男と女の理不尽な愉しみ~これを読んで壇蜜さんのミステリアスな謎がわかりました【書評・自己啓発】

【ブログ新規更新142回】

何とも、地味な新書だが、女流作家林真理子氏とエロチシズムと才覚がミックスされた、全男性のミューズと謳われる壇蜜氏のベストセラー対談集。

圧倒的な聞き手に徹した真理子氏と、どんな質問にもさらりと打ち返す頭の回転が速く鋭い壇蜜氏。

最後まで、お二人のトークは情報満載で読み飽きることなどない。

特に、女性の生き方や男性とのお付き合いやら、思考の違う次元で生きる男性のことを、より深く洞察する内容は必見。

そして、一番の読みどころは最後の章。ここで、壇蜜氏の「妖艶×賢い×ミステリアス×静謐さ」これらすべてをなぜ、持つことになったのかがわかる本。

読み飽きない書籍とは、こういうものだ。最後まで読んだ人にはちゃ~んとご褒美を用意しているのよ。

恐るべし。

しかし、新書という地味な形態はいったい誰が箴言したのだろう。そして、中に申し訳程度に挟まれたお二人のモノクロ写真。

ごめんなさい。ちっともきれいじゃない。

紺色の着物と紺色のドレス。色を絞った写真でこんなに黒が多いと、どんなに素敵な人でもみ~んな沈んで見えてしまう。

真理子氏の(たぶん相当高価な) お着物や壇蜜さんのレーシーなドレスも、ちゃんときれいな色なんだろうに。なのにどうして・・・?

と、いろいろと冒頭から本の作られ方に異論を呈してしまった。だって、あまりにも残念だったから。

それと、最後のあとがきは壇蜜氏なのだが、急に言葉づかいが普通になっていて、それまでの丁寧語から発せられる上品な爆弾トーク(笑)を楽しんで読んでいたのに、急に安っぽく書かれている感じも至極残念。

しかし、今回は中途半端な出だしだったのにも関わらず、素晴らしい内容だったので、2回通読して書評にした。まず、簡単にこの本の概要を。

男と女の理不尽な愉しみ 林 真理子壇蜜 集英社新書(2017年1月初版)

【書籍概要】

下衆不倫叩きから、熟年離婚まで・・・。

世の中は、かくも男女の問題に満ち溢れている。甘美で魅力的なはずの関係はなぜ、今でも絶望的なまでに我々を追い詰めているのか?

男女の機微を知り尽くした女流作家と、タレント兼エッセイストのお二人が、男女の出会いから恋愛の作法、不倫の在り方、看取りの瞬間まで、男女を取り巻くあらゆる問題を徹底討論!

しなやかでありながら、したたかでもある男女の愉しみ方を提言する。古典的な男女観ともフェミニストとも異なる視点を持つお二人が、世知辛い今の日本社会を喝破する。

【もくじ】

まえがき・林真理子氏

第一章 結婚したい女たち

第二章 男と女の利害関係

第三章 女は「損」なのか?

第四章 人はなぜ不倫を許さないのか

第五章 女はどう育つのか

第六章 死ぬことと、生きること

あとがき・壇蜜氏

ここで、読後感を少し抜粋して書いてみよう。

● 第三章 女は「損」なのか?について / 林 真理子氏の凄さ

わたしが、何度も読み返してしまったのは第三章 女は「損」なのか? だ。なぜなら、女は男より「らしさ」を未だに求められているというか、強制される場面ってあるよね。

そういった理不尽さをお二人が論破してくれている。

また、ベッキーの不倫騒動では世間からの風当たりは相当なものだったはず。

しかし、意外なほど、有名人や文化人の不倫騒動はあっけらかん!と萎んで行っちゃう。

ベッキーは完全に世間から血祭りの生贄にされたも同然なのに。

このあたりは、わたしが思うに、「週刊文春」という大規模メディアが絡んだ不倫だったからだと当時推測した。

やはり、お二人も同意見で、「センテンス・スプリング」という言葉が独り歩きしたキーワードとLINEが生み出した現代版不倫劇。

あの宇野元総理大臣の「指三本不倫劇」もやはりキーワードが先行した形だった。ちなみに指三本とは、月30万円という隠語だそう。

しかし、この章でわたしが、圧倒されたのは、林真理子氏が言う、「ハイリスク×ノーリターン」から蘇る真理子氏の凄さだ。

例えば、真理子氏、ある方から「作品が売れるようにお祈りするから家にいらっしゃらない?」と誘われたのだそう。かなり怪しい・・・。

普通なら胡散臭い案件はスル―でしょ?

いやいや、真理子氏の場合は違う。彼女の心の声が「いいよいいよ、たまには人に騙されてみよう」っとなる。

要するに「清濁併せ呑む」行動。これが、彼女の作風だし、作品の魅力なのだとわかった。

机上の空論やフェイクじゃない部分を大量に持つことで作品が光輝き、損して得を取る究極の方法なのだ。でも、ほとんど騙されないそうだ。

ああ、すごいな。

それだけ、人としての器が大きくあるのだろうな。

わたしなどは、超合理的になり過ぎて、無駄なことだとつい思いがちだしスルーが得意だ・笑

その無駄かもしれない出会いに馳せ参じる真理子氏はやっぱり、只者ではなかった。

第六章 死ぬことと、生きること/ なんで壇蜜なのか?壇蜜氏の謎に迫る!

