焚火(たきび)の準備をはじめた~人はなぜ火に魅了されるのか~【風景・焚火】

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昨日、神奈川県相模原市での仕事を終えたあと、愛甲郡愛川町にある「とくらや」という薪を専門に扱うお店に行き、オーナーおススメの野趣あふれる「広葉樹薪ミックス4キロ」(税込み550円)を買った。

ここでは、薪4キロを一個買うと、杉の端切れを袋に詰めるだけ入れられる「詰め放題」がサービスされている。

わたしが杉の端切れ詰め放題に夢中になっている数分の間に、祝日の前日とあってどんどん薪を買い求めるお客さんが来店してた。

みなさん、わたしみたいに袋にぎゅうぎゅうと杉の端切れを詰め込まず、数個入れたらサッサと去って行った(笑)

小さな、キャンプグリルにはこのすぐ燃えてしまう杉の端切れが丁度いい。で、どーんと杉端切れを詰め込んできたのがこれ↓

薪割り用のA4サイズの板も一枚入れてきたの。

少し角々しい杉は薪割り用のナタで小さくカットする。

さて、焚火に最適な薪の種類の話をしよう。

今回、オーナーのおススメで購入した「広葉樹ミックス4キロ」のミックスとは(ナラ・クヌギ・サクラ・クリ・ケヤキ)がミックスされているもの。

帰ってから薪について調べてみた。

簡単にまとめると、薪には大きく2つの種類が最適。

針葉樹・・・スギ・ヒノキ・アカマツ・カラマツなんかは、着火はしやすいが火持ちが悪いそうだ。

広葉樹・・・ナラ・クヌギ・サクラ・アカシア・クリ・ケヤキなんかは着火がしにくいが、木の密度が高いから火持ちがいいと、復習した。

で、お店の奥さんが、「焚きつけに使える針葉樹の詰め放題だからたくさん持って行って!」と嬉しいお言葉を頂く。

また、薪は「どういった目的で使うのか?」が最も重要だ。

わたし達は「ディ・キャンプ用」だから「広葉樹ミックス4キロ」が丁度いい。

夜、キャンプでテント泊しないのだから、寒さ対策での火を保ち続ける必要がない。寒くなると薪不足は大きなキャンプでの失敗要因になるんだと、某キャンプ雑誌で読んだ。

わたしは主に料理に使う。

もちろん、他の燃料(ガスバーナーや木炭など)も、利用するけど、薪で燻った料理の美味しさは格別だもん。

「とくらや」では、詰め放題もしっかりとやって(笑)雑談も楽しい大満足の薪買いができた話。

とくらや」は日本単独野営協会推薦のお店。

                      ★

さて、なぜ人は火に魅了されるのか?

キャンプの達人だったら、みんなこう答えるだろう「焚火をしないキャンプなんて考えられない!むしろ焚火がしたいからキャンプするんだ!」とね。

古来、人類は「火」と共に進化してきた。これは小学校時代に習った話だ。要するに「火」を怖いものとせず、「操る」ことで生活が豊かになった現象からだそうだ。

「火」に対応する道具を開発したり、野生動物をしとめて焼いて食べると美味いと知ったり、そういった学習する人類の進化に「火」の存在が欠かせなかった。

ありがたい「火」の存在は、「尊敬」の対象でもあったし、「愛情」を表現する対象でもあったそうだ。

焚火を囲んで話せば、なぜだか打ち解けやすいもの。人のDNAに深く入り込んでいる「火」という存在。

「火」があることによって、その場所に人が集まったのは当然だ。

暖かく、美味しい食べ物があり、炎に照らされる人の顔の美しいこと。

こういった、一見地味だが最高の贅沢かもしれない、焚火をするという習慣が持ちたくてわたし達も始めたんだ。

仕事尽くめの毎日にふっと、「焚火しに行こう!」と思い立つ人も多いと聞く。

真に日常から解放されるには焚火の効果は計り知れない。

さて、久しぶりの焚火は、やっぱり練習がなくっちゃね(笑)

文化の日は「焚火」の練習日なのだ(笑)

