ワーク・シフト【選書・働き方】

2025年、私たちはどんなふうに働いているだろうか?

「漠然と迎える未来」には孤独で貧困な人生が待ちうけ、

「主体的に築く未来」には自由で創造的な人生がある(奥付から)

クラウドソーシング「ランサーズ」

激動の未来を思い描きながら執筆された本書。実に3回目の読了を終えたので、あらためて、レビューを書いてみようと思う。

● すべての働く人へ未来からの警鐘を示す

初めて手に取った年は2016年2月。3月に書籍執筆の仕事を頂いて、働き方のベストセラーである本書を急いで手に入れて読み始めた。その年5月に、政府の女性活躍推進法の施行により、女性の働く現場の体制や環境が大きく転換を図る矢先の出版。

これまでの仕事観を一掃させる辛口かつ綿密な取材データの豊富な本書から、我が仕事の未来までも予想できるほどのインパクトがあった思い出の書だ。

● まずは我が家の中から改革を!仕事の内容を細かに伝える

また、著者がこの本を執筆した動機は印象的なものだった。ある日の朝食のテーブルで2人の息子たちと交わした会話からだった。長男は将来やりたい仕事にジャーナリストを、次男は医師を選んでいたのだそう。この時、働き方の研究を始めたばかりだった著者がとっさに思ったことは、「あくまでも好きな仕事を選ぶ」という一点を教えなければ!と考え、話をし始めたのだ。

例えば、ジャーナリストは取材や原稿の執筆など特有の技術が必要不可欠な割に、お給料が少ない業種だという話。また、医師に関しては、医療機器の爆発的な開発によってバーチャルでの診療や手術が可能な将来に成り得ることなどを話し、今の考えや勉強だけでは到底立ち向かえないものだと、ピシャっと話をつけてしまう。

しかし、彼女は息子たちに、継続的に最先端の技術や社会動向を勉強し続けることを徹底することで、「好きな仕事」を続けて行けるのだと畳みかけるのだ。確かに未来が予測通りに行く保証がないことを考えれば、やりたいことや好きなことを仕事にし、すべての情熱を傾けることが賢明だと思える。

本来、仕事というものは、「お金を稼いで食べてゆくだけ」では満たされない深いメンタルの部分があるものなのだと解く。メンタルが満たされる条件はただ1つ。やりがいなのだ。

産業革命の歴史からひも解かれる、今後の行方を複数の取材先でのエピソードを交えて書かれるケース・スタディが満載の一書。読み応えは抜群だ。

● 各シフトの具体性

さて、本書のテーマである仕事のシフト=転換をどうやって叶えてゆくのか?3つの指標が提案されているので紹介してみよう。

第一のシフト・・・ゼネラリストから連続スペシャリストへの転換

第二のシフト・・・孤独な競争から協力して起こすイノベーションへ

第三のシフト・・・大量消費から情熱を傾けられる経験をする

なぜ、この3つの指標が重要なのか?それは、著者曰く、今後、時代を揺り動かす5つの要因があると解く。

1、テクノロジーの進化

2、グローバル化の進展

3、人口構成の変化と長寿化

4、社会の変化

5、エネルギー環境問題の深刻化

この5つの要因を考えるに、自らの固定観念を解体して、より柔軟に仕事そのものや自身を取り巻く環境整備に努めるべきだと書かれている。

今回、3回目の読了を果たしたのだが、驚くことが書いてあった。すでに1990年、バングラデシュで貧困世帯を救う学者の家の子どもたちは、高速回線を使ってイギリス本国からのオンライン授業を1日4時間受けさせていたという現実。

今年、新型コロナウィルス感染がなければ、日本のわたし達はまだまだ、オンライン授業やオンライン会議、商談や診療などには手が届かず、旧式の仕事や学習を続けていたのであろうと推測される。

また、ミニ起業家という概念が韓国や台湾の女子大生から湧き起こった年、取材現場の多くはSNS上にあり、対人するのは画面だけだという現実。アジアの女子大生は卒業後も既存の会社に就職するのではなく、起業家として、好きなことを発信する仕事を始めるのだった。キャリアを積むこと自体に夢や希望は見いだせないといいながら。

