『言葉にできるは武器になる。』株式会社 電通 コピーライター 梅田慎司・著(日本経済新聞出版社)【選書・文化】

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『言葉にできるは武器になる。』株式会社 電通 コピーライター 梅田慎司・著(日本経済新聞出版社)

簡単レビュー


★読み継がれて35万部突破★
★新編<現代の国語>高校教科書にも採用される圧倒的名著★
★中学入試から高校入試、大学入試まで続々採用★
★言葉にできる=生き抜く力を手に入れよう★

第一線で活躍するコピーライターが公開する「もやもやした気持ち」を言葉にする技術!新人からベテランまで、プレゼン・面接から日常生活まで、どんな時も役に立つ一生モノの伝える力を手に入れよう!

【できる人は「内なる言葉」を磨いている】
〇なぜ、伝わる言葉と、伝わらない言葉があるのか?
〇心を動かす言葉に、テクニックはいらない
〇伝えたい思いを自ら認識することからはじまる
〇T字型思考法で、自分の意志を、言葉に込める

「うまく自分の言葉で話せない」「人の心に刺さる表現力を身につけたい」――志や思い、自分のなかにあるビジョンを言語化するために何をすればよいのか? そんな悩みを抱えている全ての人に、いま注目のコピーライターが独自の手法をわかりやすく開示する、人の心を動かす言葉の法則。

 人は、その言葉の中に自分の思いを発見したときに心を動かされるのであり、技巧を凝らした表現などいらない。自身が手がけた広告コピー、古今東西の有名事例を、「メッセージとしての明確性」「そこにいかに自分を投影するか」「伝えたい想いをいかに生み出すか」という視点から分解、「意志を言葉に込める技術」を解説する。


【目次】

第1章 「内なる言葉」と向き合う
・言葉で評価される時代
・言葉には2つの種類がある「外に向かう言葉」と「内なる言葉」
・「内なる言葉」と向き合う
・「人を動かす」から「人が動く」へ
・最後は「言葉にできる」が武器になる

第2章 正しく考えを深める「思考サイクル」
・内なる言葉の解像度を上げる
・「思考サイクル」で正しく考えを深める
・「T字型思考法」で考えを進める
・自分との会議時間を確保する

第3章 プロが行う「言葉にするプロセス」
・思いをさらけ出す2つの戦略
・戦略1:日本語の「型」を知る
・戦略2:言葉を生み出す「心構え」を持つ

               ★★★

今月読みたくて取り寄せていた本3冊を今一度紹介する。

1冊目は世界で活躍中である装飾デザイナーが取り組む「SDGsの仕事本」

2冊目は、大人になってからの友だちづくりのコツを謳った「ゆる友活本」

3冊目が「言葉を武器にする思考本」だ。

今回の3冊は、よりよい「人生を生き抜くために必要な道案内」だと思い、連続でレビューをした。

よろしければ、ブログを読んで頂きたいし、本書たちを書店で見つけるか取り寄せて頂きたい。

後悔のない読書案内を目指している。

前回、前々回のブログもここに貼っておく。

弥生3月、読書をお供に春爛漫しよう!

それでは、また!

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『SunTAMA Style』2021年3月19日記事

『僕には鳥の言葉がわかる』鈴木俊貴・著(小学館)~現在大ヒット中の動物観察記(essei )【選書・文化】

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『僕には鳥の言葉がわかる』鈴木俊貴・著(小学館)

簡単レビュー

ようこそ シジュウカラの言葉の世界へ

山極壽一先生(総合地球環境学研究所所長)絶賛!
類人猿を超える鳥の言語の秘密を探り当てたフィールドワークは
現代のドリトル先生による新しい動物言語学の誕生だ。

NHK『ダーウィンが来た!』をはじめ国内外のメディアが注目する気鋭の若き動物言語学者による初の単著、ついに刊行!

古代ギリシャ時代から現代に至るまで、言葉を持つのは人間だけであり、鳥は感情で鳴いているとしか認識されていなかった。


その「常識」を覆し、「シジュウカラが20以上の単語を組み合わせて文を作っている」ことを世界で初めて解明した研究者による科学エッセイ。


動物学者を志したきっかけ、楽しくも激ヤセした森でのシジュウカラ観察の日々、鳥の言葉を科学的に解明するための実験方法などを、軽快に綴る。

シジュウカラへの情熱と愛情あふれるみずみずしい視点に導かれるうちに、動物たちの豊かな世界への扉が開かれる。

読後に世界の見え方が変わる一書だ。

また、巻頭口絵にはシジュウカラたちのカラー写真が、巻末にはシジュウカラの言葉を聞ける二次元コードつきなのも嬉しい。

                 ★★★

2025年1月に発刊されたばかり、わずか2週間で4刷5万部を売り上げ脅威の大ヒットとなった作品を取り上げてみた。

本書担当編集者が目からウロコが落ちたともいえる視点が、著者の鈴木氏が「シジュウカラのことが好きだ、もっと知りたい」というまっすぐな気持ちで自然の中に身を置いて、「根気強く鳥たちを観察するフィールドワークの姿勢」を真近で見て大変に驚き・感動したのだそうだ。

