森を愛する心~都立公園/花摘みボランティアに行く~休日の小さな奉仕活動 【写真で綴る旅・花摘みボランティア】

【ブログ更新126回】

朝、一番で近所の都立小宮公園へ、花摘みボランティアをやりに行ってきた。

雑木林ホール

雨上がりで広大な花畑は多少のぬかるみがある中、早朝から公園の施設管理や清掃の方々が、リヤカーを横に置いて、夏花をどんどん抜く作業をされていた。

花摘みボランティアとは、このある程度終わった花の根っこを抜くのが一番の目的。

ただ、昨日の雨の後で、施設の方は「痛んでいないきれいなお花だけ摘んでくださいね」とハサミと公園管理の腕章を預かっていざ!花摘みへ。

今回摘める花はキバナコスモスのみ。雨でほとんどの苗が枯れてしまっていたが、若干新しい苗のコーナーを見つけて小躍りする。

さっそく、10本のきれいな花枝とつぼみの多いところを摘ませてもらう。花摘みは朝のきれいな空気をいっぱいに吸い込み、ただただ無心に花を見つめられる最高の体験。

花摘みは30分で終わり

しかも、ボランティアなので参加すると、とても喜んで頂ける。そして、こちらはすぐ家に帰って、コップなんかに活けて眺める・・・なんと充実した休みだろうって・笑

もちろん、カメラ持参で、今日もカメラ修行が進んだ・嬉しい。

持ち帰り用に包んだ

こういった、都立公園では、様々なイベントが季節折々で開催されてきたが、新型コロナの影響ですべてのイベントは中止された。

トレッキングと植物の写真を撮ることが一番の趣味のわたしは、本当に残念でならなかった。しかし、こうやって少しでも自然の中でボランティアできるという幸せがあった。

今はもう、公園内の森も、秋の花(葛、萩、ゲンノショウコ、ナンバンギセル、アキノタムラソウ、オミナエシ、オヤマボクチ、ツリフネソウ)などが見られる。

また、野菊の種類も多い。代表的なのは(ユウガギク、カントウヨメナ、ノコンギク、シラヤマギク)など。

秋ならではのどんぐりもたくさん落ちていた(クヌギ、シラカシ、アラカシ、コナラ、マテバイ、スダジイ)など。

さらに、今日はきのこも発見(マツオウジ、ナラタケ、ナラタケモドキ、ハナオチバタケ、シロオニタケ、ヒトヨタケ)など。※ 絶対に採ってはいけないし、食べてはならない・危険。

野鳥や湧き水、古池には数々の両生類が棲息している。ハクビシン、狸などの小動物も。

丘陵の麓に住み、野鳥の鳴き声で目覚める暮らしももう6年。

森や湖と共存するフィンランドやスウェーデンなど北欧風の暮らし方が気に入っているから、少しマネして暮らしを楽しんでいる。

エコや福祉でよく知られた国スウェーデンでは、仕事で疲れた体は森へ行って癒す。自然を大切にしながらシンプルに暮らす人の多い国。生活雑貨やデザインも可愛い。

いつかは、日本から一番近いヨーロッパの北欧に行きたい。まあ、それまでは近所の自然を満喫してゆとりのある暮らしをしていこう。

今では動植物と共存する靜かな暮らしがことごとく気に入っている。

新秋の高尾山で森林浴~TAKAO599MUSEUM /多摩武蔵御陵へ訪れる 【東京山丘陵・地域探訪】

【ブログ更新123回】

TAKAO599MUSEUM・画像
 

2019年これまで 年間の登山者数約300万人。見事世界一でミシュラン三ツ星に認定。今年2020年には日本遺産東京一番を獲るなど、今や国内をはじめ世界中から愛される東京霊山高尾山。

今回は高尾山の魅力をとことん学べる自然の博物館 TAKAO599MUSEUMを紹介する。

● 高尾山・自然の博物館 TAKAO599MUSEUMとは

高尾山の麓にあるTAKAO 599 MUSEUMへ行ってきた。

2018年8月11日にオープン、2年ぶりだ。ちなみに599とは高尾山の標高。

 訪れたミュージアムは、自然に映え、美しく白っぽい建物である。

その中には高尾山に生息する数々の動物達の剥製や、アクリルケースに収まった昆虫の標本、四季折々の美しい植物なども整然と収まっていて、それはそれは素敵な展示になっている。

動物のはく製

最近ではめずらしく、どんぐりやまつぼっくり等の木の実がじかに触れられる展示があり、面白く、とても気に入った。

入場料は無料! 自然に遊び動植物や昆虫の勉強をし、童心に戻り楽しい時間を過ごす事ができた。

高尾山の魅力を存分に感じさせるミュージアムだ。

高尾599ミュージアム 施設情報

アクセス/京王線高尾山口駅から徒歩4分

開館日/通年開館(臨時休館あり)

開館時間/午前8時から午後5時(12月から3月は午後4時まで)

