【ブログ新規追加1105回】
昨年から今年は草紅葉を見に行くトレッキングを予定していた。
花が乏しくなる秋に、草の紅葉を愛でる場所として選んだのが宝剣岳の千畳敷カールだった。
◎ 千畳敷カールとは
千畳敷カールは、長野県駒ヶ根市と宮田村にまたがる中央アルプス宝剣岳の直下に広がる氷河地形。 麓には、通年営業の駒ヶ岳ロープウェイの千畳敷駅があり、登山客の玄関口となっているほか、多くの一般観光客で賑わう。夏は多くの高山植物が咲き乱れるお花畑、冬は雪山の厳しさという両極端の姿を見せる。(ウィキペディアより)
では、写真にキャプションを入れながら、トレッキングの様子を語ろう。
10月23日(火)朝6時。
南アルプスのモルゲンロートを初めてキャッチしたので一枚撮った。
• モルゲンロートとは
「モルゲンロート」とは、早朝に昇り始めた太陽の光に照らされて山肌が赤く染まる現象のこと示す登山用語。 語源はドイツ語で「モルゲン(Morgen)」は「朝」、「ロート(rot)」は「赤い」という意味になる。 朝日に照らされた幻想的な山の頂は、まるで早起きだけが鑑賞できる自然の絵画のようでとても美しい。
千畳敷カールへ登るためにはまず、菅の台バスセンターからバスでしらび平まで30分かけて行き、そこからロープウエイで一気に千畳敷カール(2612m)まで登る。ロープウェイから撮った紅葉の写真。
アクセスはこちら→https://www.chuo-alps.com/access/中央アルプス駒ケ岳ロープウェイ
千畳敷駅に着いた。7分間の空中散歩で、一気に2612mまで登る。乗っている時はゆったりとしてるような感じだが、途中、戻りのロープウェイとすれ違ったら、大変な速さ!で滑るように降りていった。驚いたのなんのって。
千畳敷駅から徒歩1分もかからないで、この絶景が目に飛び込んでくる。
宝剣岳テラスは、前日の雪で侵入禁止になっていた。
山岳信仰ゆえの神社。たくさんの登山者が安全祈願に訪れていた。
わたし達も、ここから石と岩がごろごろしている遊歩道を歩きはじめた。
トレッキングだし、遊歩道だし・・・と、トレッキングポールを車に置いてきた。即、後悔しはじめた。「ああ~~、こりゃあ、歩くのだって大変だわ!」と。
遊歩道をなめたらあかんぜよ。
花のない時期の高山では、枯れ木に花みたいな実を付ける樹木を見るのも楽しい。それが、絶景の真下に群生していて、思わず写真に収めた。
ここから「本格登山道」の入口。表示板に「登山装備のない方は登れません」と、書いてある。石と岩しかない急登りだ。
八丁坂という。
現場見て、「今回は周遊トレッキングだけにしよう」と即決断。いくら登山装備していてもね。無理は禁物だもの。
それぐらい厳しい坂登りだった。写真の後ろの石・岩の坂に登る?せめて乗越浄土までは行きたかったが止めて正解。
すでに乗越浄土近辺は、中級登山者の山となる。
最近、山の滑落、低体温症などで命を落とす人が急増している。You Tubeでかっこいい登山者の登頂する姿を見て、いきなり挑戦してしまうのが大きな原因だそう。
年配者の場合、コースタイムも2倍程度必要だ。また中級である場合、経験値として、2000m級の高山を30回の登山歴とあった。
わたしなぞ、まだまだ数回だもん。
というわけで、千畳敷カールのすり鉢の底を歩くトレッキングを堪能することとした。
すり鉢の底は、石と岩の連する遊歩道。
わたしは「ここは地球の最果てみたいじゃない?」と、夫に言うと、「最果て?じゃなくて、まるで工事現場みたいだよ」と、ロマンのないことを言う。
「でもさ、草紅葉すごいよね」と。
瓦礫を上手に歩くことに必死で、肝心の草紅葉を全然みていなかった。
気づくとあたり一面が黄金の草紅葉だった。これを見れただけで本望だ。
剣ヶ池は水が干上がっていて、最果て感最高!
で、最後に千畳敷カールの底で記念撮影。
この周遊トレッキングも一周40分とか!アップダウンの多いトレッキング道で、最後はびっくりの急登だったよ。
瓦礫道の両端ロープにつかまりながら、一時間ちょっとかけて、見事に周遊達成!
途中で引き返す人もかなりいた。登山靴などの登山装備がないと歩くだけでも困難だ。
ロープウェイで楽に登れるがその先は、やっぱり登山のきつさが待ってたのよ。
最近、クマの出没情報が東京や神奈川でも当たり前に報道されている。山では熊ベルは欠かせないし、こうして山のカフェでも周知されていた。
というわけで、今年最後の高山は千畳敷カールでした。
明後日のブログでは、長野紅葉旅(奈良井宿、御射鹿池)をまとめる予定。
それでは、また!