赤い三角屋根の駅舎~旧国鉄中央線国立駅舎【写真で綴る旅・沿線探訪】

月の4日ほどは、車での営業を離れて、JRや京王線などの在来線で客先を回っている。

今回は、この4月に駅舎が新しくなったJR中央線国立駅をご紹介する。

益から出てくると旧駅舎がお出迎え

● 赤い三角屋根の駅舎の歴史をひも解く

大正15年(1926年)国立大学町に誕生した旧国立駅舎は80年ものあいだ、町を行き交う人々を見守ってきた。

しかし、平成18年(2006年)に中央線立体高架工事により駅舎は解体され、大正時代から続く駅の役目を終えたのだった。

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その後、国立市民だけでなく、多くの都民から、もう一度あの赤い三角屋根の駅舎を再建してほしい!と望む声が上がり、それは全国へと波及されて行った。

それから、多くの再建を望む人達から多大な寄付を頂き、国立市での協議の結果、元にあった場所に元の形で残すという再建の道筋が立ったのだ。

大正時代の切符売り場

着工は平成30年(2018年)そして、令和2年4月にまちの魅力発信拠点として、生まれ変わった駅舎だ。

● 新駅舎の仕事

再築後の旧国立駅舎にはまちの案内所展示室広間の3部屋に加え、屋外スペースができ、誰でも無料で旧駅舎内とぐるりと外回りを見学してまわれる。

昔の駅舎の模型や、当時の写真、当時の切符売り場を再現していたり、時間が遡ったような不思議な空間。

こちらが正面

英国の旧市街の小住宅に見られる赤い三角屋根とドーム型の小窓。訪れたらぜひ、外をぐるっと回って見てほしい。

国立市の大学通りは、国立音楽大学付属高校、都立国立高校、一橋大学など、が並ぶ東京でも有数の学園文教地区だ。春の桜の時期には沿道のソメイヨシノが咲き乱れ、その周りは無数の園芸種の花々の饗宴。

紀伊国屋

仕事先の隣りには、高級スーパーの紀ノ国屋がある。毎月1回お買い物をして、一瞬だけ国立マダムになるの(笑)

どうぞ、大正ロマンたっぷりの新名所旧国立駅舎へ。

神奈川県屈指のあじさいの名所・相模原 北公園【植物・地域探訪】

2020年6月19日、東京都民の新型コロナウイルス感染防止対策の越境解除がなされた。やっと、神奈川方面への仕事に出られる。わたしは普段、月に3~4日ほど、神奈川県を営業で回っている。その傍らで、季節の花々を求めて立ち寄る名所がいくつもある。

今回紹介する相模原北公園は、仕事の休憩に絶好の場所でよく利用している。あじさいの丘、バラのガーデンはガゼボも入れて3か所、梅の園、ラベンダー園、ロックガーデン、野草園、春の山野草、秋冬の紅葉や丹沢山溪から差し込む夕日もことのほか美しい。

季節ごとの見どころが多く、歩きやすく、美しいガーデン構成に圧倒される憩いの公園なのだ。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA 濃い青のガクあじさいと白い妖精アナベルの小道があじさいの丘へといざなう。

19日、午後大雨が降る中、傘をさしながら今年のあじさいを愛でる。ところどころ、雨に濡れながらもカメラを構えて美しいあじさいの姿を写真に納めてみた。

同じ気持ちだろうか。雨を気にもせず、カメラマンが多数、思い思いにシャッターを切っていた。白いアナベルと深い青のガクアジサイの咲く小道を行くと・・・

幻想的なアナベルの丘にたどり着く。ああ、やっぱりこの時期だわ。ため息が漏れる美しさ。見学にきている面々も物静かでべちゃくちゃしゃべっている人などまったくいない。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA 無数に咲き誇るアナベルの丘にて

わたしの目当てはあじさいの丘で満開を迎えているアナベル。この白い妖精の群生を見るためにここを訪れていると言っても過言はない。6月1日頃は、まだ全体が緑色で、緑だけの丘になる。それも幻想的で素敵な風景。このアナベルは、咲き進みながらどんどん、花色が白く、純白になるのが特徴だ。

19日現在でも緑色が強いので、7月に入ってからもまだまだ楽しめそう。神奈川県では、あじさいといえば、鎌倉や箱根を思い浮かべるであろうが、近隣の相模原市(市の花もあじさい)で、こんな素晴らしいあじさいを見られることは、本当に幸せなことだろう。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA 山あじさい

もちろん、園内200種類、10000株にもおよぶあじさいの祭典。園芸種のガクあじさいや山あじさいも豊富に植えられている。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA 園内のいたるところに植えられているがくあさい。

雨だからこそ、美しいあじさい。良く晴れた日には見せない艶と憂いが何とも美しい6月を代表する花だ。どうぞ、相模原北公園へ絶景のアナベルを見に行ってみて!