入館料/無料

所在地/東京都八王子市高尾町2435-3

● 高尾山/概要

山頂の画像を拝借


 今や、世界一の登山客(年間260万人)を誇る高尾山。すごいな、いつの間に?・・・って感じだけど。

高尾霊山は実に1300種以上の植物、100種以上の野鳥、5000種以上の昆虫が生息していると言われており、関東では非常に稀なブナの木も見られる。

登山コースも多種に渡り、なんと9コースを有している。

1号路(表参道コース) 2号路(霞台ループコース) 3号路(かつら林コース) 4号路(吊り橋コース) 4号路(吊り橋コース) 6号路(琵琶滝コー ス) 稲荷山コース(見晴らし尾根コース) いろはの森コース 高尾山・陣馬山コース

■高尾山
住所:東京都八王子市高尾町
時間:ケーブルカー8:00~最終18:00前後(季節によって異なる)、リフト9:00~16:30(土日祝は延長、冬季は短縮)
料金:ケーブルカー、リフト各大人片道480円ほか

高尾は、高尾山縁起によれば、ここを開いたのは遠く聖武天皇の時代にさかのぼるらしい。文学や伝説・民話も豊富で昔から多くの歌人や俳人が訪れてはその自然の美しさに心を打たれ数多くの作品を残している。参道に15名の著名な俳人の歌碑が並ぶ様に圧倒される。

北原白秋の歌碑

我が精進 こもる高尾は 夏雲の 下谷うずみ 波となづさふ
昭和37年11月、詩人でもあり歌人でもあった北原白秋の20回忌に高尾に初めて建てられた歌碑が迎えてくれる。


 白秋は、こよなく多摩を高尾を愛してくれた人の一人だ。時として山を散策し、また山房にこもっては瞑想したといわれている。

この歌は昭和12年白秋主宰の短歌誌「多摩」の全国大会が薬王院で行われたときの作である。仏舎利塔入口、設侍茶屋の前に大きな真鶴石に刻まれている。

この碑面の文字は、白秋のペン書きを拡大し刻んだものだそうだ。                                                                        「高尾薬王院唱」(『橡つるばみ』より)

東京で一番高い所にあるビアガーデン 高尾ビアマウントは夏の定番。

正月の初日の出から秋のもみじの絶景紅葉と、子供から大人そして高齢者に至るまで楽しめる山。世界一の登山者数との話も納得だ。

あまりに近所にあるせいか、このところ縁遠かった。

小学3年から5年まで薬王院の行事参加、遠足、キャンプ、中学の陸上部マラソン登山などしょっちゅう訪れた場所。

車で家から20分程度。今では、ちょっとした息抜きをすることが多く、参道で軒を連ねるとろろ蕎麦を食べて、ミュージアムを見てと、山登りはせずとも充分に楽しめる。

そして、行たびに懐かしさと変わらぬ自然を楽しんでいる。

● 多摩武蔵御陵

ちょっと休憩をとった後、高尾山から甲州街道を東京方面へ。東京都八王子市長房町の武蔵御稜(多摩御陵に併設)に向かった。今度はれっきとした森林浴・笑

参道入口のお水取り

わたしの父のお墓が同じ長房町にあるが、秋のお彼岸前に墓前の掃除もかねて訪れた。 

多摩武蔵陵 広大な入口から150本の京都北山杉が出迎えてくれる。
 

昭和天皇の武蔵稜墓地の手前の、宮内庁事務所でパンフレットを手に入れ、約400メートルある表参道の玉砂利を踏みしめながら一歩一歩進んだ。

落ちついた静かな森を歩きながら、一種神々しい空気のなか、マイナスイオンたっぷりの森林浴となった。

野鳥の鳴き声、まだ残る蝉の大合唱、新秋の虫の音を聴きながら、昭和天皇・皇后様の陵地を参拝した。

武蔵陵墓地には、多摩陵、多摩東陵、武蔵野陵、武蔵野東陵の4陵がある。多摩陵は大正天皇の御陵。その東隣の多摩東陵は、貞明皇后の御陵。そのひとつ、ひとつが遠く大変に厳かであった。

裏参道には小川が流れ、古池らしきものもあり、何とも言えない心の安らぎと癒やしを感じられる。昭和2年、稜所として選定されてから今年で90年目となる。

多摩武蔵御陵。

ここは、自然と調和しつつ、東京独特の雰囲気を醸す西多摩最大のパワースポット。

多摩武蔵御陵/所在地

〒193-0824 東京都八王子市長房町1833番地

【山川・東京秘境】晩夏を過ごすのにぴったり~憩いの秋川渓谷/黒茶屋で陶芸と籠に出会う一日

【ブログ更新112回】

昨日、夕方のTVで東京秘境の紹介(タカトシ温水の路線バスで!8/29フジTV)がされていた。

で、昨年、5月にカフェと陶芸、籠ショップに立ち寄った時のフォトと簡単な店舗紹介をまとめてみた。

(2019年5月 記事から抜粋)

東京三大溪谷のひとつ、秋川渓谷を通り黒茶屋という川魚料理の料亭と庭園カフェに寄った。※店名下の店舗サイトのリンクをぜひ、開いてみて。素晴らしい庄屋お屋敷と癒しの景観が見られる。

