★2024年7月19日更新 「新道峠・標高1600m」FUJIYAMAツインテラス~友だちと行く夏山観光登山~一瞬の絶景を捉えた【風景・山梨県笛吹市にて】

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7月19日、かねてから約束していた友人との観光登山で、「FUJIYAMAツインテラス」に行ってきた。

FUJIYAMAツインテラスは、河口湖や山中湖、世界文化遺産に登録されている富士山が一望できる眺望スポット。
送迎バスの停留所「FUJIYAMAツインテラス」から峠を登ること、約5分程度で目前に広がる富士山が出迎える”おどろき”のセカンドテラス。
さらに東に約80メートル歩くと”絶景と出会える撮影スポット”ファーストテラスがある。

2つのテラスから雄大な富士山の眺望を楽しんできたよ!

今日、一緒に行った夫と共通の友人は、大学の山岳部で活動した時から山の虜になり、これまで日本国内の「名立たる」名山はかなり登ってきたそうだ。

今日も槍ヶ岳ジャンダルムに登った時の話など、興味津々で聞かせてもらえた。山好きのわたしは話だけでもワクワクよ(笑)

4月初旬にメールで「そろそろ行きますか!?」との打診にわたしも「行きましょう!」と即答。

そこから、紆余曲折あって、今日やっと実現した。

今回は、峠の好きな友人と、あまりキツイ登りは避けたい夫(笑)と二人を思い、バスで行くFUJIYAMAツインテラスに決めた。

             ★

ザッと今日のルートをおさらい。

朝5時半に駅前で待ち合わせ→車で一路富士河口湖町へ→今回のFUJIYAMAツインテラスには途中の駐車場から9時始発のピストンバスに乗る(片道200円)→現地到着(午前9時25分)

ここから写真で追ってみよう。

ピストンバスの中から。バスに乗ると旅気分満載だわ。

最寄り地図。

新道峠の少々キツイ登り。でもきれいに整地されていて楽々登れる♪

最初の登り切った所に立つ、美しい看板。こんな風景が待ってるんだ!と、意気揚々と次の坂を登り始める。

長く続く階段に友人も本人曰く「ヘロヘロ」だそう(笑)

階段、整地された平たい道が交互に現れる。結構しんどかった。

頂上に立った喜びをバンザイで表現(笑)

富士山のご機嫌は午前中に図るのに限る。朝は深い雲海が敷き詰められて何度も姿を隠したが、この9時~10時ぐらいの間は壮麗な姿を見せてくれた。

この場所に居合わせた誰もが「登ってきて良かった!」と絶景に喜びあい、お互いに写真を撮り合って素晴らしい時間の共有ができたんだ。

やっぱり富士山っていいよね。

3人で行く登山旅は秋にも予定している。

さ、筋トレしなくっちゃね(笑)

では、また!

暑中お見舞い申し上げます(東京都立小宮公園)【暮らし/植物・夏花】

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猛暑続きの7月初旬、皆様すこやかにお過ごしでしょうか?

わたしといえば、やはり人の子、あまりの暑さに危うく熱中症にかかりそうな毎日です。

車の移動で、何がそんなに厳しいのか?と、言えば

直接浴びてしまう冷房によって、だいたい夕方ぐらいには、喉が痛くなり、体に微熱がこもるようになります。

一方、食欲は衰えず(笑)モリモリ食べてがあ~~っと寝てしまえば

だいたい、翌朝スッキリなんです!

しかし、これも3日ほど続けてくると、さすがに体も悲鳴を上げてきます。

そこで、やっと薬(漢方)を飲むんですね(遅笑)

と、そんなこんなの7月上旬です。

どうか、皆様方、コロナ明けの夏を存分にお楽しみください🎆

(こんな感じで暑中見舞いを書いてみました・笑)

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で、今朝、思い立って夏の野草を見つけに、都立小宮公園に行った。

徒歩で5分程度の道のりも、瞬く間に汗びっしょり。

しかし、いったん森に入れば、野鳥の鳴き声とさらさらと流れる水の音だけ。

その静寂さに汗も引っ込む。さっそく、初夏の野草「チダケサシ」のほぼ終わり花の群生に出会う。

ちょっと遅かったようだ。

夏の花「オカトラノオ」も少しだが見つけたので一枚載せた。

「オカトラノオ」は、白色の小さな花を茎の先に総状につけ、下方から開花していく。花穂の先端が虎の尾のように垂れ下がる。

自然への回帰をどうぞ、ご近所の公園などで感じてみて。

それでは、梅雨の晴れ間から。

では、また!

信州旅でセンスを磨く~温泉町のリノベと山岳リゾートでの癒し~二泊三日を時系列でまとめる(情報リンク多め)【風景・スポット紹介】

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(松本市美術館・松本出身の芸術家「草間彌生」の作品)

◎6月27日(火)

• 朝6時に出発(国道20号で長野県諏訪市を目指す)途中休憩を挟みながら、のんびりドライブ

• 11時「ぷらっとパーク諏訪湖(下り)」へ到着。写真を撮りながら休憩。

ぷらっとパークとは一般道からSAに入れるNEXCOの地域ドライブサービス施設。(https://sapa.c-nexco.co.jp/guide/platpark?sapainfoid=119長野諏訪湖SA)

• 13時 長野県松本市へ。(ホテルのチェックインまでに「松本市美術館」や「松本十帖」の下見に行き、海鮮市場で寿司&蕎麦定食を食べる)

(松本駅にあるエースイン松本のチェックインは15時。松本城など市内をぐるっと車で流して、ホテルの無料駐車場に停めてホテルへ)

なぜ、今回は15時チェックインにこだわったのか?