さて、クライマックスは、壇蜜氏のミステリアスな謎解きから対談は始まる。

20代の頃、壇蜜氏は夜、銀座でホステスをしながら、昼はまったく異次元の職場で働いていた。そこは、大学病院の研究室。主な仕事はエンパ―ミング(遺体衛生保全)ご遺体の組織を保存する仕事!

臓器を切り刻むのが日常で、ご遺体の洗浄や死装束のお仕度などもしていたのだそうだ。

亡くなった方の爪のお手入れをして差し上げる時が、もっとも、この仕事をして良かったと、優しい温かな気持ちになったという部分がとても印象的。

ご本人いわく、あの世とこの世の境目にいつもいるようで、半分死んでいたのだと。昼間は死んで、夜は蝶となる人生だったのだ。

そこで知った人として生きることの本質、死生観をある意味達観されてしまったのだろう。

しかし、すごい仕事をしていたのね。驚き。

● 最後に

この本では、真理子氏の絶妙な問いかけで、壇蜜氏の持つユニークな世界観がそこかしこに現れていて、真理子氏、話の引き出し方がすごく上手いなあ~と感じた。

一流の書き手は一流の聞き手でもあった。

謎の多い壇蜜氏、3年前は独身だったが、今年、一般男性とご結婚されたばかり。

この本によると、壇蜜氏のお好きな男性は 辺 真一氏。ワイドショーでおなじみの在日コリアン三世。

そして、看取り受け人まで、ご用意されているのだと。その人は芥川賞作家の羽田圭介氏。飲む機会があった時に、お願いしてみたら即答で「いいですよ」と言って下さったのだそうだ。

こういった人生最後の話から子ども時代の話。今では連載も持つエッセストの壇蜜氏。物書き論トークも尽きることはなかったようだ。

壇蜜氏と同じ匂いのする芸能人さんは2人いると思っているのだそう。

お一人目は、長身でクールな「菜々緒」さん。

お二人目は、みんなのみな実の「田中みな実」さん。

たまにはこんな、下衆や人情満載な「本」の紹介をしてみました。

あ~~楽しかった🎶

写真は2018年9月 京成バラ園で撮影。

 

読書の秋「運命の一冊」を探す旅~読書で人生は変えられる 【書評・自己啓発】

【ブログ更新125回】

● さまざまな人生問題の95%以上は本で解決できる

今の現状に満足している人はほとんどいない。

もっと、収入があれば・・・

もっと、やりたいことがあるし、天職をみつけたい・・・

もっと、家族や同僚・友達との関係もよくしたい・・・

このもっともっともっと・・・の希望はいくらでも上げられるし、キリがないだろう。

このもっとを解決する唯一の方法は読書だ。今、もやもやする生活から速攻で脱出するには読書をおススメする。

なぜなら、「本」の世界は驚くほど深淵なもの。この世のありとあらゆる問題を解決できるのではないだろうか?

この「本」で、さまざまな問題を解決できる!論は精神科医/樺沢紫苑氏の論説だ。しかも氏、曰く95%にも及ぶのだそうだ。

驚き。

自分の頭でいくら状況を打開しようと首をひねっても、それには、今までの蓄積が足りてなければ、すぐに限界値が見えてしまうもの。

わたしも経験豊富な人を頼る場面がないわけではないが、大抵のことは「本」で解決できてきた。

それは、人の知恵と本の知恵を掛け合わせて問題解決を続けてきたともいえる。

たった1500円前後の本に何千、いいや、何万という人たちの経験や事例、失敗した、上手く行ったなど、いくらでもお手本例を引き出せるものだからだ。

先人の知恵は本屋に行けばいくらでも売っているのよ・笑

ただ、フロー情報という新しい流れてしまうものはネット検索など、いわゆる一次情報で充分かもしれない。

しかし、手元にストックして置きたい知識や先人の知恵は、本でしっかりと押さえておきたいものだ。

● 知識の貯蓄してる?

お金の貯蓄ならどんな人でも興味津々で、話を聞くだろうが、いざ、知識の貯蓄って?はて?と、首をひねるだろう。

ここでいう、知識の貯蓄の源もやはり「本」だ。数々の困難も、本の知恵の貯蓄で乗り越えて来れたと自負している。

今まで、相当の数の「本」を読み続けてきて、「本」のあれこれを詰め込んだ特化ブログを継続中。

わたしのやりたいことはこれだったんだと「本」が教えてくれた。

わたしの知識の貯蓄法3選

① 純粋に今の仕事に活かせる本を選ぶ。(仕事が変われば読む本も変わる)

② 物語や小説の類(これは、文体の好み、趣味し好に準じている。わたしは片岡義男氏&村上春樹氏&村上龍氏の作品は、表面的にはほぼ読み尽くしてきた。けっして男性的思考ではないが)

③ 運命の一冊 (文字通り、己の人生を変えた!揺るがす!一冊。人により複数冊ある場合もあり)

と、こんな3つの「本」から得る知識の貯蓄を、かれこれ40年近く重ねてきた。

この3つにすべてが収まっているとは、自分で書いてみて驚きだ。

● わたしの「運命の一冊」

さて、わたしの運命の一冊を紹介しよう。

さあ、才能(自分)に目覚めよう

コロナ禍で不安定な今だからこそ、自分を知ろう

【書籍概要】

累計96万部突破。

隠れた才能を開花させるための戦略やアイデア、ヒントが満載!

