★2024年9月27日更新 苦しかったときの話をしようか~ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」【書評・ワークスタイル】

【ブログ新規更新136回】

昨年2019年の春。この本に出会った。

その時、わたしがいた場所は、「出禁」を喰らった書店。

まあ、「出禁」の話はおいといて、「苦しかったときの話をしようか」このタイトルに釘づけとなった、新刊コーナー。

悪いとは思ったが、一気に立ち読みさせてもらった。なにしろ、法外な言い分で「出禁」を出すような支店はこちらこそ御免だから。

もう二度と立ち入らないと決め、最後の滞在をした苦い経験。

さて、本題に入ろう。

苦しかったときの話をしようか~ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」森岡 毅・著(ダイヤモンド社)

この本の背景をまず、ざっくりと紹介する。

外資系で働く40代~50代前後だろう著者には、4人の子どもがいる。その中で大学2年になる娘の人生就活働くということの本質などを時間を見つけては、雑談などを入れながら話すことを楽しみにしていたのだ。

ある週末の午後。リビングでスマホを見ていた娘ににいつものように、エリートビジネスマンたらしく話かける著者。(ここから本書を引用する)

               ★

父「大学も2年を過ぎた。大学を「出たらどうするつもり?」といきなり切り出す。

娘「えっ?うん・・・」と、とっさに言われたせいなのか何も返せない。

父「就活とか大学院とか、そういう目先のことを聞いているのではないよ。将来はどんな仕事がしたいの?」

娘「うん・・・」ゆっくりと見ていたスマホを置いて、困った表情を父親に向けた。

そして、小さな声で「何がしたいのか、よくわからない・・・」と。

畳みかける父「じゃあ、自分が何をしたいのか、どうすればわかるようになると思う?」

娘「うん・・・」「そういうことも、よくわからない・・・

父「じゃあ、誰かに相談してみたのかな?」

娘「・・・」

さらに厳しく畳みかける父「そんな大事なことがよくわからないのに、放っておくのは一番まずいよね!わからないならわからないなりに行動を起こさないと。今まで何かしてみたの?」

娘「・・・・・・・・・・」

父「昨日と今日で全く差がない毎日を100年続けたって、問題は何も解決しないよね?どうしたらいいと思う?」

娘「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

娘「だから、言う事はわかるけど、わからないんだよ!!」と出て行ってしまった。

                  ★                     

と、こんな冒頭。

著者は沈黙との戦いではいつも分が悪いのだそうだ。

いわゆる「瞬間湯沸かし器」ついついガンガン畳みこんで、何とか相手の口を割ろうとする悪いクセが出てしまう。

それでも、この長女をはじめ、4人の子どもたちが巣立つ前に、ビジネス=仕事の本質を伝えなければ!という親としての使命感がムクムクと湧いた。

激務の中、丸一年も書きためてきた迫真極まるビジネスの本質を子どもにもわかるように言語化された素晴らしい教科書だ。

この娘に対する答えは一人一人が出さねばなるまいが、自分の将来や仕事を考える際の「考え方=フレームワーク」は知っておいたほうが良いのは間違いない。

この本から得られる考え方は言うなれば、子どもたちがキャリアの判断に困った時にひも解き、役立つ虎の巻を作ろうと思い立ったのだそうだ。

ビジネスの最前線で生きてきた実務家としての著者の視点を、子どもたちの人生の上での成功を願う、父の執念で書き出した名書である。

ここで、この本の目次を紹介する

【もくじ】

はじめに 残酷な世界の希望とは何か?

第1章 やりたいことがわからなくて悩む君へ

第2章 学校では教えてくれない世界の秘密

第3章 自分の強みをどう知るか

第4章 自分をマーケティングせよ!

第5章 苦しかったときの話をしようか

第6章 自分の「弱さ」とどう向き合うのか?

おわりに あなたはもっと高く飛べる!

● 苦しかった時の話をしようか~著者自らが最大の苦境を脱出する場面が圧巻

第5章「苦しかった時の話をしようか」は、何回読んでも泣ける。世界的大企業P&Gのブランディングマネージャーとして、海外本社勤務となった著者が、企業幹部に昇格、血尿を出しながら大奮闘するも、売り上げも人望もすべて失いかける場面が壮絶だ。

毎日の激務に、4人の子どもたちの進路や生活基盤のすべてを取り仕切る著者。己に対する過信からか、職場でのあらぬ囁きが耳に入る頃にはすべてを失いかけていた。

職場では上司となった日本人の著者のことを「無価値な人間」だと言われていた。それも影でだ。

著者曰く、彼らほど、本音と建前を絶妙に使い分ける人種はいない。だって、普段はおどろくほどフレンドリーだから。

著者の評価は日に日に落ち込み、アルバイトにまでバカにされるようになってしまう。

大事な会議に呼ばれないのは日常茶飯事。常に根回しは完璧にされている。職場に新鮮な情報が入れられないもどかしさが続く。

意外なほど、海外であっても、卑怯な足をひっぱる輩が多くドリームなんかまったく見当たらない。しかも、いつでも影でその陰謀は深々と進んでいた。

このことを知った著者は激しい劣等感と低評価に苛まれて、不眠症と鬱を患う。

一番苦しかったのは、自分が自分に正当な評価を与えられず、自信喪失してしまうことだった。

また、自分がいいと思えないものや、信じられないものを、人に信じさせなければならなかった海外ビジネスの手法も著者を苦しめるものだった。

無能で存在自体が無価値とまで言われて、職場で孤立無援となってしまった上司。

しかし、このあと、一瞬で場面を変えてしまうのだ。著者は苦しみの境地の中で一筋の光を見つけた。それは、己の自信だった。そう、自信だけだったのだ。いろ鮮やかな変化の朝を迎える。

会社からは、これで最後だと言われた日の朝。布団を蹴って飛び起きた。そして、元気漲る笑顔で出社する。

まわりの誰もが、昨日までの著者とは打って変わった雰囲気に圧倒され、皆が、どんどん、著者の指図で動き出す。

この光景を見たP&Gの役員は、その日の晩、著者に留まるようにと。それから詫びを入れてくるのだ。

すべては、自分の中にあったのだ。

自分が変われば、すべてが変わる。

変わることを恐れるな!と、この虎の巻は教えている。

そして、この世界は残酷だ。しかし、それでも君は確かに、自分で選ぶことができる!と結ばれる。

               ★    

わたしは、ビジネス書が大好きで、ビジネス書から様々な問題解決の方法や、生き方などの処世術を学ぶのがライフテーマだ。

一般的な表現で書かれた本や記事はつまらないが、こうした著者自身の生き生きとした体験、喜び、苦しみ等、息ずかいまで感じられる本にはなかなか出会えない。

ビジネスの世界で生き抜いてきた超一流の猛者だ。

※以前書いたブログ「なぜ、ビジネス本を読むのか」も掲載しておこう。https://aystrategy.wordpress.com/2020/03/28/ビジネス本を好んで読む理由。/?preview_id