ホテルの市内観光サービスを受けるチケットを取るため。(当日宿泊者限定でアルピコ交通グループより、15時チェックインに配布されるもの。サービス内容は「美ヶ原高原温泉・翔峰 温泉バスツアー」で、このツアーはバス代、温泉代がすべて無料!で、このツアーに参加するために15時前にはホテルに入った。

美ヶ原高原温泉・翔峰→公式HP;https://www.hotel-shoho.jp/

(公式HPより)

• 18時35分~20時35分の温泉バスツアー。高級旅館の温泉は至福じゃ(笑)あとは、シティホテルでのんびり、部屋呑みしながら夕食を食べ就寝。(全国旅行支援のおかげで6600円・二人分で宿泊が叶った)

6月28日(水)

• 朝6時30分、シティホテルの朝食ブッフェ(もちろん無料でついている)を頂き、8時にチェックアウト。

11時30分まで、市内観光で「松本市美術館・草間彌生」へ行き、その後近くのイオン松本でクーポン(二人分4000円)を使ってお土産を買う。

• 「松本十帖」の予約が12時のため、11時30分には松本本箱の日帰り駐車場(無料)に停める。2台分しかないので早めに行って正解。

内容は、昨日のブログにまとめてあるのでここにも載せておこう。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

お昼は安曇野まで行き「大王わさび農場」で食べる。一面蕎麦畑の中をドライブ。絶品の野沢菜おやきとわさびソフトを食べてご満悦(笑)

• 16時 「白馬東急ホテル」へチェックイン。だんだん悪天候になってきた。(ここでも全国旅行支援で35%引き。今回はマイナポイントをすべて使って宿泊費を無料にできた!)

夕食の時間まで、ホテル内と白馬村を散策。(今回のクーポン二人で4000円分を東急ホテルのショップで使う。夫は塗りのカップとわたしはステンレスカップ、他にもクリスタルのストーンなどを手に入れた。自分へのお土産よ・笑)

で、翌日の登山が心配になって、早く部屋に戻って天気を調べたあとは、ホテル泊専用エレベーターで行くホテル内の「白馬八方温泉」を堪能する。

ちょっとだけ残念だったのが、ホテルのテラスで毎日開催される焚き火も雨で中止。

また、バーの薪ストーブも見に行けなかったんだ。すべてを入れ込もうと考えていたのだけど、時間や体力、天気などで予定が変わる。仕方がないので、翌日の晴天を祈りつつ早めに就寝。

6月29日。願い通りの大晴天!まずは、朝7時、ホテルメイドの素敵な朝食を頂く

8時半には、チェックアウトをし、白馬五竜岳植物園と遠見山トレッキングへ出発。

登山と植物園のブログもここに載せておこう。

29日の夜には、ゆっくりと帰路についた。

                  ★

毎回思うことだが、はじめは、「あそこも!ここも!」と、やや詰め込み状態の予定になっていることに気がついていないわたし(笑)

現地で天候不順や道路の渋滞などで、無理な予定はどんどんそぎ落とされて最後は、意外なほどシンプルな旅のスタイルが完結しているんだ。

今回も「どうせ、長野に行くんだから!あそこも!ここも!」と、2割増しで組んでいた。

あそこも、ここも「どーしても行きたい!」ところではなかったのでまたの機会としようと、溜飲が下がったものだ。

現代の旅は、言うなれば「確認をする旅」になると言われている。

すでに、SNS等でその場所の画像や動画がいくらでも確認できるでしょ?

昔みたいに、そこの行くことでしか見られない絶景も、すべて見てから訪ねるのが今風の旅となる。

しかし、自然が相手のアクティビティでは、思い描いた絶景や景色に出会えない場合も多い。

それを考慮に入れて天気を読み込み、ヤキモキしながら日程を組んでいるんだ。

だからこそ、至福の旅となるんではないだろうか?

そして、老舗ホテルや高級旅館のホスピタリティに触れて、己を洗練させることも旅の重要な目的の一つになっている。

自分のセンスの洗い出しや見直しをするには「旅」というフィルターを通して刷新するのがいい。

松本十帖のテーマにあった「今の自分にとことん向き合い、新たな自分を見つけ出し、刷新する」というのがまさに、わたしの唱える「旅の定義」にピッタリだった。

というわけで、今のわたし達にジャストな旅のまとめをしてみた。

それでは、また!

次回の更新は7月5日(水)の予定。

松本十帖~完全予約制の書店を尋ねる~Book Hotel 松本本箱【風景・長野県松本市/浅間温泉】

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松本十帖・松本本箱とは?

松本十帖は、2022年7月にオープンした。
ブックストアのあるブックホテル「松本本箱」と、ベーカリーやセレクトショップを備えるホテル「小柳」そして、「おやきとコーヒー」(先週、NHK番組「鶴瓶の家族に乾杯!」で登場したショップ)「哲学と甘いもの」という2つのカフェをあわせた総合施設となっている。

昔は鉄道も通り栄えた浅間温泉。

松本十帖の再生プロジェクトは、その賑わいを取り戻すことを目的にスタートした。

以前、どこかの記事で読んだのだが、こういった再生方法のことを、ポイントリノベーションというのだそうだ。

建物も老朽化し、地域の商売にも陰りが出てきた場所は、そんなに簡単には新しい人を呼び込めないのは誰もが承知している事実だ。

そういった厳しい現実に、一石を投じるが如くのアクションをまず、一箇所で行い、メディアで露出し、次々と発展させて行くのだという。

ホテルから徒歩5分圏内に2つのカフェを設けることで、歴史ある浅間温泉を散策して楽しむことができるよう、人の流れを生み出すことで地域の活性化を目指している。

.日帰り用無料駐車場に停めて松本本箱へ。(2台分でわたしも運よく停められた。ラッキー)


「松本本箱」は”豊かな知と出会う”をコンセプトにしたブックホテル。


選りすぐりの本が各所に配され、元からあるホテルの造形を活かしたストイックなデザイン性を持ち合わせた空間が非日常的な気分へといざなう

館内1Fにある「Book store松本本箱」は、日帰りでも利用が可能。メディアに取り上げられることも多く、このブックストア抜きでは『松本十帖』は語れないだろう。