今では、まったくあり得る普通ですらある光景だ。

先に示した3つの指標だが、あえて解説は控えよう。なるべくは本書で読み込んで頂きたい箇所だからである。

● 最後に

なぜ、未来を予測する必要があるのか?それは、自分自身や大切な人のなんらかの決断や判断が必要な時、なるべくは正しい理論的な決断や判断をつけるためには、目の前のことだけではなく、これから先のことを常に着目し、案じていける習慣を習得する必要があるのだといわれた。

そして、正しい理論的な決断やスピードを持った判断が人を育て、人を救うのだと教えてくれた。正しい理論的な決断や判断は、人のためになるのだと、3回読み込んでやっと到達した見解だ。

ワーク・シフト~孤独と貧困から自由になる働き方の未来図2025

著者 リンダ・グラットン

出版元 プレジデント社

2012年5月初版

【もくじ】

プロローグ~働き方の未来は今日始まる

序章 働き方の未来を予測する

第1部 なにが働き方の未来を変えるのか? 

第2部 「漠然と迎える未来」の暗い現実 

第3部 「主体的に築く未来」の明るい日々 

第4部 働き方をシフトする

エピローグ 未来のために知っておくべきこと

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★2024年6月5日更新 ストーリー思考で奇跡が起きる 1%の成功者だけが知っている人生の脚本の作り方【選書・自己啓発】

脳の仕組みを理解することで誰にでも奇跡は起こせる。行動をしていないから結果が出ない この考え方は半分が正解で半分が間違いなのだ。

では、結果を出すのにはどうしたらいいのでしょう・・・。この書籍の最重要な箇所ではこう書かれています。

今、必要なことだけに絞って学び、必要なことを得るのに重要な人を探すことです。

それには道筋を示す人生のストーリーが必要です。 さあ、結果を出す、奇跡を起こすために「人生の脚本」を書いてみましょう。人生を一変させる奇跡のロジックをモノにしてみましょう。

ストーリー思考で奇跡が起きる 1%の成功者だけが知っている人生の脚本の作り方」小山竜央・著(大和出版)2015年8月初版

神奈川県開成町 瀬戸屋敷にて、2016年6月1日 撮影

【もくじ】

序章 目標を捨てると人生が変わる

第1章 1%の人が大事にしている習慣~ステップ1「テーマ」を決める

第2章 たったひとつの行動が奇跡を起こす~ステップ2 「イベント」を起こす

第3章 あなたが変化する瞬間にフォーカスする~ステップ3「ストーリーボード」を書く

第4章 自分を育てる時間を作る~ステップ4「種」をまく

第5章 人生を性格にとらえて夢実現の精度を高める~ステップ5「見直し」をする

第6章 夢の実現を最速で引き寄せる~ステップ6「協力者」をつくる

第7章 夢を叶える4つのツール

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★2024年6月3日更新 72時間をあなたの手帳で管理すれば、仕事は劇的にうまくいく 【書評・ワークスタイル手帳術】

1日は何時間?

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24時間でしょ!

しかし、時間の幅を広げられれば、いつも雑事に追われて時間がない!という時間地獄から抜け出せるかもしれない・・・そんな夢みたいな理論が網羅された本を見つけたんです。

1日は24時間という枠組みを取り払って、3日間で72時間をひとつの時間の塊と捉え、手帳で管理するといった新しい時間管理術なのです。

以前、歌手の松田聖子さんが、TVの取材でおっしゃっていた話がとても良かったのでここで紹介します。

「朝、起きたらお天気が良くて、どっかに行きたいと思ったら、5分で出かけちゃう。それは、家の雑事に振り回されず、まず、私が行きたい場所へ行くための作戦だから。着替えたらすぐ出ちゃうわね!」と

要するに、聖子さんには「やりたいことはまず先にする」という徹底したマインドがある!ということと、やらねばならないことやいつでもできるルーティン(家事など)は後回しでいいのだ!というマインドの両方をバランスよく持っていることを知りました。ね!素敵でしょ。