★2024年11月1日更新 「天覧山(てんらんざん)・標高197m」埼玉県飯能市でとっておきの低山に登る~広がる山頂景観とミニクライミングを楽しむ(フォト多め)【風景・天覧山】

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やっと時間が取れた11月1日。

笑っちゃうほど可愛い低山に登ってきた。埼玉県飯能市にゆるやかにそびえる「天覧山(てんらんざん」だ。

緊急事態宣言が解除されたら、まず「他県で足慣らしになる低い山から攻めよう!」と、考えていた。

この山の決めては197mという低さだが、山頂の見晴らしが素晴らしいこと(右手前方に富士山、左手には東京都心・スカイツリーまでが見渡せる)だ。

しかも、登山者が気兼ねなく駐車できる、「飯能市公民館駐車場」は無料(約200台)で、いつでも停められる。

また、天覧山は小さな里山だが、麓の登山口には歴史のある古刹がある。

日本画百景にも選ばれるほどの景観を携える「能仁寺」だ。

さらには、山頂まですぐ着いちゃう!と、油断すると、急登さながらなんと!岩場が現われるのだ。

鎖も随所に見られるほど。

岩場から下を覗くと約150mほどの落差に目がクラクラしそうになる。(ちなみに150mだとビルでは42階相当)

その鎖つきの岩場が50mほど続くなかを慎重に登りつめると、一気に山頂へ!

                   ☆彡

ここで「天覧山」の由来を少し。

東京都心からもアクセスのよい奥武蔵山城の玄関口にそびえる「天覧山」だ。

名前の「天覧」とは、「天皇がご覧になる」という意味だが、明治天皇が兵役演習を眺め、絶景を賞賛されたことに由来する。

当時、五代将軍徳川綱吉が重い病に罹り、この山麓にある「能仁寺」に泰基和尚が快癒祈願をしたらたちまち回復したことから、それを祝して生母である桂昌院が十六羅漢像を寄進した。今では、岩場のすぐ手前にその十六羅漢像を見ることができる。

いくつか登山ルートがあるのだが、この十六羅漢像(↓画像は拝借)を見ながら、岩場を鎖で登るルートが一番人気だそうだ。

登山口からの風景を写真で紹介しよう。

駐車場から「能仁寺」の横道を上がると登山口が現われる。しばしゆるやかな舗装道路を歩く。

ぜんぜん、登っていないのに、標識ではもう、天覧山山頂という文字が!(笑)

登山口からは舗装されていない山道を歩く。

50mほど登ったら、もう中段まで来た。だいたい100m毎に休憩できる東屋がある。

5分ほど木陰道を登ると、巨石が出現!

急に道幅が狭くなり登りがきつくなった。

十六羅漢像を横目に見ながら鎖場に臨む。

で、岩場からみた景色。もう少し登ったら山頂だ。

岩肌に手を携えながら慎重に登る。時折、足場を覗くとかなり怖い。

岩の階段を昇り切ったら山頂だ。

登山道のでっかい岩場を越えて登頂!

開けた景観が素晴らしい!

山頂から下山途中の東屋でランチ。

今日は、ネットで話題の山飯「かんたんパスタ・ポルチーニ風味きのこのクリームパスタ2人分175g」(業務スーパー178円)を作った。

きれいな東屋

水150mlとかんたんパスタをコッフェルに入れて、バーナーで15分煮る。水分が飛んだら出来上がり。きのこの香りが秋らしい一品だ。

食べ終わって下山。本来なら往復1時間で充分な山行だ。

あまりの速さに物足りなさを覚える。このままとなりの低山「多峯主山・とうのす山」への縦走が簡単にできるのだ。

しかし、夫は「1時間ぐらいで充分じゃん!飯能の街をぶらぶらしよう!」と、譲らないので今回はここまでとした。

帰りに飯能市のお土産屋で、山バッジならぬ小さな山ホルダーを買い求めた。山頂の看板と同じデザインだね。

天覧山は、老いも若きも健康であれば、誰でも登れる山だ。

岩場が凄そうだが、実は「子ども鎖場」と呼ばれている(笑)