休日にはこうして、ビジネスモードの羽を休めて、ゆったりと読書するのがいい。

でも、せっかく読んで、いい本だったら、すぐにアウトプットしたくなるってもの。

これで、読書筋×執筆筋のワークアウト終了。

さ、飲むぞ・笑

● 森岡 毅 著者プロフィール

戦略家・マーケター。
高等数学を用いた独自の戦略理論、革新的なアイディアを生み出すノウハウ、マーケティング理論等、一連の暗黙知であったマーケティングノウハウを形式知化し「森岡メソッド」を開発。

経営危機にあったUSJに導入し、わずか数年で劇的に経営再建した。

1972年生まれ、神戸大学経営学部卒。
1996年、P&G入社。日本ウィダルサスーン、北米パンテーンのブランドマネジャー、ウェラジャパン副代表等を経て、2010年にユー・エス・ジェイ入社。

革新的なアイデアを次々投入し、窮地にあったUSJをV字回復させる。
2012年より同社チーフ・マーケティング・オフィサー、執行役員、マーケティング本部長。2017年にUSJを退社し、マーケティング精鋭集団「刀」を設立。


「マーケティングで日本を元気に」という大義の下、数々のプロジェクトを推進。著書多数。

【書評/健康・ワークスタイル】シリコンバレー式・自分を変える最強の食事&日本の論点~2冊の本から学ぶ、食費と頭に入れる情報の金額を同じに~頭も体も最強になる方法

【ブログ更新104回】

シリコンバレー式 自分を変える 最強の食事 デイヴ・アスプリー ・著(ダイヤモンド社)

以前のブログで、この本が出たばかりの時に飛びついて買い、すぐにブックレビューを書いた。今回、なぜこの本を取り上げたのか?

ここ数年の猛暑がひどく身体を痛めると感じている。実は昨日、あまりの歯痛と身体の節々の痛さにやっとの思いで仕事を終え、速攻で帰り寝込んでしまった。

たぶん、熱中症の一環だ。水分もたくさん取り、車中でも常にエアコンをかけて運転。しかし、2日間で180キロの運転で、直射日光を浴びたような目の疲れや痛み、もちろん喉は完全にやられてしまった。

軽い火傷を負った後のように身体のあちこちが痛んだ。自然の猛威をまともに受けていたら、気づいた時には倒れるって!

で、このシリコンバレー式の食事法に、身体を芯から鍛える食事の内容が書かれていたことを思いだしたので、緊急書評にしてみた。

次いで、大前研一氏の「日本の論点」にも食費と情報費用を同等にすると、ビジネスマンにとって最強の頭と身体が手に入るという、興味深い一書も合わせて紹介しよう。

著者 デイヴ・アスプリーについて

シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」 (デイズ・アスブリー著)

テーマは、炭水化物?、低カロリーダイエット?菜食主義?いったいどれが本当?

この本の著者は20代の頃、シリコンバレーで起業して猛烈な働き方をし、気が付いたら体重160キロの巨漢になっていた。

全米ベストセラーとなった、シリコンバレー式 自分を変える最強の食事(原題:THE BULLETPROOF DIET=完全無欠ダイエット)には、IT企業家のデイヴ・アスプリー氏が、15年間で30万ドルもの私財を投じ、世界中のダイエット法を自分のカラダで徹底的に検証した結果が集約されている。

デイヴ氏自ら、50kgの減量、IQ20ポイントアップという結果を出した。ダイエットを始める以前のデイブ氏、主治医よりこんな診断を言い渡されていた。

「遠くない将来、脳卒中か心臓発作で死ぬだろう」と宣告される。

ただ、好きな仕事ができていただけ。見た目もぶざまで、とても彼女などできそうもない

著者はここで、「これは基本的に頭の使い方が悪いんでは?」と思い直す。

早速、世界中のダイエットや健康法の情報を仕入れて研究を重ね、独自の方法を組み立て実践した結果、毎日0,5キロ痩せてパフォーマンスが最大化!した。

その脳科学から栄養学・生科学までの最強の知見を集めた書となっている。

著者が実際に行った食べ方・飲み方及び運動のルーティンを紹介


①朝はヨーグルトよりバターを取る。
 (バター入りのコーヒーが話題になっている)


②週1回で15分だけ運動をする。
 (このほうが適切な筋肉がつきやすいという)


③炭水化物は夜取る。


④水はコップ半分づつ飲む。

意外だがたったこれだけだ。
一度の食事でここまで体は反応するのか!と思うほど、集中力、気力、IQ、美容、健康、体型すべてを変えてしまうということだ。

簡単な書きだし項目だけ引き出してみたが、何やら即効性もありそうで、当時思わず実践した結果は下記に記した。

写真は以前のブログで、当時わたしが用意したバターコーヒーの食材3点。

バターコーヒーが意外なほど、しつこくなく、ゆったりと胃に沁み込んでゆく感覚に大いにハマった記憶がある。もちろんブラックだから、朝一杯で一日快調だった。

バターの高い栄養価と大好きなコーヒー。ココナッツオイルはフレーバーが遊びごごろをくすぐるもので、秋口の今からバターコーヒーで滋養強壮に一役買ってもらおうという魂胆だ。

また、この本では、巨漢の著者自らの実体験を元に書かれていて共感するところが多々ある。

身体の改善からパフォーマンスが最大化するためには上質な情報が必要な理由

以前、大前研一氏の著作「日本の論点」で読んだビジネス向けの情報の取り方であるが、「胃に入れる食費と頭に入れる情報の金額を同じにする。情報は自分から取りにいかなければ価値を生まない。毎日の情報から、いかに自分に役立つものを取りこんでくるかである」と、この部分が、シリコンバレー式とほぼ同じ考え方だった。

身体を適度に痩せさせて、パフォーマンスを最大化したら、規則正しい食事を摂り、その食費と同じだけの書籍やサブスク、講演などの学習や情報収集にお金をかけるべきだ。これがシリコンバレー式。

食べ方も頭の中への情報の入れ方も、上質を目指さなければいけないのだと知って、当時は大変に驚いた。

営業マンのわたしが考える情報活用のあれこれ

しばし、食べ方から離れるが、ここで注目したいのが情報の活用法。

せっかく仕入れた情報を頭に入れ使いこなして人より抜きんでた結果を出すには、他人の体験やエピソードを聞き、「それは○○さんだからできることで自分には無理だ」と思うか、反対に「そうか!これはいけそう!」と感じすぐ行動するか、の対応の違いで変わってくるんじゃないだろうか。