2023年4月よりWEBでの完全予約制型の書店となった。参考資料→https://matsumotojujo.com/journal/archives/1071(ブックストア松本本箱ご予約方法

ホテル「松本本箱」内にあるブックストア。

5つのエリアに分かれた店内には「知らなかった世界に触れ合える」選びぬかれた本が計1万冊収容されている。


これまで誰も体験したことのないブックストアの形だろう。
さまざまな本との遭遇が、より非日常感たっぷりだ。

面陳された気になる書籍を読書できるスペースも多数あり。(ただし、日帰り利用の滞在は一時間のみとなっているのでご注意)

本の道
予約でもらえるQRコードをかざして入場ゲートを通過すると、奥へと続く「本の道」が現れる。


棚に並んだ本は「本からさまざまな流行を知る」ことをコンセプトに選ばれている。現代のものから過去のものまで、様々なジャンルのものが並べられている。

雑誌好きのわたしはこのコーナーも好き。

げんせん本箱
「本の道」の奥には「げんせん本箱」のエリア。
日本初の「エキシビション型書店」として本を通して問題提起を行うという試み空間だそう。

オトナ本箱
階段を登った奥には、「本に溺れる」をコンセプトに、中は少し薄暗く落ち着いて読書が楽しめるメインフロアだ。

もともと浴場だった場所を改装したというこちらには、浴槽を活用したリラックススペースがあり、本棚にはアートやジオグラフィックなど様々なジャンルの写真集が揃いぶみ。

オトナ本箱付近には半個室の”おこもり部屋”もあります。気に入った本を持ち込んで周囲を気にせず読書を楽しむことが可能となっている。(わたしはこのスペースがいいなあ・・・と)

こども本箱
先ほどの「げんせん本箱」手前の階段を降ると、絵本で囲まれた「こども本箱」のコーナー。陳列された2,000冊の本は、子どもはもちろん、大人も童心にかえって楽しめるラインナップ。
本棚の間は迷路!

「オトナ本箱」と同じく旧大浴場を改装しており、奥の浴槽にはボールプールを用意。

三六五+二(さんろくなな)
館内のレストラン「三六五+二(さんろくなな)」の店内にも「料理を知る&信州を知る」をテーマとした料理関係の本が並ぶ。
12時~16時はランチも楽しめるカフェとして営業していて日帰りの人も利用可能。

ブックストア松本本箱
●住所
長野県松本市浅間温泉3-13-1
ホテル松本本箱1F
●営業時間
12時~17時 ※最終入場は16時
(日帰り利用時は要予約。宿泊の場合は時間を問わず入場可能)
●定休日
なし


                  

この書店を訪問することがある意味、夢だったんだ。

予約してまでわざわざ行く書店なんて、面白くないわけないでしょう?!

さっそく、書店員さんに書店営業をしているわたしが取材させて頂いた。

まず、自らの勤務先と職種を伝えて、書店の蔵書数は?(10万冊!)とか、児童書の動き(売れ行き)はいかがか?(わりと動くと)とか、今後はどのようなジャンルの書籍を集めたいか?(児童書の読み物を増やしたいそうだ)とか、取次などの流通経路の話など、質問させてもらった。

とにかく、こんな素敵な本屋があったら、週一ぐらいで通いたいわん。(書店だから閲覧だけでも無料で利用できる!)

松本の磁場を目指す書店への訪問旅が叶った話。

では、また!

明日、最後の信州旅のまとめを書く予定。

雄大な北アルプスと可憐な高山植物の競演~天空の白馬五竜植物園(1515m)と小遠見山トレッキングで山頂(1676m)地蔵ケルンを目指す!【風景・北アルプス】

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6月29日、標高1515mに位置する 白馬五竜高山植物園小遠見山(2007m)トレッキングへ行ってきた。

五竜岳登山の起点となる小遠見尾根を有する小遠見山は、スイスアルプス地方との気候が似ているところから高山植物の宝庫として植栽を続けてきたのだと。

一般的な花シーズンよりも遅い6月中旬から10月まで、約300種200万株の高山植物が咲き誇る広大な庭園が散策できる。

しかも、五竜岳(標高2814m)や白馬岳(標高2932m)唐松岳(標高2696m)など雄大なアルプスとの競演を楽しめる。

高山植物を探しながら、北アルプスを見ながらトレッキングするという二大アクティビティが叶う。

かねてから検討を重ねてきた憧れの地だ。

朝、8時30分。五竜岳登山口(エスカルプラザ)から五竜テレキャビン(ゴンドラ)に乗り込んで、北アルプス空中散歩を8分楽しむ。

ゴンドラはアルプス平(1515m)駅(360度展望)に着いた。ものすごい濃霧で真っ白。さっそく植物庭園を散策。あの「ヒマラヤの青いケシ」が霧の中から浮かびあがって見える。

幻想的な青いケシを慌てて写真に収めた。

植物園の入口を100mほど下るとアルプス平展望ペアリフト乗り場がある。

深い濃霧でリフトが止まってしまわぬうちにアルプス平自然遊歩道~地蔵ケルンまで行きたいので急ぐ。(五竜テレキャビン+ペアリフト往復2600円)

山の天気は刻一刻と移り変わる。ゴンドラに乗っているうちは大晴天で心躍るトレッキングにワクワクしていた。

ところが、ゴンドラを降りたら、当たり一面というか、視界のすべてが濃霧という名のガスに包まれる。

ペアリフト乗り場まで数々の高山植物を、愛でながら写真を撮りつつ濃霧が晴れるのを待つ。

で、20分ほど、高山植物園の散策をしながらペアリフトへ乗る。

ペアリフトを降りた所から、小遠見山山頂~地蔵ケルンまでは距離120m!意外と近い!と小躍りしていたが、木道がやっと敷いてはあるが、そのまわりを岩や石で埋めるだけの急登だ!

