕方、生き方が全部後押ししてのことでしょう!不安になるのもわかるけど、絶対大丈夫!胸を張って行きなさい!」と、はっぱをかけて送り出した。

今回の結婚の内容を以前、ざっと、まとめてきたけど、もうひとつ書き残しておきたいエピソードがある。

息子夫婦は、どちらも一人っ子だ。我が家では次男を亡くしている理由で一人っ子だけれど、どんどん人の輪の中で、伸び伸び育った。

入籍の件は両家にとって、めちゃくちゃ大事な案件だとずっと思い込んでいたが、息子は「我が家にお嫁に来てもらうから。本人はOKで、あちらのご両親からも了解頂いた」と。

そして、支度金などもなし。

わたし達夫婦は、ずっと入籍の時に何か「心に残るお祝い」を渡してあげたい!と、考え続けてきた。

息子には実印を作って贈った(我が家の名前はPCでも出てこない文字を使っているから)

夫が「じゃあ、彼女にも実印でいいんじゃない?」と言っていたんで息子に伝えると、「もう、自分で作ったらしいよ・・・」と、とても仕事が早くてこのプランは撃沈(笑)

しばらくふりだしに戻って、祝いの品を考え続けていたら、ふっと思い出した件があった。

わたしが30代後半に入った頃、夫の母(広島)から、「女性の厄年(37歳の)には、何か長い物(アクセサリー)を身につけて厄を払うといい」と、ブラックパールを贈ってくれたの。

そして、同じ頃にわたしの母(東京)も白本真珠をわたしに贈ってくれた。

こうして、二人の母から頂いた本真珠が二本。

この、一本を入籍のお祝いにしよう!と、心に決めた。

入籍の報告に来てくれた先週のこと。

うやうやしく白本真珠を渡したら、ぱあ~っと輝く笑顔で「綺麗です!本当にいいんですか?」と、超嬉しそうだ。

そこで、二本の本真珠の「話」を話した。

少し重たい話なのと、新品を用意したわけじゃないことで、わたしも若干躊躇した。

しかし、息子と二人で「家宝にします。次にも引き継いで行きます!」と、嬉しい返答がもらえて、大いに盛り上がった入籍祝いができた。

新しくはないけれど、事前に真珠専門ジュエリーで、紐の直しや留め具の磨きなど、手入れをバッチリとして、最高に綺麗な状態で渡すことができたのも良かったんだと思う。

本真珠の実力を発揮した贈り物となった。

豪華ではないが精一杯、心を込めた「贈り物」を用意したという話。

では、また!

【新東京百景】東村山「菖蒲まつり」【暮らし・地域の花】

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東村山「菖蒲まつり」

東京都東村山市「北山公園」にある菖蒲苑で行われる「東村山菖蒲まつり」は、例年6月上旬から中旬にかけて開催される。

約6,300平方メートルの敷地を有する「北山公園」の中央に菖蒲苑が設けられている。

約600種類、10万本の花しょうぶが菖蒲苑に一斉に咲きそろい、幻想的な世界をつくり出していた。

「北山公園」で発見され、一般公募によって名付けられた「北山乙女」(きたやまおとめ)など、ここでしか観ることのできない貴重な花菖蒲を観賞できる。

(北山乙女・ 画像拝借)

東村山駅から北山公園まで徒歩13分。

わたし達は、車を近隣の有料駐車場(一日500円)に停め歩いた。

真夏と見まがうような青空と、涼やかな風鈴の音色が花見客を出迎える。

東村山駅周辺住宅街の北端にある東村山・北山公園。

息子の新居から歩いて20分ほどかしら?地元の道に詳しい人ならもっと速いのだろう。

お天気に恵まれて、引っ越しもあっという間に終了。

息子が「菖蒲まつり行ったら?」と、促してくれたんで、帰りながら寄ってきた。

麦わら帽子をかぶって虫取り網や魚とり網を持つ小さなお子さんたちが、菖蒲池のまわりにいっぱい!

みんな、虫取りや魚とりに興味津々!とっても懐かしい風景だった。

息子が転居したおかげで、またひとつ新しい場所が開拓できた。

菖蒲苑内をぐるっと囲む露店がひと際にぎわう、東村山菖蒲まつりも今日まで(6月18日)

菖蒲まつりは今日までだが、花はいつでも楽しめる。

花菖蒲の気品を堪能できる素晴らしい公園!