ここで重要なのが「脳が常にできる理由」を考えているということだ。「できない理由」を考えるのは割合簡単で、まだ始動していなければ始めに戻れる。

しかし、これではダイエットなど個人の目標も叶わない。「叶えたいことを叶え、思いどおりの成果を上げるための頭の使い方」がポイントだといつも実感している。

これからも、上質な栄養を取り入れ、有益な情報を仕入れて、自分サイズにカスタマイズし、積極的に生きていこう。

最後にハーバード式「最強のスープ」のレシピを紹介する。

4つの野菜(キャベツ・玉ねぎ・にんじん・かぼちゃ)のスープでがん予防になる!作り方は題名下リンク先へどうぞ。




問題解決の方法は3つのスパンで~10分後・10か月後・10年後どうなっていたいか【書評・ワークスタイル】

【ブログ更新95回目】

コロナ明けの6月~7月、まだまだ訪問可能になっていない客先に渋々しながら、こちらもコロナ感染の危険を感じながら毎日営業に出ていた。

そんな、少し鬱々とした気分をさっぱりと上げてくれたのは、大好きなビジネス本や雑誌の類。

中でも粋なしかけだと感じた雑誌が、PRESIDENT週刊東京経済などだ。近年、雑誌が売れなくなり厳しい昨今だが、渾身の取材編集が光る内容。もちろん即買いした。

まさに新しい仕事のしかた新しい教養など、今すぐに仕事の現場で使える各社しのぎを削る記事構成に唸る。

13日からの夏休み後半には、この雑誌だけでなく、今再びの大注目株、池井戸潤氏の「ロスジェネの逆襲」「銀翼のイカロス」とドラマ半沢直樹の原作も読む。

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池井戸潤氏の小説は、ビジネス本としてダイヤモンド社から出版されてる。ソフトカバーで読みやすい。実は文庫も検討したが、もう目が付いていけない(泣)

こうして、夏休みはどっぷりとビジネス思考を鍛えよう。遊びも仕事も学びもどれもこれも大事だもの。

            ★ ★ ★

さて、以前、ブログで紹介した、10-10-10 ~人生に迷ったら3つのスパンで決めなさい!」スージー・ウェルチ(著)が、再び注目されてきたので、こちらも登場させた。

スージーは、ワークライフバランスともいうべき、独特な時間の感覚を自身が持っていることにある日気がつく。

人生のあらゆる問題を解決するには、すべてを10という時間の概念で解決する!と決めて動き出した。

長年のワーキングマザーの直感だ。その結果、随所に時間のスパンを使って行動することで、満足の行く結果がどんどん身の回りに起こってきたのだ。

これは使える!と書籍での啓蒙に進む。そして、スージーの持つ時間の概念を10-10-10という書籍の中にすべて書き表した。

10-10-10 の基本的な考え方はこうだ。

3つのスパンとは

① 今すぐに出る結果(10分後)

② 近い将来に出る結果(10か月後)

③ 遠い将来に出る結果(10年後)

この3つの時間スパンを利用して、人生で迷った時や、ものごとの立て直しを迫られた時に「これまでとは違う方法で決断する」ことが可能になると言う。

さらには、3つの時間スパンを使ってじっくり考えることによって、先を見通すことができるという提案の一書なのだ。

では、本書のブックレビューをしよう。

10-10-10 人生に迷ったら、3つのスパンで決めなさい!

全米で瞬く間にベストセラーに輝いた本の紹介。仕事、夢、結婚、家族、友情・・・人生に迷った時「決める力」が必要。それが身に着く本。

10-10-10は発売まもなく「ニューヨーク・タイムズ」「ウォール・ストリート・ジャーナルのベストセラーリストにランクインし、テレビ番組でも特集が組まれるなど、大反響を巻き起こした。

紙と1本のペンさえあれば、今すぐに、この10-10-10 は試せる。書き出してみるのは、今一番解決したいことだ。そしてこう、自分に向かって質問をする。

□「10分後(今)はどうなっている?」
□「10ヶ月後(ちょっと先)は?」
□「10年後(未来)は?」
この質問に答えたらOK。

短期(10分と表現)中期(10か月と表現)長期(10年と表現)この3つの視点を使って、後悔しない人生のあらゆる決断ができるのだ。

さらに、もっと簡単に言えば、「ぐずぐず思い悩むクセ」「優柔不断」「チャンスを掴めず逃す」こんな不幸なパターンをぐるっと変える思考が持てると提案されている。

■実話に基づく、10-10-10エピソード満載!

[文中より]もう、うんざりの職場。辞めてしまえば10分後はスッキリ。でも、10ヶ月後に後悔しない?10年後、お金は大丈夫? その選択が正しかったと、本当に言える?10-10-10で考えよう。


大事な取引先とのアポ当日、田舎の親が病気に!どう決断をすべきか、10-10-10で考えよう。たった3分集中するだけで、正解が見えてくる。


結婚の見込みがなさそうな彼と、続ける? 別れる? 別れたとき、続けたときのメリット&デメリットは、10-10-10が教えてくれる。

● 経営の神様、ジャック・ウェルチの公私にわたるパートナーの人生とは?
著者スージー・ウェルチは、ジャーナリストであり、四人の子供の母であり、40代で経営の神様、ジャック・ウェルチと運命を変える出会いをした魅力あふれる女性。


アメリカでは、女性としての幸せを模索するアラフォーたち、働く女性、ワーキングマザーの共感の声が続々届いた。


スージーの言葉

優柔不断で決められないあなた。
たくさんのものを、抱えすぎているあなた。
人生を立て直すには、これまでと違うやり方で、決断しなくてはいけません。
心の奥底の価値観にしたがって、選択しなくてはいけません。

自分で始めた女たち~いつの時代でも起業は素晴らしい!【選書・ワークスタイル】

Googleアドセンスに申請するにあたって、何度もGoogleの唱えるアドセンスポリシーなるものを熟読した。その中に、「自分のサイトから収益を得られる」と聞けば、多くの人は嬉しいに違いありません。と、こんな一文があった。

相模原北公園のアナベル。角度を変えて撮ってみた。

そう、そうよね。自分が手塩にかけた可愛いブログがせっせとおこずかいを稼いでくれるんだ・・・こんな印象が頭の中を駆け巡った。そして、アドセンス設置1日目。小さな収益が生まれていた。これがアドセンスのはじまり。

わたしは、人気作家になるために本やブログを書いてはいない。どちらかといえば、役に立つ情報を、己の体験からエッセイに絡めて書く、そんな自由な文筆スタイルを愛している。

それが、本ならば対価を頂ける内容だったり、ブログであれば少なくも収益に繋がるのだろう。いい加減な内容の記事や自分の感性=思い込みで書いてはいない。

すべて、実体験であり、写真も自撮りのものを使ってきた。これがわたしの考える自分で作る小さな仕事である。それを靜かに淡々と行う毎日だ。

ここで、女性たちの起業の実体験を集めた良書を紹介する。

自分で始めた女たち」グレース・ポニー著(海と月社)2019年7月刊行。

現在、各業界の第一線で活躍する様々な女性たちのインタビュー集となっている。

料理研究家、映画監督、脚本家、デザイナー、作家、ミュージシャン、イラストレーター、ブロガー、モデル、家具職人、スタイリスト、コメディアン、俳優、ジャーナリストなど多岐に渡る。

114人の女性たちのやりたい事や好きな事を仕事にして、夢を追いかけ、叶えた先にある美しい世界を写真とインタビュー記事で表現している。
インタビューの一覧をここに転記しよう。

・子どものころの夢は?