文系、理系、アウトドア派、インドア派問わず、何かを「好き」と思う気持ちを大事にすることは、何よりも重要かつ幸せなことではないだろうか?

日常生活の中でも新鮮な驚きや気づきが得られ、ひいては世界的な発見にまで繋がる。

これは本書の読者にとっても、ポジティブなメッセージとなることと思うと述べられていた。

ちなみに、初の単著となる本文内のイラストはすべて鈴木氏ご自身によるもの!

こまかなところまでかわいらしく描かれているのは、愛と興味をもって丁寧に相手を観察する鈴木氏ならではのタッチ。

そんな背景までも楽しめる素晴らしい名書である。

児童書を専門に出版営業を生業とするわたしの、今、最も注目する一書を紹介した♪

ぜひ、書店(児童書コーナー)で探してみて!

それでは、また!

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『SunTAMA Style』2021年2月24日記事

『SunTAMA Style』2022年2月24日記事

『SunTAMA Style』2023年2月24日記事

『Life Tour21st』2017年2月24日記事

https://lifetour.blog.jp/archives/1064481786.html 「冬の関西旅 後編 京都」

『みいこStyle』2020年2月24日記事

https://miikostyle.blog.jp/archives/23668026.html 「わたしの春の見つけ方」

『雑草と恋愛 れんげ荘物語』群ようこ・著(角川春樹事務所)~群ようこさんと原田ひ香さんの女流作家対談を読んで紹介【選書・文化】

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『雑草と恋愛』群ようこ・著(KADOKAWA)

簡単レビュー

有名広告代理店を早期退職し、月十万円ずつ蓄えを切り崩しながら穏やかな暮らしを送るキョウコ。
おかめの手ぬぐいで頬被りしてアパートの庭の雑草抜きに勤しんだり、隣人のチユキさんの悩みを聞いてあげたり、友だちのマユちゃんが遊びにきたり……と、楽しく自由な日々。
小さな幸せを大切にするロングセラー「れんげ荘物語」シリーズ、みなさんに愛されて待望の第9弾。
書き下ろし最新長篇。

★★★

久しぶりに女流作家同志の対談を角川の冊子、「ランティエ」で読んだ。

60代後半の群ようこさんと、50代後半の原田ひ香さんの興味深い対談。

丁度10歳違いのいい感じのお二人。

お互いの作品のファンでもあり、女性作家ならではの「仕事と家庭」「人生と経済」などの視点が多く盛り込まれた対談は、仕事中の休憩などにピッタリの内容で「得した気分」になれた。

また、群ようこさんの執筆に関する秘話もあり、そのあたりを書いたエッセイも紹介されていた。

手に入れたら、良~く読んで(笑)レビューしようと思う。

群ようこさんと原田ひ香さんの対談だけでなく、連載陣も多数。

特に、あさのあつこさん、天童荒太氏の連載がおすすめ。

新連載は、山口恵以子さんと楽しみが尽きない。

よりどりみどりの作家陣で構成される「ランティエ」は書店等のレジ付近にサービス(無料)でおかれている。

書店頭で見つけたら、ぜひ1冊頂いてみて!

1冊に色々な作風の小説が掲載されていて、自分好みの作家がみつかるかもしれない!?

そんな、1冊で二度三度美味しい冊子の紹介をした。

それでは、また!

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『SunTAMA Style』2024年2月14日記事

『フランス女性は太らない: 好きなものを食べ、人生を楽しむ秘訣』ミレイユ ジュリアーノ (著), 羽田 詩津子 (翻訳)日経BPマーケティング(日本経済新聞出版; New版)【選書・文化/旧記事更新204】

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フランス女性は太らない: 好きなものを食べ、人生を楽しむ秘訣』ミレイユ ジュリアーノ (著), 羽田 詩津子 (翻訳)日経BPマーケティング(日本経済新聞出版; New版)

簡単レビュー

太らないためにフランス女性がやっていることとは?