お近くならずとも、ぜひ!

では、また!

自己否定する人の特徴~脳にも特有の思考がある!~3つの脳の思考をひも解く【健康・脳の持つ思考クセ】

【ブログ新規追加1048回】

否定脳、レシピ脳、許可脳(勝間和代氏提唱)ってご存知?

脳には、独特な(自分にとって都合の良い)考え方をして自分を守る癖があるのだそうだ。

この3つは何かというと、「不調な人・困っている人・伸び悩んでいる人」に共通する症状だ。

それでは、ひとつ、ひとつ説明してみよう。

否定脳→とりあえず、「できないいいわけを考える」「できない理由を考える」「人のチャレンジもできない面ばかり探す」等を思考する。

レシピ脳→試行錯誤を忌避し、なるべく「一発でうまくいく」「料理のレシピのような方法論」ばかりを思考する。すべてのものに求める傾向が強い。

許可脳→自分の行動について、「誰かの許可が欲しい」特に、リスクが高いことについては、誰かがやっていいと言わない限り「やりたくない」し、また、やって失敗したときにはその「人のせいにしたい.」という思考のクセ。

この3つの症状はなぜおきるのか?どのように克服できるのか?そして可能性を見いだし、正しい試行錯誤を行い、この3つの症状に悩んでいる方が、楽しく効率的に生きられる手法を模索中だという勝間和代氏の記事を読んだ。(近しい記事を見つけたので参考として載せておく↓)

参考資料→https://toyokeizai.net/articles/-/605534(脳の活動低下を招く「自己否定」をする人の特徴 東洋経済オンラインより

                    ★

先週のこと。

ずうっと、コロナで会えなかった「ある人」の「脳思考のクセ」のことを語ろう。

その人はわたしとほぼ同じ年。モデルのような肢体を持ち、見た目もとっても素敵ないわゆる「おしゃれ番長」的な存在だ。

元々持っている爽やかな雰囲気も手伝って、誰もが彼女と仲良くなりたがっているようにさえ見える。

その日、わたしも彼女に会って目くばせを受け、すぐさま挨拶をして「久しぶり!」とお互いに声を掛け合った。

そして、そのまま彼女はわたしに向かって「髪切った?」と聞くので「うん、そう」とだけ答えた。

わたしとしては、別に髪を切ったことだけでは「話題性はない」と思い、別の話を持ち出した。

そのわたしに、彼女は「それは後でいいや!」と、一刀両断!!

わたしは、わけのわからない切り替えしを受け、バッサリと雑談を切り落とされてしまった。

そうそう!、このバッサリ感!彼女が持つ特有の「あなたの話の興味はないのよね」という感覚。

見た目の包容力がありそうな素敵さとは、まったく別の一種残酷な感じ。いつだって、こうした受け答えをされてきたことを、すっかり忘れていた!

バカだな・・・わたし。

冒頭に挙げた3つの脳でいうところの「許可脳」に支配されていたのが、手に取るようにわかる(泣)

自分の知りたいことだけを求める彼女は、人の話を聞かない(言い過ぎかも・笑)

こういった、ある意味、他人を過小評価しがちなタイプである「否定脳」が全面にある人には、自分から問題提起をしない方が場が荒立たないようだ。

来月も会うかもしれないので、気をつけようっと。

否定脳、レシピ脳、許可脳が自分の中に自動的に起こっていないか?

一度、見直してみるのもいい。

頭がすっきりして、自分のことがもっと信頼できるようになるはずよ。

ではまた!

【お知らせ】次回のブログ更新は6月18日(日)の予定。

今後ともよろしくお願いいたします。

あなたの住む街に書店はある?~書店減少の原因や業界・政府の施策を知る~みんな!本好きでしょ?【仕事・書店が抱える急速な閉店問題】

【ブログ新規追加1047回】

6月6日、ネット記事でもっとも読まれていた記事を紹介。

「街の本屋さん」が全国で急速に姿を消している

1980年代には2万5000店を超えていたが、今や3分の1にまで減少し、最近20年間に限れば半減した。書店が1店もない市区町村は4分の1にも上る。ふと気がついたら近所の本屋さんが消えていたという経験がある人は少なくないのではないだろうか。