今日もご老人や幼稚園児がたくさん登山しに来てた。

ハイキングだから軽装でもOKだが、あれば助かるのが荷物を背負うザック、歩きを助けるトレッキングポールなどかしら。靴はスニーカーでOKよ。

この界隈は、最近ではTVでも良く特集がされている。吾妻峡の紅葉やキャンプ、アドベンチャー気分になれる「ドレミファ橋」を渡りにゆくとか、アクティビティも豊富にある。

吾妻峡の紅葉とドレミファ橋(画像拝借)

森と湖の国フィンランドとの交流も深い飯能市。美しい森が多く週末ハイクにはピッタリの場所だ。

紅葉を愛でにぜひ!行ってみて。

★2024年10月30日更新 日本百名山を眺める、そして歩く~登るだけが山じゃない~ハイキングのすすめ【風景・ハイキング】

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日本百名山をご存知だろうか?富士山をはじめ、八ヶ岳、乗鞍岳、谷川岳、筑波山、浅間山、磐梯山、安達太良山、八甲田山などなど。

日本全国に100座ある名山だ。

近年では、コロナ禍から密を避けられる登山が再びブームとなっている。

そんな中、登って「凄い!」眺めて「美しい」百名山は、登山初心者でも挑戦できる山が多いとあって大人気なのだ。

昨今では、100座登頂を目指して挑戦する人のなんと多いことか!You Tube 動画では探せばいくらでも挑戦している人の画像が見られる。

ガイドを雇っての慎重派から、気軽なソロ登山まで幅が広い。思い立ったらわりと近々で本格的な登山に挑戦できるのも嬉しい。

なにせ、日本の百名山はほぼ無料で登れる。

例えばかのエヴェレストは入山許可として多額の費用(公募隊でも渡航費用や宿泊費込みで400万円から1000万円ほど)がかかる。

それを考えれば、「日本の百名山を1座づつ丹念に登って行く」という趣味は、ハマるのにはもってこい!だろう。

わたしも幼い頃、父と父の職場の後輩2人とともに、百名山の「富士山、蓼科山、霧ヶ峰」と、3座の百名山登山を経験してきた。

今、再び登山熱が高まってはいるが、実際にはすべてを登りきれるとは到底考えられない。またそういった縛りを与えて登山をするのは単なるモチベーション維持にとどまってしまいかねない。

だから百名山にこだわらず、近場の低山から順々に登り始めているところ。また、夫の趣味である「絵」を描いたり「俳句」を詠むには、ゆったりとしたハイキングがぴったりだろう。

大自然をごく堪能するハイキングを目的とするならば、「登るから眺める」へのシフトをしたい!と考えていたのだ。

そんな時に山と渓谷社から出版されている「日本百名山を眺めて歩く」ベストコース30 という本と出会った。

日本百名山を眺めて歩く ベストコース30 (ヤマケイアルペンガイドNEXT)

簡単にレビューする。

昔、百名山の頂きに立ったことを思い出し、ただ、頂上を目指すだけの山登りから一歩進んだ、ゆとりのあるハイキングを味わおう!という画期的な本だ。

特に、首都圏からのハイカーにとって、身近な東日本や甲信越の百名山の山々を眺めながら、自然溢れる里山を歩くハイキングガイドとなっている。

熟年登山者、ハイキング初心者、ファミリーにもうってつけのコースが満載!


※「紹介山岳」一覧

甲信越→富士山、天城山、甲斐駒ヶ岳、八ヶ岳、蓼科山、霧ヶ峰、乗鞍岳、焼岳、穂高岳、常念岳、五竜岳、白馬岳、高妻山、火打山、妙高山、浅間山

関東→草津白根山、谷川岳、燧ケ岳、至仏山、赤城山、男体山、那須岳、筑波山

東北→安達太良山、磐梯山、蔵王山、岩手山、八幡平、秋田駒ケ岳、八甲田山

全30座のハイキングコースを収録される名書である。

ハイキングで百名山を楽しもう!