水車が回る庭で、照明が美しいギャラリーの水彩画を拝見したり、勾玉豆腐という岩清水で作る滋味深い豆腐を頂いたり、センスの良い陶芸や籐かごのショップを眺め品定めする優雅な時間。ステイするには丁度いいお茶屋でのんびりと過ごした。

お店の下段から渓流へ降りる事もできる。鮎釣りで釣り人が多かった。わたしはここは初めて。

8月~9月夏の終わりには、こんな避暑を訪れて渓流遊びや美味しい山里料理を味わい、趣味の籠や陶芸に触れる豊かな時間を持ってはいかが。

川のせせらぎ音に心身共に癒されるはず。帰りにはすぐ近くのイオンモール日の出で買い物をするのも良い。

わたしもこの秋、ぜひ、囲炉裏で焼き肉や焼き魚を味わいにこよう。

黒茶屋
住所:東京都あきる野市小中野167
電話:042-596-0129

※ 庭園内は自由に庄屋のお屋敷やショップを見て回れる。

(無料駐車場あり)




【山滝・東京秘境】払沢(ほっさわ)の滝~東京で唯一「日本の滝100選」に選ばれている滝、1日中ただで遊べる♪

【ブログ更新101回】

夏休み最終。新型コロナウイルス感染対策で東京から一歩も出ない!と決めていた。それでも東京には驚くほどの大自然がど~んと西の端に君臨している。

で、家から約1時間で着く、実は初めて足を運んだ払沢の滝。東京で唯一「日本の滝100選」に選ばれている払沢の滝は、東京都の最も西に位置する檜原村にある。

払沢の滝は四段からなっていて一段目は落差26m。全段で合わせて60mの落差にもなるがが、実際に下から見えるのは一段目と二段目。

で、今回は二段目の小さな滝つぼで水遊びをしてきた。※サンダルは必須。忘れちゃった(泣)

第二段の滝つぼで遊ぶ
驚く綺麗さの滝つぼの水

今回は行かなかった、山頂付近の滝源流の画像は拝借した。

払沢の滝

第二段までのアプローチを紹介しよう。

まず、払沢の滝入口とある豆腐店「ちとせ屋」を車で入れば、村営駐車場(30台・無料)がある。

ちとせ屋では、その場で店主が揚げているとうふドーナツが絶品で、いつもは行列ができてるらしい。今日はあいにくの定休日。

豆腐店ちとせ屋

しかし、村営駐車場は夏場には早朝からすぐにいっぱいになるので、近くの小学校の臨時駐車場(豆腐屋から徒歩1分・トイレあり・無料)が用意されている。

広大な敷地の臨時駐車場

車を停めたら早速、徒歩15分ほど歩いて払沢の滝(入場料なし)を目指す。登山道は檜原産木製チップが敷かれていて、ふわふわの歩きごこち。勾配もゆるやかでとても歩きやすい。

足の優しい木道

途中、東京最果て、森の郵便局に立ち寄る。しかし、今では営業されていなく残念。

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歩きながら、途中の小さな滝つぼを写真に撮りつつ、歩き続けること15分。

沢の水のきれいさに唸る
岩しだれの滝は涼しげ

段々山深くなって行く感じ。それでも軽いトレッキングの様相だ。

滝つぼ到着

そうしているうちに大きな滝つぼに到着。森のマイナスイオンと、滝から溢れるマイナスイオンとで、汗が自然と流れるが、実に爽快な気分。小さな子どもたちも滝つぼに入って遊んでいる。平坦な場所は安心して遊ばせられる。

この先、天狗滝~綾滝~つづら岩と登り詰めていくと、冒頭の細い滝源流にたどりつく。冬場は凍り付いて、60mもの滝が氷結する姿を見られるが、ここ数年温暖化で氷結しないのだそうだ。

また、ライトアップもされる冬場にも見にきたいものだ。途中、山アジサイも木漏れ日を浴びてきれいだった。

山アジサイ

帰りに寄る人が多い、山のカフェ「やまびこ」は画廊にもなっていて個性的な建物。かき氷を頬張るお客さんでいっぱいだ。

顔が目印のカフェ「やまびこ」

秘境といっても、バスも発着所がすぐにあり、エコトレッキングセンター(観光案内)もあり、冒頭に記載した臨時駐車場も整備されていて、トイレもどこもとてもきれいだった。

先週、TV番組(出没!アド街ック天国・TV東京)でも奥多摩特集で取り上げられたばかり。現在、東京の大人気スポットだ。

一日でかなりのスポットを回れるだろう。計画を綿密に立てて行かれると良い。地元の産直で秋川野菜やとれたて沢わさび、おやきなどを買うのも楽しみ。秋川渓谷~奥多摩~御岳の滝巡りとトレッキングの旅。