あなたは毎日、最も得意な仕事をする機会に恵まれているか?

全世界で2,351万人が活用したストレングスファインダー考案。

ウェブテストで、あなたの強みを「見える化」しよう。

巻末にストレングスファインダーテストコードが添付されている。

このコードを使って、あなた個人の強みを知る事ができる。

それは、一つではなく、多角的に強みを導いてくれる優れたテストなのだ。

人生で、様々なテストを受けてきたであろうが、自分の強みを知るテストはほとんどの人は受けてはいない。

であれば、今すぐにでも自分の強みを知って、仕事や家庭、人間関係などに活かしてみてはいかがだろうか?

毎日、自分の強みを使うチャンスがあるだろうか。おそらくないだろう。

多くの場合、才能は未開発のままだ。ゆりかごから職場まで、私たちは強みを伸ばすよりも欠点を直すために多くの時間を割いている。


人が才能や強みなど「その人の良いところ」を見出すには、まず、それらについて自分自身やまわりの人たちに説明できるように「言語化」する必要がある。

2001年に出版し、人々が持つ「34の資質」を明らかにした『さあ、才能に目覚めよう』は国内で累計50万部のベストセラーとなり、世界中で話題となった。

あなたの強みを「見える化」してくれるツール〈ストレングス・ファインダー〉を使って「トップ5の資質」を発見した人の数はいまや数百万人に及ぶ。

著者について

トム・ラス
優れたビジネス思想家であり、ベストセラー作家のひとり。

著書に、本書のリーダーシップ編にあたる『ストレングス・リーダーシップ』や、ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーリストで第1位を獲得した『心のなかの幸福のバケツ』(いずれも共著、日本経済新聞出版社)、『幸福の習慣』(共著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

ミシガン大学とペンシルベニア大学で学位を取得。現在はワシントンDCで家族と暮らす。

● なぜ、「運命の一冊」なのか

なぜ、わたしの運命の一冊になったなのか。それは12年前の脳出血発病後、退院し家に帰った時のこと.。

これから、この麻痺がある身体と共に、一生、どうやって生きていけばいいのか?すべての仕事にどうやって戻るか?一日中うなされるように考え続けていた。

その時、本棚に倒れる前に買っていた、「さあ、才能に目覚めよう」が目に入ったのだ。ピン!ときて、もう、貪るように読んだ。

そこには、数々の困難を独自の方法で乗り越えた人達のレポート集が載っていたのだ。

そのレポートの中に、ひとりの弁護士(男性・40代)がいた。

彼は、ある日突然脳の病気で倒れた。症状はわたしとよく似ていて、運よく命は取り留めたっものの、重度の言語障害を患ってしまう。50音の「か」行が発音できず全滅だったと。

その後、燃えるような激しいリハビリを自分に課して、見事、法廷の現場に弁護士として戻る。

彼の言語障害の克服方法は「すべての言葉をゆっくりと話す」これだけだった。そして、その後、彼はすべての弁護で勝訴を勝ち取るのだった。

1音1音ゆっくりと話すことで勝訴できる!言語障害をどう克服するかがすべての課題だったわたしは、一筋の光明を見出したのだ。

彼独自のスピーキングで、身振り手振りを入れながら、向き合う相手に真摯な言葉かけをしていったそうだ。

その姿に周りは感動する。話を聞き逃さないようにしながら一生懸命聞いてくれるのだ。

こういった、周りを巻き込みながら、自分の主張を伝えていく過程は、その後のわたしの大きな礎となった。

わたしは、この方法を自分の仕事復活の第一に応用しようと決め、その日から彼の取り組んだ方法を日本語に変換して、まず、50音をひとつ、ひとつ、ゆっくりと大きな声で発音することから始めた。

猛然とというか狂ったように、一日何時間も言葉を紡ぐ練習をした。

現実に弁護士が職場に戻っている!と。この事実に圧倒されたし、希望の未来を描けるようにわたし自身が生まれ変われたのだ。

そして、彼の体験を信じて圧倒的に練習に取り組むことで、会社との約束であった6ヶ月後に営業に復帰できた。

たった一冊の「運命の本」との出会いで、わたしの人生は開かれた。

やはり事実に勝るものはない。「事実は小説よりも奇なり」だと。また、ネットとは違う本の持つ信憑性の高さにも評価がなされるものだ。

さて、この秋、新たな運命の一冊を探す旅をはじめよう。

起きていることはすべて正しい~最悪な時に学んだ、運を戦略的につかむ方法 【書評・自己啓発】

【ブログ更新110回】

※ 2019年3月3日のブログを加筆して再登場させました。

2009年真夏の8月、突然の脳出血で倒れた私は、意識が戻り麻痺した半身を抱えながらこの先どうやって仕事に復帰するか?こんな事ばかり入院中考えていた。

厳しいリハビリにも泣いている暇はなく「家に帰ったらまず、真っ先に読もう!」と決めていたのがそれまで3回以上再読していた、この勝間和代氏の著作「起きていることはすべて正しい」だった。

