自分らしさを見つける行い~それは「エッセイを書くように街を歩いて見つける」(ボタニカル・ライフ③)【暮らし・植物 / 歳時記】

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● 自分のご機嫌を取るために用意したモノ

立春を晴天で迎えた。

立春は中国では旧正月。新しい年が始まったところなんだね。

わたしも、立春に今一度、「この一年を好きなことで埋め尽くし輝くため」に小さな手帳を用意した。

今さらとかは、まったく思わない。

小さな手帳に「宝モノみたいな好き」や「欲しいモノ」や「やりたいことがら」をいっぱい書き集めて、ワクワクしながら眺めている(笑)

自分のご機嫌は、自分でしっかり取るのが大事よ。

● 自分のご機嫌を取る行動は、光輝くお花を愛でる場所に行く

といっても、この行いは、特別な場所などではない。

日頃、外営業で回っている場所に、思いがけず美しい花壇があったり、遠くに輝く山々が煙るような時期にはカメラを車に積んでおく。

そして、仕事がひと段落したら撮影をするのが、わたしの最高のボタニカルライフ。

今日は、毎月美しい花壇を作っている神奈川県相模原市の東電へ。

ここは、知的障害や肢体障害を持つ人たちが一生懸命、丹精こめて手入れをしている街の街頭花壇だ。

今月は、パンジーストックビオラが植えられている。

だいたい、毎月季節の花に植え替えられているのが驚き。

この数年の記憶では、3月はノースポールだったかな。

香りもよく、青空に映える花たちが壮観に咲き誇る。

毎月、この花壇を見ることを本当に楽しみにしてきた。

念願叶っての今日は、一期一会に期待して2枚だけ撮影してきた。

● 自分らしさを見つけて輝くためには、ちょっと視点を変えてものごとを見てみる

平凡な日常をちょっと感動的に、色鮮やかにする方法があるとすれば。

それは「エッセイを書くように街を歩く」この行いに尽きる。

よくある日常的な事柄も、エッセイの中では、まるでドラマティックな映画のワンシーンのように描けるものだ。

もし、エッセイを書いてみたいと思うなら、自分の一日を書き出してみると良いよ。

あんまりにも書くことがない・・・というわけでもないのがわかるはず。

だって、お味噌汁の具にこだわってるかもしれないし、ご飯の炊き方にこだわりがあるかも。

ご飯とお味噌汁だけでも、充分に立派な一本のエッセイが仕上がるのだ。

その平凡だけれど、美味しいご飯とお味噌汁をどう表現するか?

好きな映画のヒロインを真似て書くとか、好きな作家の文体に寄せて書くとか、

いろいろ自由に書けるのがエッセイの魅力。

私たちの身の回りにあるごく当たり前のことが、なぜエッセイになると印象的なものになるのか?

それは作家が、私達とは違う視点から日常を切り取っているからだ。

だから、わたしみたいな普通の人でも、ほんの少し視点を変えることで、いつもの風景が特別なものに変わりうるから、文章の世界は楽しいんだ。

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パンジーやビオラは普通の園芸種。別に珍しくも何でもない。

それが、身体の不自由な人たちの「手」で愛情込めて、植えられて見事に咲き輝いている光景を、いつか写真に撮ってみたかった。

かっこをつけなくても、飾れなくても、無心に作業に没頭する彼らは充分かっこいい。

ドラマは、普通のところにあるものだ。

今年も普通の輝きをいくつ見つけられるかな。

★2024年1月31日更新 ボタニカル・ライフ②~福寿草(フクジュソウ)の花言葉は「幸せを招く」「永久の幸福」【植物・福寿草】

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昨日、夕方4時20分、いつもの場所に「福寿草」を探しに行った。