・駆け出しのころ役立ったアドバイスは?

・あなたにとっての成功は?

・自分ビジネスを始めて得た最大の教訓は?

・キャリアや仕事のために払った犠牲は?

・自分の性格でいちばん自慢できるところは?

・自信をなくしたり逆境に陥ったときの立ち直り法は?

・あなたのモットーは?

・今の仕事を知ったのはいつ?なぜ惹かれたの?

・ビジネスを始める前に考えておくべきことトップ3は?

・夜眠れなくなるような不安や悩みはある?

・失敗から学んで成功につながったことはある?

・ビジネスのアイデアや自分がやりたいことに気づいたのは、いつ、どこで?

・憧れの、あるいは尊敬する女性は誰?

 こうした質問に対し、114人もの女性たちが答えてくれるのだ。今、やりたい事が見つからないやりたいことへの一歩踏み出せずにいるなど、女性ならではの心中に一本の軸を見つける事ができるかもしれない希望と期待の一冊だ。

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始めるという大きな一歩を踏み出した女性たちの言葉には、成功への多様な価値観がある。

きっと言葉に出来ぬほどの苦労もあったのだろうけど、皆、人としてのしなやかさがある。読んで元気が出る本とはこういう本を指すのだろう。

これから、ワクワクややりたいことをビジネスにしたい!という人には、ぜひ一度手に取ってみて!

きっと、見違えるような気持ちになれる。わたしもそうだったから。

スターバックス成功物語~一杯のコーヒーが生んだ奇跡【書評・ワークスタイル】

アメリカ映画のワンシーンにスターバックスコーヒーが登場したのは、いつだったのだろう。

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ユーガットメールではトム・ハンクスとメグ・ライアンの鉢合わせた場所がスターバックスだった。プラダを着た悪魔では、メリル・ストリープからコーヒーを買って来るように指示されて会社の前にあるスターバックスで、フロアの人数分を買うアン・ハサウェイ。

メグの手にも、アンの手にも、あの紙カップが持たれている。企業ロゴにギリシャ神話のセイレーン(半魚人)を深い緑で描く印象的なデザイン。2年おきにセイレーンのデザイン刷新も行われているのだそうだ。

誰の目からみても印象的、この企業ロゴの持つ意味は多大だ。外で持ち歩くコーヒー。そのスタイルがなにしろカッコいいし、紙カップの印象的なデザインで、広告効果は絶大。瞬く間に世界中に広まった一杯のコーヒー革命だった。

アメリカ映画の最強の小道具は車でもハンバーガーでもなく、スターバックスコーヒーに様変わりした1996年。その年に満を持して出版された本。スターバックス成功物語だ。まず、概要をレビューをしよう。

● 本書の概要

著者であり、世界規模で展開を続けるコーヒーチェ―ン、スターバックスの会長であり、最高経営責任者(CEO)のハワード・シュルツ氏は、1982年、一流企業で高給を取りながらも、突如企業を退職してしまう。そして、たった5店舗の姉妹店を抱えるシアトルの小さなコーヒー小売り会社に転職した。それがスターバックスだ。

そして、5年後の1987年、スターバックス最高経営責任者(CEO)に懸け上げるのだ。当時、まだ姉妹店6店舗の地方企業から全国規模の大企業に育て上げる。

単なる一企業の成功過程を書き表しただけでなく、ビジネスに対する彼独特の持ち味というのか、こだわりや伸びやかな柔軟性がもたらすバランス経営などは必読だ。

現在、ビジネスの第一線で活躍中のパーソンにとっても教科書となりうるマインドの高い書籍である。彼の持つ人生観、起業をする理由や夢の追及など興味が尽きない良書なのである。

● スターバックスの原点とは

スターバックスの原点は二つある。一つは1971年に創業された初代スターバックス社。この時の企業理念は、最高級のコーヒーに情熱を注ぎ、一人ひとりの顧客にコーヒーの概念を啓蒙することに専念するというものだった。

そして、もう一つの原点は、著者のシュルツ氏がスターバックスに持ち込んだビジョンと価値観である。それは、負けじ魂と全社員が共に勝利者となることを断固たる決意で目指すとい強い理念であった。

彼はコーヒーに自分の夢を懸けて、ことごとく不可能を可能にすべく挑戦を開始した。常に斬新なアイデアで目標達成を成し遂げたのだ。

ただ、彼がスターバックスに出会う10年も前から、すでに地方都市での商売は繁盛していたのだ。だから、創立者にとってはコーヒーの品質がすべてだったのだ。

このことから、スターバックスの原点は二つあるというシンプルな指標を掲げたのだ。どんな企業でも、何を基盤にするかは議論を呼ぶ一番大切な部分だろう。

現在、スターバックスが取り入れているコーヒーの決めては、創立者が魅せられた深煎り焙煎された豆の独特の風味を基盤に置いている。その独特の風味にたどりついたからこそ、どこのコーヒーチェーンよりもひと味もふた味も違う本物になれたのだ。

● 著者 ハワード・シュルツ氏の父親の仕事

この書籍の冒頭には、シュルツ氏の生い立ちが事細かに書かれている。少しショッキングな場面を文中から引用する。

(文中から)当時、7歳だった僕の父が職場で足をくじいた。母親が友達と無心に遊ぶ僕に「パパがケガをしたから急い帰って」と。

僕の父は、足にギブスをはめたまま、その日から一ヵ月も家に引きこもるようになった。父親が働かないとこの一家は収入が途絶える。実は、今までもこういったことは何回もあった。

父の最後の仕事は、おしめの配達とおしめを回収するトラックの運転手だった。何ヵ月たっても身体に沁みついた臭いは酷くて汚い。本当に劣悪な仕事だと愚痴をこぼしていた。しかし、ケガや病気で休みがちな父は、その会社を解雇された時に、ひどく落ち込んで、もう一度あの仕事がしたい!と懇願していた。

その時、母は7ヵ月の身重で働きに出るのは無理だった。僕の家はすべての収入を絶たれて、ひどいことに健康保険も無く、失業手当もなく、頼れる人など皆無だった。

ことごとく、運命に裏切られてきた父親。父親は負け犬だった。知っている限り、ブルーカラー労働者として、トラック運転手、職工、タクシー運転手など。もちろん持ち家など持てるはずはない。子どもの頃住んでいたのはブルックリンの低所得者専用住宅だ。

年頃になった僕は、ふがいない父親との衝突が絶えなくなっていった。どうしてもっとちゃんとやれないのか?と。もっと努力すればできないはずはないだろうと。

しかし、父の死後、わたしは不当に父を裁いていたことに気づいた。

組織に適応しようと影で必死に努力をしたのであろうが、組織に無情に踏みにじられた父。まっとうな待遇も受けられず、自尊心を傷つけられて心を失ったことで、人生の落とし穴から抜け出すことも、生活を向上させることもできなかったのだ。

そのぐらい自尊心というものは大切なものだ。

そして、何より悲しかったことは、父が自分の仕事に生きがいと誇りを持てなかったことだ。

少年時代のわたしは、自分が経営者になるとは夢にも思ってはいなかったが、もし何かできる立場になった時には、決して人を見捨てるようなことはしない!と固く心に誓った(文中より)