食では★バランス重視で毎日3食、栄養あるものを適量、心から味わって食べる。

運動では★楽しく歩き、階段を上るなど、ちょっとずつ動く。

フランス女性の優雅な健康生活は「食と運動」でできている。

全世界で300万部のベストセラー待望の文庫化。

もくじ

はじめに

1、アメリカの生活

2、龐統娘の帰郷

3、最初の三ヵ月で体質改善

4、三人の女性の物語

5、儀式の必要性

6、季節を味わい、スパイスを学ぶ

7、さらにあなたをだますレシピ

8、液体の利点

9、パンとチョコレートを食べても太らない

10、フランス女性のようにふるまう

11、生きる喜びを追求する

12、ライフステージのさまざまな局面

補足 継続してバランスを保つために~体重管理は生活の一部

あとがき

              ★★★

全米でこれまで売れに売れ、社会現象を引き起こしているダイエット&ライフスタイル本を紹介。

フランス女性の食事&生活哲学を身に付けて無理せず痩せられる!

(簡単ヘルシー・フレンチのレシピつき)

ずっと気になっていた本をやっと手に入れて、お正月から少しずつ読んでいた。

簡単な食べ方のお手本では、「1度作ってアレンジし3回食べる」とか、「スパイスを活用する」などが活用大。

わたしもさっそく、トライしてみたくなった。

載っているレシピもどれも美味しそうだし。ミモザスープを作ろうと思っている。ミモザスープは自己流で、大好きなタイカレーにもアレンジしてみたいな。

サラダやお魚料理には、くるみオイルや ヘーゼルナッツオイルも試してみたい・・・など食に対する好奇心がムクムクと湧いてきた。

というわけで、いつもと違うレビューだけれど、興味があったら、ぜひ手に取ってみてね。

それでは、また!

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『SunTAMA Style』2021~2023年1月15日記事 更新済み

『SunTAMA Style』2024年1月15日記事

『Life Tour21st』2015~2018年1月15日 記事更新済み

『みいこStyle』記事更新なし

『音楽が人智を超える瞬間』篠崎史紀・著(ポプラ社)【選書・文化/旧記事更新202】

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音楽が人智を超える瞬間』篠崎史紀・著(ポプラ社)

簡単レビュー


「マロ」の愛称で知られ26年間務めあげた
「N響第1コンサートマスター」

現在、肩書を超えて様々な活動で知られる、唯一無二のヴァイオリニスト。

人生、音楽、教育、多彩すぎる趣味……
ダース・ベイダーにはなれなかったが、
そのおかげで音楽に導かれて辿り着いた最高の居場所とは?

●北九州で育まれた「特異体質」
●ウィーンで学んだ音楽の神髄
●N響で磨かれたコンマスの流儀
●偉大なマエストロたちとの秘話

「スター・ウォーズ」「ウルトラセブン」など幼少期の憧れと
音楽の魅力を同列で語れる著者ならではの独特の感性が満載。
クラシック音楽愛好家はもちろん、
これまで触れる機会がなかった方々も愉しく読める一冊!

(もくじ)

第1章 ウィーンが「音楽の流儀」を教えてくれた

16歳、目の前に積まれた100万円でヨーロッパに
ヴァイオリン教師の楽譜をこっそり盗んでは練習する日々
路上演奏で腕試し
イヴリー・ギトリスとの出会い

第2章 ウィーンで身につけたマロ流妄想力

「モルダウ」と「新世界」の妄想的背景
芸を極めるには妄想力を育てよ
ウィーンをより理解するためのワルツのレッスン

第3章 北九州が「人生の流儀」を育んでくれた

故郷、小倉はイタリアの港町?
ヴァイオリンを弾くのは歯磨きと同じ
動物園の象の檻の前でヴァイオリンを披露

第4章 N響が「コンサートマスターの流儀」を確立させてくれた

指揮者から本音を聞きだすコンマスは007?
サヴァリッシュとの思い出と堀さんの思い
フェドセーエフを救った「くるみ割り人形」

第5章 偉大なマエストロたちが音楽の流儀を教えてくれた

シャルル・デュトワ
ウラディーミル・アシュケナージ
アンドレ・プレヴィン
パーヴォ・ヤルヴィ
ファビオ・ルイージ
ヴォルフガング・サヴァリッシュ
ヘルベルト・ブロムシュテット
ロリン・マゼール
ロジャー・ノリントン
トゥガン・ソヒエフ
ネッロ・サンティ
ワレリー・ゲルギエフ