今年は、少し咲くのが遅い様子。

それでも可愛いつぼみがそこかしこに出ていた。

真冬の寒さも忘れてつぼみを写真に収める・・・ああ~しあわせ。

あんまり夢中になりすぎて、気が付いたら夕暮れが、すぐそこ。

今年も始まった、わたしのボタニカルライフ。

春の樹々や山野草に魅せられてもう10年近くになる。

毎年、必ず同じ場所に咲くとは限らない。一期一会の時もある。

人の手がかかっていない自生している山野草を見つけるハンティングも

醍醐味があるし、季節の山の美しい変貌を見られるのも最高。

⦿ 福寿草とは

フクジュソウは縁起の良い花。

フクジュソウは昔から縁起ものとして親しまれてきた。

現在も、新年を祝う花として、年末年始に販売されているものがよく見られる。

ただし、フクジュソウの本来の開花時期は2月~4月にかけて。

正月に飾られているフクジュソウは、ビニールハウスなどで促成栽培されたものになる。

                

寒い冬を乗り越えて咲く福寿草。

満開になるまで、見守っていこう。

★2024年1月15日更新 蝋梅「ロウバイ」~厳冬を彩る黄色い梅林を見に行く/ 東京都町田市・忠生公園蝋梅苑にて(ボタニカル・ライフ①) 【植物・冬の植物】

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1月、一番に咲く花の色は黄色だそう。

日本水仙や早いところでは菜の花、もう少しすれば、福寿草など。見るだけで元気をもらえる黄色い花。

2021年は、毎月、美しい季節の樹々や山野草をこの植物コーナーで紹介していこう。

1回めは、香りと色が素晴らしい春一番の梅「蝋梅」

黄色い花の代表は、この植物ではないだろうか。

蝋梅「ロウバイ」と呼ばれる、まるで蝋燭みたいに、薄い乳黄色の梅。今日はその中でも、最も黄色い「「満月ロウバイ」を中心に蝋梅の林を訪ねてきた。

ここ、町田市忠生公園は、仕事先の目と鼻の先。今日は、昨日とうって変わってとても寒かった。

曇天の中、約30分ほど、蝋梅の林で写真を撮り続けた。

蝋梅は、独特の香りがすごく強い。

寒気が山肌を覆う早春、ロウバイの芳香が漂ってくるとホッとした。

2年ぶりの訪問で、ああ~帰ってきた・・・という気分が高まった。

人を幸福にしてくれる香り。

甘くフルーティで、微かに石鹸のような清潔感がある香りは春の予感さえ醸し出す。

さて、蝋梅の林をご覧ください。


蝋梅の簡単まとめ

冬のため花の少ない時期だが、暖かい太陽のもと散策するのもいいものだ。(今日はあいにくのお天気・泣)

ロウバイの花は小さな花だが、逆光のなかで観察すると花弁が透けて、とても綺麗に感じるもの。

花の由来は唐の国から来たこともあり唐梅とも呼ばれ、中国名も蝋梅であったことにちなむ。

別の説では花被片が蝋細工のようであったことからそう呼ばれる。

中国原産で早春に芳香のある黄色い花を咲かせる。「ろう梅」と書きますがウメと違ってバラ科ではなく、ロウパイ科という小さな科に含まれる。

ロウバイ科ロウバイ属の落葉低木。

1月から2月にかけて黄色い花を付ける落葉広葉低木である。

ロウバイの基本種は、花びら(花被片)は黄色で内側の花びらは暗紫色。
また、花やつぼみから抽出した蝋梅油(ろうばいゆ)を薬として使用する。

ソシンロウバイ(素心蝋梅)、マンゲツロウバイ(満月蝋梅)、トウロウバイ(唐蝋梅)などの栽培品種がある。

よく栽培されているのはソシンロウバイで花全体が黄色である。また、初夏に咲く同じロウバイ科のクロバナロウバイがある。
WEB記事より

東京都町田市・忠生公園(蝋梅苑)→https://www.townnews.co.jp/0304/2019/01/17/465448.html



蝋梅苑(ろうばいえん)には、現在、見頃のソシンロウバイやマンゲツロウバイなどが約84本近く植えられている。

ロウ細工の質感を思わす花からは、ほのかな甘い香りが漂う。

どこか懐かしい香りに包まれて幸せ感、倍増よ(笑)