まさに、時間オンチと時間マスターの違いはここにあるのです。「もっと時間があればやりたいことができるのに・・・」こう考える人はまさしく「時間オンチ」です。著者の久瑠あさ美さんは、「時間オンチ」は「時間トリック」にはまっている、と本書で言われています。

どんなにやる気があっても、発想がピカイチでも、「時間オンチ」だと時間管理でつまづき、タイミングに乗れず、チャンスを逃してしまいます。

そして、「時間オンチ」の人はみな、真面目で「やるべきことをやらないと、やりやいことに着手してはいけないんだ!」こう考えているのです。

さあ、この本で「時間のトリック」から目を覚まして自分の時間を取り戻しましょう!

それでは、72時間手帳管理術の極意をレビューしていきます。

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● まず、一週間スケジュールであなたの時間を取り戻そう!

スケジュール中心の普通のものでOK。手帳では、おもに週間スケジュールと月間スケジュールを使います。ペンは3色で、仕事の予定は「黒」プライベートの予定は「赤」未来の予定は「青」で記入します。

ここでのポイントは72時間を何曜日に決めるか?です。

実際にわたしのやってる72時間活用法を紹介します。

【わたしの72時間攻略法】

わたしの72時間=3日間のやり方はこうです。

私は、週の初めの「月・火・水」をひとくくりの72時間で捉えて仕事やプライベートを納めています。

毎月4回の72時間ワークデーとして取り込んでいますが、なぜ、週の後半にも取り入れないのか?

それは、週1回で充分、仕事のフォローとはみ出た予定のリカバリーが可能な状態だからです。

まず、週1回取り入れて、そこで、重要な仕事の着手をするように仕向けています。そうすると、重要な仕事は週の初めに取り組んでいますので、気持ちの上でも余裕が生まれ、後半の平日で執筆など頭を使う仕事に没頭できます。

しかも、週末には仕事をシャットダウンして、趣味のカメラ撮影や大好きな自然の中でのトレッキングの時間もたっぷり取れるようになりました。

72時間を有効に使うといっても、週間感覚を非常に強く持つわたし達は、やはり週初めの取り組みで重要な仕事をまず、しっかりと攻略するという観点で利用するのが望ましいです。

そして、できなかったことがらを「繰り越す」記入欄をノートに作りましょう。見やすく忘れにくい右ページ上の部分など、工夫しておきます。繰越す→記入する→達成する→消す という一連の動作が、あなたの未来を変えるんです。

1日=24時間という狭い時間間隔を72時間に広げることで、どんなことも達成できてしまう幸運に恵まれるはずです。

著者の久瑠あさ美さんは、メンタルトレーナーとして活躍されている方です。人の心のスペシャリストなのです。本書の中扉にこのような一文がありました。

~人は「時間がある」と感じると、「できる」と思えます。

 そして「できる」と思うことで、達成率は劇的に高まる。

 24時間=「1日でやる」と、とらえるのと、72時間=「3日でやる」と、とらえるのとでは、

 どちらが「できる」と思えるのかは明らかです~

● 次に月間スケジュールで未来を創る!


72時間でできること=24時間でできることの3倍・・・という発想ではありません。3日間を均等に割り振っていくなら、なにも72時間という単語をキーワードに当てはめる必要がないからです。

72時間もあれば、大型の仕事やリフォームや海外旅行など、躊躇しがちなことがらにもワイドな気持ちで取り組めるようにメンタルが変化できるのです。


文中に、ケーススタディと称して5人の女性の時間管理に対する悩み相談が載ってます。目次を羅列しましょう。


Case1 Q「やりたくない」から抜けられず繰り越し続けてしまう。

Case2 Q「やりたいこと」を書いても実行できない。

Case3 Q  周囲に迷惑をかけるかと思うと「やりたいこと」に時間をさけない。

Case4    Q「やりたいこと」より「やらねばならないこと」をどうしても優先してしまう。

Case5 Q  自分の予定を入れる前に、他人の予定でいっぱいになる。


と、こんな女性たちのお悩みに、メンタルトレーナーである著者の久瑠あさ美さんが丁寧にお答えしています。どんな風に回答されているかは、ぜひ、本書でご覧ください!