相模原北公園  園内・駐車場はすべて無料。アクセスはリンク先へ。

№1 夢の街 N・Y【写真で綴る旅・風景エッセイ】

この週末に電子書籍を目いっぱい読み通しているが、懐かしい作家の著書から、憧れていた写真家との再会をした。写真と共に、23年前のニューヨーク旅を思い出したので。軽くまとめてみた。

向かって右がわたしの撮ったもの。左が息子が撮ったエンパイアステート。

⦿ ピアノ教師をしながら、夢の場所に立つ日を迎えるまで

30代はじめ、それでも結婚が早かったわたしは、すでに10周年を迎える夏のこと。思い切って憧れのN・Yに行こうよ~と夫を誘い、小学校1年生になった息子を連れて、なぜだか、わたしの楽器店の後輩女性も同行した4人旅。

 1995年8月、ニュージャージー州のニューアーク・リバティ国際空港に降り立った。マンハッタンまで、乗り合いバスで35分。周りは小さな息子に興味津々。「よく来たね!キュートボウイ!」と周りからやんや冷やかされて、それでもすごく嬉しそうだったな。そう言えば行きはユナイテッドで行ったんだけれど、CAさんからも盛んに「キュート」と褒められていた(笑)

摩天楼を初めて見た時はただただ超高層に圧倒されるばかり。空港から路線バスでマンハッタンに入ったのだが、トンネルを抜けた瞬間、ワッ!ともの凄い数の高層ビルが視界を埋め尽くした。あまりにドラマティックな展開。

路線バスの中、カンザスの田舎から来た青年はずっと陽気に喋っていたのに、マンハッタンが見え始めると途端に口数が減って「アメリカ人だってニューヨークに行くとなったら必死なんだよ!」と。ああ、ニューヨークってそういう場所なんだと悟った。

NYでわたしが最初に撮った一枚

⦿ そもそもなぜ憧れの地がニューヨークなのか

それは、写真家・佐藤秀明氏の撮るアメリカの写真に傾倒した事がきっかけだった。何しろその写真のかっこいい事ったら。こうなったらなんとしてもニューヨークへ行って、自分の目で撮りたい写真を撮る!と決めた。

普通なら写真の勉強をしてからとか先延ばしや後回しにするのかもしれない。しかし、わたしはとにかく、実行・体験して身につける方法で実現させたかった。それは集中力が最大の武器であるわたしの、今も変わらない学びの姿勢なのだ。

このようにして、ニューヨーク旅は実現した。観光や憧れの街を歩き撮影を堪能した。今回、佐藤氏の集大成である写真集「僕が見たアメリカ30年」の電子書籍をこの週末に見て、久しぶりに23年前の写真を引っ張り出してみた。長く離れていた友達に再会したかのような写真に懐かしさや勢いを感じて嬉しい気持ちになった。

 写真や文章を電子書籍で残すというデジタル革命は、現在ではもう当たり前。デジタルだからこそ残せる膨大な歴史や資料の数々。

この週末、電子出版された書籍や写真集を大量にインプットした。わたしもそろそろ、次挑戦を始めよう。Wordpress導入は無事に終わったので、お疲れ様と腰を下ろしてしまえば、動きが鈍くなっちゃう。ちょっと自分に負荷をかける生き方でこの先もいくよ。至難である事には変わりはない。生涯挑戦者でありたい。

★2024年5月29日更新 Мiss Dior 【植物・エッセイ】

5月初旬、家の窓を全開に開けてひんやりとした床にゴロンと寝転ぶ。小さな我が家の庭から春の匂いが漂ってくる。

冬の間、縮こまっていた身体が少しずつほぐれていく。この季節特有の香りがことのほか好きだ。

ご近所の薔薇園もそろそろ終盤。

銀座のデパートで、何気に化粧品売り場を足早に通り過ぎようとした瞬間、あの懐かしい名作の香りをキャッチした。

Miss Dior 数十年来の再会。わたしの20代が詰まった特別な一品。

「愛のように香る」その宣伝文句に、当時、結婚前の女性たちはこぞって手首や足首にその香りを忍ばせるのが大流行した。

香りが、数十年前の若き記憶を思い出させてくれた。それは他愛もない事でけんかしてしまった女友達のこと。

けんかのきっかけは何だったのか思い出せないが、覚えているのは、その日、彼女もわたしもMiss Diorをつけていたことだけ。

けんか別れした直後、わたしはサンフランシスコに旅立ったのだが、彼女との仲たがいが原因で気持ちは塞いだまま。でも、仲直りがしたい!とサンフランシスコのデパートで、Miss Dior のミニボトルを買い、急いで帰国した。成田に到着後すぐに彼女に電話を入れた。もちろん、一つ返事でデートの日が決まった。