第6章 いま、日本の音楽界に、そして故郷に伝えたい思い

自分が憧れていたジュニアオーケストラを作る
指導者にも子どもたちにも必要な精神「守破離」

             ★★★

毎年、大晦日の顔である、NHK交響楽団のコンサートマスター篠崎史紀氏。

彼の「第9」でこの1年を振り返り締める方々も多い。

わたしもその一人。

12月31日は、どこにも出かけず、それまでに大掃除を終わらせ、午前中には、我が家の味である10種類の「お煮しめ」を丹精込めて作り、午後はしばしゆっくり。

夕方、早めのお風呂に入って身を清め(笑)夕食には鍋を囲みながら一年の労をねぎらう。

そして、食事の片づけを終わらせて、とっておきのシングルモルトと一粒チョコレートを用意して、8時からの「第9」に備える。

飽きもせず、毎年やっている大晦日の一日だ。

その第9を神がかった演奏に仕上げるのは、指揮者の力量にかかっている。

しかし、日本のオーケストラの歴史を伝承しながらも、新時代の幕開けを予感させる篠崎氏のコンサートマスターぶりは、必見の価値に相当するものだ。

とかいいつつ、1杯だけの旨いお酒とともに、己の一年を「第9」を聴きながら振り返る・・・。

素晴らしい「生き方」を生活に取り入れられていることに、感謝している。

そして、演奏会が終わると、年越しそばとビールを頂き、ほろ酔いで就寝。

これが我が家の31日。

というわけで、我が家にかかせない「第9」の顔、篠崎史紀氏の書籍を紹介した。

それでは、また!

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『SunTAMA Style』2021年~2023年記事 更新済み。

『SunTAMA Style』2024年1月10日記事

https://www.aylife.site/post-20093 「なぜわたしは文章を書き続けているのか?~テキストでコミュニケーションを図るのが目的~書くメリットや効能について【紙上講座・ブログやアナログ手帳を書く理由/旧記事更新15】


『Life Tour21st』2017年1月7日記事

https://lifetour.blog.jp/archives/1063619244.html 「ノンアルコールへの道

『ゲリラガーデニング 境界なき庭づくりのためのハンドブック』リチャード・レイノルズ ・著/甘糟智子 ・翻訳(現代書館)【選書・文化/旧記事更新193】

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ゲリラガーデニング 境界なき庭づくりのためのハンドブック』リチャード・レイノルズ ・著/甘糟智子 ・翻訳(現代書館)

簡単レビュー

世界にはいろんなことをしている人たちが存在している。
本書に登場する人たちが耕しているのは自分の庭ではないのだ。
見つからないようにこっそりと、空き地、手入れのされていない花壇、道路の中央分離帯、行政区分のあいまいな土地、いつの間にかゴミ捨て場と化しているスポット……、そんな土地を「庭へと変えてしまう」、これがゲリラガーデニングの真相だと。

その土地の成り立ちを調べ、見つからないように細心の注意を払い、無断で、創造的に、まるで魔法のように、ふさわしい植物で街を飾るアナーキーな庭づくり。
世界中の実例を紹介しながら、伐られていく世界の中で「植えていく」ことに突き進む。

読んだらやってみたくなる?!ことまちがいなしの一冊。

土を掘る、種をまく、水をやり植物を育てる。
こうし た 人間として の 当然の営みは、 土地を所有せずとも実現可能だ。


【もくじ】
はじめに
第1部*ムーブメント ゲリラガーデンという運動
1. ゲリラガーデンとは?
2. なぜ闘うのか
3.何と闘うのか
4. 歴史

第2部*マニュアル ゲリラガーデニングの手引き
5. 武器(アーセナル)
6. 戦場(フィールド)
7. 宣伝(プロパガンダ)
8. 勝利(ビクトリー)
特別寄稿:境界のゲリラガーデン(東京大学だめライフ愛好会)
境界を越えて耕すということ(くまたろう)

             ★★★

なに?この本!?

仕事先で偶然見つけて、しばし立ち読み~~~~~~~~( ´艸`)

