小説読んでる?~「純文学を読まないと人間として成長しないよ」と言われたらどうする?~わたしの場合【紙上講座・読書論】

【ブログ新規追加375回】

「純文学を読まないと人として成長しないよ!」と、言われてしまったのは藤原和博氏。(元公立中学校校長、著述家、教育改革実践家。 東京都初の中学校の民間人校長として杉並区立和田中学校の校長を務めた。)

藤原氏がリクルートで営業として働いていた頃、ある編集プロダクションの社長が話の途中で、

「ところで藤原君、純文学、読んでる?」と、社長が聞く。

当時の藤原氏、ほぼ読んではいなかった。なんと答えたのか。

「誰の作品ですか?」と、返す。直感的にこの場面では「本を読む習慣がないことをごまかさなければ!」と、藤原氏。

社長は「そうだなあ、今は宮本輝連城三紀彦とかかな」

藤原氏は、名前は聞いたことがあっても、もちろん読んだことなどなかった。そして、言い訳がましく、「いやあ、僕、営業ですからねえ、お客さんの資料や企画書を作るために参考になるようなビジネス書を読むのがやっとで、そこまで手が回らないんですよ」と返した。

その言葉を聞いた社長は真顔になって、キツ~イ一言を発した。

純文学を読まないと、人間として成長しないよ」と。

藤原氏は、読んでいないうしろめたさを棚に上げ、その決めつけるような言い方にムっとした。

さて、その後、ムッとした藤原氏が取った行動は・・・翌日、銀座の旭屋書店に飛び込んで、宮本輝氏の「青が散る」(文藝春秋)と連城三紀彦氏の「恋文」(新潮社)2冊を買い、すぐに、喫茶店で貪るように読み始めたのだそうだ。

結果は、「なんということはない、無条件に面白かった。純文学とはなんたるものかということすら気にならない、エンターテイメントとして最高の作品だった」と。

そこから、宮本 輝氏、連城 三紀彦氏、宮部 みゆき氏、重松 清氏、藤沢 周氏、島田雅彦氏の作品を渡り歩いた。

気に入った作家の作品はすべて読んだ。そこから学んだのは。

純文学は、現代社会を生きる人間の心模様を活写するものなのだ。人間の醜い部分も含めた、人の本質をこれでもか!とえぐり出す。そういった文章の表現は、たいがい、まだるっこしさを感じながらも、重厚な作品へと成長するのだ。読み手とともに~

わたしは、藤原 和博氏の、この文章を読んで、ハッ!とした。

「そうか。やっぱり、文学から離れちゃいけないのね」と、気づかされた。

確かに「青が散る」の青春文学では、「三日三晩、エリートの中年オッサンに身を委ねてしまう女子大生」このあたりの描写が凄かったな。あれこそ一級の純文学。

また、女流作家では大好きな宮部みゆき氏の作品では「レベル7」が忘れられない。「ある日、目が覚めたら部屋に2000万円があった。その金は誰のもの?」医療とサスペンスが交錯する。

というわけで、純文学は、しっかり読むとそのストーリーや描写が頭にちゃんと残る。これって凄いことだ。

作家の思考や脳みその一部がストーリーとなって、自分の頭に移植されるんだから。これが「小説には敵わない」と、思わせる書き手の技なんだろうな。

※ おすすめ現代純文学作家→村上春樹、村上龍、川上未映子、平野啓一郎、村田紗耶香、又吉直樹、中村文則など。

わたしは、村上龍氏の作品はほぼ読破してきた。超長編小説をひとつ紹介しよう。

半島を出よ 』(幻冬舎)簡単レビュー;北朝鮮が本気で戦争を起こすとしたら、まず、日本の長崎(佐世保)を占領し上陸を果たすだろう。その時に使う薬物兵器はなんと、ヤドクガエルという猛毒を持つカエル。カエルを使うコマンド(兵士)の驚きの訓練とは?村上氏10年の構想期間を経て発刊された。第58回(2005年) 野間文芸賞受賞

                   ★

しかし、わたしは無類のエッセイ好き。

今、読んでいるのは「星の王子さま」で著名なサン・テグジュペリ作『人間の土地』だ。

この作品は、映画監督である宮崎 駿氏が、映画の題材に使ったことで有名になった一書だ。

簡単にレビューすると、「飛行機好きのサン・テグジュペリが、サハラ砂漠のど真ん中に飛行機で不時着遭難し、三日後に奇跡の生還を遂げる」エッセイだ。

サハラの乾きと疲労にどう、打ち克ったのか・・・。そこが最大の読みどころだ。

まだ、そこまで読んでいないので、レビューはここまで(笑)

                 ★

久しぶりに純文学にハマりたい。

読み倒して、大成長を遂げる物語が書けるかもしれないしね(笑)

邪推だけども、正直な気持ち。

今、ここから試してみる。と、勢い選んだのは夏目漱石『硝子戸の中

あれ?この名作もエッセイじゃん!