いつものカフェで、声も出さず、手の平にMiss Dior のボトルを乗せた。お土産よ・・・。

女同志の仲直りにもMiss Dior は最強だった。

誰でも、自分を想ってくれる同性がいることは心の安心。

そして、記憶をよみがえらせる香りも。

ブログテーマは「人生」と、決めた【植物・雑感】

このブログのテーマは「人生」で、関わるすべてのことがらの中から、前向きなこと、生きるヒントになることなどを、選び抜いてテキストやエッセイにまとめている。

稼ぎ中心のブログではないぶん、需要があるとか、ないとか、どちらでもよくて書きたいことを書いている。ただ、ずっと続けていくうちに可愛いお小遣いが生まれたら嬉しい。だから、SEO対策もしつつ、勉強も続けている。せっかくWordpressにしたのだから。

そのために、あまりに方向が違ってこないように、今は、趣味ブログを育てる楽しみを満喫している。きれいなコトやモノ、感動した話は短いエッセイにして書いている。そうでないと、息が詰まってしまう。ブログを書くことは最高の趣味で、時おり書籍の執筆で仕事ができれば本望だ。

5月15日発売した新刊を早々に購入して頂き、レビューまで書いてもらえていることに、ああ~頑張って良かったなあ・・・としみじみ喜びを噛みしめている。目指せ!1日1冊の売り上げ(笑)これってかなり大変なことだけど長く楽しめる挑戦。

ブログテーマを「人生」にした理由は、一生書き続けて行けるから。現在を中心に未来までも描ける「人生」は最もテーマにしやすい。

生き方に関する考え方や書籍は無数に出ている。その中から、今の時代に寄り添う内容のものがないか?と、目を凝らしている毎日だ。

昨日も客先で、同世代の女性が「疫病だなんて、教科書の中だけの世界だったものね。SARSもMERSも世界のどこかで起こっていたことだったし」と、こんな風に雑談をしながら、普段の商談に入った。何とはなしに戻りつつある日常だ。

どれだけ、ウィズ・コロナで行くのか先行きはまだ不明だけれど、今回の奇跡の経験を生かして書き続けようとささやかな野望を抱きつつ、仕事初めの一週間で決めたことを書いてみた。


                                                                                              

日帰りひとり旅を楽しむ自分づくり【写真で綴る旅・ひとり旅】

仕事が中止となり早や54日目。東京都の新型コロナウィルス感染者数も、日々激減中。しかし、まだまだ油断はできない。今しばらく、過去の旅記事を見返して、2020年これから先の新しい暮らし方や旅の楽しみ方を、脳内シフトひとり旅で楽しむ。収束したらまずは車での遠出を叶えたい。ここでは、日帰りひとり旅の提案をしよう。

西多摩郡日の出町のメタセコイヤ並木。

ひとりで出かける効用とは

ひとり旅は好き?そうね。かなり好き。そう答える女子は多い。人と群れるのも好きだけど、気分の赴くままに、ふらりと在来線に乗って、東京から房総へとか行きたい。関東のちょっとした名所はひとり旅に最適なのだ。これから先の自分を考える時、ひとり旅ほど、有意義で価値ある行動は他には見当たらない。

来月、コロナ明けの出勤では、3月14日にオープンされた、高輪GW駅にぜひ行きたい。建築家 隈研吾氏のデザインされた駅舎。品川出勤の日、仕事終わりにお隣駅の高輪GW駅まで足を伸ばしてみたい。https://ja.wikipedia.org/wiki/ 参考資料リンク先

そうそう、JRのまだ行けていない新駅舎にも行きたい。明治神宮と原宿駅とか、昔のとんがり屋根の駅舎が復元された国立駅。全部仕事の後に行けるところばかり。そんなひとり旅が日常にあるから、今の仕事は到底辞められない。
                            

passport
当面は出番のないパスポート。

ことしは近場が狙い目

大きくみれば人生そのものが旅。細かくみれば、”ちょっとそこまで” も旅。
1ヶ月の半分以上、毎日70〜90キロ範囲のところまで車で営業に出ているので、毎日軽く旅をしている感覚になる。
例えば、お昼は暑くなってきたので深大寺のおそばを食べよう、仕事終わりにちょっと足を延ばして奥多摩町の温泉に行こう、とかね。