両端につかまるロープやハシゴ、鎖などはなく、落っこちたらどうしよう!?と、ちょっと不安になった。

かなり厳しい120mだ。

「登れるかな?」と登山道を横目にどうするか迷うわたしに、夫はすかさず「一人で行く?自分は膝がヤバイんでリフト乗り場で待ってるから~」と、アッサリ。

ここで、初のソロ登山になっちゃた(泣笑)

ま、ガッツだして「一歩・一歩」着実に足を岩や拍子木にかけて登って行った。

時おり、地蔵ケルンに到着したことを知らせる鐘の音が響き渡る。その音に励まされて登った。

120mを約15~20分ほどかけて山頂の地蔵ケルン(1676m)に到着。

ケルンでは、お優しい年配女性たちのパーティに遭遇し、お互いの写真を撮り合いながら、しばしおしゃべりを楽しんだ。

皆さん、北アルプスは初めてだそうで、雄大な景色に圧倒されて、見入っていた姿が印象的だった。

女性パーティは、次の目的地「地蔵の沼」へ出発し、わたしは登って来た木道をゆっくりとピストン下山して、夫の待つリフト乗り場へ急いだ。下山では登山のコツがつかめてコースタイム通り10分で到着(笑)

めっちゃ嬉しかったけれど、一人だと本当に心ぼそいもの。

風がヒューヒューとわたしを通り越して行く瞬間や、知らない野鳥が飛び交う高山ならではの静けさにおののいた。

ここで「ケルン」の意義を載せておく→「ケルン」とは人によって石を積み重ねたもの。作成する目的は様々であるが、ルートや山頂を示すための道標として、または埋葬場所・慰霊などの目的でも作られる。

資料元;https://www.yamareco.com/modules/yamainfo/word.php?wid=2(ヤマレコ

さて、目的の登山の次は高山植物園の散策。数が途方もなく多いので絶対に見たい!と思っていたヒマラヤ・アルプスゾーン「ヒマラヤの青いケシ群生地」を見つけるのと、ロックガーデンで高山植物の女王「こまくさの群生地」を見つけることに集中。(ま、すぐに見つかったけど・笑)

ヒマラヤの青いケシ・群生地では夫が動画用カメラで撮影に夢中。

何しろたくさんの高山植物があり、しかも小高い山を登りながらの花見では、名前をうっかり忘れた花も多く、とても一日では見きれない。

名前を忘れた花。可憐できれいだったのでここに。

で、小一時間ほど庭園内を歩き回って、青いケシもこまくさも制覇したので大満足。

で、最後に「牧野富太郎展」が白馬五竜植物園ビジターセンターにて6月24日から始まったので、帰りのゴンドラ乗り場に行きつつ展示(無料)も見てきた。

(日本中を植物採集に周った博士。白馬では60種類以上の新種を発見し名前をつけてきた。庭園内には博士の名づけた植物には「牧野プランツ」というプレートが立っていて知ることができる)

現在、NHK連続TV小説「らんまん」の内容そのものの展示物、牧野富太郎博士と植物の歴史が豊富に展示されている。(とってもイケメン・笑)

やはり、興味深いのは発見者の博士が作成した、新種の「植物標本」現物が見られることだろう。

というわけで、登山と高山植物の宝庫を愛でた白馬旅。

梅雨の晴れ間に恵まれて、北アルプスの雪渓が美しかった。

それでは、また!

明日は「松本十帖」の訪問旅をまとめる予定。

さ!月末は山へ行く~梅雨のグリーンシーズンを楽しむ【風景・北アルプス】

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2月に仕事でちょっと大成した記念に、自分へ旅行のプレゼントを用意していた。

あれから約4か月。ずっとそのままにしておいた長野の旅は明日、27日~29日の2泊3日。

初日は松本市。美ヶ原高原の温泉郷で温泉三昧して、市内のアルピコ交通グループのシティホテル泊を予定している。

2日目に、いよいよ北アルプスは白馬村へ。今回は梅雨の真っただ中だ。どのくらい山に近づけるか?今、まったく予想がつかない。

そして、2日目の宿は憧れ山岳リゾート「白馬 東急ホテル」だ。

昨年訪れて「絶対次は泊まろう!」って思っていたんだ。

ここでも八方温泉三昧をしようっと(笑)

そして3日目。帰りも松本経由で安曇野を散策しながら、松本郊外のホットなスポットへ行く予定。

山はお天気次第だが、温泉やスポット巡りはお天気に左右されずに行ける。

今回の旅で最後(ほぼ7月1日終了)となる全国旅行支援も2泊とも利用して、お得な旅が実現する。(宿泊費が最大35%引き。東急ホテルは東急カードにマイナポイント全部入れてそれを利用することで無料。旅行支援のクーポンは2泊分で一人4000円!何を買おうかな?)

雨の具合で、どんどん予定が変わる可能性もある。

というわけで、今週は今年前半の旅を締めくくる。

では、また!

【お知らせ】

今週のブログ更新予定は、30日(金)1日(土)となる予定。

どうぞ、よろしくお願いいたします(^^♪

★2024年5月22日更新 『BE-PAL FOREST CAMP 2023 』(写真多め)【風景・キャンプイベント】

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今年、2度目のキャンプは、アウトドア雑誌 小学館 BE-PAL 編集部主催の『FOREST CAMP 2023

毎年、10月頃開催の完全予約貸し切りCAMPイベント。コロナ禍の数年、どんな風に開催されてきたのかは知らないが、興味があったのでまず3月20日のキャンプ場予約で参加権利をゲットした。

わたしの好みは低山中心の山歩きだから、キャンプそれだけではちょっと物足りない。

しかし、今回は山梨県北杜市明野のキャンプ場(PICA八ヶ岳明野)、金ヶ岳(標高1764m)山麓にあるキャンプ地。

5月19日~21日の2泊3日で押さえた。ま、これだけ時間に余裕があれば、金ヶ岳~茅ヶ岳(標高1704m)の縦走なんか素敵!