滝の町にて

しかも、この先には都民の森(無料施設)や日原鍾乳洞など、秘境観たっぷりな大自然が待ち受ける。以前のブログから「美しい東京 都民の森・奥多摩湖」を載せておこう。

まだまだ行ききれてはいない、美しい東京。

東京の温泉(つる肌全国1位)~東京三大溪谷をただで遊ぶルートのご紹介【山川・東京秋川溪谷】

【ブログ更新98回目】

夏休み2日目。家から車で40分の秋川渓谷へ、夫と出かけて来た。

石臼橋の上から撮った秋川渓谷の源流

東京都には、等々力(世田谷区)・御岳(青梅市)に秋川渓谷(あきる野市)を合わせて3つ渓谷がある。

生まれも育ちもずっと東京都の多摩地域で暮らしてきた私には、幼い頃、蒸し暑い盆地の夏の避暑として、ここ秋川渓谷が家族や知り合いで気軽に出かけられるところだった。

今は、圏央道も走る秋川街道沿いに、しばし、ドライブするとJR武蔵五日市駅に出る。ここからが秋川渓谷のはじまりだ。

今も昔とかわらず、浮き輪やビニールボートなどを売っている雑貨屋やコンビニが何件かある。

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途中で秋川の名物おやきを買い食べながら、山間の清流を横目に、澄んだ空気を感じる道をどんどん入っていく。新緑まぶしい中の運転は心地いい。

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途中、こんんな看板が!今まで遭遇経験あり・笑

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つる肌日本一の源泉を誇る瀬音の湯に到着。朝8時に家を出て、途中3回の渋滞に巻き込まれてしまったが、9時過ぎに到着。

瀬音の湯

ここから、今までまったく触れてこなかった、あきる野市の名勝「石臼橋」から望む、秋川渓谷の清流を眺めようと駐車場(瀬音の湯135台分無料Pあり)をあとにし、歩き始めた。

トレッキング中

山合いを歩く事3分。急に見晴らしが開け、細長い橋が見える。その下を溪谷に入って行く人達の姿が!

石臼橋

わたし達も橋を渡って、急いで渓流のたもとに降り立った。本当に嬉しい!この地帯は十里木という場所で、秋川渓谷屈指のBBQスポット。よくTVの情報チャンネルに登場しているから、ご存知の方も多いだろう。

今朝もここへ行くために相当数の車が渋滞をしていたのを見ていた。だからその源流に無料で降り立てたのは最高に嬉しい。(本来、駐車場、渓谷へのアプローチ、BBQ、キャンプ施設など、それは、それはお金のかかる景勝地の遊び場だ)

水に入るわたし

わたし達のような、ちょっとドライブがてらに渓流に来て、足だけでも浸かって涼を取る人達が、日陰にレジャーシートを敷きのんびり水辺で遊んでいた。

驚くほどの水の冷たさときれいさ。ずっと眺めていたくなる源流の風景。

轟轟と滝つぼに落ちる水の音に癒されて浮世の憂さを忘れる。

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瀬音の湯も素敵なロッジに宿泊でき温泉にも入れる。渓流で遊んだあとは、温泉でじんわりするのも乙なもの。でもわたしの本当のおススメはこの源泉の足湯。もちろん無料!

今回は、温泉も足湯も利用せず。営業中だったが、コロナ不安がなくなってからにする。でも、周りはどんどん利用するために私設へ入館していた。

瀬音の湯 中庭

つる肌日本一を獲ったこちらの源泉は入ると、肌がツルツルになる。一度お試しあれ!




東京の最果て書店「多摩書房」訪問~緑あふれるレトロな青梅宿【写真で綴る旅・沿線探訪】

【ブログ更新93回目】

今日の多摩書房

ここが、東京で一番西の端にある本屋さん「多摩書房」ずうっと来たかった創業53年の老舗個人書店だ。

わたしの本職は、出版社の営業。客先は書店だ。だから、旅先でも必ず書店巡りをスケジュールに組むほど、仕事もだが、元々書店が大好きなのだ。

やはりというか意外なのは、業界の話で申し訳ないが、書店様がほぼ加入している全国書店商業組合(東京都)に加盟されていない

個人で書店を営む数少ないタイプの書店だ。さきほど、お店の前で多数貼ってある張り紙の中、ひと際目立つ張り紙がすごかったので一枚撮ってきた。それがこれ。

店先のポップがすごい

今、大流行中の「鬼滅の刃」がなんと、全巻揃っている…恐るべし。

出版物は、お店さんの欲しいものが簡単には搬入できない仕組みがある。そこを商業組合未加入のこちらは、店主が自ら出版社に掛け合って全巻揃えているのだそうだ。

しかも、これまで長いこと、コミックを入れていなかったのだそう。これだけでも驚きなのに、この全巻揃っています!の張り紙(POP)を書いてから、お客様が絶えない毎日になったのだそうだ。

残念なことに今日はお休み!JR青梅線の終点「奥多摩駅」の2つ手前。それも無人駅がお店のすぐそばにある。

JR青梅線・二俣尾駅(無人)

わたしは車で、いつもの営業を拡大した気分。家から1時間とちょっとで着いた。しかし、かなりの山合い。


屋根の上の、古くて大きな看板が目を引く。ペンキで「主婦の友」
その下に「多摩書房」開店当時、主婦の友が大ヒット。

この山奥でも飛ぶように売れて、主婦の友社さんが、書店の名前を入れてプレゼントして下さったのだ。

だから感謝の思いで看板を外さないのだといわれている。他にも講談社小学館からも看板が提供された。
現在、多摩書房の「多」の字が風雨でハゲ落ちているのも風情を感じる。