無類のエッセイ好きの周辺にはエッセイが無数に転がっている。小説の道は遠いよ(泣笑)

● 最後に

決めつけないで、読みたい本を読もう!

その行動がすでに成長路線なのだから。

書きたいテーマ持ってる?~テーマを見つける必殺技はこれ!【紙上講座・テーマを見つける】

【ブログ新規追加367回】

文章を書くのは好き?

好きだと思ってたけれど、実際書いてみようと思った時、

「あれ?書きたいけど、いったい何を書けばいいのかわからない!」

と、こんな悲鳴まじりのコメントを友だちからもらった。

ここで、「好きなことを書けばいいのよ」と返すのは、あまりに薄情だ。

すぐに解決しなくっちゃ!と、わたしは、おせっかいにも

「例えば、Twitterとかに140文字の小さなつぶやきを書いてみたら?」と、

ススメてみたのだ。

               

要するに書く練習をSNSでする方法。

無数の読者が漂流しているSNS。

そこで、好きなペンネームで、何か一つテーマを決めて140文字で収まるように書いてみる。

                

どんな事柄でも、初めは少しだけ厄介なものだ。

それでも、少しづつ心の中を文章にできるようになる。それもあっという間に。

できない・書けないは氷山の一角だ。

しかし、ただのつぶやきではすぐに満足できなくなる。

そこで、オリジナルのテーマを持つようにして行こうという提案を続けた。

Twitter始めました!と、連絡を頂いた。

すぐさま、わたしは「テーマ決めた?」と、聞いてみたの。そしたら、友だちいわく、

「よくわかんないのよ」

「わたしの好きなことってなんだっけ?」

「そんな無個性なわたしの記事なんて誰が読んでくれる?」と、早くも尻込み。

こうなると、何にも書けなくなるから、そこでこんな風に返した。

「わたしは、手の平に乗るようなちっちゃな話題、それも全部本当の話を、今持っている言葉で全力で書いているのよ」と、お話しした。

ここでいう、本当の話とは、実際の体験はもとより、表現の問題だ。

例えば、「緊急事態宣言が始まったばかりの東京。それでも暖かい陽気のせいか、土・日の渋谷はびっくり仰天するような人出だった」と書いたとしよう。

えっ?そんな物凄い人出だったの?

先週より若干増えたぐらいでは「びっくり仰天」とは言えないし、ちょっとおおげさでおかしいよね。

もうひとつ、例にあげるとすれば、「ズバリ!」「ありえない」を何にでも使う。これも大いにおかしい(笑)

そんなに、「ズバリ!」って、他人に言い切られるのってイヤじゃない?

なんでも「ありえない~!」と決めつけてしまうのもどうかな?

このあたりを気をつけながら、自分の持っている言葉に置き換えて書ければ万事OKだ。

                ★

テーマの話に戻そう。

わたしの主流テーマは「本の世界」ここを徹底的に使い込んで攻めている。

本の紹介、読んだ本のレビュー、著者の背景、本の装丁、出版業界の裏話など、出版関係に勤めるメリットを使い、公私混同極まりないけれど、漠然とはしていないはずだ。

「ああ~〇〇さんは本の人」という認識が大方だろう。

そこでテーマを決めていく方法だが、具体的なテーマが見つからない場合は「悩み」とか「失敗談」とかを書くのはどうだろう。

別に丸裸になるわけじゃないけど、そのぐらいの覚悟で書かれた文章には、驚くほどの熱量がこもるハズ。要するに面白い文章になりやすいのだ。

特に、「失敗談」は、読み手のハラハラ・ドキドキを引き出しやすいし、どうやってその失敗から立ち直ったのか?など、一粒で何度も美味しい話が書ける。

本当に「失敗は宝の山」だ。

文章表現なんて、どーでもいいかも(笑)

また、「悩み」や「失敗談」はいったいどっからきたのか?と自分に問いかけてみて。

仕事の「現場」だったり、家庭内の話だったり、自分の立ち位置で書ける文章になるでしょう?