コロナ禍で、少しずつ越境モード解禁を受けて、各都道府県では、割引サービスを開始中。首都圏からすぐの群馬とか射程距離でおススメ。

ぐぐっと群馬愛郷ぐんまプロジェクト「泊まって応援キャンペーン」

https://www.maebashi-cvb.com/news/184 公式サイト

家でもバカンス気分を満喫する方法

まだまだコロナの影響で、あんまり出かける気がしない・・・そんな場合は、週末にわざわざ出かけることもしないで、完全に家の中での生活を楽しもう。

普段はなかなか手がでない美味しい果物やお菓子。肉・魚など非日常な食材ばかりを買い込んで、お好みのドリンクを奮発。Amazonprimeで思う存分見たい映画や動画を観続ける・・・とか至福。

最後に


ひとり旅には憧れもあるけれど結構ひとりで動いている。

泊まらなくても、日帰りで充分満足。ただ海外や島などテーマのある旅は90日働いたら行くと決めた。2020年、旅の更新が果たしてできるか?

何処に行こうか。

色々考えている時が一番楽しい。
ひとり旅は最も洗練された大人の遊び。

相手の立場になって考えるとはどういうことか~いくつかのイラっとする言葉を解説【Photogallery・写真で綴る旅】

【ブログ投稿153回】

言い古された言葉だが、「言葉は諸刃の剣」だ。そこに潜む差別感や上から目線、偏見、などが大いに隠れている。

誰でも、イラっとする言葉、モヤっとする言葉、何かを匂わせる言葉にはなるべく出くわしたくはない。

それはすべて、言葉を発する側の自己都合だから始末に負えない。

今回は趣味で撮っている写真のキャプションに、そういったイラ・モヤ系の言葉を添えてみる。

★ はっきり言わない方が悪い・・・打ち明けにくい話を相手に押し付ける言葉。(でも、わたしはこれを割と言っているかも。気をつけよう)

★ あなたのためを思って言ってるのよ・・・根拠のある説明ができないのに、それでも相手を自分に向けようとする呪縛の言葉。

★ 悪気はないんだから許してあげなよ・・・喧嘩の仲裁に割り込んで入って仲を取り持つおせっかい言葉の筆頭だ。

★ 今はそういう時代じゃないからね・・・では、いったいどういう時代なの?と。

話の内容についていけない時に、話を終わらせたいがために使うのだが話の決定打にまったくならない愚鈍な言葉。

さて、たった4つだけ挙げてみたが、面と向かって言われたらイラっとしたり、モヤっとしたりするのではなかろうか。

わたしは完全にイラっとするし、後になってモヤっとするだろうな。

言葉を発する時は、相手あっての場合だ。その相手にわざわざ、イラ・モヤを感じさせる言葉を使う必要はない。

本当の優しさは、相手の立場に立てた時に、発揮されるんだろう。

願ったとおりに生きる 【植物・エッセイ】

曇天に舞うハナミズキ

【エッセイ・願ったとおりに生きる】

わたしには、盲目の知人がいる。彼は現在、NYでJAZZピアニストをしながら暮らしている。

18年前、彼の帰国中にわたしの所属する、某コミュニティのセミナーがあり、そこでNY仕込みの演奏をして頂けることとなった。当日、用意したピアノが不具合を起こし使えない状態に。会場の近所の友人から、76鍵の電子ピアノを急遽借りて、演奏に間に合わせた。

どうしよう・・・76鍵だなんて、普通のピアノは88鍵。演奏家はすべての鍵盤を使い縦横無尽に音楽を操るものだ。到着した彼に、真っ先にピアノの不具合と76鍵の電子ピアノに代えたことをお詫びしたら「ノープロブレム」と一言。

満面の笑みを返してくれた。そして、最高にハッピーなNYスタイルのJAZZ演奏を30分披露下さったのだ。

足りない鍵盤の部分をどうやって演奏したのか?