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新型コロナウイルスの影響はどれほどだっただろう。私事だが、自粛中の2ヶ月の間にわたしの客先も3件が閉店した。

東京の最果てでいつまで営業を続けて下さるのだろうか。辞めるのは案外簡単だ。継続が一番難しいことだ。

「おじさん!まだやってたの?」と、地元を離れていった子どもたちが時折顔を出せる懐かしい本屋さん。

本屋さんがなくなるのは悲しいしさみしい。

本屋さんは、町の文化なんだから。

さて、せっかく青梅へ行ったのだから、昭和レトロな町づくりで名立たる青梅駅周辺を合わせて紹介しよう。

青梅駅周辺

JR中央線の立川駅で青梅線に乗り換えること30分。降り立つのは昭和レトロなJR青梅駅。駅構内がすでに昭和ムード。東映の映画看板や昔の待合室にはレトロなベンチが置かれている。

電車の発車音は「ひみつのアッコちゃん」早速町へ出てみる。小さな沿道には数多くの映画看板や青梅市に縁のある赤塚不二夫氏の漫画キャラクターを眺めて、「わあ~!懐かしい!」と思わず声をあげてしまう。

現在40代∼50代にとっては、子どもの頃の思い出を手繰り寄せる材料に事欠かないだろう。それが青梅の町づくりの魅力だ。

漫画キャラクターが楽しい沿道

青梅市は、織物で栄えた町。江戸時代には絹と綿を経糸と横糸に使った青梅、戦後は夜具地(布団生地)の一大生産地として知られた。

そんな当時の古い建物が今では、おしゃれなcafeやレストラン、生活雑貨のショップなどにリニューアルを果たし、古き良き昭和のレトロ感を醸しだす。

東京の最果て書店と昭和レトロな町。いつもと違う旅先を探しているのなら、ぜひ、青梅市へ。終点の奥多摩まで行けば、東京を忘れる大自然があるし、無人駅探訪も非日常感を味わうにはぴったり。

豊かな文化と自然があり個性的な青梅市。

東京がこんなにも広く、奥深いところだと再認識した旅。

HIROSHIMAを想う日~広島で絶対食べたいご当地グルメ3選【写真で綴る旅/故郷エッセイ・グルメ】

【ブログ更新90回目】

HIROSHIMA・廣島・広島 75回目の原爆の日に

原爆ドームの裏手にて

今日、8月6日は広島HIROSHIMAになる日。昔からの人は廣島と書き、現代の人は広島、そして原爆投下の地は8月、世界のHIROSHIMAとなる。

わたしは、夫が広島出身だということに関して別段なにも感じなかったが、いざ、嫁に出る直前、わたしの父が夫の父に「親類縁者に被爆した人はいないか?」と聞いたことがあった。

一瞬、肝を冷やしたが、ほぼいなかったと聞き、ほっと胸をなでおろした記憶がある。娘の将来を思いやる親の勇気の発言だったのだろう。

今朝、夫があるSNSへの発信で書いた文面をここに残しておく。

「私の叔母も犠牲になりました。出身地の大竹市はこの日、清掃当番で駆り出されたメンバーは8時までに着き、爆心地で作業、ほぼ全滅だったと聞いています。岩国からもきのこ雲が見えたということ、黒い雨は母校のある廿日市にも降り注ぎ、放射能でやられました。高校の生徒会長は被爆2世で原爆記念日に当時の首相に暴行したことがありました。父は呉の工場におり、大竹と同じく当番だったのですが、幸い体調不良で休みとなり助かりました。中学の音楽教師が被爆者でケロイドのひどい顔になっていたのを思い出します・・・。」(2020年8月6日 夫の投稿記事)

夫の故郷・広島県大竹市のコンビナート

今朝、広島市市長の松井氏の提言に「75年間は緑が復活することはないだろうと当時はいわれていた」と。しかし、今では投下地の中心も広島市内も8月ともなれば、広島市の花キョウチクトウが青々と茂る。白やピンクの花がたわわに咲き乱れ、緑と水が豊富な現代的な都市に生まれ変わった。これはまさに奇跡だといわれている。

わたしは東京に生まれてずうっと東京の多摩地域在住だ。しかし、本籍は広島県にある。今では両親も亡くなり実家もたたんで、あるのは宮島を望む高台にある我が家の墓地だけ。それでも墓参りに帰省している。

東京と広島の2つが故郷になってからもう36年。毎年、被爆された方々への黙とうと追悼の祈りを捧げる。離れて暮らす自分たちにはそれしかできないし、それがあることで、一人前の大人になれたと感謝している行いなのだ。

広島に行ったら必ず食べるもの5選

みっちゃん総本店・画像拝借

① 広島お好み焼き・・・まず外せないのがお好み焼き。薄く伸ばした生地に、キャベツ、豚肉、そばや卵を層になるよう重ねて焼き上げるのが特徴。

そんな広島のお好み焼きを本場で味わうなら訪れたいのが、昭和25(1950)年創業の老舗 みっちゃん総本店

目の前の鉄板で焼いてくれる。みっっちゃん総本店で撮らせて頂いた一枚

広島風お好み焼きの元祖とも言われるこの店のお好み焼きは、なんと塩コショウなどの味付けを一切せず、じっくりと焼いて引き出した素材の味のみで勝負しているのだとか!職人芸さながらの焼きの技術を十分に堪能できる一品。