読書習慣の減退による本離れ、ネット書店の伸長、電子書籍の普及、過疎化・少子化の進行など、さまざまな要因が複合的に絡み合って書店を取り巻く環境が激変し、廃業に追い込まれるケースが続出している。

出版市場そのものはコロナ禍の巣ごもり特需や電子書籍の伸長もあっていくらか持ち直しているが、出版ビジネスを支えてきた「出版社→出版取次会社→書店」という流通ルートはやせ細るばかりだ。出版社と書店をつなぐ取次会社や、読者と直接つながる書店は、ますます存在感を失い、瀕死の危機に直面している。今や「絶滅危惧種」の感さえある。

「ネット社会における書店」の存在意義を見つめ直すことができないと、リアル書店は本当に消えてしまいかねない。

参考資料→https://president.jp/articles/-/70292?page=1(プレジデントオンラインより)

                     

書店減少のおもな原因をザっと上げて、このあと、業界・政府の取り組みなどが丁寧に記載されている記事だ。

ただ、とても気になるワードが見出しに!

同じ状況が10年続けば、ほとんどの書店はなくなってしまう」というもの。

現在、わたしのような「書店営業マン」の仕事はどんどん減っている最中なんだ(泣)

今年は毎月のように、閉店が続いていて、生首を絞められているかのような苦しい状況ばかりだ。

そして、記事を読み進めていたら、Z世代の持つ「書籍感」がこう記されていた。

若年層が本を読まない理由について

「つらい」

「時間がもったいない」

「楽しくない」

「書き手を知らない」

「ネットの方が便利」

というキーワードの羅列・・・。

そうなんだ。

読書がもはや修行をする感覚にまで陥っているとは!

また、Z世代にとっての書店は、敷居の高い場所でもあるそうだ(驚き!)

すべてのZ世代がそうだとは思わないが、「本が好きではない人」が増えているのは間違いないようで、とっても悲しい。

わたしは街の本屋と図書館で様々な考え方や生き方を見つけながら、目いっぱい情報収集しながら育った。

街の本屋と図書館はなくてはならない場所だったし、常に新しい情報に溢れていて、ワクワクしに行くテーマパークのような場所だった。

Z世代、若年層にとってのワクワクする場所は「スマホの中」なの?

小っちゃいし、それはつまんない思考だねえ(笑)

ま、Z世代にとっては、なくても不自由しないものの筆頭が書店だそう。

一方で、講談社やKADOKAWA、集英社などの大手出版社はデジタルシフトが好調に進み増益を果しているそうだ。

閉店に追い込まれた街の本屋さんは、こういうねじれに悔しさでいっぱいだろう。

しかし、大手や中堅出版社は皆「忸怩(じくじ~深く思いやる)」たる思いを向けるだけではなく、企業努力の塊となって、打って出ているのが現状だ。

我が社でも数年前から好調な「知育玩具」と書籍のブランド化にある意味成功を遂げてきた。

リアルの紙書籍だけだったら…と思うと、ちょっとゾッとするし、業界変化できずにしんどかっただろう。

それぞれの立場で、生き残りをかけて戦ってきたからこその存在証明なのだ。

また、一営業マンのわたしが思うことは、「今、書店に行って、スマホでは味わえない偶然の出会いをたくさん作ってほしい」と、切に願っている。

店頭の平積みになった新刊コーナーで話題の1冊を見つけ出す楽しさや、書棚に並ぶ良書の中から自分好みの1冊に出会う驚きは、リアル書店ならではの体験で、たまたま手に取った本が人生に影響を及ぼしたケースは少なくないかもしれない。

そこに書店の存在意義があるのだ。

プレジデントオンラインの記事では、「書店が出版文化の核心ともいわれるゆえんだろう」と締め括られていた。

わたしは、今後も「街の本屋さん」の灯を守りたいし、「ネットの情報だけが必要かつ正しいわけではない」と考えている。

ネットで、知りたいことだけを調べ、見たいものだけを見る・・・そういった一種のネット弊害(ネット・チェンバー)に小さくも警鐘を鳴らして行こう。

もう、書店が復興するとは考えにくいのかもしれない。

しかし、文化価値の高い暗中模索を続けて行くよ。

では、また!