【ブログ新規追加516回】
5年前の10月30日、夫が「急性心筋梗塞」で緊急入院をした。
その日、「いつもと違う」と感じてから12時間が経過していた。夫は自分で119を入れて、相談窓口で相談してから救急車を家まで呼び寄せ緊急入院をした。
その間、わたしは何もできずオロオロしていた。
大学病院に到着後、すぐに診察。家族への説明も「時間がない!」と、担当医師から言われるほど、せっぱ詰まった状況だった。
「あのまま、家にいたら・・・」死んでいたのだろう。
誰にでも、突然起こる「脳卒中」や「心筋梗塞」についてお話しよう。
「脳卒中」も「心筋梗塞」も脳内や心臓内の血管に対する問題が生じて、様々な身体の機能に障害が出る病気だ。
もっとも、ひどい場合はそのまま死んでしまう。(厚生労働省の統計によれば、2019年脳卒中では、なんと11万人近い人が亡くなっている)
コロナも相当怖いが、心筋梗塞や脳卒中も本当に身近で罹りやすい病気なのだ。
夫は、これまで発病からこの5年間に、塞がった血管から固まった血液を直接回収しきれいに除去する「カテーテル手術」を、合計6回受けている。
それからは、仕事も激減させて心臓に無駄なストレスをかけない生活へとシフトさせてきた。
ただ、安静ばかりではダメで、適当な負荷も与えないと心臓筋肉が衰えてしまう。そんなわけで、今ではわたしの趣味であるトレッキングに同行してトレーニングを重ねている状況だ。(通院は3か月に1回でOKになっている)
夫の心臓にはステントと呼ばれる網状の金属が6個挿入されている。この血栓回収療法というのが今では、最も多く一般的だそうだ。
カテーテル手術の何がいいのかって、それは、身体に直接メスを入れず、足の付け根や手首などから、カテーテルを挿入し、悪くなっている患部を画面を見ながらあっという間に除去できる。(まあ、アッという間にできるのは腕の良い医師だ。ドクターXみたいだよ。だって絶対に失敗できないんだから・笑)
こうした、最新の医療のおかげで、夫は当初大量に投薬されていた薬も今では半分ほどに減ったし、何しろ身体に合った投薬と食事療法でスリムになり元気一杯。
しかし、いくら良い薬や治療法が開発されて医療体制が万全でも「いつもと違う」という「まさかの時」を察知できなければ、後の祭りだ。
早く察知して、一刻も速く治療せねばならない。
この「いつもと違う」という感覚を普段から見逃すようなクセのある場合は要注意だ。(さしずめ、わが家ではわたしが見逃すタイプ・泣)
日ごろから、慎重な人は少々口うるさい。十分に注意せねば気が済まないのだろう。
災いは向こうからやってくるんだ!とか言いながら「備えあれば憂いなし」と、ほくそ笑む。
ここで言う「備えあれば憂いなし」は物じゃあないんだよね。気持ちや意識をちゃんと持っているかどうか?というものなのだ。
秋本番、過ごしやすくいい気分。
こんな時こそ、わずかな変化にも気づけるのが大事。