焼き牡蠣(宮島産)・・・市内で頂くより大粒で安いのが、意外にも宮島産の牡蠣。焼き牡蠣発祥の店「林」が美味しい。わたしは帰省すると、この林の焼き牡蠣を食べにいくためだけに宮島行きのフェリーに乗る。レモン・醤油・七味唐辛子をかけて、海沿いで食べるのがGood。ただ、さっさとしないと鹿がどんどん寄ってきて大変になるからサッとね・笑

林の焼き牡蠣を頂く

もみじまんじゅう(にしき堂)・・・広島スイーツの大定番もみじまんじゅうはぜひとも食べておきたい。宮島ではの表参道商店街入口にある「やまだ屋 宮島本店」で、焼きたての「手焼きもみじ」を味わう。ここのいち推しはレモンもみじ

お土産にはにしき堂。ぎっしりと詰まった餡は、小豆の皮を徹底的に取り除き、芯に近い部分だけを使用したもの。香ばしく焼かれた生地と雑味のない餡の甘さがベストマッチなのだ。

にしき堂HPより拝借

で、本当はまだまだおススメの名物が!

おたふくソースはお土産に買う

穴子飯・焼き穴子ちくわ・ホルモン天ぷら・海軍カレー・アオハタジャム・チチヤスヨーグルト・向島チョコレート・アンデルセンのカレーパン、バームクーヘン・レモスコ・カープ駄菓子・山賊おにぎり・広島レモン菓子・おたふくソース・・・広島の銘酒の話はまた今度。まだまだあるで~( ´艸`)

~月桃茶と碧き海~【写真で綴る旅・エッセイ】

昨日、読んだある歴史小説でのクライマックスは、吉田茂首相が奄美大島と沖縄、小笠原の「潜在主権」を認めさせたこと。

その吉田茂氏が亡くなった時にフィリピンを外交中の佐藤栄作氏が、国葬を執り行うと決める場面も次いで圧巻だった。

返還の歴史と、返還に尽力した吉田茂氏、ノーベル平和賞を受賞した佐藤栄作氏(元総理大臣)の圧倒的な行動論力に魅了された。

2017年5月。初めて訪れた奄美大島の旅をモチーフにしたエッセイをブログに書いていた。女友達との思い出エッセイと、あまりに美しくてびっくりし続けた奄美の海フォトをここに載せる。

~月桃茶と碧き海
奄美大島 ・倉崎海岸


毎年怒涛の年度末、4月からの新年度と息も切らさない仕事の連続をなんとか宥め透かしてやり遂げた5月。

無事に大体を納めてまだその余韻にどっぷりと浸かった体を引きずって飛行機に乗り込んだ。目指すは奄美大島。


真冬の2月、そして3月の夫の連続手術や入院(実際には4月にも)が落ち着いたら何処か、自然の美しいところへ出かけようと決めていた。

やっとこれたんだね・・・と、何だか二人して灌漑にふけった。奄美空港から車を走らせる事25分。

どこへ行っても甘い、ちょっと埃りのまじりあった匂いの素が白い花の月桃だと分かったのは、以前の友人とのやりとりの記憶からだった。

音大時代の女友達のこと

音楽大学時代に奄美大島出身の友達(愛称・ハイジ)と仲良かった。なぜハイジかと言えば、髪型がアルプスの少女ハイジみたいだったから。


当時、合コンにハマッたわたし達は毎週のように、六本木や新宿を他大学の男子たちと、飲み歩いていた。

ある日のこと。ハイジが六本木のアマンド前に地味な着物姿で現れたのだ。

当時はわたしもそれがあの高価な大島紬だとはまったく知らなかった。地味だと思ったのもつかの間、合コンではその日、ハイジが一番男の子たちの注目を集めたのだった。

彼女の紬の袂からのぞく白い腕がなんとも言えず妖艶だったものだ。「自分の生れ育った奄美の魅力を1つだけ差し出したんだ」と言って笑うハイジは、わたしなんかよりずっと大人の女性に見えた。

ハイジからもらったお茶の香りが、遠い記憶を呼び覚ます

画像を拝借 月桃の花


 月桃の花のお茶も彼女からお土産にもらった事があった。今から30年以上も前の事。香りが記憶の引き出しとなった今回の旅。

碧き海を眺めて、月桃の花の香りで昔を懐かしむ。心も体も浄化された旅。月桃茶の香りは甘やかでやさしい味がする。

ちょっとだけスパイシーなシナモンのような香りがすっと鼻を通り抜ける。疲れ気味だったわたしの心と体が月桃の香りと会いたがっていたのだと思うのよ。

記憶を覚ました身体が教えてくれた素敵な女友達の思い出。

 

※ 奄美大島の大島紬は泥染めで手のかかる大変高価な織物。そこで、比較的に安く手に入るマスクを紹介する。→紹介サイト先;楽天市場https://search.rakuten.co.jp/search/mall/