★2023年12月12日更新 枯れ木も山の賑わいを楽しむ~冬ならではの植物の風景【植物・冬の風景】

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枯れ木も山の賑わい」とは、日本古来のことわざ。

つまらないものでも、無いよりはましであるということ。

また、役に立たない者でも、いないよりはいたほうがましだということのたとえ。

それでも、春には芽吹き、満開の花を咲かせる植物たち。

一年のうちに、誕生→生育→満花→熟成→枯れる・・・と。このルーティンを淡々と繰り返す、植物の静寂な力強さに魅了され続けている。

今朝も、もう春を思わせる「白モクレン」の芽吹きを写真に納めた。すぐそばには「金柑」の実がたわわになっている。

枯れ木も山の賑わい」は使い方を真重にせねばならない。

自分を謙遜して言う言葉なので、他人に対して使うのは失礼にあたるなど気をつけたい。

いつか、わたしもパーティーのお誘いを受けた時に、こんなことわざを使う場面があるのだろうか?

まったく、教養の引き出しが必要だよ(泣笑)

紅葉(もみじ)狩りに行ってきた~京都でもなく、近所で紅葉(もみじ)終わりを堪能する【植物・紅葉(もみじ)狩り】

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秋になると、紅葉の鮮やかさ、色の奥深さに毎日の外営業が楽しくて仕方がない。

今日、午前中のオンライン会議を終えて、すぐにカメラ片手に近所の都立公園へ紅葉(もみじ)狩りと、しゃれこんで来た。
 
 
秋になると、わんさか外国人観光客が京都に押し寄せるのを毎年TVで観ている。そしてその激込みを避けて京都へは出かけてきたものだ。

京都の神社・仏閣ほど管理と手入れが入念にはなされていないものの、この都立公園の紅葉(もみじ)の見事なことったらない。

紅葉(もみじ)が森の古い神社や古池に映えているだろうから・・・と、わくわく、いそいそと、真っ赤に燃える紅葉(もみじ)を撮ってきた。


日本人は万葉の時代から紅葉を愛でてきた。現代でも、桜と紅葉は天気予報でお知らせがあるほど大切な行事。
 
紅葉狩り(もみじがり)」という名称も古風極まりないがいい。

● 桜は「見る」・紅葉は「狩る」のはなぜ?
 


 調べてみたところ、諸説は色々あるようだが、いくつかを組み合わせて言い伝えられてきたようだ。

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もっとも有名どころの話では、長野県戸隠の「紅葉伝説」で「鬼女」退治をした「紅葉狩」という題材があるのだそう。

能や歌舞伎の演目にもなっている話だが、これは平安時代の平維茂の話なので、紅葉狩りの言葉より後にできたもの。

そこへ行くと、かの万葉集には、すでに、樹の花を愛でる所作について「狩る」と唱えられている。

庶民の最大の遊びであった「花見」を「桜狩り」と言っていたと。

思うに、「桜」は月や雪と同じ、目で見て楽しむ雰囲気がある。一方の紅葉(もみじ)は秋の収穫時期と合いまって、鑑賞することを「狩る」と、表現したのだろう。

様々な、文献をひも解いてみたが、どの説も、ごもっとも!

● 明治の俳人・与謝蕪村の名句を紹介

与謝蕪村は、松尾芭蕉・小林一茶とならんで称される江戸三大俳人の1人。

「江戸俳諧中興の祖」といわれている。

~山暮れて 紅葉の朱を 奪うけり~ 与謝蕪村


 


 
 

 
 

 
 

 
 

 
 
 
 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

★2024年11月22日更新 わが町のイチョウを見に行く~風物詩「おつまみ銀杏」の作り方あり【健康・植物/イチョウ】

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晩秋の連休二日目、晴天に恵まれた朝。

わが町の「イチョウ並木」を早朝、見に行ってきた。昨日の強風でずいぶんと葉が落ちていた。やっぱり、先週末ぐらいが最高のきれいさだっただろう。

お目当ての銀杏拾いも、もうほぼ無くなっていた感じ。もちろん銀杏落としのイベントがあったのか?わからないけど。

まあ、コロナ禍でそぞろ歩きをするつもりはなく、いちょう祭りの終点「多摩御陵」の綾南公園に車をとめて、御陵付近のイチョウやさまざまな植物を楽しんできた。

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もみじ祭りが始まっている高尾山に近い多摩御陵は、高尾山同様に美しいもみじの紅葉も見られる。