仕事上、立ち読みは、やっちゃいけないのだけど、他ジャンルだからね!ちょっぴり読んでから、急いで帰って電子書籍でとりあえず読み流して、レビューを書いた。

今年、9月に出たばかりのアナーキーな新刊を紹介した。

土地といえば「所有」しているとか、「権利」があるとか。そういった規律が立ちはだかっているものだろう。

しかし、世界には放置された土地を見つけて、「しれっと!」(ここ大事・笑)自分の好きなように草花を植えるガーデナーがたくさんいるらしい。

「所有?」興味なしなんだね。

要するに勝手気ままにガーデンライフを送りたい!という自由発想の人たちのやっていることを一冊の本にまとめてみたそうだ。

しかも、やり方も記載されているし、東大の愛好会なども紹介されているんだよね。

すこし、文中引用する~

都市生活者は、植物を愛でる、作物を育てるという人間の根源的ともいえる行為を禁止されている。

これは街の中でスケートボードが禁止されていたり、街の壁にグラフィティを描くことが禁止されていることに少し似ている。

大きな者の権利が守られ、小さき者たちの自由は制限される。

 本書の著者がゲリラガーデニングのことを皮肉も込めて「闘い」と表現するのは、「土地の権利」や「土地を所有すること」の既成概念を揺さぶることで世界を少しでもマシなものに変えることを目的としているからだ~文中引用。

不思議なんだけど、本来「持っている人は勝ち組で自由を得ている」と思うが、これを読んだ限り、「持たない自由は無限に広がる」んだ。

勝ち負けなんかないよ。街で植物を育てたいだけなんだもの。

というわけで、ちょっとロックな書籍を紹介してみた。

それと、この本を読んで、世界的な落書きアーティスト「バンクシー」を思い出した。

バンクシー作・「風船と少女」

「風船と少女」は、世界3か所で書かれている。

ロンドン南部のサウスバンクス・テムズ川沿いの階段の壁

パレスチナとイスラエルを隔てる分離壁

渋谷の「世界一小さな美術館@GMOデジタル・ハチ公」

それでは、また!

ー--------------------------------------------旧記事更新193

『SunTAMA Style』2020年12月18日記事

『SunTAMA Style』2021年12月18日記事

『SunTAMA Style』2022年12月18日記事

『SunTAMA Stye』2023年12月18日記事

『一人飲みで生きていく』稲垣えみ子・著(朝日出版社)【選書・文化/旧記事更新/旧記事更新191】

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『一人飲みで生きていく』稲垣えみ子・著(朝日出版社)

簡単レビュー

人生を切り開く、まさかの最終回答!

元アフロ記者の稲垣さんが、勇気を出して一人で酒場に突撃。


すると、失敗しながらも友達ができて、居場所ができて、老後の不安もなくなって・・・。(それはちょっとだけよ・笑)


ユーモアたっぷりでお届けする、ソロ飲み冒険記である。


社交的でなくても話がうまくなくても大丈夫。

むしろ、孤独を好むタイプの人、人付き合いが得意でない人にこそ一人飲みはぴったりだ。

だって誰かに気を遣いながら食事の約束を取り付けたり、時間を調整して待ち合わせしたりする必要もない。

気が向いた時に一人でふらりとどこかの店に入り、行きずりの人たちの中に紛れ込んで飲む。

周囲にそこはかとなく受け入れてもらい、自分も周囲の人を受け入れながらその場に馴染むテクニックを積む。

そして、ただの無名の人間として、リラックスしてその時間を楽しむだけである。

それだけで、お腹も心も十分満たされるはずだ。

自分は一人だけど一人きりじゃないんだと、腹の底から感じることができるはず。

というか、人付き合いなんて、人生なんて、案外それで十分なんじゃないだろうか。

インスタのフォロワーがゼロだろうが、フェイスブックの投稿に誰も「いいね」を押してくれなかろうが知ったことか。

隣の見知らぬ酔っ払いと一瞬会釈し、ひと時の暖かい食事の場を共にすることさえできれば、案外その後しばらく元気に生きていけたりする。

それがわかれば、人生は随分と楽チンである。
(本書より引用)

「一人飲みの極意12か条」(引用)

・一人客用の席に座るべし
・間が持たなくなってもスマホをいじってはいけない
・最初の酒は素早く注文すべし
・食べた(飲んだ)後は、店の人に感謝を込めてひとこと感想を伝えるべし
・まずは、カウンターの向こうにいる店の人と会話を始めるべし ほか・・・・

            ★★★

ああ~~~、またもや面白い本をみつけちゃった。

稲垣えみ子氏の書く、軽妙でしゃれた文章は、なんでこんなにも気持ちがいいのだろうか?

女がひとり酒場で一杯やる・・・。これがこの書籍のテーマよ。

これは超冒険だと思うのが普通の感覚だよね。

長年、営業マンを生業にしているわたしも、昼間にがっつりと仕事をし、夕焼け小焼けの頃にはカラスと一緒に一目散に帰ってきて(笑)少々高級な旨いアイスと、頂き物の旨いコーヒーを飲むのが最近のMyブーム。

そんなわけで、仕事がはけてから一杯飲んで帰ることは、もう、ずいぶんの間していない。

この本を読んだら、今年の仕事納めに「女ひとり一杯飲んで帰る」とかやってみたくなった。

さあ、どうなるか?

