【ブログ新規追加396回】
家の中の整理法=片づけといえば、やましたひでこさん提案の「断捨離」とか今や、諸外国でも人気のある、こんどうまりえさんの「ときめく片づけ」など、キャッチィーで華やかな世界が展開されている。
でもたかが片づけでしょ?自分流にやり方が出来上がっている人も多いと思う。
その一方、TVで一時的に流行った「汚部屋」なるものを作り出す女子の人生を変えるかたづけ依頼を受けて、片づけまくる家事エコノミストの方々の番組。
一定層はいらっしゃる片づけ嫌いの主婦層にも大変な人気のある番組だったよう。
わたしといえば、大の雑誌好きだったから、各雑誌の毎号特集される、片づけや収納の記事には目を凝らしつつ、大事に切り抜いて取っておいたものだった。
しかし、その「面倒な分類」や「片づけたモノを収納するために用意しなければならない100均イレモノの多さ」に辟易してしまったのだ。
な~んだ!やっぱりグラビア風な片づけは庶民には高値の花なんだ!と、時間と経費と労力はとてもかけられない!と、憤慨する始末。
そんな時出会った、ある大学教授の方の書かれた片づけ本。しかも地味な新書だ(笑)
その内容は堅苦しい文献などではない、普通の主婦がバンバン読んですぐ実行できる!超簡単なモノや情報の整理術を唱える良書だったのだ。
それが、この本。
『超整理法ー情報検索と発想の新システム』野口悠紀雄・著(中公新書)
• 書籍の簡単レビュー
1993年発刊。
情報洪水のなかで書類や資料を保存し検索するには、従来の整理法では対処できない。
本書は、「整理は分類」という伝統的な考えを覆し、「時間軸検索」という新しい発想から画期的な整理法を提案する。
机の上は魔法のように片付き、「整理する時間がないほど忙しい」人に対する福音となるはずだ。
さらに、パソコンを用いた情報管理体系、アイディア生産を支援するシステムなど、知的活動の生産性を高める新しい方法論を提案する。
⦿ この本の唱える超簡単な整理法はこれ1つだけだ!
野口氏推奨の「押し出しファイリング」とは?
押し出しファイリングとは、経済学者の野口悠紀雄氏の提唱する書類の整理法である。(超整理法としても知られている)
「分類はムダ」という基本的な考えに基づく雑多な情報管理の方法。
やり方は本棚(あれば)棚一列に一定の区画を確保し、書類をひとまとまりごとに日付と内容を書いて角型二号(A4サイズのあれ)の封筒に入れ、右から左に順に並べるだけ。(文章資料;Wikipediaより)
超簡単でしょ?
だって、郵便で来た使用済みの封筒に、気になる新聞記事や雑誌の切り抜き、引いては子どもの学校のお便りや様々なお知らせの紙類を一切分類せず、全部入れちゃうだけだもの。
まあ、わたしは支払い等の書類は一緒くたにしなかったけれど(汗)
で、どんどん入れるから棚に収まり切らなくなった分は、その時改めて開封して中身を選別すればよし。(※ 忘れちゃいけないのが月日の記入)
数か月は取っておく書類もいざ、開封したら要らなくなったモノだらけだよ。きっと(笑)
間違って捨てる凡ミスも防げるし。
と、こんな野口式情報紙類のまとめ方をずうっとやっていた。
そして、インターネットの時代の到来とともに郵便物が激減。紙類の情報も本当に少なくなった。
気づけば、書類の整理よりはPCのデータの処理が一番重要になったってわけ。
それでも、紙類の情報をどう取り込むか?ってところに長年コミットしていたから、今でも、常に数社のWEB新聞や数々のWEB雑誌の閲覧(紙も含めて)を毎日の糧にしていることには変わりない。
野口氏も近年、WEBサイト「note」に現在の情報の取り方を考える文献を寄稿されている。(確か有料記事だった)
時代は変われど、情報を上手に整理するのには、未だに技術が必要なのだね。意味のある役に立つ情報は誰でも、お金を払ってでも欲しいものだろう。
★
ここでひといき。
思いついた内容を書いておく。情報の話ではないのだけれど。
このブログの柱である、ブックレビューを大きく方向転換させる。
今まで、ありとあらゆる年代の書籍を紹介してきた。しかし、もう、昔の情報に価値を置く必要性が感じられなくなってきた。
野口氏のように、情報ソースを上手に取り込む技術を書籍にまとめるのではなく、WEBサイト「note」に寄せるような方法もある。
歴史モノや小説などは古いモノもブックレビューを書いて行こうと思うが、仕事に直結するビジネス本はどうだろう?
IT化、AI化がどんどん進む中、世界を震撼させた新型コロナ感染の恐怖。
今朝のヤフーニュースでも、この5月の首都圏でのビジネスマン出社率はコロナ前の5割を切ったそうだ。
リモートワークの推進は着実に進んでいる。
で話を戻すが、ことビジネス関連書籍はここ1年内に出版された、いわゆる新刊だけをレビューすることに決めた。
読んだら、何でもかんでもレビューを書くわけじゃなくて、どうしても書いておきたい、今のフレッシュなものだけに絞り込んでみようと。(先週書いた、今年3月発売された隈研吾氏の本がその一例だ)
こうなると、仕事以外で立ち寄る本屋でも、渾身の一冊が見つかるかもしれない!
新刊だけをレビューするなんて、ライター時代のワクワクが蘇る~(笑)