帰りに「道の駅 滝山」に寄り、銀杏を購入。今晩の酒の肴になる。季節を味わう絶好のチャンス。

で、「おつまみ銀杏」の作り方を紹介しよう。

 おつまみ銀杏 ※レンジで作る一番簡単な食べ方(2人分)

[材料]

生の銀杏・・・適量

塩・・・ひとつまみ

紙封筒・・・茶封筒や普通の白封筒でOK

[作り方]

① 銀杏を茶封筒などの適当な封筒に入れ、500Wのレンジで40~50秒チン。数個が破裂すればOK。

② 破裂しないで殻が割れていないものは,キッチンバサミ等の殻割り部分で割って塩を振って食べる。

◎ 尚、銀杏は食べ過ぎに注意しよう。

1日に10粒以上食べると体調に悪影響が出るケースがあるよう。

イチョウに含まれる『メチルピリドキシン』という成分が体内のビタミンB6の働きを邪魔する。

ビタミンB6が働けなくなると、嘔吐、下痢、呼吸困難などの症状が出て、 やがて、中枢神経に異常が 起こる。

くれぐれも、言い伝えのように「歳の数以上は食べない」ようにしたい。

わたしは歳の数じゃ、すでに食べ過ぎ!だから、10個だけ・・・と決めている。

できたての美しいエメラルドグリーンの銀杏に今年も逢える。

ああ~楽しみ♪

秋花巡礼~日本画(屏風絵)から探す秋の七草【植物・美術エッセイ】

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秋の七草・・・萩・すすき・オミナエシ・桔梗・撫子・葛・フジバカマ

「秋の七草」は、奈良時代の歌人、
  山上憶良(やまのうえのおくら)が
  万葉集において選定した。

 「秋の野に 咲きたる花を
  指折り(およびをり)
  かき数ふれば
  七種(ななくさ)の花
  萩の花 尾花葛花 撫子の花
  女郎花 また藤袴
  朝貌(あさがお)の花」

※ 朝貌(あさがお)は桔梗。

春の七草は「七草がゆ」にして食を楽しむものだが、「秋の七草」は花を愛でて楽しむもの。

● 日本画で秋の七草を見つける

秋も終盤の15日は、我が街の美術館にて、日本画を堪能してきた。

そこで観た作品の映像から、ハッと!気づいたのが、「古の画家たちは、足元の季節を切り取って作品を作ってきた」という真実だ。

● 横山大観「春秋」

屏風画はその大きさからスマホで撮り切れず。残念。

左隻の「」だけを撮ってみた。今回の展示は撮影OKの作品が多く、それを目当てに来館される人も多そうだ。

【作品紹介】横山大観「春秋」

右隻に春のしだれ桜とたんぽぽ。左隻に秋の楓とりんどう、おみなえし、芒が描かれる。左右に季節の風趣を対比させて、没線主彩、たらしこみなどを用いながら、琳派風に描いたもの。

余白を大きく残すなかに、凛と咲くたんぽぽ、真っ青なりんどうが双方の画面を引きしめ、さらに落ちかかる一葉の楓が一瞬の時の流れを意識させ、静寂な雰囲気を与えている。

五浦時代に描かれた優品のうちの一つ。

一枚の屏風の右側に「春の花」、左側に「秋の花」を配置。このことからもわかるように、日本画の真骨頂は、反シンメトリー。左右対称ではない自由な画風が好まれたのだ。

今回の展覧会で秋花の魅力に感化されて、急いで、我が家の近所の自然公園に出向いた。

● 自然公園で見つけた秋の七草たち

もう、冬まじかで秋花も終盤。秋の七草のフジバカマはそこかしこに咲いていた。ノコンギクやオミナエシ、すすき、紅葉、竜胆(りんどう)を見つけることができた。大観の屏風絵にはやはり、桔梗ではなく竜胆(りんどう)が一輪描かれていた。