ちなみに、わたしの今年の仕事納めは12月25日(水)クリスマスよ。しかも上司との同行営業(ま、年末のご挨拶)となった。

外で一杯飲みやすい日だわ(笑)

それに、もうおばちゃんだから、「一人で一杯ひっかける程度」がいいかもしれない。

酔っ払いになりたわけでも、酔っ払いと飲みたいわけでもないし(笑)この1年無事故で恙なく(つつがなく)仕事ができたことへの感謝の一杯かしら。

とかなんとか、いろいろ考えて楽しむ12月。

それでは、また!

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『SunTAMA Style』2022年12月11日記事

『SunTAMA Style』2021年12月11日記事

『SunTAMA Style』2023年12月11日記事

『残照の頂き 続・山女日記』湊かなえ・著(幻冬舎)~430枚の書下ろし小説を楽しむ~今週の登山予定もあり【選書・文化/旧記事更新189】

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『残照の頂き 続・山女日記』湊かなえ・著(幻冬舎文庫)

簡単レビュー

亡き夫への後悔を抱く女性と、人生の選択に迷う会社員。

失踪した仲間と、共に登る仲間への、特別な思いを胸に秘める音大生。

娘の夢を応援できない母親と、母を説得したい山岳部の女子大生。など。

日々の思いを嚙み締めながら、一歩一歩山を登る女たち。

山頂から見える景色は、苦くつらかった過去を肯定し、これから行くべき道を教えてくれる。

                 ★★★

最初の「亡き夫を偲び、初めて五竜岳(後立山連峰)を登山する女性のストーリーは沁みる。

わたし達夫婦も昨年、五竜岳の天狗の頭~小遠見山に登ったので、とても親近感がある作品だった。

ただ、未だに、湊かなえさんの文章に少しだけ「戸惑う」ことが多い。それは「人称が入り混じる作風」だからだろう。

そして、これまであまり読んでこなかった作家さんだから、文体に慣れていないのかもしれない(笑)

さて本題。

先月、岐阜県と長野県にまたがる「穂高連峰」に行って、今年最後の登山だと思っていたのが、12月15日(日)に「高尾山」へ登る予定ができた。

2024年、登り納めは地元の山で、登山者数世界一、ミシュラン三ツ星に輝く高尾山に登ることになった。めっちゃ幸せ。

高尾山は標高599mと低山でありながら、ケーブルカー、とろろ蕎麦、ムササビ、もみじの紅葉、ダイヤモンド富士の観賞(2024年12月16日(月)~26日(木)に観られる予想)他にも見どころがいっぱい。

小さな頃はもっぱら、ケーブルカーで桜や紅葉の時期に家族で登り楽しんだ。

小学校の遠足、中学では陸上部での登山駅伝、大人になってからも幾度も登った馴染み深い山なのだ。

急に決まった計画だから、より一層、ワクワク感がとまらない!

そして、今度こそ今年最後の山だろうから、しっかりと気を引き締めて登ってこよう!

そうそう、昨日から雪なっているようだし(泣)

というわけで、何度登っても楽しい「高尾山に行く話」を書いてみた。

それでは、また!

ー--------------------------------------------旧記事更新189

『SunTAMA Style』2020年12月9日記事

『SunTAMA Style』2021年12月9日記事

『SunTAMA Style』2022年12月9日記事

『Life Tour21st』2016年12月9日記事

https://lifetour.blog.jp/archives/1062964032.html 「いつもと違う街で過ごす夜

『みいこStyle』2019年12月9日記事

https://miikostyle.blog.jp/archives/22471775.html 「週一日デトックスデーの習慣を続けて

『秋の山旅3』雲ひとつない白馬三山を絶好の位置で撮る~登れなくとも眺める幸せ旅~名山に寄せる願望【風景/文化・白馬三山/旧記事更新183】

【ブログ新規追加1275回】

※ 11月19日 午前8時 穂高へ向かう途中、松本の一般道にあるローソンから白馬三山(富山県と長野県にまたがる3つの山(白馬岳、杓子岳、白馬鑓ヶ岳)の総称)の撮影をした。

