【ブログ新規追加302回】
(写真は奄美大島で泊まったホテルのキッチュなシャンデリア。今、見ても可愛い)
「人には、一生大事にしようと思って手に入れたモノが必ずと言っていいほどある」のだと、ある雑誌のコラムで読んだ。
「一生モノ?」そう。昔は「印鑑」「着物」「ウールのコート」「クロコのバッグ」や「カシミヤのセーター」などを指したのだろうな。
今じゃあ、もう、そんな風に言って大事に押し入れで寝かせるようなモノは要らないし、実際のところ、何も持ってはいない。
価値観が大きく変わったんだ。
一方で、一生モノではないが、重たい布団、鉄鍋、縫製は良いが厚みのある服など、年齢と共に扱いにくくなってきて、どんどん手放してきた。
昔は重いモノに価値があったように記憶している。(例えば、引き出物とかね・笑)それが、今では軽い機能的なモノが溢れて、もう重いモノの値打ちはなくなった。
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先月、水道菅の高圧洗浄を初めてやってもらった。
その際、システムキッチンの内部の調理器具とか保存食品とか全部出したのだが。その時に感じたのが、調理器具の古さと汚さだった(泣笑)
わたしの母から譲りうけたモノたちが特に古びて汚くなっていた。すき焼き鍋とか、19㎝フライパンとか、スープ鍋とか・・・etc
調理で使って、ただ洗って収納するだけだったからだろう。外側こびりついた汚れを落とそうなんて、ただの一度も考えなかったもん。
まず、手始めに19㎝フライパンの買い替えをしようとしたら、夫から「外飯でも使えるステンレス製直火スキレット」を買おうよ~~~♪と。
使いやすさでは軽いアルミとの合金ステンレス製がいい感じ。憧れのチタン製スキレット(19㎝)はそのうち買おうっと。お値段も5倍以上する。おそらく一生モノになるはず。
わたしは、以前からチタンという素材に微妙な憧れと興味を持っている。
チタンは強度が高く、耐食性に強い高価で高品質な金属だ。
さらに軽い金属であることから、アクセサリー等によく用いられる。ただ値段が少々高めであるけど。
鉄製のスキレットは重いがチタンもアルミやステンレスに比べたら若干重い。ステンレス製の軽いスキレットを思いついて買ってくれた夫には感謝している。
今後、家でも外飯でも対応できる鍋を買う楽しみができた。長い人生の中で、ハードに使う調理道具こそ、一生モノに相応しいのかも。
そうそう、今一番欲しいモノがある。某メーカーの「チタンダブルマグ」二重構造で飲み口が熱くならない優れもの(4000~5700円ぐらい)これも、購入したら一生使っていくだろうな。
調理道具や食器は毎日使う必需品。軽くて見た目も抜群じゃないとね(笑)
で、もうひとつ。
わたしの「一生モノ」は、初任給で母に贈った「チタンシルバー製の時計」かしら。
(写真・母の葬儀の当日にはめてみた、形見のチタンシルバー)
母が亡くなって、形見がわりにわたしが引き取った。贈った当時はとても高価で母も、「これは一生モノだわ」と言って、それは大切にしてくれていた。
しかし、年々止まるのが早くなって、2年前に時計屋で修理をしたけれど、実際はもう、ほとんど使わない。
わたしが持っているモノの中では最も高価なモノだろう。
結局、「一生モノ」って、それ自体に「想い」のこもったモノなのだ。
今、使っていなくとも、時おり取り出して眺められる、小さくても大事な想い出があれば、
それこそが「一生モノ」