「悩み」や「失敗談」を書くのはハードルが高いかもしれないけれど、それが、「たった140文字」だったら、エイヤ!って書けちゃわない?

と、こんな感じで、メッセをくれた彼女との会話は終わった。

今では、Twitterだけでなく、他のSNSでも自分の言葉で、投稿を存分に楽しんでいるようだ。

「悩み」や「失敗談」はあんまり書かれていないようだけれどね(笑)

                ★

わたしの好きな某新聞記者の言葉を引用する。

人は他人の意見など聞きたくない。聞きたいのは他人のお話」だと。

ほんと。 その通り。

※ 書きたい人におススメの一書を紹介

『いますぐ書けの文章法』堀井憲一郎・著

書評コーナーからの抜粋・全文掲載(レビュー、書籍案内)

文章が好きで、書きたいと思う人は一家に一冊。

これを読んだら、すぐに書きたくなるよ。ほんと。
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ブログ365日投稿を迎えて~まるでピアノの調律をするように書いてきた日々【紙上講座・ブログエッセイ】

【ブログ新規投稿365回】

この写真のピアノは、わたしの持つコンサートグランドと同じモデルのカタログからの一枚。

父と、新幹線に乗り、楽器店のご招待で受けた、浜松のヤマハ本社で4種類のコンサートグランドから選んだ珠玉の一台だ。

コンサートグランドを手に入れた日。

父は親の役目を果たした喜びで帰りの新幹線でビールで祝った。

しかし選んだモデルはかなり、打鍵が重い。少し無理したのかな・・・。

「わたしの細腕で弾きこなせるかしら」と、ちょっとだけ不安だった。でもね。「弾きこなしてみせる」と、闘争意欲満々だった(笑)

本格的音楽家への入口に、ドキドキしたのを思い出す。

コンサートグランドと一緒に「調律の名手」と呼ばれ、全国に顧客2000名を抱えるビッグネームの調律師がある日、納品されたばかりのピアノの調整に現れた。

この日から、わたしはその名手が紡ぎ出す音(調律)の虜になった。

彼は、私の演奏を聴きまくり、目指す音作りに欠かせない名チューングを的確にして下さる。

そこから、筋トレをし過ぎたような熱気を彷彿させる、深い音作りの毎日が始まった。

その後、念願だった個人事務所でのコンサート事業では、年10回のコンサートホールでの調律を10年の間、勤めて下さった、 まさしく戦友となった。

スタインウェイを調律できる職人を身近に持てる幸せも付帯できた奇跡の戦友との日々。

わたしが、ピアノから離れてしまっても年一回は会ってきた。会えば、「●●先生!」と呼ばれて照れるんだけど(笑)

このように、コンサートグランドを手に入れた時に、一緒に音作りを担ってくれる戦友が持てた幸せは計り知れない。

                ★

ここでは、ピアノの専門的な話を。

ピアノを持ったら、調律は必須だ。

ピアノが弦を張ってできているというのは誰でも知っているだろう。その弦はチューニングピンによって巻き付けられているのだが、弾いても弾かなくても弦は緩むものなのだ。その緩みが音の歪みを引き起こし、何とも言えない音のピアノになってしまう。