この冒頭のプロローグには、世界的大企業の最高経営者が語る話は何ひとつない。あるのは、小さな頃からティーンエイジャーとなるまで見続けてきた父親の生き様から、自分の将来像を描き、希望を見出すシュルツ少年の話だけだった。

もちろん、本論では、経営者バリバリの起業理念や挑戦欲を湧き立たせるテキストとなっているが。

親の背中を子どもはちゃんと見ているのが良くわかる。プロローグで、極貧の生い立ちを書き切った、シュルツ氏の強き決意はこんな風に語られていた。

~人の気づかないところに心を配り、どんなリスクも恐れず、誰よりも大きな夢を抱き、不可能に挑戦する~

この書籍は、仕事中心のお堅い話ではなく、親と子、人生とは、人を思いやるとは・・・などビジネスだけでなく、あらゆる人生に共通する絶対法則がふんだんに語られている。しかも平易な文章がとても読みやすい。ちょっと古い本だが、今、あらゆる立場の人に読んで頂くと良い影響があると感じた書籍だった。最後にもくじを表示する。

マイ・コースター

【もくじ】

プロローグ

Part1 コーヒーとの出会い

Part2 新しいコーヒー文化を目指して

Part 3 起業家精神の見直し

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ワーク・シフト【選書・働き方】

2025年、私たちはどんなふうに働いているだろうか?

「漠然と迎える未来」には孤独で貧困な人生が待ちうけ、

「主体的に築く未来」には自由で創造的な人生がある(奥付から)

クラウドソーシング「ランサーズ」

激動の未来を思い描きながら執筆された本書。実に3回目の読了を終えたので、あらためて、レビューを書いてみようと思う。

● すべての働く人へ未来からの警鐘を示す

初めて手に取った年は2016年2月。3月に書籍執筆の仕事を頂いて、働き方のベストセラーである本書を急いで手に入れて読み始めた。その年5月に、政府の女性活躍推進法の施行により、女性の働く現場の体制や環境が大きく転換を図る矢先の出版。

これまでの仕事観を一掃させる辛口かつ綿密な取材データの豊富な本書から、我が仕事の未来までも予想できるほどのインパクトがあった思い出の書だ。

● まずは我が家の中から改革を!仕事の内容を細かに伝える

また、著者がこの本を執筆した動機は印象的なものだった。ある日の朝食のテーブルで2人の息子たちと交わした会話からだった。長男は将来やりたい仕事にジャーナリストを、次男は医師を選んでいたのだそう。この時、働き方の研究を始めたばかりだった著者がとっさに思ったことは、「あくまでも好きな仕事を選ぶ」という一点を教えなければ!と考え、話をし始めたのだ。

例えば、ジャーナリストは取材や原稿の執筆など特有の技術が必要不可欠な割に、お給料が少ない業種だという話。また、医師に関しては、医療機器の爆発的な開発によってバーチャルでの診療や手術が可能な将来に成り得ることなどを話し、今の考えや勉強だけでは到底立ち向かえないものだと、ピシャっと話をつけてしまう。

しかし、彼女は息子たちに、継続的に最先端の技術や社会動向を勉強し続けることを徹底することで、「好きな仕事」を続けて行けるのだと畳みかけるのだ。確かに未来が予測通りに行く保証がないことを考えれば、やりたいことや好きなことを仕事にし、すべての情熱を傾けることが賢明だと思える。

本来、仕事というものは、「お金を稼いで食べてゆくだけ」では満たされない深いメンタルの部分があるものなのだと解く。メンタルが満たされる条件はただ1つ。やりがいなのだ。

産業革命の歴史からひも解かれる、今後の行方を複数の取材先でのエピソードを交えて書かれるケース・スタディが満載の一書。読み応えは抜群だ。

● 各シフトの具体性

さて、本書のテーマである仕事のシフト=転換をどうやって叶えてゆくのか?3つの指標が提案されているので紹介してみよう。

第一のシフト・・・ゼネラリストから連続スペシャリストへの転換

第二のシフト・・・孤独な競争から協力して起こすイノベーションへ

第三のシフト・・・大量消費から情熱を傾けられる経験をする

なぜ、この3つの指標が重要なのか?それは、著者曰く、今後、時代を揺り動かす5つの要因があると解く。

1、テクノロジーの進化

2、グローバル化の進展

3、人口構成の変化と長寿化

4、社会の変化

5、エネルギー環境問題の深刻化

この5つの要因を考えるに、自らの固定観念を解体して、より柔軟に仕事そのものや自身を取り巻く環境整備に努めるべきだと書かれている。

今回、3回目の読了を果たしたのだが、驚くことが書いてあった。すでに1990年、バングラデシュで貧困世帯を救う学者の家の子どもたちは、高速回線を使ってイギリス本国からのオンライン授業を1日4時間受けさせていたという現実。

今年、新型コロナウィルス感染がなければ、日本のわたし達はまだまだ、オンライン授業やオンライン会議、商談や診療などには手が届かず、旧式の仕事や学習を続けていたのであろうと推測される。

また、ミニ起業家という概念が韓国や台湾の女子大生から湧き起こった年、取材現場の多くはSNS上にあり、対人するのは画面だけだという現実。アジアの女子大生は卒業後も既存の会社に就職するのではなく、起業家として、好きなことを発信する仕事を始めるのだった。キャリアを積むこと自体に夢や希望は見いだせないといいながら。

今では、まったくあり得る普通ですらある光景だ。

先に示した3つの指標だが、あえて解説は控えよう。なるべくは本書で読み込んで頂きたい箇所だからである。

● 最後に

なぜ、未来を予測する必要があるのか?それは、自分自身や大切な人のなんらかの決断や判断が必要な時、なるべくは正しい理論的な決断や判断をつけるためには、目の前のことだけではなく、これから先のことを常に着目し、案じていける習慣を習得する必要があるのだといわれた。

そして、正しい理論的な決断やスピードを持った判断が人を育て、人を救うのだと教えてくれた。正しい理論的な決断や判断は、人のためになるのだと、3回読み込んでやっと到達した見解だ。

ワーク・シフト~孤独と貧困から自由になる働き方の未来図2025

著者 リンダ・グラットン

出版元 プレジデント社

2012年5月初版

【もくじ】

プロローグ~働き方の未来は今日始まる

序章 働き方の未来を予測する

第1部 なにが働き方の未来を変えるのか? 

第2部 「漠然と迎える未来」の暗い現実 

第3部 「主体的に築く未来」の明るい日々 

第4部 働き方をシフトする

エピローグ 未来のために知っておくべきこと

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★2024年6月3日更新 72時間をあなたの手帳で管理すれば、仕事は劇的にうまくいく 【書評・ワークスタイル手帳術】

1日は何時間?

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24時間でしょ!