とか考えていたのだけど、19日は予報通り、夕方から激しく雨が降り、13蒔のチェックイン時に、このままキャンプ場に滞在するかどうするか?迷った。

で、一旦予約サイトに行き、車を入れて雨が小降りになったところで、一気に雨対策用テントを建てた。(雨に強い素材の小さめテント+軍幕テントを上から被せる戦法・笑)

今回取った、キャンプサイトは特別で1つしかない激安ソロ・デュオサイト(テントサイト10番)だった。

どーして1つなのか?予約時からちょっと不安だったの。スペースは他とほぼ同じように見えるけれど、若干小さめ(50平米)なのと、車スペースとテントスペースの間が小さな崖(笑)になっている。

そこで、駐車にもテント&タープの設営にも工夫が必要なサイトだったってわけ。だから安いのよね。

話を戻す。テント設営で冷えた体を温めたいと思い、車でキャンプ場から10分の「ハイジの村」内にある温泉施設を訪れた。

標高が1000mを越える場所では、濃霧の発生が著しい。この日もめっちゃすごい濃霧で1m先も見えない!これじゃあ、運転も危険過ぎるので、悠長に温泉三昧しているわけにも行かず、キャンプ場に濃霧の中戻ってきた。

この時点で、決定したことが2つあった。一つは強く降る雨に濃霧でテント泊はできない。よって車中泊となった。もう一つは、翌日の金ヶ岳~茅ヶ岳のトレッキングも止めた。大雨のあとの山は滑落などの危険がいっぱいだから。

今回は、BE-PALのキャンプイベントにどっぷり浸かって楽しむ方向に決まった。

それでは、山を新緑を楽しむキャンプイベントの2日間をごく簡単に、時系列でレポートする。

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5月20日朝5時車中泊からの起床(写真はサイトから望む八ヶ岳方面)晴天で昨日のテントと軍幕を撤収。芝生の空き地に放置して乾かす。

7蒔頃、車のハッチを開けて、簡易テーブルと椅子を出しガスバーナーでハーブウインナーをボイルして食べる。付け合わせは高原サニーレタスを洗ってマヨネーズをつけてムシャムシャ(笑)

フレンチドリップで濃いめのコーヒーを入れて飲む。山で飲むコーヒーはやっぱり格別で体中に染み渡る!

8時から、キャンプ場のチェックインとは別の、イベントチェックインをしにセンターハウスへ向かう。森林がめちゃくちゃきれい!

イベントには小学館主催のライブ(自由参加)やBE-PALで御馴染みのライターさんや作家さんのトークショウがある。

それ以外にイベント協賛頂いた各企業様のブースもある(いわば見本市)各企業の出し物はすべて抽選で参加が決まるので事前登録が必須だ。

わたし達は3つ応募して2つ参加権をゲットできた。

9時からいよいよ、本拠地となるサイトのテントとタープの設営に入る。小さな崖を利用する方法で、二人で始めていたところに、助っ人さん登場!名古屋からソロ参加の男性Kさん(61歳)だ。

ゆったりと快適なテント泊のために、夫が考えたプランを伝えて立てて行った。

お手伝いしましょうか?!と、嬉しいお声かけ。そりゃあ、断る術なんかないんで、がっちりお手伝い頂いた。

男性は、名古屋から一般道で5時間かけて来たそうだ。趣味は写真で鳥をたくさん撮るつもり。あとは、とにかく好きなお酒を呑んで、ひたすらのんびり過ごすのだと。

そんな話を聞きながらあっ!という間にワンポールテント&タープが立ち上がった。感謝・感謝だわ💛(後ほど、お礼にPICAオリジナル軍手をプレゼントした)

11時には、小学館 BE-PAL 編集長の音頭でイベントがスタート。イベント前にはプレゼントの緑TシャツがBE-PAL会員登録でもらえる・太っ腹(笑)

ライブの写真を載せておく。

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13時から参加したイベントを紹介しよう。

① サッポロビール「yellow Tail」OUTDOOR CACKTAIL BAR(キャンプ時間にピッタリなオーストラリアワインで作るオリジナルカクテル2品と料理研究家が作るカクテルとマリアージュするおつまみ2品)

大人気の講座。この日、30度越えの猛暑日で森の中でもかなりの暑さで、フレッシュでスパイシーなワインでカクテルを自分で作り、美味しいおつまみを頂けた最高な講座だった。もちろん無料)

写真は「草原を感じるシャルドネカクテルとおつまみ)アウトドアYou Tuberの森 風美さんのプレゼンが素敵。

夜のBARもいい感じ。

② ALLPOWAERS Presents 作家・荒井裕介のネイチャーフォトフレームづくりワークショップ

フォトフレームに自然素材(松ぼっくりやドライフラワーをグルーガンでつけて、リボンやボタン、針金で装飾する)作成した。

荒井裕介氏の書籍を読んでいたから、ご本人と一緒に作成できたのが嬉しかった。

これ以外にも出店が20店ぐらいあって、日が暮れたあとは焚き火がかっこいいBARが出現したり、メインステージでは編集部と作家さんのトークショウ、演奏家のライブなど盛りだくさん!