竜胆(りんどう)は公園内のある場所にまとまって咲いていた。ここは、毎年おさえている場所で、今年もその場所で可憐な青い花と出会えた。

とても幸せ。

大観の屏風絵にあった紅葉。公園でもばっちり紅葉していた。まさに同じ風景。屏風画と自然公園のマッチングを大いに楽しんだ秋の休日。

大観(水戸出身)もこの武蔵野に住んでいたのでは?と思わされる素晴らしい作品との出会いだった。

ぜひ、季節と美術作品のコラボを見つけてみて。

★2024年8月28日更新 カラスウリは真夏の夜の夢【植物・エッセイ】

【ブログ更新109回】

カラスウリの花

● 憧れの音楽大学時代の生活


わたしの音大時代は練習につぐ練習とレッスンに明け暮れる毎日。

学校内にある小さな練習室(30室あまり)の予約を取るために急いで学校を目指し、ダッシュで予約を取り、そのまま、朝練習して、授業を受けて、その合間に個人レッスンを受ける。


ランチは時間が惜しくていつも、学食(小泉今日子さんの姉が勤めていた)のわかめうどんかカレー、売店のメロンパン、帰りは宿題をこなすために寄るマックでハンバーガーとコーラ。おやつはガーナ・ミルクチョコ(笑)ほぼこればっかり食べていた。

そんな、わたしの栄養不足を心配した友達が何人か、代わるがわる下宿へ呼んでくれ、野菜とお肉の手料理を食べさせてくれた。まったく感謝だよ。

お返しは、オペラの伴奏をしてあげていた。みんな尻込みする伴奏。それは有名な歌手の方々(○○久美子さん、中嶋○○さんや友竹○○氏)などのそばでレッスンするから。わたしにとっては非日常が堪能できるキラキラな時間だった。

だいたい、みんなが嫌がることを買って出ていると、毎日が楽しく力もつく。

夢中になってピアノや大学の勉強に熱狂した日々。
 

わたしの音大での毎日は、ピアノ、声楽、アルトサックスと週3日の個人レッスンがあり、それを受けるためには膨大な量の曲をこなさなければならなかった(毎週10曲程度)そして、普通に一般教科の授業、音楽関連の授業と殺人スケジュールだったもの。

だから毎日が練習の主戦場だった。普通の授業もこなしながら演奏家になるための修業をするという現実を、身で体験した後にはどんなキツイ仕事でもやり抜ける自信がついたものだ。

要するにしぶとくなったのだ。

● 西田ゼミで学んだ旅と卒論


もっとも頑張った勉強は、意外にも「卒論」! だってまさか音大でも卒論があるなんて思いもしなかったから。無知よね。

その頃わたしの属する西田ゼミは西洋音楽史を基本に様々な音楽のジャンルを超えて、自由に研究するといった遊び?!がメインの素敵なゼミで、わたしはそこに入れて貰っていた。