この作品が出版された2008年は、わたしが今の出版社に転職を果たした年。

この作品に書かれている彼女の座右の銘起きていることはすべて正しい」の新骨頂は、自分に降りかかってきた物事の捉え方ひとつでどんな風にも生き方は変わってしまう、セレンディピティ(偶然の引き寄せ)までもコントロールできる法則・・・との内容に飛びついた作品だった。

わたしがピアノ教師からある日突然、転職をはじめ、勢いのあるなかで、出会った出版社と大好きな本への道。このあたりは3年前に初出版した電子書籍にも詳しく記したが、この本から得たヒントがどれだけ転職に有利に働いたのか計り知れない。

女性が、仕事をしなくては食べていけない状況になった時、メンタルからキャリア構成まで社会の一部として機能するためのノウハウ、そこから収入と自分自身の持つキャリアの対価など、仕事そのものだけでなく、働くために必要な働き脳を育成できる書籍だ

では、「起きていることはすべて正しい」の紹介をしよう。

 まず、「運を戦略的につかむ」という発想のヒントになるもくじの羅列をしてみる。


はじめに~メンタル筋力と運をつかむ勝間式4つの技術

● 第1章「偶然を幸運に変える」

「セレンディピティの技術」女優、黒木瞳さんとの出会いから、この1年に起きた「8つの偶然」をいかに幸運に変えたのか?

「効率化すると疲れる、大変ですね!」の大いなる誤解

「メンタル筋力」が強い人、5つの特長

20年間「打たれ弱かった」私の幼少~大学時代「ひきこもり」を脱した3つの問題解決法

21歳、出産・育児で世界観が一変・・・etc.


技術面をサポートするメンタル筋力をつける方法3つの柱からなるメンタル筋力を鍛えるメソッド。


第2章 あなたの潜在意識が目覚める脳内フレーム120%活用法(97%の潜在意識の活用で成果が10倍に)


第3章 99%捨て、1%の本質をつかむ即断即決法※わたしはこの章は繰り返し今でも読んでいる重要な章。


● 第4章 「4つのダイヤ」を引き寄せるパーソナル資産増強法※資産の概念が変わるここも重要章。


● 第5章 勝間式人間関係の兵法「5つのわがまま力」で年収が20倍になった秘密。

と、こんな煽りとも取れそうな目次だが、10年前のビジネス本なんて、もう今の時代には通用しない場合がほとんど。

しかし、意外なほどこれはまだまだイケる。

なぜなら古いビジネス書の書き出しとはまるで違う勝間氏自身のエピソードが満載で、読み物としても面白い。で、新しい自分の構築に取り掛かりたいならば、すぐに取り組むのが効果的な思考変革だという。ある意味メソッド(教科書)として使うには最適な教材だと思う。

今回はあえて、内容には触れずにおこう。

彼女が文中で繰り返し語っているのは「運を実力に変えることは誰もが習慣と訓練で習得可能だ」ということ。

実際、わたしも病後11年を迎えた今年、まだまだ若干の身体の麻痺、言語障害などが後遺症として残るものの、見た目は変わらず、かえって元気になった感じさえする。

運が良かっただけかもしれないけど、事前に読んでいたおかげで、運を引き寄せたのかもしれない。


そうか!変えられるんだ!と、思ったら騙されたと思って読んでみて(笑)




★2024年7月22日更新 自己啓発のやり方~思考チャンネルを変えれば飛躍的に考え方は改善される 【書評・自己啓発】

今回の選書はこれまで、3度、再読してきた2冊の自己啓発系ビジネス本を元に思考のビルドアップ(自前で考えたWord)を狙い、体系立てて紹介する。今年もすでに半年があっという間に過ぎてしまった。

しまった・・・というのは、新型コロナウイルス感染という前代未聞の疫病に全世界が振り回されているからだ。しかも、この夏、第2波の恐れも出てきた。まだまだ、まったく油断はできない。

そんな中、経済もしっかりと回さなければならないし、こんな世相だからキッチリと人生設計をして行きたいと、右往左往する人も多いことだろう。

不安な気持ちを払拭するには、ビジネス本を読んでみることをお勧めする。ビジネス本には、トップ経営者や学者や様々な分野の専門家が汗水たらして得た、最良な生き方、仕事術などどこを取っても学ぶべき内容の詰まった宝庫だからだ。

で、今回は思考をビルドアップさせる2冊の自己啓発・ビジネス書籍を紹介する。

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エッセンシャル思考 ~最少の時間で成果を最大にする~ 著;グレッグ・マキュー かんき出版