しかし、時間の幅を広げられれば、いつも雑事に追われて時間がない!という時間地獄から抜け出せるかもしれない・・・そんな夢みたいな理論が網羅された本を見つけたんです。

1日は24時間という枠組みを取り払って、3日間で72時間をひとつの時間の塊と捉え、手帳で管理するといった新しい時間管理術なのです。

以前、歌手の松田聖子さんが、TVの取材でおっしゃっていた話がとても良かったのでここで紹介します。

「朝、起きたらお天気が良くて、どっかに行きたいと思ったら、5分で出かけちゃう。それは、家の雑事に振り回されず、まず、私が行きたい場所へ行くための作戦だから。着替えたらすぐ出ちゃうわね!」と

要するに、聖子さんには「やりたいことはまず先にする」という徹底したマインドがある!ということと、やらねばならないことやいつでもできるルーティン(家事など)は後回しでいいのだ!というマインドの両方をバランスよく持っていることを知りました。ね!素敵でしょ。

まさに、時間オンチと時間マスターの違いはここにあるのです。「もっと時間があればやりたいことができるのに・・・」こう考える人はまさしく「時間オンチ」です。著者の久瑠あさ美さんは、「時間オンチ」は「時間トリック」にはまっている、と本書で言われています。

どんなにやる気があっても、発想がピカイチでも、「時間オンチ」だと時間管理でつまづき、タイミングに乗れず、チャンスを逃してしまいます。

そして、「時間オンチ」の人はみな、真面目で「やるべきことをやらないと、やりやいことに着手してはいけないんだ!」こう考えているのです。

さあ、この本で「時間のトリック」から目を覚まして自分の時間を取り戻しましょう!

それでは、72時間手帳管理術の極意をレビューしていきます。

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● まず、一週間スケジュールであなたの時間を取り戻そう!

スケジュール中心の普通のものでOK。手帳では、おもに週間スケジュールと月間スケジュールを使います。ペンは3色で、仕事の予定は「黒」プライベートの予定は「赤」未来の予定は「青」で記入します。

ここでのポイントは72時間を何曜日に決めるか?です。

実際にわたしのやってる72時間活用法を紹介します。

【わたしの72時間攻略法】

わたしの72時間=3日間のやり方はこうです。

私は、週の初めの「月・火・水」をひとくくりの72時間で捉えて仕事やプライベートを納めています。

毎月4回の72時間ワークデーとして取り込んでいますが、なぜ、週の後半にも取り入れないのか?

それは、週1回で充分、仕事のフォローとはみ出た予定のリカバリーが可能な状態だからです。

まず、週1回取り入れて、そこで、重要な仕事の着手をするように仕向けています。そうすると、重要な仕事は週の初めに取り組んでいますので、気持ちの上でも余裕が生まれ、後半の平日で執筆など頭を使う仕事に没頭できます。

しかも、週末には仕事をシャットダウンして、趣味のカメラ撮影や大好きな自然の中でのトレッキングの時間もたっぷり取れるようになりました。

72時間を有効に使うといっても、週間感覚を非常に強く持つわたし達は、やはり週初めの取り組みで重要な仕事をまず、しっかりと攻略するという観点で利用するのが望ましいです。

そして、できなかったことがらを「繰り越す」記入欄をノートに作りましょう。見やすく忘れにくい右ページ上の部分など、工夫しておきます。繰越す→記入する→達成する→消す という一連の動作が、あなたの未来を変えるんです。

1日=24時間という狭い時間間隔を72時間に広げることで、どんなことも達成できてしまう幸運に恵まれるはずです。

著者の久瑠あさ美さんは、メンタルトレーナーとして活躍されている方です。人の心のスペシャリストなのです。本書の中扉にこのような一文がありました。

~人は「時間がある」と感じると、「できる」と思えます。

 そして「できる」と思うことで、達成率は劇的に高まる。

 24時間=「1日でやる」と、とらえるのと、72時間=「3日でやる」と、とらえるのとでは、

 どちらが「できる」と思えるのかは明らかです~

● 次に月間スケジュールで未来を創る!


72時間でできること=24時間でできることの3倍・・・という発想ではありません。3日間を均等に割り振っていくなら、なにも72時間という単語をキーワードに当てはめる必要がないからです。

72時間もあれば、大型の仕事やリフォームや海外旅行など、躊躇しがちなことがらにもワイドな気持ちで取り組めるようにメンタルが変化できるのです。


文中に、ケーススタディと称して5人の女性の時間管理に対する悩み相談が載ってます。目次を羅列しましょう。


Case1 Q「やりたくない」から抜けられず繰り越し続けてしまう。

Case2 Q「やりたいこと」を書いても実行できない。

Case3 Q  周囲に迷惑をかけるかと思うと「やりたいこと」に時間をさけない。

Case4    Q「やりたいこと」より「やらねばならないこと」をどうしても優先してしまう。

Case5 Q  自分の予定を入れる前に、他人の予定でいっぱいになる。


と、こんな女性たちのお悩みに、メンタルトレーナーである著者の久瑠あさ美さんが丁寧にお答えしています。どんな風に回答されているかは、ぜひ、本書でご覧ください!

● 時間がない!という思い込みをぐるっと変える方法


あれができない!これもできない!と、すべて時間のせいにしがちな人は、今すぐ思考の転換を図りましょう。


72時間は1冊のノートと1本のペン、わたしの72時間はまったくの0円で手に入ります。コスパ最強(笑)
こうした考え方を利用して、今まで以上にダイナミックに動いて行きませんか?

本書では紙の手帳を使って72時間で予定を管理する、という方法をお伝えしています。

前章では「週間スケジュール」を使って、より具体的にスケジューリングする効能を書き連ねてきました。使うペンの色は、仕事「黒」プライベート「赤」未来「青」でしたね。

ここでは、「月間スケジュール」の書き方や使い方をお伝えしていきます。

まず、月間スケジュールに書き込む項目は、「すでに決まっている予定」これは、仕事では会議や出張、アポイントメントなどです。そして、プライベートはデート、結婚式、旅行など恋人、友人や家族との交流、アクション予定ですね。

ここで一番重要なのが、「叶えたいことがら・夢」の欄を用意することです。週間スケジュールでは「繰り越し」の欄を用意するという指示でしたね。ここでは、ワクワクする夢や仕事で叶えたいキャリアなどを具体的に時間軸で着地点を決めてしまいます。

叶わなかったらどうしよう・・・とか、

無理ムリできるはずない・・・とか、

こういったマイナス思考を存分に取り除いて、自分だけの手帳にどんどん青ペンを入れて見ましょう。

そして、もしも決めた月に叶わなかったら、叶わなかった項目はチェックをして、そのつど、どうして叶わなかったのか?を自問自答しましょう。

目標を続行するか?

辞めるか?