「低山山頂」でコーヒーブレイク~休日は山でお茶する🎶【風景・山コーヒー】

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今朝、近所の低山山頂でお茶してきた。

もちろん、ザックに「淹れたてコーヒー」を作る道具(あらかじめ挽いたコーヒー豆とフレンチプレス)をコンパクトにまとめて出かけた。(ここの山及び都立公園内では火器の使用ができないため、保温ポットに熱湯を入れて持参する)

今月は、緊急事態宣言明けでたいそう忙しく、毎日かなりの仕事疲れを引きずりつつ頑張ってきた。

わたしの友だちが以前言っていた話を思い出した。

「ちょっと忙しかったりして、山登りを怠ると身体が変なのよね。調子が狂って何だかスッキリできないの」と。

彼女の健康法は、ただ山に登ることなのだ(笑)

その山が低いか?高いか?どのルートをどう登るのか?などには一切こだわっていない。

というより、まさに無手活流で、ひたすら山を目指す。そうすると、おのずから「気」が身体中に蘇るんだという。

要するに何もせずとも、山のほうから勝手に「元気」をくれるのだそうだ。 だから、心身共に健康を保つため、月に二回の登山を計画しているのだと聞いた。

なるほど。

今朝、夫に「外行ってお茶しようよ~」と、話すと、「山以外ならいいよ」と、素っ気ない。

しかし、わたしは「仕事疲れを山の気で追い払うんだから、一緒について来て♪」と、優しく誘った。

案の定、秋の低山は紅葉も美しく気持ちのいい秋晴れに、夫も「森林浴は気持ちがいいねえ」とか言い始めたのだ(笑)

そのぐらい、お天気のいい日の山は素晴らしい。ただ、忙しくて「遠くの少し高い山」には今月は行けそうもないから、「近所の歩きで行ける低山」を登って気持ちをなだめているんだ。

仕事中心の疲れが溜まったら迷わず登山する。

山に元気をもらい、自分を見つめ、気が散っていても本来の自分を取り戻せる。

これが登山の一番の効用だ。

それに山にさえ行ければ、健康は向こうからやってくるのだから。

カメラを持って山に行く醍醐味~ふとした気づきを撮る楽しみを知った話【風景・山とカメラ】

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あっ・・・と、気づいた瞬間にシャッターを切っている。

これは、山では当たり前の風景だ。山には信じられないくらいの気づきがある。

だから、常に立ち止まってしまい、ちっともタイムコース通りには登れないんだ(笑)

物陰に小動物や野鳥を見つけてしまったとか、雨のしずくや木漏れ日ごしの光のシャワーなんかが、わたしの足を留めさせてしまう。

これが、わたしの大好きな山歩きの風景なのだ。

写真を撮る・・・それだけのためにわざわざ山に登っている。

山歩きは発見の連続だ。山歩きを始めた時は、「もう、早やく帰りたいなあ」と、密かに考えるほど、疲れることを厭っていたのに、今では、カメラというお供を得て、登るたびに新たな発見があり中毒気味。

これだから、山とカメラはやめられない。

まるで山の一部になってしまったかのような植物の香りを吸い込みながら、自分の10m先も見えないガスや霧で視界が遮られた瞬間。

こんな体験はなかなかできないだろうなと、思いながらシャッターを切る。たぶん、その時はその場に溶け込んでいるのだと感じる。

しかし、山は基本的には危険なところだ。撮影の注意やルールをしっかりと頭に叩き込んでおかなければいけない。

⦿ 撮影登山の注意点

• 装備を整える

• 登山届けを出す(山岳保険に入る)

• 低山ハイクからスタートしよう。いきなり高山には挑まない

• 天気が悪ければ延期する。途中で悪天候になったらあっさりと引き返す

• 地図・コンパス・ヘッドライトは必須携帯品

• 撮影は時間がかかるので、コースタイムは多め(1,5倍ぐらい)に取る

• 事前に地図でルートの確認や時間の把握をする

• 午後3時になったら下山

と、だいたいの撮影登山の注意点を書いてみた。

⦿ 撮影時の注意点

• ファインダーを覗きながら歩かない

• モニター画面の確認をする時は、後から登ってくる登山者の邪魔にならないように避ける

• カメラが邪魔になるような険しい道を歩く場合は、カメラはザックへしまう。

• 撮影後、すぐに立ち上がったりしない。常に後ろの人がいるかもしれないという危機感を忘れずに(ぶつかり防止)