そこを、チューニングハンマーという道具を使って、一音一音正確に調整して弦を締めていくのが調律師の仕事の心臓部なのだ。

わたしも、これまで何度も経験してきたが、調律されていないピアノの音に、その場のレッスンが続けられなかった場面に出くわした時。

歪んだ音にならない音を必死で奏でる生徒さん。可哀想ですぐに調律をされるように納得が行くまでお話しをさせて頂いていた。

要するに、音感のズレは気持ち悪いものなのだ。耳も悪くなる。だから、毎年一回は調律することをお勧めする。

例えば、1月に調律したら、次の年は2月という具合に12年をかけて、すべての季節を一周する調律がいい。

               ★

さて、ピアノの話をいきなりはじめてしまったが、このブログも今日で毎日投稿365日達成だ。

毎日書けるか・できるか・どうか?そんなことはまったく考えなかったこの一年。

ただ、ピアノを毎日弾き続けてきた経験値から、不安はなかったな。

毎日、このWordpressに執筆するのが楽しみで、楽しみで。未だ、書くという表現に夢中になれる幸せは続いている。

音大を卒業して先生になっても、ピアノの練習って、毎日するものなの。

そう、一生ね。

ピアノの弦が緩むように、練習を怠るとすぐにピアノ筋力が落ちてしまう。ピアノの調律は、その緩んだ弦を引き締めて正しい音に戻すのが仕事だ。

だから、弾き手は毎日弾くことでその緩み具合を肌で知っていくのだ。

翻って、ブログを毎日書くのは、明らかに執筆筋力を鍛えるのが目的だ。

習慣にまさる技術はないと思う。これは、長年、ピアノを弾き続けた演奏家や、音作りの職人から教わった道理だ。

たかがピアノ。されどピアノ。

今も昔も、ちっぽけなわたしを支えてくれた、続ける習慣が持たせてくれた上等な技術。

そして、たかがブログ、されどブログ。

遊びだと思われているかもしれないけど、わたしにとっては大事な表現の現場。

本物は習慣から生れるものだ。そこに辿り着いたら幸せが待っている。

だから、毎日書く幸せは簡単に手放さない。

あとは、文章表現の名手となる戦友が欲しい。

わたしの緩んだ文章をバッサリと推敲下さるような(笑)

というわけで、1000日まであと645日。

より、一層楽しんで書いて行こうっと。

 

エッセイを書く~考えを具現化する一番よい方法~エッセイを書いて自分を知ろう【紙上講座・エッセイの書き方】

【ブログ新規追加360回】

エッセイという文章は、今でこそ誰にでも認知されているものだ。

しかし、実際に「ササっと書いているよ!」とかいう人はあまりいない。

やはり、まとまった文章を書く・・・ここに壁があるように感じている。

それでも、エッセイの持つ自由な文章表現に憧れる人も多い。エッセイには、「自分の考えを文章を利用し具現化する」という最大のメリットがある。

具現化とは、 空想・アイディアなどに具体的な形を与え、見えるようにすること。

ここで、エッセイの持つ意味合いを書いておこう。

                  ★

エッセイとは・・・特定の文学的形式を持たず、書き手の随想(思ったこと・感じたこと・考えたこと)を、思うがままに書き記した文章。

また、エッセイストと名乗る書き手の場合、その多くが何か本業を持ち、その内容から発する書籍や記事を執筆し、その延長上に日々の随筆を書くようになったという経緯がほとんど。

ただ、本業の執筆内容よりも、さらに著者を身近に感じやすく、まるで知り合いにでもなったような親近感でファンになる読者が多い。

その結果、エッセイストとして随筆一本の書き手として認知されるようになるのだそうだ。

               ★

エッセイを書いてみよう!

エッセイの魅力といえば、「どこからでも書き始めてもいい、終わりを決着しなくてもいい文章」だ。

何も、5W1Hに則っていなくとも、独自の表現方法でどんどん書いてみよう。

それを、誰も責めはしないし、かえって新しい文体が生まれるかもしれないというワクワク感さえある。

一切、敷居の高さなどない、自由なエッセイの世界。

上手く書こうとか、長く書こうとかどうでもいいことだ。

溺れても知らないけど(笑)

              ★

• 肩の力が抜けるおすすめエッセイを紹介しよう。

たそがれビール」小川 糸・著(幻冬舎文庫)

• 簡単レビュー

パリの蚤の市で宝物探しに奔走し、モロッコでは夕日を見ながら屋台で舌鼓。

旅先でお気に入りのカフェを見つけては、本を読んだり、手紙を書いたり、あの人のことを思ったり。

年末に帰ってきた自宅ではおせちカレンダーを作り、新しい年を迎える準備を整える。

ふと、すると忘れがちな、当たり前のことを丁寧にする幸せを綴った大人気日記エッセイ。

このタイトル、最高!!

 

伝わるブログが書けるようになる~その秘訣を考えた~5つの書き方メソッド【紙上講座/ブログ・執筆】

【ブログ新規追加359回】

文章の上手い、下手の境目があるとすれば、それは「伝わる」かどうか。

どんな、深刻な内容でも、ふざけた内容でも、読者に「そう!そう!それ!」と、伝わっているかどうか。

そこのところの真意を書き手は、み~んな心の底から知りたいのだ。

劇作家、井上ひさし氏のあまりにも有名な名言から

むずかしいことをやさしく、

やさしいことをふかく、

ふかいことをおもしろく、

おもしろいことをまじめに、

まじめなことをゆかいに、

そしてゆかいなことはあくまでゆかいに~とある。

度々、メモにして読み返している名言だ。もうね、ぐうの音も出ない素晴らしい表現。

これこそが、「そう!そう!これ!」というものだろう。

参考書籍

井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室」 (新潮文庫)