こういった重要なことがらに手帳を通してしっかりと向き合うことで、自己肯定感が高まると著者も言われています。

なんでもない手帳で、自分の時間をコントロールし、本当に叶えたいこと、なりたい自分、将来の夢をどんどん、前向きに作り出せる方法なのです。

「72時間手帳術は、あなたの仕事・人生そして、未来を変えるためのエネルギーを引き出す源です。予定を書き込んだだけで満足してしまっては、もったいないのです。予定を書き込んだ後、その予定を何度も見返すことで、あなたに紐づいた72時間の感覚はどんどん強化されていきます。書き込んだ予定との付き合い方が上手くなると、自在に自分時間を生み出せるようになります」(文中引用)

著者の久瑠あさ美さんが、最後にいわれていた重要な部分を抜粋しました。

時間だけがすべての「人」に平等に「与えられて」いるものです。ただ、手に取って質感を感じることはできませんし、もちろん目にも見えません。

だからこそ、自分の時間の質を上げて、思い通りの人生を歩んで行きたいものです。

毎朝、毎晩の黄金タイムで、この「72時間手帳」から望む未来を創りだしましょう!

dav

【書籍名】72時間をあなたの手帳で管理すれば、仕事は劇的にうまくいく
【著者名】久瑠あさ美
【出版社】日経BP社
【第1版第1刷】2016/01/2
【こんな方に】やりたいことがやれない、時間貧乏
【キーワード】72時間  手帳 時間オンチ 時間のトリック
【頁 数】158ページ


【目 次】

 はじめに 自分の時間を取り戻す

 序章 「時間オンチ」は「時間のトリック」にはまっている

 第一章  1日24時間のフレームを外す

 第二章  72時間手帳術の書き方1;週間スケジュールであなたの時間を取り戻す

 第三章  72時間手帳術の書き方2;月間スケジュールであなたの未来を創りだす

 第四章  72時間手帳術で書き込んだ予定とのつきあい方;8つの極意

 第五章  自分の時間が見えれば、他人の時間も見えてくる

【著者・近々の作品紹介】

★2024年5月13日更新 いますぐ書け、の文章法【書評・ワークスタイル文章術】

各界の著名な方々がこぞっておすすめする新書。やっと手に入れたので、さっそくレビューする。物書きならいつも傍においておきたい、執筆マインドを激上げする一書。読まないでは済まない。

クラウドソーシング「ランサーズ」
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「いますぐ書け、の文章法」堀井憲一郎(ちくま新書)


はじめに
著者、驚きの発言からはじまるキレのいい一冊です。それは、「文章を書くことはサービス業である」と。物書きが醸し出す高尚さと一線を画す挑戦的な文言。また「相手の立場に立って文章を書く・誰に向かって書いているのかを明確に」と、続けます。

ライターや文筆家に、知ってほしい執筆マインド満載の一書。今回はすべての章でのポイントを簡潔にお伝えして行きます。

  • 1章 プロとアマの決定的な差
  • 2章 文章は人を変えるために書け
  • 3章 客観的に書かれた文章は使えない
  • 4章 直感のみが文章をおもしろくする
  • 5章 文章は言い切らないといけない
  • 6章 文章で自己表現はできない
  • 7章 事前に考えたことしか書かれていない文章は失敗である
  • 8章 文章を書くのは頭ではなく肉体の作業だ
  • 9章 踊りながら書け

では、各章のポイントを説明して行きましょう。

1章 プロとアマの決定的な差 

                  
※ ポイント ● 読む人の立場で書け


著者のオリジナルティが初めから爆発する章です。文章書きはサービス業であるから、何処まで行っても、自分の書いた文章で、読み手を喜ばせることができるか?という観点だけあれば、いい書き手になれるのだと言い切っています。


しいて言えば、テクニック面では、漢字を少なく、すぐ改行をしよう!と言われています。美しい日本語とかは一切、気にしないように。

文章を書き続ける秘訣があるとすれば、読書を膨大にすることだと。嫌というほど活字に触れる毎日が当たり前の世界なのです。

2章  文章は人を変えるために書け

※ ポイント 人の意識は一瞬で変わる

文章書きはサービス業であるから、読者の視点を常日頃から、考え続けていなくてはなりません。その上で書き手は、自分の意見などは書いてはならないと。読む人を変えられるのであれば、独自の考えを捨てる覚悟が必要なのです。


とにかく、書き手の精進には、読書の深読みが必要です。それも、自分が読み手となって、書き手の息づかいまで感じる感覚を持てれば、書き手の文章で追体験ができます。こ唸れるように想像力や妄想力を鍛えることが重要です。

3章 客観的に書かれた文章は使えない


※ ポイント ● 冷静と情熱のあいだ

あなたが、書き手だった場合、テーマが自由だとしたらどうでしょう。ほとんどの人は、いったい何を書いていのかわからなくなるそうです。そこで、テーマ出しにつまづいてしまうと、たいがいは、公的な話題や問題に手を出してしまうとも言われています。著者は、そういった公的な文章は、まず、面白くはなく誰も読まない読者不在の文章だとバッサリ。

そして、エッセイなども、公的なことがらを避けて、手の平に乗るような小さな話を、持てる言葉で全力で書けばいいのです。人は他人の意見など聞きたくない。聞きたいのは他人のお話だと言われました。


そして、文章は執筆中にたいそう熱量を帯びるものなで、一晩は寝かせるのが妥当でしょう。最後まで、読み手ファーストでありたいものです。

4章 直感のみが文章をおもしろくする


※ ポイント ● 何だかヘンだなと、思ったらストックしよう。それは間違いなくネタだから


取材原稿を起こすプロセスは、テーマ決め→内容の調査(仮設)→現場取材→原稿起こし と、このような流れになっています。ここでも凡人は、現地へ行っておもしろいものを見つければいいと考えます。

しかし、このような考え方だと、絶対に想定内の出来ごとにしか巡り合えません。事前に仮設を立てて、仮設を元に調査をし、そこから現場取材をすると必ずといっていいほど、何かヘンに出会える確立が高いのだそうです。

著者の言葉  結果を予想せず調査取材したら死ぬ 覚えておこう

5章 文章は言い切らないといけない


※ ポイント ● 文章は強く書く

今や、インターネット全盛。ネットに投稿される文章の数々には、みんなどこか炎上を気遣うやんわりとした言葉選びがまん延しています。

こんなことを書いてもいいだろうか・不安になるから曖昧な表現になってしまうのですが、著者はあえて言うなら、強い言葉で書くことを勧めているのです。

なぜなら、曖昧な表現ほど、読者の期待を裏切る行為だから。誰の目からみても大丈夫な文章は、結局面白みに欠けて、誰も読まないということになってしまいます。

せっかく、一生懸命に書いた記事が、誰の目にも止まらないのは悲しいものです。勇気を出してきっぱりと書いて行きましょう。


文章を書くという行為は、覚悟と煩悶のくり返しです。

6章 文章で自己表現はできない

※ ポイント ● 文章の精度を上げるなら、使う言葉を選ぶしかない

文章の質の上げ方は決まっていて、沢山速く書けることは当い然として、バッサリと文章を削ることで、すっきりとした良い文章に生まれ変わるのです。

しかも、使う言葉は、どこかの引用なぢではなく、書き手自身の手持ちの言葉でなくてはいけません。文章の質を上げるには、相応の文章を足すのではなく減らすのです。しかも、自分の言葉で書き切りましょう。


ここで、プロとアマの決定的な違いをチェックします。アマチュアは何かしら賢く見えそうな言葉やフレーズを引用してしまうものです。一方のプロは、だいたいが手持ちの言葉で勝負するのです。気の利いた一言も、経験値と膨大な読書量から自然と、紬だされるのです。


つまり、アマチュアは自分の体裁を気にし、プロは読者への伝達力を気にするワケです。日頃使い馴れた文章だけでプロは勝負するのです。今、持っている物だけで戦うかっこよさですね!