• 登山道から外れない

• 自然や野獣にダメージを与えるような撮影はしない(植物を折る、餌をやるなど)

• 他人の通行の妨げになったり、他人を勝手に撮影しない

• 撮影場所は立つ位置に最も注意が必要

• 撮影のためにぎりぎりまで粘らない

と、山での撮影に大事な点を抜き出してみた。

               ☆彡

山はリスクが高い所だ。怪我や下手をすると遭難という死の危険すらある。だからこそ、こういった、撮影登山の注意点をこれまで幾度も参照してきた。

道迷い、滑落、天候悪化からの遭難は決して他人事ではない。身近にあるもの。

山の中での写真撮影は重要度は低いものだから、安全な登山を最優先させることが肝要だ。

しかし、健康のためだけに山にはなかなか登れない。

山の自然を撮影する・・・といった動機があるから山へ行けるんだ。

しっかりと安全点検して、ルールを守って山の撮影に行きたいものだ。

山にはそこにしか感じることができない発見が無数にある。

秋の一日、ぜひ紅葉を愛でに撮影登山と洒落込んでみては?

「最高の一日」はすぐそこにあるもの【風景・旅再考essay】

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長かった東京の緊急事態宣言が明けた10月。

あれだけ訪問不可だった客先が、ほぼすべて戻ってきた。

以前の忙しさが戻ったわけだが、疲れが妙に心地よい。

それぞれ苦しんだ分、解禁の喜びには計り知れないものがある。

さて、明日は勤務先の「創立記念日」で全社員が休日を取る。(取らなくっちゃいけないので・笑)

毎年、たった一日だけど、この日だけは思いっきり羽を伸ばして前泊してホテルステイするとか、優雅なコースでの食事をするとか、趣味を楽しむとか、思う存分昼寝をするとか(笑)、溜まった日報を仕上げる(泣く)など、会社員ならではの休暇をそれぞれが過ごす。

わたし?わたしもどーするかな。会いに行きたい人もいるし、遠くへは出かけられないけどお天気次第では近所でトレッキングでもするかな。

山の本(エヴェレスト)も読了寸前だし。読み切ろうっと。

で、一日休暇を目前に「旅」のアレコレについて考えてみた。

                 ☆彡

人はどうして「旅」を続けるのだろう?

それは、まだ見ぬ世界に出会うため?もっと美味しい物に出会うため?

いずれにしても、「最高の時間を過ごすため」に「旅」をするのは間違いない。

さらに続けると、どんな小さな旅でも数日、家から離れて戻ってくる場所は、何ら変わりない「いつもの風景」だ。しかし、その「いつもの風景」の持つ、優しげな安心感は絶大なものだ。

帰る場所のあること、戻る仕事のあること。

当たり前の日常がおかえり~♪と、「旅人」を出迎える。これが、喜びでなくて何なんだろう。

いつものご飯の美味しさにほくほくし、家の植物に水をやり、しみじみ「家はいいなあ」を繰り返す(笑)

たぶん、この平凡な日常を「最高の一日」に変えるのが「旅」の本質なのだ。

また「旅」に出ると、生きる意味がどんどん深くなる。それは、より鮮明にクリアになるんだ。

要するに、「幸せのカタチ」がハッキリと見えてくるのが「旅」の究極の目的だと思う。

一番行きたかったところや一番食べたかった物との出会い。

それらを取り巻く人との出会い。

こういった細やかな出来事が多ければ多いほど、人生の引き出しは、ぱんぱんに膨れるだろう。

それが得たいから「旅」に出るのだ。と、「旅の目的」を解釈し着地した。

              ☆彡

もう、若い頃のようにハチャメチャな行動はできないし、したくもない。

それよりは、夫とふたりで山のような思い出を築く「旅」であればいいな。

そのためには「健康」でなくてはならない。

さて、明日の休暇を楽しむ前に今日もがっちりと仕事をしよう。

そして、明日の休暇を「最高の一日」となるようにストーリーを描いておくの。

そうすれば、ストーリー通りの「最高の一日」がやってくるのだから。

事前準備まで楽しみは尽きないわ(笑)