西田教授はロマンスグレーのやっさしい叔父様だ。そこに二十歳そこそこの女子大生がワッと集まった。

とても人気のあるゼミで男子生徒はほぼゼロ(笑)先生の研究室というか談話室ではいつもお菓子とお茶が用意され、話が弾み、いい雰囲気の音楽も流れていた。

わたしは、ゼミに顔出しをする日は決まって、校内の就活センターを訪れた。このまま就職するか、専攻科へ挑戦するか・・・毎日悩んでいたのだ。

今でこそ、リベラルアーツ的学問が認知されている時代とは違い、即実践で役立つような技術や教壇に立つための指導法ばかりを勉強する毎日に、ちょっと疲れが出ていた。

専攻科でどうしてもやりたい研究とかがみつからなかった。己の知識の泉が浅すぎて湧き起こらなかったから、平凡なピアノ教師の道を選んだ。

唯一の励みは演奏家として舞台に上がるためにコンクールへの応募を挑戦すると決めて卒業までの半年を戦った。

しかし、夏休みになると、もう、就活のことなんか、ピッと忘れちゃって、日本中で遊ぶ~遊ぶために稼ぐバイトと、予定でいっぱい。


実はわたしの旅好きは、この西田先生との旅絵ハガキのやり取りから始まったのだ。

先生は1年のうち半分を山中湖の別荘に滞在していた。授業がある時は、山中湖からキャンパスのあった厚木のビジネスホテルに泊まるんだと聞いた。

いつも他愛もない個人的な話を絵ハガキで知らせてきてくれていたのだ。ちょっと信じられないけど。

先生から届いた、紅葉の美しい山中湖の絵ハガキはわたしの宝物だった。


私と言えば、神津島に行った時や、仲間たちと富士山に登った時などに現地から絵ハガキを先生に出していた。

先生は生徒からの絵ハガキを何よりも楽しみにしてくれていた。

そんなやり取りも2年を過ぎ、いよいよ秋。「卒論」の話がみんなから出て来た時分に先生は、テーマが決まったら持って来なさい!と。

で、早速、持っていったら、「あなたは、原稿用紙60枚以上は書きなさいよ」と、驚き。

「それぐらいできるでしょ!」っと、軽くあしらわれてしまった。

「普段、あなたとの会話の中にはオモシロエピソードが溢れているんだもの、あれだけしゃべれるのなら、ぜひテーマに沿った文章をしっかり書いてみたらいいよ」と、いつになく真剣だった先生。

テーマは「音楽の持つ普遍性と消耗品への動向~これからのポップスの行方」と決まった。

先生は、「長文を書いておけば、絶対、将来役に立つよ」と自信満々で言っておられた。

そうか!それならと、調子に乗ってその日のうちに原稿用紙を100枚買い込み、音楽雑誌を20冊、各種様々な音楽のLPレコードを20枚、音大内の図書館で借りて、友達の車で家まで運んだ。

それから約2週間、まったく遊ばず、閉じこもってLPを聞きまくり、構成を練り、雑誌を読みまくり、その後、延々と書きまくった原稿は結局200枚にもなった。無我夢中でね。

推敲に推敲を重ね少々無駄をそぎ落とすも、160枚で脱稿。

結果は苦しみながらも見事、優の成績で無事卒業できた。

その後、出遅れた就活でも大手音楽産業メーカーへの就職が一発で決まり、意気揚々な音大生活の終焉だった。懐かしい36年前の話。

ちなみに160枚の原稿は学内の優良原稿として写し保管されたが現物は潔く捨てた・笑

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● カラスウリの花は真夏の夜に咲く

                 

今でも西田先生が長文挑戦への道を開いてくれたのだと感謝に堪えない。

西田先生、いっつもカラオケはユーミンばかり歌っていてごめんなさ~い。

いつも先生が言っていた「若い時って何でも躊躇なくできちゃうもの~あんまり深く考えなくてもね」と。

本当にそうだった。

いつもあまり寝てなかったけど。

先生の持つ教養は最高だった。

今日、家の植え込みに咲いていたカラスウリをみつけた。

この不思議な花は、夜になるとどんどん糸を垂らして、

グルグルと旋回しながら咲き誇る。

まるで、36年前、卒論と戦った真夏の夜の夢のよう。

からすうり

  卒業写真  荒井由実    ♪ 悲しいことがあると開く皮の表紙  ♪




日本の四季を楽しめる山野草~その可憐な美しさと夏ならではの品種を紹介【植物・山野草】

【ブログ更新92回目】

家から徒歩で向かう

昨日、夜のTVでたけのこ王と浅田真央さんが静岡県の山奥で、6月~8月に一週間ほどさく幻の花「イワシジャ・イワタバコ」を探して、沢や滝登りをしていたが、やっぱり幻を見つけるハンターならではの気分は、相当ハマるもの。

実は、我が家の近所の都立小宮公園にも「イワタバコ」があると、先月ツイッター情報で知った。ミシュラン高尾山にも咲いているらしい。

山野草フリークはツイッターにも相当数存在する。珍しい山野草や美しい写真の投稿を見るのが癒しの時間で、楽しみになっている。

結局、長い梅雨だったので、イワタバコを見つけには行けず・・・。ハンターにはなりそこなった。残念。

北鎌倉の東慶寺、円覚寺には幻の花が群生していると聞いた。

イワタバコの画像拝借

四季に応じて咲く花や、美しい模様の葉が魅力的な山野草
高原や平地に自生するこの植物は、バラや百合のように派手な美しさこそないものの、日本の四季の彩りには欠かせない存在だ。

