【ブログ新規追加293回】
昨日、こんなWEB記事を読んだ。
小室哲哉・KEIKOさん夫妻の離婚報道に、高次機能障害の僕が感じたこと→資料先;https://gendai.ismedia.jp/articles/-/81013
この記事から推測した小室夫妻離婚劇の際たる原因は、KEIKOさんが数年前に発病したくも膜下出血からの後遺症として「高次機能障害」を抱える障碍者となったからだろう。
以前、NHKだったか、小室哲哉さんのKEIKOさんを介護するドキュメンタリーを興味深く拝見した。
その中で、小室氏がふっと漏らす意外な言葉にわたしは、驚愕した。
「KEIKOが「子ども」に帰っちゃったんだ。わかる?子どもだよ。もう「大人の女」じゃないんだ」と泣き崩れる姿。
ここで「高次機能障害」を解説しよう。
※ 高次脳機能障害とは、脳の損傷によって、注意力や記憶力、感情のコントロールなどの能力に問題が生じ、そのために日常生活や社会生活が困難になる障害のことを指す。資料元→https://www.rehab-hiroshima.org/kojino/about/
小室氏が涙ながらに語ったその先には、幼い子どものような、まあるい目をしたKEIKOさんの姿があった。無邪気に話かけるのだが、言葉が言語障害で何を言っているのかわからない。
まったくの別人となってしまったKEIKOさんを、誠心誠意、介護を続けた小室氏。だが、KEIKOさんの「脳障害」が回復しても以前のように戻ることはないのだと悟ったという場面で番組は終わった。
今回、なぜこの記事を取り上げたのかと言えば、わたしも「高次機能障害」の当事者だからだ。(わたしは、早期社会復帰ゆえ、障碍者手帳は持っていない)
12年前の脳出血の後遺症で、高次機能障害と言語障害を抱える人生となった。今でもこの2つの障害はわたしを苦しめているが、ほぼ普通の生活に戻れた。
例えば、発病当初は、高次機能障害からの「失語症」で、言葉が組み立てられなくなって、話すことができなくなった。
しかし、夫の尽力もあり周到なリハビリで身体の麻痺や言語の回復を、早期の段階でクリアして今に至る。
ただ、こまかな指の動きや言葉の発音などは脳損傷により、12年前と比べると動きもぎこちなく悲しくもなるのだ。
「弾けない・歌えない・走れない・しゃべれない」は、わたしを根本から叩きのめした。
そこから、リハビリで「弾きにくい・歌いにくい・走りにくい・しゃべりにくい」という状態までこの12年でたどり着いた。諦めないで良かったと思うよ。
現在の苦心することがらの筆頭は「オンライン会議」だ。
自由に発言できる人が本当に羨ましい。チャットで参加しているけれど無言の時間が多く、ライブ感からはほど遠い。
しかし、こればっかりは致し方がない。
反対に時代の流れに乗れる自分が「奇跡」だと感じてもいるし、環境を与えてくれる会社や組織には日々感謝だ。
そして、書くこと(主にPCで)に執着でき、ブログで存分に思いの丈を発揮するしあわせを手に入れた。
先の小室哲哉氏も苦悩の連続だっただろう。
ある日突然、大事な人の脳が壊れてしまったのだから。
残念ながら二人で「乗り越える」には大き過ぎた障害だったのかもしれない。
KEIKOさんの幸福を願わずにはいられない。
● 言葉の通りの人生を歩んでいる?不思議な言霊の持つ力
以前、こんな記事を読んだ。「私たちは良い悪いに関係なく、自分が口にした通りの人生を送っている」と。
そして「そういう意味では、私たちの思考が現実化するのではなく、私たちが、自分の口から発した言葉が現実を作っている」のだと書かれていた。
これを読んだわたしは、「ええ~~~!?」
「じゃあ、重い病気をするように仕向けたのは自分ってわけ?」と、「いったいどんな言葉を発していたのだろう?」とても気になった。
どうやって、重い病気を引き寄せちゃったのか・・・謎。
たぶん、わたしの持つ元来の「根拠のない自信」が、身体の悲鳴を聞き取れずスイッチ切れを起こしたんだろうな。
極めつけの言葉は「やり切って、倒れるように眠るのが快感!」とバカな発言をしたような、しないような(笑)
そんな、一瞬のバカ発言を宇宙の「リズム」が捉えてしまった!
もし、それが本当ならば、言葉を慎みながら発せないといけないじゃないか!
たぶん、それは無理だから、無数の言葉をこれからも発し続けるだろうと思うのよ。
せめて、ミカンの種を植えて、リンゴの収穫を期待するような「ズレた」思考をせず、
きれいな言葉を発していこうっと。
というわけで、言葉のちょっとした話はここまで。