                                                          ★

先週、思いがけず執筆のご依頼ラッシュを迎えていた。

水曜日、あるWEB会社のアウトドア関連サイト「ヤマコレ」からの「登山関連」記事の作成。

木曜日、あるWEB会社からのWEBマーケティング関連サイトへの執筆。

金曜日、1月にこちらから応募した作品賞(もちろん賞は逃した)の出版社さん。新たな方向を示して頂き、作品の文庫本化(セレクション)のご相談と。

この3社様と現在、やりとりを進めてるのだが、ご担当は皆さん、わたしのこのブログに辿り着いて、読んで頂き依頼に繋がった案件だった。

ここで、気がついたのは、「伝わる」が進んできたな!という実感だ。

新聞記事の記者が書く、どこかに忖度(そんたく)する文章ロジック(論説・論法)を使うわけではなく、真っすぐに包み隠さず(笑)常にだれにでも簡単に読める記事を書き続けてきただけだ。

そして、今のわたしの力量では、たぶんだけれど、この3つの案件はお断りするだろう。

ただ、こういった執筆活動の依頼を引き出せたのが何とも嬉しい。

こうした現場でのやりとりも、執筆を長く続けて行くための大事なプロセスなのだ。

               ★

伝わる書き方5選~いつもわたしがやっていること、心がけていること~

① 目的をはじめに書く

② 一文は短く(接続助詞「が」を省く。例えば、「○○なのだが~」などの文章を助長的に長くする表現をやめる)

③ ストレートに書かない(好き嫌いを尖らせない)

④ 催促・アピールしすぎない

⑤ 難しい表現や漢字を一切使わない

たったこれだけ。

考えを巡らせるトリックが妙技の推理小説や、登場人物の思考をいくつも並べる長編小説ではこうはいかないのかもしれない。

しかし、簡単に書けるようになっていくと、自分の考えが実にスッキリとまとまるのを、ブログを書く行為を通して経験済み。

自分の考えがしっかりとまとまっている文章ならば「伝わる」は叶う。

さて、日曜日。

簡単に伝わるブログ文章術を書いてみた。

「書きたい!」が多い場合は、この5つで書き進めてみて。

スッキリと減量できるんではないかな?

ああ、まるで生活習慣病と向き合ってるみたいね(笑)



耳活してる?~朝、音声読書(オーディオブック)を親しむ~有効に時間を使えるメディアの紹介【紙上講座・音声読書(オーディオブック)】

【ブログ新規追加357回】

読書が良い習慣だと思うけれど、なかなか読めなくて・・・

電子書籍や紙の本もいくらでも、読もうと思えば読めるけれど、読書の習慣が基本的についていない場合はとりわけ困難さがつきまとう。

それでも、このコロナ禍で有り余る時間を読書に充てたい!と。

そういう場合は、音声読書アプリ(オーディオブック)を取り入れてみるのがいい。

オーディオブックを聴く習慣が持てれば、読書に親しむのと同じ効用がある。一番の効用は「自己肯定感」が持てる。

今日も、本が読めた!(聴けた!)と、

たいして、頑張って読まなくとも、聴いただけで自己肯定💮花丸じゃない?

ただ、継続が大事なのは、他の趣味と同じ。

例えば、毎日、朝食の前後に10分、オーディオブックを開いて聴く。

何だか贅沢な趣味みたいだし(笑)

友人とかに「わたし、毎朝、オーディオブックで、お気に入りの作家の作品を聴くのが趣味よ」と、言ってみて。

「ええ~~~?」とか、きっと、驚いてくれるだろう。

また、「新しい感覚の趣味」が持てて、自慢できるかも(笑)

ここで、わたしの一押しオーディオブックをひとつ紹介しよう。

Amazon オーディオブック

Audible(オーディブル)は、プロのナレーターが朗読した本をアプリで聴けるサービス。

最初の1冊は無料。今すぐ聴こう。

わたしも、今朝、オーディオブックで、あの大ベストセラー「さおだけ屋はなぜ、潰れないのか?」の著者・山田真哉氏の「2000円の弁当を3秒で安いと思わせなさい」を聴いた。

短い時間で、公認会計士の書かれた「お金のロジックを知る」有意義な時間が持てた。

ちょっと感動。

目で読むだけが、読書じゃない。

色々なスタイルで今年は読書に親しもう!