近年ではその可憐な姿から人気が再燃し、山野草を愛でるトレッキングが密なブームになっている。

わたしもこの5年ぐらいですっかり山野草フリークとなった。それは、山野草だけでなく、多くの野鳥が棲む森の自然がすぐそばにあり、まったくお金もかからず、美しい景色や森のきれいな空気とか、いいものしか存在しないこの場所に、とり憑かれてしまった。

今朝の都立小宮公園の森林にて

とても珍しい山野草がいくつも自生する希少な都立公園だ。ほどよい小山丘陵でトレッキングにも丁度よい。

しかも野鳥の名前のついた森の小径も6つあり、意外なほど奥深い。5年経った今でも、なかなか全部は回り切れていない。

山から植物は持って出られない。だから写真を撮ることが必須。今日も朝、早速、行ってきた。満開のキバナコスモスの畑、森林の中で無数に咲き誇る姥ユリなどを堪能してきた。

色とりどりのキバナコスモスの畑にて

近所にこれだけの自然があると、遠くへ行こう!とは、なかなか行動にならない。わたしは、そんな近所で珍しい山野草を見つけるにわかハンターになることで、充分面白く暮らせている。

蔓ニンジンの花

今日は、そんなに珍しくはないが、蔓ニンジンも見つけたので一枚。明日は山野草の女王「レンゲショウマ」の咲く、奥多摩方面へ行ってこよう。

自然は素晴らしい!


神奈川県屈指のあじさいの名所・相模原 北公園【植物・地域探訪】

2020年6月19日、東京都民の新型コロナウイルス感染防止対策の越境解除がなされた。やっと、神奈川方面への仕事に出られる。わたしは普段、月に3~4日ほど、神奈川県を営業で回っている。その傍らで、季節の花々を求めて立ち寄る名所がいくつもある。

今回紹介する相模原北公園は、仕事の休憩に絶好の場所でよく利用している。あじさいの丘、バラのガーデンはガゼボも入れて3か所、梅の園、ラベンダー園、ロックガーデン、野草園、春の山野草、秋冬の紅葉や丹沢山溪から差し込む夕日もことのほか美しい。

季節ごとの見どころが多く、歩きやすく、美しいガーデン構成に圧倒される憩いの公園なのだ。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA 濃い青のガクあじさいと白い妖精アナベルの小道があじさいの丘へといざなう。

19日、午後大雨が降る中、傘をさしながら今年のあじさいを愛でる。ところどころ、雨に濡れながらもカメラを構えて美しいあじさいの姿を写真に納めてみた。

同じ気持ちだろうか。雨を気にもせず、カメラマンが多数、思い思いにシャッターを切っていた。白いアナベルと深い青のガクアジサイの咲く小道を行くと・・・

幻想的なアナベルの丘にたどり着く。ああ、やっぱりこの時期だわ。ため息が漏れる美しさ。見学にきている面々も物静かでべちゃくちゃしゃべっている人などまったくいない。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA 無数に咲き誇るアナベルの丘にて

わたしの目当てはあじさいの丘で満開を迎えているアナベル。この白い妖精の群生を見るためにここを訪れていると言っても過言はない。6月1日頃は、まだ全体が緑色で、緑だけの丘になる。それも幻想的で素敵な風景。このアナベルは、咲き進みながらどんどん、花色が白く、純白になるのが特徴だ。

19日現在でも緑色が強いので、7月に入ってからもまだまだ楽しめそう。神奈川県では、あじさいといえば、鎌倉や箱根を思い浮かべるであろうが、近隣の相模原市(市の花もあじさい)で、こんな素晴らしいあじさいを見られることは、本当に幸せなことだろう。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA 山あじさい

もちろん、園内200種類、10000株にもおよぶあじさいの祭典。園芸種のガクあじさいや山あじさいも豊富に植えられている。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA 園内のいたるところに植えられているがくあさい。

雨だからこそ、美しいあじさい。良く晴れた日には見せない艶と憂いが何とも美しい6月を代表する花だ。どうぞ、相模原北公園へ絶景のアナベルを見に行ってみて!

相模原北公園  園内・駐車場はすべて無料。アクセスはリンク先へ。