朝は奇跡が宿っている。今年一番のショットかもしれない。

北アルプスの名山には「遠近=おもこち」から眺めたい魅力がある。

ここ数年、白馬岳(しろうまだけ)いわゆる白馬連峰に心を奪われていたわたしは、たとえ登れなくとも、近くへ寄って眺めたい衝動に突き動かされてきた。

三年前、手始めに遠近で登ったコースは「八方尾根・唐松岳」だった。

白馬三山を眺めながら登る代表的なコースをトレッキングして、初めて見る白馬連峰の風景に感動しっぱなしだった。

ゴンドラとリフトを乗り継いで、八方山荘付近に降り立った時に見えた、遠近の第一ケルンを発見した時は、感動のあまり涙しそうになったのを、今でも鮮明に覚えている。

夏場でも雪が残る登山道を、トレッキングポールを操りながら歩み進んだ。

濃い霧が立ち込めて結構危ない箇所も多く、わたし達夫婦の決めている「行けるところまで」のルールに従い、途中で撤退した。

雷鳥には出遭えず(泣笑)

それでも、まったく後悔はなかった。ピークハントだけが登山の目的ではないだろう。

素晴らしい景色を写真に収めることが趣味のわたし。夫は即興で俳句を詠む。

それぞれ、名山での楽しみ方は無限かもしれない。

白馬岳・八方尾根に魅了されたわたしは、翌年、後立山連峰に浮かぶ武田菱を見たくて6月に白馬・五竜岳の遠見山へ登った。

武田菱といえば、5月のGW3日間に開催される、白馬山麓を歩く「塩の道まつり」にいつかは参加したいと願っている。

塩の道」とは、越後の上杉が甲斐の武田に塩を送った故事のこと。

「塩の道まつり」では、牛や牛方、虚無僧などが登場して参加者と一緒に白馬中を時代絵巻さながらウォーキングされるのだそう。

丁度、そのころが五竜岳の武田菱展望には絶好の季節なのだ。

で、今年は白馬岳に寄り付けるのかどうか?わからない、ウインターシーズンに入ってからの長野旅だった。

白馬方面は雪予報が続いていて、道路の凍結も心配されていた。

結局、西穂高岳に登ることに決めて、松代から松本まで長野道で抜けた19日早朝。

安曇野付近でみたこともない巨大な白馬三山を真近で運転しながら見ることが叶った。

手を伸ばせば届きそうな大きさで、もう、ドキドキしたわ。

そして、長野道を降りて、穂高に向かう一般道のローソンから見えたのが真っ白な雪の白馬三山。(TOPの写真)

わたしは「夢じゃないだろうか?」と思えるほど大感動して、ローソンで写真を撮り、熱いコーヒーを買って飲みながら、しばし、白馬三山を眺めた。

ここには、我も我もと写真を撮る迷惑な外国人はいない。

生活圏に美しい北アルプスが存在している幸せなコンビニだ(笑)

すごい穴場を見つけた喜びで、とても嬉しく幸せな朝だった。

来年の白馬はどこから攻めようか?今からわくわくだ。

「日本百名山を眺めて歩く・登る旅」も現在、18座まで到達した。(低山は数え切れず・笑)

きつく、苦しい登山をいかに、楽しく軽やかにこなすか?が、最も大事な課題だ。

様々な角度から研究して、これからも色々なコースを歩き・登りして行きたい。

というわけで、今年の登山は西穂高岳の栗尾ピークで終了。

三等三角点にて記念に撮ってもらった一枚。

(ちゃんと、日焼け止め塗ってたのだけれど、3時間も雪道歩いたので顔がひどい・笑)

今日から月末。しっかり仕事するぞ~~~!

それでは、また。

               ★★★

白馬連峰を題材にした小説も紹介しよう。

蒼き山嶺 馳 星周 ・著(光文社文庫)

簡単レビュー

なにがあった? なにをした? どうして追われている?
警察から追われ、刺客に命を狙われながら、白馬岳を越えて日本海を目指す。

男の目的は!?

直木賞作家の新境地となる傑作山岳冒険小説だ。

山岳ガイドの得丸志郎は、白馬岳で大学山岳部の同期・池谷博史と再会した。

卒業後、警視庁の公安刑事となった池谷は、久しぶりの山でだいぶバテている。

山頂まで一緒に登ることにしたが、ペースは上がらない。下山が遅れそうだと麓に電話を入れる徳丸に、池谷が拳銃を突きつけた――!!

友情、恋愛、ライバル、極限の決死行。

著者の新境地となる傑作山岳冒険小説。

一気に読んでしまった!