GoToキャンペーンしなくても話題の駅を楽しむ提案~JR線を駆使しよう【写真で綴る旅・沿線ガイド】

このところの新型コロナウイルス感染者数が毎日、200人越えする東京。そんなわけだから、仕事さえできればあとは、連休はゆっくり家で身体を休めようと、朝から雨降りの連休1日目をのんびりと始めている。

東京都民は、もうどこにも出られない(積極的な自粛)からとりあえず、梅雨明けして、コロナが少し収まったら8月、天気の良い日に、ドライブをしに秩父多摩甲斐国立公園の山間溪谷へ行こうと考えている。コロナの収束を願うばかりだ。

近場の自然に触れたら、都心の駅周辺を楽しむのが私流のショートトリップ。コロナが怖いから宿泊はまだ考えてはいない。

で、このところのJR線各駅が相次いでリニューアルされている(原宿駅・国立駅など)また49年ぶりの新駅・高輪ゲートウエイ駅など、駅そのものが新しく最先端の設備を揃えていて、著名建築家のデザインされた駅舎など、見どころ満載な駅をテーマにトリップしようという提案。

仕事ついでに行けてしまうから、わざわざ・・・ねえ、行かなくてもと、つい考えてしまいがち。

しかしJR東京駅など、歴史的建造物をぐるっと見て回るだけでも価値があるし、現在リニューアル中(8月3日オープン)の東京駅構内には美味しいものや旅の楽しいものがいくらでも売っている。

施設そのものがリニューアルされた場所へ出向く、というテーマも旅として充分に面白い。

ただ、三密を避けるために早朝の利用をおススメする。早朝であれば、乗降客の少なさで三密は避けられるし、売店なども混雑しないで済むはず。

コロナ禍でも旅を楽しむ気持ちが大事だ。でも常識的に動かなければ!と戒めている。

ここで、2018年7月末の鉄道旅のブログを紹介する。遠州浜名湖鉄道・北欧風の駅と一両列車の旅~ 小さな可愛い駅舎と町を訪ねる旅

小さな駅構内

今回の夏旅は、義母の49日をかねて広島周遊の旅にしようと決めていた。酒処西条や、あの獺祭の製造元である山口県岩国市などお酒にまつわる旅。

しかし7月初旬の大水害で壊滅状態になってしまい行くタイミングを逸してしまった。今はただ、現地のより早い復旧と今年中に広島行きが叶う事を願うばかりだ。

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北欧風の駅舎・都田駅

 さて、当初の予定は崩れたため、旅プランの一から仕込み直し。7月は月初から猛暑で、容赦なく思考を奪い去る毎日が続く。

そんな時、ある雑誌のバックナンバーで、静岡県の天竜川沿いにある北欧デザインの一両列車が行き交う、里山のようなスローな雰囲気の場所を見つけたのである。


限られた時間の中で、わたしが求める心癒される旅実現へ、そんな相応しい小さな町への訪問となった。訪問先は静岡・大阪・京都の予定。


 今回の夏旅のキーワードは「本」「酒」「ローカル列車」の3つ。今まで実現したかった想いを小さな旅に詰め込んでみた。夏旅はいつもの飛行機を避け、あえて列車の旅にする。

列車旅はもう幾度も乗ったり降りたりで、いつもの営業の更に上を行くいわゆる鉄子さんのような旅程だ。

JRの普通や快速電車・一部フェリーや夜行列車が乗れる1日2370円で乗り放題5枚つづりの「青春18きっぷ」と京都では1日600円で「地下鉄乗り放題チケット」を利用。

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マリメッコ号の車窓から
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都田駅の木製シャンデリア

 台風12号が去りつつあった7月29日早朝、東京から関西方面に向け出発する。

まず横浜からローカル線で約2時間弱、静岡県掛川市から出ている天竜浜名湖鉄道(私鉄;別途料金有り)というローカル列車に乗る。

※北欧デザイン特別仕様の一両列車は現在1日1本。
スローライフトレイン・レトロドロフィーズという北欧の「マリメッコ」のテキスタルで車内が装飾された可愛い列車だ。

地元の都田建設ドロフィーズという会社とマリメッコのコラボ。小豆色とクリーム色のツートンの列車が森と田園の中、風を切り走り抜ける。


 「marimekko・マリメッコ」は1951年創業の北欧はフィンランドのブランド。ピンクや黄色の大胆なお花のテキスタルがお馴染みのメーカー。カラフルで大胆、抽象的なデザインが特徴でファッションだけでなく家庭用品やインテリアが可愛い。

駅舎内とホームにあるカフェ。マリメッコ一色

 この列車で掛川から浜名湖を見ながら新所原まで、約2時間の列車旅。途中、北欧の小さな町を再現した「都田」という駅で下車。

そこは駅舎全体がマリメッコのデザインで装飾され、併設されたカフェではサイフォンで丁寧に入れた香り高いコーヒーと繊細な焼き菓子が味わえる。


 元々は無人駅だったこの小さな駅を、都田建設とマリメッコが共同でコラボし実現した駅舎。そこから徒歩で30分ほどの所に北欧風の小さな町と称するドロフィーズキャンパスがある。