わたし達は、講座とワークショップに参加後は、自分たちのテントで休憩。(緑Tシャツもらったので着て昼寝中・笑)

夕方4時ぐらいから焚き火。今回の料理テーマは「高原野菜をたっぷり食べる」だったので、地元野菜をたくさん用意した。

アサリをオリーブオイルとヒマラヤピンクソルトで炙ったのと高原野菜をグリルして(春 玉ねぎの丸焼き・ズッキーニのケイジャンソース和え・トマト)簡単な夕食を作りワインと共に頂く。

午後21蒔にはテントで就寝(早や‼・笑)

夜のサイトから。

5月21日。大晴天。朝5時テント泊から起床。朝食はガスバーナーでエリンギ、ハーブソーセージと🍅のハンバーガー作成。

またまた高原サニーレタスたっぷり。体の内側からきれいになった気分よ。

6時25分からメイン会場で、山の達人・アウトドア作家「シェルパ斎藤」のラジオ体操に参加(おまけもないのにたくさんの参加者でびっくり!すごい参加率‼・笑)で全国巡回ラジオ体操の放送に合わせて健康的にラジオ体操をする。

9時ぐらいまでは、テントで二度寝したり、夫は本読んだりしながら過ごす。10蒔前にはテント&タープを撤収。


芝生で汚れたキャンプ用品や車を掃除しながら、イベントのクロージングを待つ。

空いた時間で、金ヶ岳 緑の遊歩道をトレッキング。山ツツジがハッとするほどきれいだ。そして、生まれたての新緑や新芽は本当に美しい。

11蒔半~12蒔半、大プレゼントじゃんけん抽選会が始まる(キャンプ用品のプレゼントでまったく当たらず・残念!)

最後に参加賞のミニノートをもらい、さらにアンケートに答えてトートバッグをGETしてチェックアウト。

他にも上島珈琲のアウトドアドリップをバリスタに入れてもらったり、BE-PALの顔であるシェルパ斎藤氏(山の日アンバサダー)のブースでは、シェルパオリジナルチャイを斎藤氏自らが作ってくれた。

専用チェアに招いて頂き即席お茶会。美味しいチャイと、作家との思い出になった旅のお話も聞いた。

古民家経営・鍋敷きアートの作家さん夫婦ともパチリ。

さまざまな人との交流が叶った。

暇を持て余すのが苦手なわたしにはイベントはピッタリだった。

あっという間の2日間。大好きな作家さんにいっぱい会えたし、キャンプ友好もでき有意義な時間だった。

今年は10月14日秋にも開催される。今回の模様はBE-PAL8月号?ぐらいに特集されるそう。集合写真撮ったからぜひ、探してみてネ♪(書店立ち読みでも)

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それでは、また!

こぼれ話

今回は、イベントを通して、「なぜ、キャンプをするのか?」という自問自答をしていた。

その答えは「不自由を楽しむ」という一点だ。なんでもありで、少しの不便も我慢できない・・・そんな日常から離れて不便を楽しむ余裕がキャンプの極意かも。

ま、いつまでもキャンプ初心者で、他人に助けてもらいながら友好しよっと!(笑)

では、また!

【茅ヶ岳】週末は山を歩く~梅雨前の八ヶ岳2泊3日【風景・茅ヶ岳トレッキング】

【ブログ新規追加1036回】

今週末、19日~21日に八ヶ岳の麓でキャンプをしながら日本二百名山を歩くアクティビティを予定している。

キャンプ地は山梨県北杜市明野のPICA八ヶ岳明野

今回は19日~22日(3泊4日の間貸し切り)アウトドア雑誌『BE-PAL』のアウトドアフェスに参加する。

イベントの参加条件はキャンプ場の予約が取れたらOKで参加可能になる。

3月20日の午前中、あっという間にソールドアウト!料金もイベント価格で3泊4日分で通常の1泊分のみ(わたし達はAC電源付き・車横付けで3450円のみで2泊する)という太っ腹企画・笑

PICA八ヶ岳明野はカラマツ林が美しく四方が開けて、どこからでも八ヶ岳が望める最良のキャンプ地。

キャンプ場横に茅ヶ岳・金ヶ岳への登山口があるので、ぜひ、登ったり歩いたりしたいと、今からワクワク♪

3月20日に予約が無事取れてから放置。まだまだ先だと思って、何も用意ができていなかったから昨日からザッと取り急ぎ、旅の仕込みをしてなんとか間に合わせた。

しかも、今年の5月は天候不順が続いている。天気予報とにらめっこの毎日だ。今週3日続いた猛暑はほんと、辛かったわ(泣)

しかし、明日からは急変して雨予報だ。

場合によっては、山歩きは叶わないかもしれないしね。天候に合わせたプランをいくつか用意している。

(あまり天候がよろしくない場合は『BE-PAL』主催のワークショップイベントに参加したり、公開講座を聴きに行ったりしようと思う)

5月~7月の八ヶ岳は新緑だけでなく、森の中が素晴らしい。国内有数の苔の森だ。苔の種類も2000は超えるそう!

本当は、もう少し足を延ばして「白駒池・苔の森トレッキング」に行きたいのだけど、キャンプ地から遠いのと、お天気の具合から今回は、キャンプ中に「茅ヶ岳」をトレッキングして、最終日は「瑞牆山・みずがき山」を眺めに北杜市内を回ろうと考え直した。

以前、野口健さんの地方TVで、「アルピニスト野口健と八ヶ岳登山」という連載番組を観てから、梅雨に入る前のわずかな期間で、八ヶ岳の新緑と真新しい苔の群生を見に行きたい!と願っているがなかなか叶わないね。

You Tube 動画があるので①を載せておこう。

というわけで、今年の山は八ヶ岳周辺から始めて行く。

茅ヶ岳でも生まれたての苔を見つけられたらラッキーよ。

今回は、PCの具合があまり良くなく、現在買い替えを検討中なのでPCは持っていかない。よって、Wordpressを開く機会がないので旅の中でのアップはしない予定。

来週のブログにまとめてアップしようと考えている。

それでは、行ってきます!

【スプリング・エフェメラル】春は野山で山野草ハンターになる~3月後半から4月上旬までに咲く期間限定の花たち🌸【植物・山野草】

【ブログ新規追加1022回】

スプリング・エフェメラル」という言葉をご存知?