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『SunTAMA Style』2020年11月25日記事

『SunTAMA Style』2021年11月25日記事

『SunTAMA Style』2022年11月25日記事

書店から全国の子どもたちへ本を寄付~ブックサンタ2022【暮らし・NPO法人&書店の情報を共有】

『Life Tour21 st』2016年11月25日記事

https://lifetour.blog.jp/archives/1062572904.html 「忘れるために書くブログ」

図書館を利用してる?児童書コーナーなどは宝箱!~この秋、意外な場所へGO!【暮らし/選書・文化/旧記事更新177】

【ブログ新規追加1269回】

わたしは週に少なくとも2日は図書館へ出向く。

外営業なので、商談で現場仕事が終わり次第、早い時間だったら、地元の図書館へまっしぐら。

土・日では、夫と一緒に借りたり返したりと図書館タイムのある休日を過ごしている。

さて、今回は「図書館には意外な面白いコーナーがある」という話。

それは、児童書のコーナーだ。

子どもがいる頃には、親子でお世話になってきただろう。

そこでまず、図書館内部の紹介を。

規模の大小に限らず、図書館の作りは大抵同じで、まず貸し出し&返却カウンターがあり、入ってすぐ新聞・雑誌を自由に閲覧できるフリースペースになっている。

あとは、純粋な読書&勉強するためのデスクエリアと、こども本のコーナーだ。

大きな図書館なら加えて、資料倉庫、読み聞かせ室、カフェなどが備えられているだろう。

この中で注目すべきなのが「児童書コーナー」だ。

幼いお子さんをお持ちの親御さんならよく利用されるはず。

そこにはフリースペースがあって、親子で絵本を楽しむ姿や、子供たち自身が読みたい絵本を何冊も抱えて貸し出しカウンターに行く様子もほほえましい。

一方で 、大人がひとりで行ったときに「児童書コーナー」に入って、何か面白そうな本はないかな?と、探す人はどれぐらいいるだろうか?

 資料としてどうしても必要な場合は別として、普通は行かないのではないかと推測している。

ここで改めてお勧めしたい。

児童向けだから大人には幼稚と思い込んでいないだろうか。いやいや、幼児のためのものだけではない。

わたしは、児童書中心の出版社に勤めているが、近年、児童実用書なる新ジャンルがどんどん発刊されている。

AIやデータ、金融、生き方など、わかりやすく書かれている書籍のなんと多いことか!
数年前、児童書が大ヒットして映画化された「君たちはどう生きるか」もその筆頭だろう。

また、哲学書も児童書が大変良い(笑)大好きな一冊を紹介しよう。

はじめての哲学』石井郁男・(絵)ヨシタケシンスケ

簡単レビュー

哲学者の人生に生き方を学ぶ!
14人の哲学者の人生をたどりながら、その思想を学ぶ哲学入門書。


小・中・高校で40年間教鞭をとり、現在は大学で哲学を教える著者が、
長年、生徒と関わってきた経験からたどりついた「究極の哲学入門書」だ。


限られた授業時間の中で、哲学史の流れをつかみ、
哲学の世界が身近に感じられるよう、セレクトした14人の偉人たち。


彼らの生涯を、孔子の「人生論」と照らしあわせながらたどることで、
その思想がくっきりと見えてくる。


要点がコンパクトにまとまって、おぼえておきたい名言がすっと心に入ってくるユニークな哲学入門書だ。

何しろ、イラストがあの、「ヨシタケシンスケ」氏(笑)

めっちゃ、掴まれる可愛さ!

ぜひ、図書館で書店で探してみて!

哲学を身近に感じながら英知を深める秋にぴったりの一冊。

               ★★★

図書館の児童書こーナーには、小学生・中学生向けのものが豊富にそろっていて「こんなところにこんな本が!」と思わぬ拾い物をすることがある。

例えば、今回の大統領選を前に、カマラ・ハリスに関してサクッと読める本はないかと、館内にある検索機で見つけたのが『カマラ・ハリス物語』

所蔵棚が書かれた紙を手にたどり着いたのは「こども本コーナー」の一角だった。 そこには、津田梅子、野口聡一、マーティン・ルーサー・キング牧師らのコンパクトにまとまった伝記本が並んでいた。

児童書コーナーに行かなかったら出会うことのなかった本ばかり。

図書館の児童書本コーナーは異世界だ。

ぜひ一度、不思議の国のアリスになった気分で、扉を開けてみて!

それでは、また!

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『SunTAMA Style』2020年11月11日記事

『SunTAMA Style』2021年11月11日記事

『SunTAMA Style』2022年11月11日記事

 『Life Tour21st』2016年11月11日記事

https://lifetour.blog.jp/archives/1062252996.html 「映画は最高の気分転換!

『みいこStyle』2019年11月11日記事

https://miikostyle.blog.jp/archives/22001883.html 「今、「運」を上げることに邁進する