                                      

秋の七草と秋の実の話【植物・秋の七草ほか】

【ブログ新規追加502回】

「秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種の花 萩の花 尾花葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝顔の花」 万葉集 山上憶良

この詩は奈良時代の歌人「山上憶良」が詠ったものだ。

現在の秋の七草はこの詩をもとに選定されている。

詩中の「尾花」は「ススキ」の別名であり、「朝顔」は「キキョウ」を指しているといわれている。

「春の七草」も良く知られたお正月明けの風物詩だが、お正月食べ過ぎたお腹を鎮めるのが目的の食用植物なのだ。

そこへ行くと「秋の七草」は中秋の名月を見上げる頃、花が全盛期を迎える。

秋の七草は、見た目の美しさから「観賞」して楽しむのが主な目的である。

葛や萩、森にはナンバンギセルやツリフネソウ、ゲンノショウコ、ヤマトリカブト、アキノタムラソウ、アザミなど紫色の花を多く見かける。

そしてたいがいは、藤の花を思わせる芳香がある。

七草がだいたい枯れる時期10月下旬から11月には、森では青紫が美しい竜胆(リンドウ)や薄紫の釣鐘人参(ツリガネニンジン)が見られる。

秋の菊やアザミも品種がとても多く、一度では到底見つけられないから、秋の山はできるだけ回数を重ねて冬直前まで通うのが毎年の慣例になっている。

               ★★

さて、今日は山の中だけでなく、森の外にも目を向けて、木の実を写真に収めてきた。

• ゴンズイはきれいだけれど臭いがNG。

• ムラサキシキブの実は果実。

• クコの実は杏仁豆腐にちょこんと乗っているアレ(笑)

• リュウノヒゲの実だろうか?森の中、釣船草(ツリフネソウ)の群生地で見かけた漆黒の実。

と、秋の花や実には魅力がいっぱい。

しかし、意外なほどジャストタイミングでの出会いは難しい。

だから出会えると、無性に嬉しい。

一期一会かもしれない花や実との出会い。

また、来年も同じ所で会おう。

とか、言っちゃって(笑)

お気に入りの低山を極める~山登りに最適な体づくりと秋の花の見終わりを楽しむ【風景・ご近所低山】

【ブログ新規追加495回】

台風が去った。

さっそく、近所の低山「ひよどり山 標高165m」に登ってきた。

お天気も抜群に良いからか、普段より山に入る人が多い。

また、どこかの大学生たちだろうか?何班にも分かれてルートを変えて登っていた。いわゆるオリエンテーションだろう。

しかし、山登り中もスマホの画面を見続けている子も多い。マスクはしていても、べらべらと良くしゃべるしね。

靜かな森の中だから、もう少しわきまえて欲しいかな。

また中年の女性同士の登り客さんも、すごく良くしゃべる。森の中でこだましそう(笑)

こういったことも大事なマナーだと感じた。

                ★

さて、少し前にこのブログにも書いた「ゲンノショウコ(現の証拠)」の群生が満開を迎えていたので、さっそく撮影してきた。

ゲンノショウコを見に来たという山野草に詳しそうな年配のご夫婦に道を譲りながら一枚撮ってみた。

あまりに小さい花だから、撮影に難儀する。

秋の七草をはじめとした秋の野草は全体に儚い(はかない)印象だ。

今日出会った野草たち、台風を逃れて枯れる寸前の姿をここに。

• ヤマトリカブト

• トネアザミ

• シラヤマギク

• ヤクシソウ

山頂付近で、ひよどり山(都立小宮公園)の保全を勤めているパークレンジャーの方に出会った。

何か熱心に拾っていたんで、「何をされているの?」と声をかけてみた。

「雑木林ホールの展示に使おうかな?と思って拾っています。ほら、クヌギのサヤは動物の目に使うと面白いでしょ?」と。

(パークレンジャーさんの手と拾ったクヌギのサヤを撮った・近すぎてボケる)↓

そうしたら、彼女から「クヌギやコナラのどんぐりがいっぱい落ちているから、お土産にど~ぞ、拾って!」と、言われて、その方と一緒にしばしどんぐり拾い。

一生懸命、宝石でも探すかのような眼で痛んでいないどんぐりを拾った。

童心に帰った。一瞬だけど(笑)