簡単にレビューすると・・・エッセンシャル思考の秘密は「今、何が重要か」を考え、自分で優先順位を決め成果を生まない努力をやめることだ。

エッセンシャル思考とは、まさにより少なく、しかしより良くを追求する生き方だ。
ときどき思い出したようにやるだけでは、エッセンシャル思考とは言えない。


今、自分は正しいことに力を注いでいるか?と絶えず問いつづけるのが、エッセンシャル思考の生き方である。


エッセ ンシャル思考を学べば、玉石混交のなかから、本質的なことだけを見分けらるようになる。

向上心はときに絶えざるプレッシャーとなってあなたを襲う。あれもこれも試したい、いいことは全部生活に取り入れたい。

だが、そんなやり方では人は進歩できない。何事も中途半端に終わるのがオチだ。この苦境を抜け出すための鍵は、人生を本質要素だけに絞り込むこと。

エッセンシャル思考 本書は、自分にとっての本質的要素を見つけ出す手がかりとなる。

※ここで重要な思考となる、エッセンシャル思考と非エッセンシャル思考の違いを述べておく。

どんなに辛くても苦しくても、与えられた仕事をやらなければいけない・・・と、考えるビジネスマンが大半だろう。

一方、できないことをできないと言うことや、時間的に無理なことを理論的に論破して不利だと思える要求に対してはキッチリと断る、こんなある意味自己中心的なビジネスマンもわずかだが存在している。

これは、すべて受け入れてしまう不毛なやり方が辞められないビジネスマンは非エッセンシャル思考の持ち主で、ただちに改めていかなければ己の首がどんどん締まっていくだけだ。

反対に、勇気のいることだが、きちんと理論的に断ることができるビジネススキルを武器として持つビジネスマンだったら、エッセンシャル思考を持つ有益な人材なのだ。

ここで言えることは、賢く生きる者は、不要なものを排除するのだということである。

そこから、自分ならではのオリジナリティの創出に最大限に大事な時間を割こう。そのために本書は大いに役立つだろう。

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「 3か月」の使い方で人生は変わる Googleで学び、シェア№1クラウド会計ソフトfreeeを生み出した「3か月ルール」著;佐々木大輔 日本実業出版社

この本の要旨を簡単に述べると・・・「3ヵ月」は確実に変化を起こせる最小単位。3ヵ月間、「今まで本気で取り組んだことのないテーマ」に取り組む。

時間術やタイムマネージメントと言えば、できるだけ短縮した濃密な時間で仕事を処理するための効率第一のテクニックをイメージするだろう。

しかし、この書籍では、巷に溢れる効率を求めた時間術やいわゆるタイムマネージメントとは一線を画した、ルーティン(定型業務)の効率をアップし、「非効率的なこと」いわゆる企画など、クリエイティブなことがらに時間や情熱を注ぐことをゴールに据えてる。

2冊の目指す思考のビルドアップとは

エッセンシャル思考で学んだ、無駄・無理を省く最強の効率化で得た時間を、この3ヵ月ルールに則って、かつてない本気で取り組めるテーマに取り組もう、というビルドアップ提案だ。

思考のビルドアップ=構築はこうして、様々な角度から攻めてゆくのがいい。

今回、わたしは自分の強みである最も詳しい書籍の積み上げでビルドアップを図る提案をしてみた。

※ エッセンシャル思考から学べること・・・生活の無駄・無理を見直し、最適な時間を得る。

※ 「3か月」の使い方で人生は変わるから学べること・・・人生は100日で変えられると唱える。本気で挑戦する意欲や勇気が湧く本である。

2冊から得られるもの

時間という不思議な概念は、自分の頭の中でいくらでも作り出せるもの。だったら、今まで本気で取り組まなかったことを軸に己の目を開眼させるべきだ。

3か月単位でひとつのことに集中して取り組む・・・これは、趣味からはじめる小さな仕事にはピッタリの思考じゃないだろうか。

わたしも本書を元に思考のビルドアップを実践、小さな起業を始めているが、毎日わずかでも収益が出て、やりがいを感じる3か月となった。今、この3か月を振り返ってひとり、お疲れ様をしている最中だ。

まずは、一周してみる。回りが走り続ける中、緩急を3か月ごとに迎えて、新陳代謝する。一歩立ち止まるのもおつなものだ。

今日、久しぶりに借りた本

★2024年6月21日更新 BIG MAGIC 「夢中になる」ことからはじめよう。【書評・自己啓発】

エリザベス・ギルバート・著 神奈川夏子・訳(ディスカバートゥエンティワン)

著者本人は、読者のためではなく「自分自身のために書いた」と本書の中で強調している。本書奥付より。

著者のエリザベス・ギルバートは、アメリカの小説家。
代表作『食べて、祈って、恋をして』は、1200万部という大ベストセラーを記録した。
同作品は映画化され、ジュリア・ロバーツが主演を務めた。