スプリング・エフェメラルとは「春のはかない命」という意味だ。

早春に花を咲かせ、夏から秋には枯れ、地下で養分を蓄え(たくわえ)、来年の春に向けて一年の大半を地中で地下茎(ちかけい)や球根の姿で過ごす植物を総称してスプリング・エフェメラルと呼んでいる。

※参考資料→https://www.city.sapporo.jp/museum/ouchimuseum/0319.html 春のはかない植物たち・札幌市WEBより)

3月も中旬に入り寒さが緩み、暖かい日が多くなると春が待ち遠しくかる。


わたしは、北国出身ではないが、生まれ育って現在まで、東京の西の端に住み続けている。

東京とはいえ、かなり底冷えのする地域で育ったわたし。

真冬の寒さが到来するずっと前から一早く足の指が10本すべて「しもやけ」になってしまう。

もう慣れっこだもんね(威張るところじゃない・笑)

半纏(綿入れともいう)を着込み、毛糸のパンツを履き、もこもこソックスも必須だった子ども時代。

何が楽しみだったのか?と、思い出すと家の裏山に2月になると突然新芽を出す「セツブンソウ」や、3月になればその奇妙な茶紫の静脈葉を持つ「カタクリ」などがせっせと、芽吹き咲き始める。

その山野草の芽吹きを迎えると、わたしは一つ歳を取る・・・というのがワクワク嬉しい年中行事だった。

北国では、雪どけの合図として、いち早く花を咲かせる植物の中にスプリング・エフェメラル(春植物・はるしょくぶつ)と呼ばれる植物だ。

カタクリなどとてもはかない美しい山野草は、押しなべて春の妖精といわれている。

現在の家に移り住んで早くも7年が過ぎたが、嬉しいことに我が家からほど近い里山(都立公園)に、大変希少な「山野草・ワダソウ」があることを引っ越した直後に知ったのだ。

ワダソウの咲くXデーは毎年「4月10日」だ。

そして、だいたい毎年同じ場所に咲くんだ。しかし、今年は11日に森へ見つけに行ったが、あれほどたくさん咲いていたワダソウが、たった一株しか見つけられなかった。(写真はその一株)

気象の影響で減ってしまったのかな?

はやくも来年が心配だわ。

「ワダソウ」

1990年代に多摩丘陵での自生が確認されたナデシコ科の多年草。

長野県、和田峠が発祥地。いずれにしても大変希少な植物なのだが、

近所の里山でもある、東京都立小宮公園で見ることができる。

1㎝にも満たない小さな5枚の桜みたいな花弁に赤いおしべが1つづ付く。

多摩丘陵ではここと、高尾山に自生している。

朝10時を過ぎると花は閉じてしまう。

何年もかけて、希少な山野草を探し続けてきた。

こういったわたしのような、野山で山野草を探し求める人達を「山野草ハンター」と呼ぶのだそうだ。

わたしも、好きな山野草を見つけるハンターになって7年。

さしずめ、登山やキャンプでいうところの、山でそこにある枯れ葉や折れた枝を使って焚き火をしたり布団にして寝る「野営」というかブッシュクラフトと似ている概念のようだ。

わたしの山熱や植物熱は、野山が通学路であり遊び場だった子どもの頃からの習慣でできあがった賜物なのだ。

3月の年度末から4月の新年度、仕事がめちゃくちゃ忙しい中、時間をこじ開けて、スプリング・エフェメラルを探しに行くのがわたしのライフワークだ。

この時を逃してしまうと、次に出会えるのは一年後だから。

今年も3月から4月に、わずかな時間で撮り貯めた「大好きな山野草」を今日、やっとまとめてみた。

「イカリソウ」

「フデリンドウ」

「ニリンソウ」

咲く時期を知り、好きな花だけを求めて、見つけるので時間はさほどかからない。

しかも、絶対に摘んだりしない。見つけて、写真に収めるだけで充分満足なのだ。

撮影場所→東京都立小宮公園 / ひよどり山(ワダソウ・フデリンドウ・イカリソウ)

      片倉城址公園(カタクリ・ニリンソウ)

カタクリの写真はカメラの最大Zoom(36倍)で撮った。

片倉城跡公園のカタクリは私有地(人家)の裏山に群生している。その関係で近くには寄れないから、ほとんどの場合遠くから眺めることになる。

今年も、多くのカメラマンがみな立派な望遠レンズを使って撮影に興じていた。(3月下旬に撮影)

                

この4月からはじまったNHK朝ドラ「らんまん」(植物学者・牧野富太郎の生涯を描く)をずっと楽しみにしていた。

なぜなら、昨年のこと、勤め先の出版社で「牧野富太郎~植物の神様といわれた男」という本が発刊された。

児童書の類書は講談社からも出ていて、講談社版は、昨年の小学生「夏の推薦図書」に選出されていた。まだ、わたし自身は注目度は低かったのだが。

大好きな植物がテーマであり、新刊見本を夏休み中にざっと読んでおいた。

そして、秋口に「2023年春のNHK連ドラに決まった!」という朗報を受けて、書店営業にも一層、拍車がかかったのは言うまでもない。(連ドラの関連書籍を持てるのは強みになる。メディアからの恩恵は計り知れない)

この4月には日本中の多数書店で牧野富太郎フェアが開催されている。

それこそ、牧野博士を描いた書籍がど~んと並べられている。(その中に入れて頂けていることに感謝だ)

専門書から、絵本、児童書読み物、一般書にあたる生涯を描いた書籍や小説などなど。

もちろん、連ドラの主人公を演じる神木隆之介さんのポスターやらんまん特集号など、たくさん集められていてとても楽しいフェアが至るところで開催中だ。

さて、「山野草を見つけるために野山へ出向く」という地味な趣味が楽しくて止められない。

しかもさ、「春だけ」っていうところが素敵じゃない?

というわけで、今年も無事に山野草ハンターになれた・・・という話を書いた。

では、また!