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 ここを訪れた29日、歩いて行ってみようと緑豊かな農道を汗だくになりながら歩く事10分。突然の大雨に見舞われて、すごすごと駅へ逆戻り。

徒歩を選んだわたしの痛恨のミスでドロフィーズキャンパスへの訪問は実現できずじまい。ああ残念! キャンパス行きを断念したあと天浜線には早めに乗車、次の目的地、大阪難波へと向かった。

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静岡お茶畑の美しさもさることながら、こんな里山の小さな町から発信された北欧デザインの町が今、世界でも注目されているのだ。(2018年7月・ブログより)

       ★ ★ ★ ★ ★

夏だからこそ、楽しいJR線での旅。コロナが落ち着いたら次はどこの駅へ行こうか・・・。

遠州浜名湖鉄道・マリメッコ列車

   

  

★2024年7月15日更新 バンクシー×芸術~風刺することで飛躍的に伸びる作風【写真で綴る旅・話題の作品鑑賞】

今日のトレンドニュースから。バンクシーがロンドン地下鉄で風刺画。すぐに消される。ライブドア時事ニュースから。

バンクシーとは、英国を拠点に世界中を巡り、その時の時事に関連した風刺画をエアスプレイで描く覆面画家。

現在はコロナブームでコロナ関連の風刺画を英国内で描いているようだ。

地下鉄の窓やドアなど、意外な場所にあっという間に描かれて、場合によってはすぐに管理側から消去されている。

小さなねずみが定番モチーフだ。自己投影像だとも言われている。わたしが原作品を観た時は、だいたい、A4コピー用紙ぐらいの感じだった。驚くほど小さい。

今日の記事は、検索キー バンクシー マスク とこの2語でトレンドを引き出せる。YouTube 画像はこちら

すぐに消された風刺画

英国の覆面アーティスト バンクシーがロンドンの地下鉄車内に、新型コロナウイルス感染をテーマにした マスクをしたねずみの風刺画を描き、動画にしてインスタグラムに投稿した。7月14日のこと。

ロンドン交通局は落書きの違反行為であるとし、数時間後に作品を消去した。(CNNより)動画の中では、数匹のねずみの中の1匹が、ブルーのペンキ飛沫を大量に飛ばす。これはくしゃみの飛沫を連想させ、数匹のねずみがマスクをパラシュートにしたり、消毒液のボトルを持っていたりする。今回は本人の大きな署名入りだ。動画って凄い。攻めのアート魂。

この記事からわかることは、ロンドンではまだまだマスクの定着率が低いこと、感染予防の第一歩はマスクから・・・と、こんなコピーが生まれそう。

東京都心の通勤でも、以前ほどでないけれど、やはりは避けにくい。マスクない人などまったくいない現状。バンクシーに言われなくても大丈夫だ(笑)

それでも増え続ける感染者。まだまだまったく油断はできない。Go Toキャンペンーンは利用できそうもない。

さて、2019年、東京湾の隅っこで発見されたバンクシーのねずみ。ロンドンとは違い、消去などせず、都庁の1階フロアに展示された日に観ることができた当時のブログ記事を紹介する。

2019年4月28日のブログ記事から

今朝、都庁にて初公開された、かのバンクシーであろうか?といういわくつきのアートを早速観てきた。今回は完全に物見遊山。だってもし本物だったら!確実に数億円はくだらない作品。

丁度、会社への出勤前に都庁に久しぶりに出向いた。11時から公開と情報では知っていたが、都職員さんが、だんだん人が並び始めた10時40分頃から観られるように手配し、取り巻く報道陣に、その旨を伝えるとだいたい5人づつ進んでそれぞれ撮影が終わったら交代。

3回目ぐらいで観られてしまいあっけなかった。それにしても「小さい」思っていたよりも小さかったかな。その後、フジTVの取材を受けたよ(驚笑)

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 正体不明の路上芸術家バンクシーの作品に似たネズミの絵。A4サイズくらいの大きさで、傘を差しバッグを手にしたネズミ1匹が描かれている。バンクシー本人の作品の可能性があるとして、触れられないようアクリル板に入れた状態で展示されている。

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 絵が見つかったのは、東京・港区の防潮扉。2018年末、都民から「バンクシーの作品ではないか」と情報提供があり、扉を管理する都は1月、「本物だった場合は保全の必要がある」などとして、絵が描かれている部分の金属板を取り外し、都内の倉庫で保管していた。


 都は専門家の意見を聴くなど、絵の真贋の確認を進めており、専門家は「バンクシーの作品である可能性が高い」と見ているが、現時点で本物かどうかはわかっていない。  バンクシーは本名や顔といった素性を明かさずに活動する覆面芸術家で、世界各地の壁や扉などにメッセージ性の強い作品を描くことで知られている。

2018年10月にロンドンで行われたオークションでは、自身の作品「風船と少女」が約1億5000万円で落札されたと同時に、絵画をシュレッダーで裁断し、話題となった。

今日の新宿はそぼ降る雨。黒い傘をさしたわたしも、バンクシーのねずみ の気分(笑)