著者はTEDに2回登壇している。こちらの再生回数は、なんと1600万回に上る。私自身もTEDを拝聴して、BIG MAGIC を読もうと決めた。

BIG MAG の導入部

都立小宮公園内のホール

著者が語る BIG MAGIC とは何だろう?
それは 地球にはアイデアも棲んでいる ということにまつわる様々な奇跡のことだと理解ができる。

まず、アイデアは生命体である という観点をあらゆる角度から引き出した一書だ。

要するに簡単に言ってしまえば、あらゆるクリエイターが生み出し続ける創作物には、地球からの生きたアイデア=生命体が寄り添いもたらしたものだという観点。

(文中から)地球上には、動物や植物、バクテリア、そしてウイルスが共に棲息している。しかし、それだけではなく、地球にはアイデアも棲みついているのだ。

アイデアは固有の肉体をもたない、ただのエネルギーを持つ生命体だと考えられる。しかも、わたし達人間からは、完全に切り離された存在で、やり取りが可能なのである。

エネルギーを持つ生命体「アイデア」には切望していることがある。それは、誰かによって自分を形(作品)にしてもらうことだ。アイデアの持つ資質を誰か優秀な書き手に具現化して欲しがっているのだと言い切っている。(文中より)

ここでの誰かとは、画家・ミュージシャン・小説家などのクリエイターたちを指し述べている。

著者自身の体験からBIG MAGIC をひも解く

市内の自然公園前

彼女は、自然科学を取り入れた小説を書く作家として生計を立てている。ある朝、突然小説のアイデアが降り注いできたのだ。

しかし、彼女はまだ早い・・・と感じ、しばらく自身の様子を見ていたのだ。すると、あっという間に別の作家がほぼ、同じ内容のアイデアをふんだんに盛り込んだ小説を出版してしまった。

このことから、2つの着目点が考えられたのだそうだ。

① まだ、時期が来ていなかったから、ジャストな人のところに作品の種は落ちて行ったのだと。この観点はもろにアイデアは生命体だという彼女の持論だ。

同時に同じ事を考える偶然もBIG MAGICの特徴のようだ。だから、アイデアを盗まれた!と騒ぐ場合もいたしかりしかもしれない。

② いいや、アイデアのしっぽを掴みそこなったのはタイミングを逃した自分だと。原理原則に忠実な彼女のごく普通の観点。さて、どっち?

その時の著者自身の気持ちを文中から拾ってみよう。

(文中から)そしてアイデアは、ある日唐突に誰かの元にやってくる。普通は、アイデアがやってきても他のことをしていて気がつかない。

もしくは、気がついても「そんなの自分の手には負えない」とお断りしてしまう。

しかし、アイデアと戯れることを決意したとき、創造は始まる。 まるで禁じられた恋のように、熱烈に。(文中より)

この文面から2つの観点が明確に表現されていた。①に対してはまだ早い~今回は見送ろうと逃す自分。②に対しては、アイデアを受け入れることを恐れずに決意すると、創造が始まる前向きな自分だと。

これではっきりわかったことは、どんな小さな発見やアイデアであっても、すぐに着手すべきだということなのだ。②が本心だ。

やって失敗するより、やらなかった後悔であれば、やって失敗のほうが100%前向きな決断なのだ。

しかも、アイデアという生命体は、誰かの手によって作品に生んでほしい!と願っているのだから、それを叶えてあげないといけない。

文中より著者の体験のまとめを書き出す。

まとめ

ふいにアイデアが自分のところに現れたら、これからよろしく!と握手をし、それが作品となる日まで決して喧嘩をせず、見捨てずに、自分の持てる力を最大限に発揮して互いに協力すべきだ

努力を怠って放っておくと、アイデアは待ちくたびれて、どこかに去ってしまうこともあるから要注意。

● クリエイティブという魔法~書評

品川 mango tree

すべての人の奥底に創造の種という贈り物は眠っている。それを目覚めさせて、大きく育てるためのキャンバスを持ち、描き出す勇気を持つ人だけが、このBIG MAGICという魔法の虜になれる。

それは、たとえば作家などのクリエイター職ばかりじゃなく、庭師や料理人など、自分自身の人生を充実させるものすべてを指すのだ。自分の人生をより、クリエイティブなものとして考えることができるかどうかで、BIG MAGIC を掴めるかどうかが決まってしまう。

手前みそだが、わたしはブログを運営してる。最近、ブログ執筆がとてもクリエイティブな作業だと感じている。それを持てたことが幸せだと実感できたのだ。小さなBIG MAGIC を経験し掴み切れたからこそ、夢中という幸せが手に入るのだとわかった。

また、どんなひとにでも発揮できる創造性だと読み取った。だから特別な能力とも、すごい学歴ともまったく違う。

それは、自分のできる事を全力でやる事と、やり切った後に見える景色をきちんと見ておかないといけないのだと。

BIG MAGICは、きちんと見ている人の元に降臨するのだ。

著者の願いとは

浜松町からの東京タワーと満月

本書のメッセージは、あくまで、著者自身が作家としての教訓を交えながら自分の内面と向かい合って対話している、と言えばわかりやすい。

思い込みが多く、不安定な著者が作家として生きると決めた決心の場面は靜かながらもとても情熱的で印象深かった。

自分の人生に忠実であり続けることができるのか? 移ろいやすいクリエイティビティをつなぎとめるための考え方とは?悩みや葛藤さえも美しかった。

創造的に生きるということは、名声を得るとか、才能を使ってお金持ちになるとか、そういうことではないのだと、著者は繰り返えす。

むしろ自分の中の創造性を、社会で換金しようという目的を第一にしてしまうと、創造性は痩せおとろえてしまうとも言っている。

わたしの話だが、ブログを書くことが楽しくて毎回、何を書こうかと考えるとワクワクが止まらない。

書きあげて推敲、撮影しておいた写真を入れてのアップでウキウキは最高潮に(笑)