少しだけ拾って、履いているカーゴパンツのポケットに入れて持ち帰った。

山の土産はこちら。

今日は登り(ひばりの小道)と下り(ほおじろの小道)の道を変えてみた。

どんなに道に迷っても、ここなら遭難はしないだろうな(笑)

それでも油断は禁物と気を引き締めて下山。

登りとの合流地点(こなら平)では、小さな小川がサラサラと流れている。

家から徒歩で1時間弱のトレーニング登山だ。

思い立ったらすぐ行けるご近所の低山。

今日はこれで外出はおしまい。

さてさて、良い所を上げればキリがない低山。

わたしは、この地に越してきて7年目だが、ここでしっかりと体づくりのために登ろう!って決めたのはつい最近。

一番の注目点は「通える低山」だということ。

身近にあって手軽に四季折々の自然を楽しめる「思い立ったらすぐ行ける低山」をひとつ持っておくのが、心身のチューニングに一役と二役もかうものなのだ。

電車や車で行く日帰りハイキングや登山も魅力的だ。

緊急事態宣言も明けた今、遠くの低山、地元の低山と楽しみは広がるゥ(笑)

サンクチュアリ~大切に思うこころと守り方【風景・サンクチュアリ】

【ブログ新規追加491回】

サンクチュアリ・・・一度は聞いたことがある言葉だろう。

サンクチュアリの意味は、聖域(聖人の境地、聖人の域~土地など) 自然保護区のことだ。

               ★★

昨日、東京都の自然保護区「三頭山」を登山した。登山口には「体力がない・健康が損なわれている場合は登れません」と、はっきり書いてある。

とにかく、厳しい山行だった。

鎖場がなかったので「初心者」でも登れると、わたしは判断したが、下山が難儀だった。

人ひとりがやっと通れる細い登山道が多く、濡れ落葉で滑るのを危惧しながら一歩、一歩、歩みを進めた下山だった。

そんな山行の中、心の支えになったのが、通り過ぎる登山者が必ず、つけていた「熊鈴」だった。もちろん、前を歩く夫の熊鈴に安心しながら登ったり下ったり。

わたしは、音楽家だった頃から小さな音が耳障りだった。母がつけていたバッグの鈴や夫の登山時の熊鈴なんか。

「鈴の音が嫌だな、そんなに警戒するならバッグ持って出なければいいじゃない!」と母にうるさそうに口走った覚えがある。

母は「置き忘れた時なんかに、早く気がつけるように付けてんのよ!年配者の知恵」と、返された。

ひと気のない森ほど怖いものはない。しかし、遠くから「チリン、チリン」と鈴の音が近づいてくると、無償に嬉しくなるものだ。

人がこちらへ向かってくる!と。これで、情報がもらえる、場合によっては助けてもらえるなど。人身の保安に一役も二役も買うものなのだ。

基本は、山中で暮らす「ツキノワグマ」などを遠ざける効果があるからつけているものだ。

三頭山でも「ツキノワグマ」に注意と喚起されていた。

熊も鈴の音が聞こえて来た時には、警戒するのだろう。かえって、彼らの聖域を侵す者は私たちなのかもしれない。

だから、せめて「近くに来ないで!」と、信号を発信して登らせてもらっているんだろうと感じた。

まさに「サンクチュアリ=聖域」なのだ。

そこを守るためには、数々の知恵が必要だろう。昨今の地球温暖化で四季を通じて、山猿や熊、カモシカが人里に出現し続けているとTVで観た。

まさにSDGs。水や資源を大切にする行為は今すぐにでも始められる。

               ★

(画像を拝借)

