【ブログ新規追加645回】
マルチタスクって、たくさんの要件を一気に=同時に片づけるスーパー脳のことだとばかり思っていた。
しかも、マルチタスクが得意な人こそが、優秀なビジネスパーソンだとも。
しかし、一昨日運転中にある脳外科医の話を聞いていて「うん?あれ?」って、思ったのだ。
それは、「人間の脳は、完全なシングルタスクである」と言い切っていた。しかも、シングルタスクゆえに、高度な技術を駆使して社会の秩序を守ってきたのだと。
マルチタスク風な行動がいかに脳を休ませられないか!仕事のスキマ時間ぐらいはネットサーフィンはやめよう!という話だった。
「へえ~~~~~」
聞けば、マルチタスクの意味を取り違えているのでは?そういった意見も飛び出した。
例えば、「仕事をいくつも並行してどんどん進めるスタイルが身についている人」のやった仕事は精度が低い場合が多々あるそうだ。
これって、次々仕事を進めていくことに夢中になった結果だね。
確かに、マルチタスクは、元々IBMの唱えたコンピューターシステムのことで、複数のタスク=案件を並行して実行するということを指すものだ。
その言葉がいつしか一人歩きをして、ビジネスパーソンもマルチタスクができるのが優秀と誤解をする人が増えたのだそうだ。
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ここで、マルチタスク本来の意味を現わしておく。
• 複数の作業を同時に平行して行う
• 複数の作業を短時間で切り替えながら実行する
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ネットやIT好きな人ほど、マルチタスクを好む傾向があるそうだ。PCや周辺機器の知識に長けている部分がそうさせるのだろう。
一般的なビジネスシーンでも、画面を複数立ち上げて作業する・・・エクセル表とワード文章など。忙しい現代では当たり前の姿である。
それでも、PC画面やソフトを複数立ち上げることって、先の脳外科医の話からすれば、マルチタスクでもなんでもない(笑)
エクセルで数値入力をしながら、ワードを作ることはできないから。
要するに、厳密には複数の画面を待機させているだけで並行して仕事をしているわけじゃないんだ。
本来のマルチタスクとは、画像の出力処理をする間に、エクセル表を作るような作業状況を生み出すものと言えばわかりやすいだろう。
ほとんどの人はPCに複数の作業を同時にさせることはない(ハズ)
(資料元→https://graceeight.com/time060ビジネスマインド)
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このことから、人は本来マルチタスクには成り得なくて、ほぼ、シングルタスクだということだ。
なぜ、ほぼか?と言えば、一部の天才が存在するかもしれないからね。
人間の脳はマルチタスクに対応できず。例えば、「複数の人から同時に質問をされて、同時に返事を返せる?」と。絶対ムリ。
複数の声を認識できたとしても、答える口は一つだもん(笑)
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わたしのクセのひとつに「何かを観ながら、手を動かす」というのがある。
「何か」はたいがい、You Tubeや映画などの動画を観ることで、「手を動かす」はブログや原稿を書くことだ。
今日の話では、わたしはマルチタスクじゃなくて、ただの「ながら」だったというわけ(泣笑)