それでいいのだ、それがいいのだ、それを続けなさい、と著者が私の背中をポンポンと軽く叩いてくれるのだ。


さらに、 見えないけれど私の周りにアイデア、好奇心の種が満ち溢れていることも教えてくれる。

完璧なアーティストではない、私たちだからこそ共感できる、個人的かつ創造的生き方の告白。それが本書なのだ。

【もくじ】

Chapter 1 「恐れ」を乗り越え、充実した人生を送るには

Chapter 2   インスピレーションとともに生きる

Chapter 3   誰もが「やりたいことをやる自由」を持っている

Chapter 4  決してあきらめない

Chapter 5  好奇心を信じ続ける

Chapter6  ビッグマジックが起こした奇跡

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★2024年6月5日更新 ストーリー思考で奇跡が起きる 1%の成功者だけが知っている人生の脚本の作り方【選書・自己啓発】

脳の仕組みを理解することで誰にでも奇跡は起こせる。行動をしていないから結果が出ない この考え方は半分が正解で半分が間違いなのだ。

では、結果を出すのにはどうしたらいいのでしょう・・・。この書籍の最重要な箇所ではこう書かれています。

今、必要なことだけに絞って学び、必要なことを得るのに重要な人を探すことです。

それには道筋を示す人生のストーリーが必要です。 さあ、結果を出す、奇跡を起こすために「人生の脚本」を書いてみましょう。人生を一変させる奇跡のロジックをモノにしてみましょう。

ストーリー思考で奇跡が起きる 1%の成功者だけが知っている人生の脚本の作り方」小山竜央・著(大和出版)2015年8月初版

神奈川県開成町 瀬戸屋敷にて、2016年6月1日 撮影

【もくじ】

序章 目標を捨てると人生が変わる

第1章 1%の人が大事にしている習慣~ステップ1「テーマ」を決める

第2章 たったひとつの行動が奇跡を起こす~ステップ2 「イベント」を起こす

第3章 あなたが変化する瞬間にフォーカスする~ステップ3「ストーリーボード」を書く

第4章 自分を育てる時間を作る~ステップ4「種」をまく

第5章 人生を性格にとらえて夢実現の精度を高める~ステップ5「見直し」をする

第6章 夢の実現を最速で引き寄せる~ステップ6「協力者」をつくる

第7章 夢を叶える4つのツール

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バレットジャーナル 人生を変えるノート術 箇条書きで望みを叶える方法【自己啓発・ノート術】

緊急事態宣言の全面解除によって、新しい生活がスタートしました。今、アナログのノートで人生の棚卸しをガンガンやってみよう!用意するものはノート一冊とペン一本。書評第一回めは、この本。

●「バレットジャーナル~人生を変えるノート術~」

※本書のポイントは2つだけ・・・やること、やりたいことを全部出し切る・ノートに箇条書きで書く、 この2つです。

【もくじ】

  1. 著者紹介・バレットジャーナルが考案された背景
  2. 世界最強の自分整理術は箇条書きすること
  3. スケジュールはPCやスマホで管理?原点に帰ってアナログが便利なワケ
  4. バレットジャーナル実践法
  5. まとめ・人生の記録をつける喜びを味わおう

1.著者紹介 バレットジャーナルが考案された背景

はじめに、本書の情報と著者の紹介をしましょう。

• 著者 ライダー・キャロル氏(アメリカ出身)

【生い立ち】小学校入学当時、突然ADD(注意欠損障害)という病気を引き起こし、困った両親は有能な家庭教師を見つけてくれたのですが、まったく、勉強が手に着かない状態だったそうです。

アメリカの片田舎で育ったキャロル氏。ADDは治るどころか、どんどん症状は進んでしまい、学校でも家庭内でも孤立して行きます。

どうしたら、気持ちを落ち着けて集中し、やるべきことを片付けていけるのか?高校生となったキャロル氏は、毎晩深夜まで考え続けていました。

【目覚め】そんな暗中模索のなか、ある日、突然思いついたのです。普通のノートに、今自分が置かれている状況や病状、抱えている問題、欲しいものや将来の仕事などすべてのことがらを箇条書きに書き出して行ったのです、それはもう、無我夢中でした。

しかも、徹底的に書き出すことに集中しました。生まれて初めての集中力が爆発した瞬間でした。バレットジャーナルは、キャロル少年が考えた、何の変哲もない普通のノートを使ったアナログ方法のタスク管理システムです。

【夢の仕事につく】それから自分を取り戻していったキャロル氏。ADDの病状は一進一退でしたが、唯一集中できることがノートの箇条書きでした。猛然と大人になったらやりたい仕事への夢をノートに書きまくっていたら、最もなりたいWEBデザイナーになってNYへ行くことになります。