ありがたいカスタマーレビューを頂く~低評価も悪くない~本を読んだら作家に向けてレビューを書こう【紙上講座・カスタマーレビューの効果】

【ブログ新規追加353回】

今朝、わたしの電子書籍に、購入者からの評価=カスタマーレビューが登録されていた。(Amazonカスタマーレビュー)

評価は★2つ。

★5つ中の2は、もちろん低評価だ。

しかし、そこに展開されていた講評には、感謝しかなかった。ザっとまとめてみる。

• マイナスよりの評価

① 表現が中高生でも読みやすい平易な内容

② ネットで検索すればいくらでも出てくる文章術

• プラスよりの評価

① 知らなかったフリーランス向けの補償の内容がいい

② ネットで調べた知識は散漫になるからこうしてまとまっていると使いやすい

と、こんな感じ。

ブログか一般のネット上で知った無名の作家の書籍を購入し、読破し、丁寧にカスタマーレビューを書く・・・こういった作業を厭わずやって下さった方。

これは、感謝以外何物でもないでしょう!

ちなみに、こうしたカスタマーレビューが最低10件はあるとAmazonの書籍評価も上がるらしい。

わたしも率先して、購入者の特権であるカスタマーレビューを書いてみようと、思わされた出来事だった。

                   ★

わたしは、今朝、自分へのカスタマーレビューを読み、しばし、気持ちを鎮めるために近所の薔薇園まで散歩をした。

もう、薔薇の季節なんだね・・・。コロナで仕事が減り、予定も変更ばかりで鬱々していた。薔薇の咲く時期になっても、その香りさえ楽しむのを忘れてたんだ。

今朝のカスタマーレビューを読んで、内心どうだったか?と言えば、悪意のない、感じたままの丁寧な文章に、傷つくどころかありがたかっただけ。

そして、購入者の「自分が知らなかったこと」を教えてもらった内容部分があったのを取り上げて、素直に感謝下さっていた。

評価は最高の無料コンサルだ。第三者が歯に衣着せずいう言葉から客観的な視点を学べる。しかも、わたしの本に注目してくれたのだから。

このことから、わたしは、今後の道すじがはっきりと見えたのだ。

要するに、kindle電子出版では「自分のやってきた事柄の成功例を手順よく書く」、ブログでも「さらに自分がやっている、またはやってきた事柄に注力」しようと。

購入者だけでなく読者となって下さる方がたは、みんなネットの検索はイヤというほどやっているだろう。もちろん、わたしも。

だから、どっかの記事にあったような内容だとまったく価値はない。このあたりはGoogleアドセンスでも厳しく問われている。

「独自性」のかたまりになっている自分にしか書けない書籍の執筆や、さらに役立つブログを書き続けて行こうと肚が決まった。

★2つのカスタマーレビューをもらって、やっと、文筆家の入口に立った朝だ。

                   ★

昨日、ある月刊誌で読んだ記事に「おおっ!」と思える体験談があった。

それは、ある高齢男性の記事だ。事業が上手く行き始めた時、客先の連帯保証人となったことで、多額の借金(2000万円)を背負わされて訴えられてしまった。

その時、この高齢男性の取った行動は「まず、法律を知るために猛勉強した」のだそうだ。

なぜなら、弁護士を雇うお金などなかったからだ。

この裁判が相手方ともつれて最高裁まで行ったが、奇跡的に「勝訴」を勝ちとった。という話だった。

最高裁で、言われた言葉が「素人に法律で負けるなんて・・・」という相手方の弁護士の悔しそうな言葉だったそうだ。

勝機はどこにあるか分からない。

あるのは、目指すものへのやる気だけ。

二年目のSunTAMA-Styleへようこそ~カテゴリーを大幅変更した【紙上講座・ブログ構成】

【ブログ新規追加346回】

昨年、2020年5月から早や、1年が過ぎ去った。

毎日投稿にも慣れ、7月からはGoogleアドセンスの取得もでき、毎日わずかながら報酬の積み上げができるブログに成長した。

今日、5月4日はわたしがブログをはじめた記念日だ。

わたしのブログ歴も今日で満6年となった。

で、サクサクと使いこなしているWordpressのテーマや、ブログカテゴリーなど、紙面の充実を図る1日となった。

やはり、エッセイが好きなのは変わらないから、エッセイの比重がこれからもさらに多くなるだろう。

巷のテキストブログ(いわゆる特化ブログともいう)とは一線を画した紙面を追及続けていこうと決めた。

がっちり稼ぐためのブログをやるのは今の仕事中心の日々では無理だろう。今後、仕事の行方と共にブログの執筆傾向や体制も変わるものだと考えている。

さて、エッセイ中心で楽しく書くために変更した部分の紹介をしよう。

• サブタイトル→本&仕事と自然&写真に親しむライフスタイルブログ

• カテゴリ―→日々のエッセイ(旅は無くした。空いた場所に300本以上ある以前のブログLife tour21stを本格リライトするミニカテゴリーを作成した)