また、こうも言われています。辞書はインプットの時に使うもの。アウトプットでは、自前の言葉で書こう!

7章 事前に考えたことしか書かれていない文章は失敗である


※ ポイント ●  書き始めて、新しいアイデアが湧いたらそれも取り込もう

書き手なら誰もが経験していることですが、文章は暴走します。まるで生き物みたいに、どんどん勝手に内容が展開してしまう性質があるのです。

そんな暴走文章の持つ熱量はハンパないので、どんどん、新しい文章やシチュエーションが浮かんだら、恐れずに取り込んでみましょう。絶対にそのほうがおもしろいはず。


また、暴走文章を一晩寝かして読み直すと、自分が書いたとは思えないおもしろさがあるものです。読者をよろこばす文章というのはそういうものなのです。書き手の醍醐味でもありますね。

8章 文章を書くのは頭ではなく肉体の作業だ

※ ポイント ● 文章を書くには体力が必須

ライターズ・ハイという症状をご存知でしょうか。文章を書きまくっている時に起こるアドレナリン分泌過多で、一種の陶酔状態のことです。

この状態は、すでに能の限界を越えてしまっています。想定内の文章だったら、難なく書き進めていけますが、到達点が不明になるほど、自走してしまった文章には、潔く一旦、お休みをいれてください。

この状態は、すでに能の限界を越えてしまっています。想定内の文章だったら、難なく書き進めていけますが、到達点が不明になるほど、自走してしまった文章には、潔く一旦、お休みをいれてください。

9章 踊りながら書け


※ ポイント ● 追い詰められても、最後は何とかなる

プロでもアマでも原稿の締め切りを抱えていれば、結構追い詰められているような気分になるものです。しかし、精神を病むような追い詰められ方になってはいけません。


実際追い詰られているのは時間です。そこで、乗り切れる呪文をお教えしましょう。それは、「絶対なんとかなる!」です。こう唱えながら、ひたすら書き続けてください。あなたの原稿を待つ先方も、この呪文を唱え、ひたすら待ってるのですから。

最後には「何とかしてくれる人」になって、踊り、書き手冥利を味わいましょう!


● いますぐ書け、の文章法 まとめ

まとめ


著者の言われる、おもしろい文章の書き方とは、

● 読み手の立場で書かれていること

● 意見ではなく、ストーリーを語ること

● 想定外な展開を書き切れること

● 強い断定的な言葉で書かれていること

以上です。

また、想像力を鍛えるために、女性を書く時には「おっぱい」を連想するといいのだそうでっす。また、本当に読みやすい良い文章は「私は~思う」このくだりをすべて抜いて書けば良いのだともお教え下さいました。

ライターや文筆業の人は、仕事のお供にぜひ、そばに置いて執筆されることを望みます。

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ハウスワイフ2.0 格差社会からの転身~素に戻る幸せとは【選書・ワークスタイル主婦論】

【ブログ新規追加5】

新型コロナウイルス感染の影響で、これまでの社会での働き方は世界中で大きく変化してきている。たった数か月で、廃業される生業など、これも自然の淘汰の流れか。それまでの仕事観をあっさりと変えた女性たちの真実。今あえて、この本を紹介する意味がある。

※ これから、新しい仕事をみつけるとか、やりがいを求めて第3の場所を作るなど、女性の働き方に興味のある方向きの一書です。

ハウスワイフ2,0 エミリー・マッチャ―(著)

ハウスワイフ2.0とは? 簡単に箇条書きしてみます。
● 会社を選ぶ→段階的に離脱する
● 大企業神話に振り回されない
● 都会よりも田舎暮らしを好む
● 高収入=ストレスと割り切る
● ワークシェアはウエブでする
● 起業はブログではじめる=コスパよし
● 家事は配偶者と分担し、余裕ある子育てをめざす

などなど。

一流大学卒→大企業の管理職を捨て、専業主婦になる若い女性たち。オールドファッションや田舎暮らしの推進など、彼女たちの母親世代の反面教師となる内容に、発刊後、全米メディアで大論争を巻き起こした一書です。

そもそもなぜ、大論争になったのか?それまでの高学歴女性たちの輝ける場所は、大企業の中にしかなかった。しかし、個人メディアの台頭で、名もない女性たちの発信する、おしゃれで、力の抜けた幸せ感が瞬く間に全米に広がったためです。

誰でも、深夜までオフィスに縛られ、やりたいこともできず大企業の駒になる生き方よりも、マンハッタンの小さなマンションで、ブルーベリーマフィンを焼き、慈善団体に寄付する生き方のほうが魅力的でしょう。

自分一人でできる小さな仕事であっても、きちんと起業し、女性ならではの発信力で各メディアへのアピール投稿をするなんて、朝飯前の彼女たち。クリエイティブな働き方は憧れにもなります。

また、子育てママたちのトレンドになったのは、マンハッタンを捨てて、田舎で自給自足をすることでした。パンやジャムを手作りし、野菜はオーガニックで育て、子どもたちも大自然の中で、伸び伸びと過ごせるというものです。もちろん、家事・育児は夫婦で分担し、仕事はSOHO、インターネットでの受発注をします。

こういった高学歴ブロガーの大半が、一早く大企業から抜け出して良かったと感じているのだそです。なぜなら、大企業でサイボーグのように働き続けることで、格差社会を生み出してしまっている犯人にはなりたくないという心理が働いているのです。

家の窓から見える新月

わたしは、若くして結婚したにもかかわらず、夫からなるべくなら仕事は辞めずに頑張って!というエールを貰えた幸せなワーキングライフを送って来たのです。今も定年後の夢を描きつつ、天職の営業で花を咲かせています。

同僚との話でも、わたし達の営業という仕事が、この先AIに取って変わることを考えなければいけないと、皆さん、これから先の仕事難を思い憂いているのです。

さらに、今年の新型コロナウイルス感染の影響で、従来の仕事の在り方が、あっという間に淘汰されてしまいました。想定外の出来事に唖然とするばかりですが、今一度、自分の強みをしっかりと確認して、どんどんできる所へ打って出ましょう!

仕事が終わった夕暮れ

週末にまとめて家事をやることや、ブログを書くこと、役に立つことを実用書にして出版することなど、ささやかながら、わたしのできるハウスワイフ2,0を、とことん楽しんでいる最中。


書籍一冊が夢を叶えてくれるわけじゃない。ヒントを受けとったらすぐに行動に移しましょう。スピード感と勇気を持ってシフトチェンジに挑戦してくださいね!

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