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『大人のゆる友活 ちょうどいいつながりが人生を豊かにする』潮凪 洋介・著(集英社クリエイティブ)

簡単レビュー
なぜ年をとると友だちがいなくなるのか?
大人の友だち関係は「ゆるい」ほうがうまくいく。
ゆる友活とは、ゆるいつながり=ゆる友を増やし、ゆるくつながり続ける活動だとまず定義されている。
一緒にいて心地いい時間を過ごすためには、相手と無理せずつながるスタンスや方法が必要である。
本書は、ゆる友と出会うための趣味コミュニティの活用や、良好な関係を築くためのコミュニケーションなどを豊富な実例とともに紹介。
ソロ活に飽きてきた人、つながりを求める人へおくる一冊!
★★★
夫が先週、約10年ぶりだろうか?八王子支援センターのコミュニティが開催するIT講座へ出かけた。
そこには、以前、別のコミュニティでご一緒されていた方々も参加されていた様子。
しかし、同窓会ではない、現在進行形のIT講座のためか、さほど話は弾まなかったが無駄な時間もなかったそう。
わたしは、その話を聞いて「なるほど!」と、ひとり膝を打ったのだ。
それは、みんな困りごとなら、渋々でもこういった、今のスキルを得ようとするのだということ。
しかし、どーでもいいことに時間を使いたくはないもの。
それでも人との関わりを求めて積極的に行動している。
ここに「ゆる友探し」のポイントがある!と思ったのだ。
まさに、こうした自由参加型のセミナーや講座も「ゆる友活」かもしれない。
「なるほど!」と思うのは、人間関係って、ほとほと面倒くさくて、大変でしょ?
それでも、仙人になって人里離れた場所に暮らして生きたい人は少ないだろう。
やっぱり、気心知れた数少ない人達や家族と和気あいあいと過ごして行きたいわ。
それには、ちょっとしたコツがあるようで、相手との距離を急に縮めず、ゆるく繋がるクセをつけよう!っていう本書の提案だ。
コツは相手への尊敬の気持ちを持ち、居心地のよい言葉選びが大事だと。
そして、この本の「もくじ」が素晴らしく秀逸なので、全部の章を書き出してみた。
特にカッコでくくったところはザっとでも見てほしい!大事なセンテンスばかり。
★なぜ年をとると友だちがいなくなるのか?お互いに心地いい関係を築くための41のヒント。
「もくじ」
第1章 大人のゆる友活とは何か?
~友だち関係は「ゆるい」ほうがうまくいく~
(大人になると友だちとの関係性が変わる!?・そもそも大人に友だちは必要か?・友だちがいるとどんないいことがあるか?・なぜ年をとると友だちがいなくなるのか?・大人にこそすすめたい「ゆる友活」・ゆる友に向いている人、向いていない人・大人のゆる友活のはじめ方 )
第2章 いつもの行動を変える
~人見知りのあなたのための「はじめの一歩」~
(自分はどうしたいかを知る・変わらない日常から抜け出す・趣味に没頭する・身近な人と雑談を交わす・自分の中の意外性を見つける・昔の友だちに連絡を取ってみる・職場の人を誘ってみる)
第3章 自分の言葉を振り返る
~人が離れていくあなたのための「会話術」~
(無意識の癖を甘く見ない・相手を否定しない・意見の対立を避ける・マウントをとらない・感情を暴走させない・受け上手になる・誰も傷つかない話のネタを持つ・相手を楽しませて自分も楽しむ・相手と深い話をするにはコツがある)
第4章 新しい環境に飛び込む
~出会いがあなたのための「つながり術」~
(待っているだけでは出会えない!・オンラインコミュニティでつながる・オンラインイベントで知り合う・オフ会で交流する・学びの場は大人に大人気・ビジネス交流会に参加する・行きつけの店を持つ・自分のコミュニティを自分でつくる・誰とでも仲良くなれるわけではない)
第5章 お互いにちょうどよくつながる
~距離感がつかめないあなたのための「つき合い術」~
(どこまで友だちとつき合えばいいか?・友だちからの誘いをうまく断るには?・誤解されずに異性の友だちとつき合うには?・友だちが困っていたらどこまで助けるか?・友だちと自分を比べても楽しくない・ケンカはしないに限る・「ま、いっか!」でほどほどに許す・距離を置くのに罪悪感はいらない・友情には寿命がある)
★★★
各章の大見出し~中見出し~小見出しまで、すべての「もくじ」を書き出した。
著者の潮凪氏の「もくじ」は本当に秀逸!
この「もくじ」を読むだけでも、「大人のゆる友活」の極意に触れられる!
わたしが真っ先に読んだのは、第3章「相手と深い話をするにはコツがある」のところ。
「なるほど・・・!」と、思わず唸ってしまったわ(笑)
というわけで、ごく最近のヒット書籍を紹介した。ぜひ、手に取ってみて!
それでは、また!

---------------------------------------------旧記事更新
『SunTAMA Style』2021年3月17日記事
『SunTAMA Style』2022年3月17日記事
『SunTAMA Style』2023年3月17日記事