職場で同僚から、いつも大事に持ち歩いているノートのことを聞かれたキャロル氏は、懇切丁寧に自分の歴史とこのノートがもたらす効用を語ったのです。

【バレットジャーナル誕生】同僚は彼のエピソードを聞き、大変に驚き、2つの提案をしてくれたのです。1、職場での箇条書きの共有、2、このノートの使い方をブログにして発信するとのことです。

キャロル氏は2つの提案を忠実に実行に移します。バレットジャーナルというブログサイトを作り、ノートの書き方や箇条書きをすることで願望が叶うといったメッセージを発信したところ、いきなり100万PVを叩き出し大人気のサイトになったのです。そして、今回、紹介する書籍の発刊にまでたどりつきました。

このバレットジャーナルのバレットとは、弾丸を意味します。箇条書きの頭につけるドットのことです。

それでは、実にシンプルな箇条書きというタスク管理法を説明して行きます。

2.世界最強の自分整理術は箇条書きすること

キャロル氏の考案したバレットジャーナルの最大のポイントは、タスクを箇条書きにすることです。いつでも、主体的に物事に取り組めるように、ズバッっと、簡単に箇条書きしておくことで、誰にも振り回されず、自分の身の回りのことに集中することができるのです。

このタスク管理法の優れたところは、終わったタスクのドットを潰していくことで、達成感が湧くことと、箇条書きすることで、ものごとに着手するスピードが各段に上がることです。

わたしも早速、メモパッドに翌日のさまざまなことがらを書き出してみました。これは、いい!達成感もハンパないし、どんなに忙しくても、箇条書きの持つスピードでやり遂げられるんです!これは驚き~~。

やるべき事とやりたい事を混在させるのもミソです。やるべき事に集中して、やりたい事まで手が回らない!なんていっている人には、この全部書き出すバレットジャーナルは、本当におススメです。

バレットジャーナルは、仕事や勉強のスケジュール管理を勧めているだけではなく、すべてのことがらを書き出すことによって人生の道筋を作っているのです。だから、夢や願望が叶うのです。

3.スケジュールはPCやスマホで管理?

  原点に帰ってアナログが便利なワケ

今さらながら、手書きの威力は凄いと感じています。ネット回線が止まっても、必要なメモが簡単に取り出せます。さまざまな覚書きはだいたいノートに書いて保存していますね。

さて、何の変哲もない一冊のノートと一本のペンだけですぐに、はじめられるバレットジャーナル。はじめ方を箇条書きしてみます。

◎ 毎日の行動スケジュールをすべて箇条書きで書き出す

◎ 一日の終わりに見直す時間を取ります。終わったタスクやスケジュールの頭のドットに✖をして消していきます。

◎ やり残したタスクやスケジュールは別の予定日に回します。

やり残したタスクやスケジュールの繰り越しですが、あらかじめ予定日を決めてしまいます。何度もやり残しのタスクやスケジュールになるようなら、それはやりたくないことかできないことでしょう。

ここで、改めてそのやり残したちと向き合います。今後続けるか?もう止めるか?この判断がものごとの決着をつける良い習慣となって行くのです。人生にも大いにプラスとなる方法です。

いづれにしても箇条書きは、端的にスッキリと書きましょう。以下に箇条書きのお手本を示しておきます。参考にしてください!

〇月✖日

● 椅子のペンキ塗り(タスク)

● 書類記入(タスク)

● ホットプレートを買う(タスク)

● 手作りお菓子を作る

※ 土曜参観 重要イベント・持ち物(上履き)

※ 星座ギャグ(TV録画・忘れずに!)

終わったら、•に✖するだけ。ね!簡単でしょ

4.バレットジャーナル実践法

バレットジャーナルの使い方を説明して行きます。

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インデックス(もくじ)を記入します。

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● デイリーログは、今日やりたいことややるべきことを書きます。

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● マンスリーログは、その月にやりたいことがらや前月のやり残しを記入します。

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● フューチャーログは、向こう一年間のイベントや目標、長期に渡るプロジェクトの進捗を図るカレンダーです。

この4つのカテゴリーを駆使して、自分だけの宝物のノートを作るのです。わたしたちの日常には、やらなければならないことと、やりたいことが常に混在しているはずです。

しかし、時間は有限で大半がやらなければならないことに始終してしまうものなのです。やりたいことに大事な時間を使えず、モヤモヤ・・・

そんな人にこそ、バレットジャーナルのノート術を使って欲しいのです。思考の整理ができて、モヤモヤから一気に飛び出せるかもしれません。

5.まとめ・人生の記録をつける喜びを味わおう

本書は、スケジュールの保存と記録という枠だけでなく、人間関係、仕事やお金にまつわる話、夢や希望のような人生劇までも、著者の生き様から読み取れる深い内容の本です。

著者の持つ地獄の苦しみから産まれた、人生をもぐるっと変えてしまうノート術。自分の生き様をログにして残しながら、タスクも管理してしまう!という発想に脱帽でした。

いかがでしたか?バレットジャーナルで人生を変えてみましょう!

『バレットジャーナル 人生を変えるノート術』ライダー・キャロル(著)ダイヤモンド社