昨日の帰り、檜原村で夕方に山猿が多数、道路で戯れているのを発見。だいたい30頭ぐらいはいたような感じだった。

登山の疲れで、わざわざ車を停めて撮影はせず。山猿も夕飯の種を探しているし、最後に狂暴にやられたらイケないしね。

人間の行き過ぎた行動が「サンクチュアリ」を侵してしまう。

そこに住み続けてきた、人も動物も皆、一定の距離を保っているハズだ。

さらに謙虚になろう・・・と、聖域に近づいた一日だった。

東京登山 三頭山(標高1531m)~都内でも貴重なブナ林を登る~【風景・三頭山】

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ブナの原生林を歩く・・・ずっと憧れていた。

意外にも東北方面だけでじゃなかった。この東京にもあった!(三頭山と日の出山)

9月月末。仕事も多忙だが休みを取った。紅葉と展望が素晴らしい奥多摩十座は10月~11月が最高に混む。

天邪鬼だけど、紅葉を外しても見たい山は「三頭山」のブナ原生林だけだった。

今日は念願叶って紅葉前の緑が眩しいブナに会いに行ってきた。

写真でルートをたどろう。

① 三頭山登山道は「都民の森」の中にある。

② 登山中、「森の巨木」に出会う(トチノキ・胴回り6,7m)

③ 「都民の森」には、樹木を加工したり、森の保全を促進するために「森林館」が併設されている。昨年、訪れた時は「ヒノキ」のくずをもらってきて、家でヒノキ風呂をしたのだ。

④ 東京都が中心になり全国に普及させている「森林セラピー」の実験ロードをトレッキング。ヒノキやコナラの粉砕チップを敷きつめた登山道だ。

すこし、湿ったウッドチップは、いい香りをまとってふわっふわな歩き心地。

⑤ 三頭山ならではの花は「ヤマトリカブト」猛毒を持っているが、花はとても美しく香りは藤を思わせる。

ここで、わたし達は気づいた。

「梢口峠」を目指していたのに、どうらやもうひとつのルートに来てしまったようだった(泣)

今日はお天気も総曇り。

⑥ 気を取り直して、滝と吊り橋方面へ向かった。

⑦ 巨木に出会う。ケヤキ(胴周り3,1m 高さ20m)

⑧ ブナの路を選んだばかりに、ここからが難行苦行の岩沢登りルートが始まった。

穏やかで平坦なウッドチップの道はもう、どこにもない(泣)

➈ 巨木を見つけた。カツラ(胴周り5,7m)

⑩ やっと、山頂にほど近い「ムシカリ峠」に到着。標高もすでに1500m越え。(ここまでで、2時間)

⑪ 「三頭山」の山頂は3つある。その中で、最高峰の中央峰(1531m)にだけ登ってきた。山頂付近はガスが発生していてとっても幻想的!

⑫ すでに13時を回っていた。急いで「見晴らし小屋」へ。ここでランチをする。

メニューはシェラカップレシピから「ガーリッククリームスープ」と「長ネギチャーハン」「セブンのレーズンバターロールと千切りキャベツ」だ。小屋で急いで調理し、急いで食べた。

• ガーリッククリームスープのレシピ

材料(1人分)サラダチキン60g、クリームチーズ2個、牛乳150ml、じゃがピー8本、ドライにんにく、ドライパセリ適量

作り方 ① サラダチキンは食べやすい大きさに切る。② シェラカップに牛乳、ドライニンニクを入れてバーナーで煮る。そこにクリームチーズを入れてスプーンでよくかきまぜ、ほぐす。③ チーズがとけたらじゃがピーを加え1分煮たら出来上がり!

※ 材料はすべてコンビニ調達。山登りを少しでも楽に、ご飯を美味しくする方法。

9月でも、もう山は完全に秋冬モード。温かい食事はなによりの御馳走!

⑬ 急いで下山。

山の夕方ははやい。14時過ぎまで見晴らし小屋で休憩していたが、慌てて下山の支度をした。

途中、道に迷った!と、見知らぬ男性から助けを求められた。その方も一緒に下山。ちょっと冷や汗をかいた。だってその人一人だったら、間違えたまま遭難するかも?!だったのだから。

そんなこんなの、フル登山も無事故で下山できた。(10時~16時までゆっくりコースを登り歩いてきた)

下山後、山バッジを忘れず購入(笑)

山頂のガスに煙るブナ原生林が見られて良かった。

植物が発するフィント(香り)を存分に味わえた「三頭山」のフル登山。

明日は筋肉痛確定!