書評には紙上講座も組み入れてテキストとして読んで頂けるように配置をした。

写真で綴る旅→山とキャンプ&トレッキング、ブティックホテルの紹介など、風景と共に写真で構成していく。

もうひとつの変更点では、お知らせ(TOP)にBook shopを用意した。わたしのこれまで発刊した電子書籍の案内と購買できる場所。

今後はAmazon・kindleで、Amazonから出版するように方向を変える。

今では、既存の出版社ルートでの出版に以前のような魅力が無くなってしまった。

出版事情、いいや出版不況に詳しいがゆえ、独自の方向づけができたのが何とも嬉しい。

新しい販路を求めるチャレンジが始まる♪

と、こんな感じで、わたしの考えをザっと入れ込んだ少々、きめの粗い内容になのだが、明日からの更新が楽しみで仕方がない。

さて、毎日更新の目安だが、「1000本ノック」で行こうと決めた。もう6年も続けて来て、記事数も1000本はとっくに超えているが、毎日更新はまだ達成していない。

せっかくだから、10年目を迎える前に「毎日書き続ける」を達成して、ブログ筋隆々になってやるわ(笑)

とまあ、こんなわたしですが、元気に更新して行きます!これからどうぞ、末永くお付き合いくださいませ。

2021年5月4日  東京の自宅にて Miiko

GW後半は「原則読書」で~今の興味を貪る至福の時間【紙上講座・わたしの読書週間】

【ブログ新規追加345回】

緊急事態宣言下でのGWも後半に入った。

希少な野草を見に行ったり、家中の片づけをしたりしてあっという間の前半だった。

GW後半では、「原則として読書をする」 これに尽きる。

GWはまとまった時間で読書の大海に泳ぐ

4月20日頃、10冊を図書館で借りておいた。それと、買ったものと、電子書籍の積読(笑)がある。

それは、もういっぱいの冊数だ。ゆうに50冊以上はあるだろう。これが至福の湧現なのだ。

※ トップ画像は、今読んでいる本の一部。図書館10冊と買った本を並べてみた。

最近では、限られたニュースしかTVは観ないし、SNSも最小限にしている。元々、Netflixやアマプラなどもやっていない。

ゲームもしないし、娯楽の最も最前線は、20代の頃も50代もまったく変わらず「原則読書」なのだ。 今では、YouTubeで音楽を聴きながらが多い。

今、コロナ自粛中であるから、無理に出かけることはしない。特に東京から出ない!と決めたら、心穏やかになったもん(笑)

そして、家中の仕事を少しずつ片づけながら、ちょっとでも時間があったら、読みかけの本を引き続きどんどん読んでしまう。

手持ち無沙汰になるなんて全然ないが、何で時間をやり過ごそうという発想から「どの本を読もうかな?」の発想に切り替えて、読書中心の行動スタイルというGWさながらの範囲を自分に設けている。

これが、抜群にいいのよ。

何がいいのかって? まず、自己肯定感が良くなる。

世の中には、無数の頭のいい人がいるじゃない。元々そういった人には敵わない。

だからこそ、読書をしてそこから学ぶ。そうすると知識や知恵の恩恵を受けて、自然に自己肯定感が上がる。

それだけでも、充分に幸せなのじゃないだろうか。隣りの誰かの話ばかりだと、成長は見込みにくいものだ。

わたしがやってるWordPressの利用法やプログラミング、Googleアドセンス運用と使用権利の取得もすべて、書籍で学んで手に入れた技術だ。

やり方はすべて本に書かれているよ。

わたしと本の歴史をひも解いてみた

今のわたしの思考を作ったのは、確実に10台~20代の頃、貪るように読んだ数々の小説だ。

今でこそ、ビジネス本が主流のわたしだが、若い頃は仕事や家事~育児で覚醒された頭や心を鎮めてくれる小説の世界観は重要なアイテムだったものだ。

だから、はっきりと言える。

わたしの思考を作ったのは「読書」だとね。

それからどんどん人生の経験を積んでいく中で、小説の世界は縮小されていった。

独創的な物語より、さらに有益な考え方や思考を求めて行くと、これまた自然とビジネス本に辿り着いた。

身近な友好関係から学べない部分を本から学ぶ。

そして、その通りにやってみると、人生が自由に生きられるようになった。

より自分の読書を進化させる方法はこれ!(簡単要約に飛びつかないで一冊読み込む力を持とう)