答えはシンプル。指を外して弾かないってことだった。

そこは無音であっても、それも演奏の一部なんだと。

本物って、どんな状況であっても、愚痴ひとつこぼさない。なんてかっこいいのだろう。

そして、演奏のお礼を言ったら、「こちらこそ、ありがとう。僕は、NYでピアニストになると決めたのは、失明した19歳の時。だから、願ったとおりの生き方をしてるんだよ」と。

圧倒された一日。あれから、わたしも、どんなことがあっても、へっちゃら(笑)

わが町のお城~国史跡・八王子城址~ 【山古城・地域探訪】

【ブログ新規追加1】

昨年のゴールデン・ウイークに故郷のお城を訪ねた。戦国時代の歴史をひも解きながら、わが町のもつ素晴らしい歴史に浸った一日。

【もくじ】

  1. 八王子城址へのアプローチ
  2. 戦国大名・北条氏照と当時の歴史
  3. 八王子城址の景観
  4. まとめ

わが町には、7つの城跡があります。その中でも一番栄華を誇り、今なお戦国の強者を思い浮かべる場所が、国史跡・八王子城址です。

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御主殿地区「虎口」門構え。

1.八王子城址へのアプローチ (行き方など詳しい案内は左の八王子城址をクリック!)

東京都八王子市、ミシュランの星つき高尾山のお膝元に座する、山城の八王子城。山城ならではのトレッキング道が配置されて、山頂には滝もある。真夏にはこの八王子古道のウォ―キングトレイルを楽しむために、首都圏近郊から多数の人が訪れる。今回は、古道を歩き、城址のハイライト、御主殿地区虎口門構えまで、一気に速足で歩いた。

まずは、八王子城と北条氏照氏らの歴史を学ぶために、ガイダンスを受けるのです。わが町であっても、どこか遠くへ旅してきたような錯覚に陥ること間違いなし。我に還って、素晴らしいこの山城の景観と大河ドラマを狙って建てられたと聞く、このガイダンス施設には大感動でした。

また、この施設の展示が興味を引く者ばかりでした。戦国時代の甲冑や、遠く海外から取り寄せられた、数々のベネチアンレースの美しいグラスなど、北条氏の外交力の高さが育んだ豊かな生活だったのでしょう。


今回、初めてこの八王子城址を訪ねてみましたが、自宅から車で一本、25分程度であっさりと、着いてしまいあっけないほどでした。ガイダンス施設の途中には、八王子野菜を売る無人販売がそこかしこにあり、ひなびた田舎の古道です。施設の駐車場は広く50台は余裕で停められます。新しい施設では休憩などもできます。ただ、山にはまむしに注意という看板が多く、ちょっとビビってしまいました。

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ガイダンス施設(ここを拠点として北条五代の大河TV化のPRが行われています)

2.戦国大名・北条氏照と当時の歴史

八王子城の歴史を簡単にお伝えしましょう。八王子城は、16世紀末頃、戦国大名、北条氏照が築いたお城です。当時は小田原城を拠り所とし、関東一円を精力的にまとめていたそうです。

戦い上手と噂されていた北条氏照は、兄、氏政とともに、戦国時代の関東勢の中心的人物でしした。当時は、東京方面にわずかに近い、八王子市内の滝山城を本拠地として、関東に戦いののろしを上げてきました。

しかし、滝山城は、低い丘陵地帯を占める山城だったため、同じ八王子市内では、600mある高尾山に目をつけて、現在の場所に城の構築をしました。600mではさほど、高い山ではありませんが、意外なほど険しい場所があり、そこに高い石垣をぐるぐると築き、敵の攻防戦から、常に防御できたと言われています。

これも、戦い上手と言われた北条氏照の先見性から出た英知の歴史であったといわれています。

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想像以上に一段が高い石垣階段。

3.八王子城址の景観

この城址、一番の見どころは、曳橋から石垣階段を登って到着する御主殿地区です。石垣階段の一段一段がとても高くて登るというのがふさわしく、とても大変でした。やっと登り切ったところに虎口という門構えがあり、そこをくぐると一面に緑の平原が広がっています。

よ~く見ると、当時あった一重(平屋)の柱の跡を記す定石が残されています。まさに古のロマン。森林の中を歩いて、山城に登る一日は、近くて遠い地域探訪の旅になりました。

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城跡の碇石群。
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曳橋と曲輪の遠景。石垣が高く人が小さい!(驚)
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八王子古道をゆく

4.まとめ


旅好きのわたしは、長い休みであれば、必ず安・近・短で行けるアジア旅と、身近な三多摩の自然を満喫する日帰り旅の組みあわせで楽しんできました。しかし今では、足元の八王子や都内に心は持って行かれているのです。

また、オリンピックや数々あるイベントも新型コロナウイルスの感染防止からすべて中止になっています。

自粛解除された暁には、まず、お膝元の八王子市に存在する7つの山城を訪ね歩きたいと考えています。まずは、信じられないほど、高い石垣や石段の残るこの八王子城址から攻めて参ります。

今後も東京を心ゆくまで観光堪能したいと考えています。三多摩の自然に親しむことで心身共に健康でいながら、こうしてブログに地域探訪をご紹介して行きます。

ヒメジオ