★2024年4月1日更新【都留アルプス】山笑う春~満開のミツマタ群生を尋ねるトレッキング~【植物・都留アルプス】

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「山笑う春」

「山滴る夏」

「山装う秋」

「山眠る冬」

山の季語。

ようやっと、山が笑う春が来た。

2月は一年で山が一番寂しい時期。3月に入ってだんだん日ごとに美しく進化し始める。

3月の低山トレッキングは山梨県都留市を起点にした「都留アルプス」に登ってきた。

都留市のほぼ中央で標高500~650mの山々が連なる「都留アルプス」

コースは整備されていて歩きやすく、木々の間から富士山や市街地の眺望や、ファミリーでも無理なく山々を縦走するトレイルが楽しめる。

桜、アジサイ、紅葉など、季節ごとに移り変わる自然も魅力的だ。

今回はまず、都留市役所に車を停めて、簡単な都留アルプスのガイドを貰いに行った。

そこで頂いたトレッキングコースガイドを見ながら、2時の都留カントリー倶楽部のスイーツビュッフェに間に合うためには、ほとんどのトレッキングを割愛せねばならないとわかった。

縦走となると早朝からトレッキングをはじめなければならないのよね。

地図を頂いた時間はすでに10時を過ぎていたから、当初、予定していたお城山は往復で1時間かかるし、休憩を含めると、当然2時までにカントリー倶楽部に到着することはできない。

では、どこからどう都留アルプスをトレッキング攻略するか?

実は、今回、一番の目当ては山頂の展望ではない。

コースの途中に突然現れる「ミツマタの群生」だ。

このミツマタ群生だけを見に都留アルプスに登る超ショートコースがあると知り小躍りした。

都留市総合運動公園陸上競技場(やまびこ競技場)から車でしばらく走ると楽山球場という野球場がある。

その駐車場の脇から、都留アルプス登山口があった。

ここのコースはファミリーコース。(もっと縦走を楽しみたい人には尾崎山に向かう一般コースやがっつりコースもある)

※ 都留アルプス縦走コース→https://www.yamakei-online.com/cl_record/detail.php?id=115443

楽山球場から入る登山口で、わたしと同世代の女性から声をかけられた。

息子さんと一緒に、ミツマタを見に来たという。こういった親子や若いアベックが何組もどんどん登山口に吸い込まれていった。

ここから憧れのミツマタ群生までは、なんと10分!で着いちゃう。

最初は、わたしも「どーせ30分ぐらいはかかるよ」とか思っていたのだけど、前を歩く夫を捉えながら歩いていたら、本当にたった10分で突然視界がぼんやりと黄色くなり、深い森の中でそこだけワイワイガヤガヤと黄色の妖精が群れ咲いていた。

そうそう、熊鈴をつけた登山者が多く、都留アルプスが熊が出ることで有名だったことを思い出した。

ミツマタの枝ぶりの話だが、早春に枝の先に花が咲きその後に同じ場所から3本の枝が伸びるのが特徴だ。

そのため、ミツマタの枝は常に3本セットで先端が3つに枝分かれている。

この独特の枝ぶりから「ミツマタ」の名がついたといわれている。

秋になると葉を落とす落葉性の樹木で、大きく育っても1~2mとコンパクトサイズ。よく枝分かれするため、丸い樹形に育つ。

3月いっぱいは山の急斜面できれいに咲く。急斜面はとても滑りやすく慎重に登り下りをした。

登山口で話をした女性も、急斜面を登ってきて、思わず、歓声を上げた。

「きれいね!来れて良かった~~」と。

都留アルプスが意外なほど、素敵な森だったのでわたしも「来られて良かった~~」と、思ったんだ。

春を迎えた山はまさに「山笑う」で黄緑色の樹木葉や桃色のヤマザクラや大島桜のふわふわした素敵な山を見られて幸せだった。

また、森の中でも素敵な植物との出会いがあった。

森の中では、芽を出しはじめた山野草「カタクリ」が登山道に無数の葉を出し始めていた。

冬枯れの山の中、ハッとするほど鮮やかな緑に紫の静脈。すぐにカタクリの芽吹きだとわかる。

今日は、植物図鑑を忘れたのであまり調べられないが、シーズンにはいったら必ず携帯して山へ行く。

珍しい植物に出会えた時の感動そのままで、すぐに名前や種属がわかるので持っておきたいのだ。

ただ、とても心配なのが、カタクリの新芽が登山道にどんどん出てきているのだ。登山者に踏まれてしまわないだろうか?と、気が気でならない。

市政でも、カタクリの保全活動などやってはいるのだろうけれど。

もしかすると、ミツマタの花の時期だけがこんなに多くの人が山に入るのかも。

カタクリは、ミツマタの花が終わった頃咲き始める。

その可憐でか弱そうなカタクリの持つ生き抜くための驚異のサイクルとか、植物の生存競争を思い巡らせてトレッキングを終えた。

また、下山途中には珍しい「カントウテングマムシグサ」を見つけた。

このカントウマムシグサは夏場にちょっとグロテスクな赤い実をいっぱい着ける。

猛毒を持つ草だ。(怖笑)

春の森歩きも難なく終了した。

樹木の根っこさえも、春がきて日差しが差し込む中、伸び伸びと、喜んでいるかのように見える♪

さて、ミツマタの話題だが、関東では三か所(栃木益子神奈川丹沢山梨都留)で春先に黄色のポンポンとした可愛い花の群生が見られる。

ミツマタは高級和紙の原料としても有名だ。

だから、樹木の皮はとても硬く、ミツマタの花言葉も「強靭」だとか(笑)

というわけで、今回のお手軽低山トレッキングに行ってきたという話。

今年はトレッキングに注力する予定。

4月にも山行予定を組んでいる。

冬枯れが終わり、山々がどんどん美しくなって、トレッキングに最高な季節の到来!

楽しみ🎶

それでは、また!