最近知ったのだが、ネットで「本の要約」を読めるんだね。もちろんサブスク(有料)で。

わたしは、意外かもしれないけど、「本の要約」にはちょっとだけ否定的なの。

だって、渾身を込めた一書を簡単な「要約」で読んでしまうと、読んだ気になる&満足してしまう・・・これ、もったいないじゃない。

「要約」じゃ、文章の行間まで読み込むことは難しいだろう。

行間こそが著者の息づかいなのだから。

わたしが思うに、「本」とは読みつつ、思考を重ねるものなんだと考える。

だから、簡単に書かれた上っ面の要約を読んでも、たぶん思考は生まれないし、次の日には忘れちゃうだろうね(笑)

さて、GW後半、有意義な読書タイムを持とう!


あなたの書く文章はどんな味?~「味わい」テイストについて考える【紙上講座・文章の味わい】

【ブログ新規追加333回】

文章を書くとき、自分の味となるテイストをどう出すか?なんてもんに迷う。

わたしは一貫して、「誰が(子どもでも)読んでもわかる、わかりやすい文章」を目指して書いてきた。

別に物書きで生計を立てているわけじゃないから、編集者からの「赤」が入るわけでもない。だったら、自由に書けばいいじゃん!ってなるよね。

しかし、どーでもいい日常の出来事を、どーでもいい話ことばで書き散らかすのには到底耐えられない。

たかがブログといえども、誰でも読めるように世界発信しているのだから、それ相応に書いておきたいし、それ相応の文章で書きたい。

で、考えるのは「自分の味」みたいなもの。世間では「テイスト」と呼ばれている部分だ。

ああ~、この人の書く文章はスカっ!としているな・・・とか、どこか憂いがあるな・・・とか。

そういった部分の話だ。

おしなべて言えば、幸せで何の不自由のない人の文章はつまらない。やっぱり逆境を乗り越えながら、くらいついて書いている文章には魅力がある。

要するに、汚い話だが「膿」を持つ方がいい。その「膿」が適材適所で放出されれば、それが「味わい」に変わるのだから。

不幸の種は味わい深いものなのだ。

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ここで、テイストの意味を少々取り上げる。

テイストとは・・テイスト(Taste)とは、ラテン語の「tangere」という単語が語源となっておりこれは「触れるため」「把握するため」を意味する。

現在英単語として「テイスト」と言った場合は「舌で触れてみるて見る」「ちょっと食べる」「試食」「味わってみる」「経験を味わう」「経験する」「味わい」「~風」などの意味合いで使われている。資料先→https://dic.nicovideo.jp/a/(ニコニコ大百科)

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この、「テイスト」って言葉は意外なほどやっかいなの。どうやって自分の味を出す?

テイストの持つ力は、エッセイやコラムで発揮されるものだろう。わたしの得意とするビジネス的な文章表現に、このテイストを盛り込むには最後の文末が適当だろうと、最後を工夫してきた。

それは、すべて書き切った上で、一気にドレスダウンしちゃう(崩す)のが好きな書き方(笑)

ブログを書き始めた2015年頃は、書く楽しさが勝っていて、ドレスダウンさせるのも何ら困難なものはなかった。

こわいものなし(笑)

最近、この「こわいものなし」の感覚が戻ってきたように感じている。悩みから目覚めたかも。回復期が終わったとも言えそう。

客観的に見て わたしの文章の持ち味は、文字を使って心情をさらけ出せる部分だ。どこかの誰かに忖度せず、バシッと書いていく部分。

そう、のどごしじゃなく、キレのいい●●●スーパードライみたいな文章だ(笑)

そこまで、練り込まれていないことがらには、そう簡単には手を出さないし、出せない。

だって、心が変われば、世界が変わるでしょ。だから、忖度グセのある場合はテイストが定まらないだろうね(笑)

クルクル変わる自分の心に翻弄されて、自分を見失っちゃうのは避けたい。

景色を変えたければ、テイストについて一歩深く踏み込んでみよう

わたしは、もうしばらく、このテイストについて考える。

ずっと、書き続けるために大切なスタイルの問題だから。