● 時間がない!という思い込みをぐるっと変える方法


あれができない!これもできない!と、すべて時間のせいにしがちな人は、今すぐ思考の転換を図りましょう。


72時間は1冊のノートと1本のペン、わたしの72時間はまったくの0円で手に入ります。コスパ最強(笑)
こうした考え方を利用して、今まで以上にダイナミックに動いて行きませんか?

本書では紙の手帳を使って72時間で予定を管理する、という方法をお伝えしています。

前章では「週間スケジュール」を使って、より具体的にスケジューリングする効能を書き連ねてきました。使うペンの色は、仕事「黒」プライベート「赤」未来「青」でしたね。

ここでは、「月間スケジュール」の書き方や使い方をお伝えしていきます。

まず、月間スケジュールに書き込む項目は、「すでに決まっている予定」これは、仕事では会議や出張、アポイントメントなどです。そして、プライベートはデート、結婚式、旅行など恋人、友人や家族との交流、アクション予定ですね。

ここで一番重要なのが、「叶えたいことがら・夢」の欄を用意することです。週間スケジュールでは「繰り越し」の欄を用意するという指示でしたね。ここでは、ワクワクする夢や仕事で叶えたいキャリアなどを具体的に時間軸で着地点を決めてしまいます。

叶わなかったらどうしよう・・・とか、

無理ムリできるはずない・・・とか、

こういったマイナス思考を存分に取り除いて、自分だけの手帳にどんどん青ペンを入れて見ましょう。

そして、もしも決めた月に叶わなかったら、叶わなかった項目はチェックをして、そのつど、どうして叶わなかったのか?を自問自答しましょう。

目標を続行するか?

辞めるか?

こういった重要なことがらに手帳を通してしっかりと向き合うことで、自己肯定感が高まると著者も言われています。

なんでもない手帳で、自分の時間をコントロールし、本当に叶えたいこと、なりたい自分、将来の夢をどんどん、前向きに作り出せる方法なのです。

「72時間手帳術は、あなたの仕事・人生そして、未来を変えるためのエネルギーを引き出す源です。予定を書き込んだだけで満足してしまっては、もったいないのです。予定を書き込んだ後、その予定を何度も見返すことで、あなたに紐づいた72時間の感覚はどんどん強化されていきます。書き込んだ予定との付き合い方が上手くなると、自在に自分時間を生み出せるようになります」(文中引用)

著者の久瑠あさ美さんが、最後にいわれていた重要な部分を抜粋しました。

時間だけがすべての「人」に平等に「与えられて」いるものです。ただ、手に取って質感を感じることはできませんし、もちろん目にも見えません。

だからこそ、自分の時間の質を上げて、思い通りの人生を歩んで行きたいものです。

毎朝、毎晩の黄金タイムで、この「72時間手帳」から望む未来を創りだしましょう!

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【書籍名】72時間をあなたの手帳で管理すれば、仕事は劇的にうまくいく
【著者名】久瑠あさ美
【出版社】日経BP社
【第1版第1刷】2016/01/2
【こんな方に】やりたいことがやれない、時間貧乏
【キーワード】72時間  手帳 時間オンチ 時間のトリック
【頁 数】158ページ


【目 次】

 はじめに 自分の時間を取り戻す

 序章 「時間オンチ」は「時間のトリック」にはまっている

 第一章  1日24時間のフレームを外す

 第二章  72時間手帳術の書き方1;週間スケジュールであなたの時間を取り戻す

 第三章  72時間手帳術の書き方2;月間スケジュールであなたの未来を創りだす

 第四章  72時間手帳術で書き込んだ予定とのつきあい方;8つの極意

 第五章  自分の時間が見えれば、他人の時間も見えてくる

【著者・近々の作品紹介】

沈黙の春【選書・文化/環境問題】 

新型コロナウイルス感染に怯える2020年。今、自然からの警鐘をこの本で再確認している。

書籍原本

「自然は、沈黙した。いまはもの音一つしない。野原、森、沼地――みな黙りこくっている」「でも、敵におそわれたわけでもない。すべては、人間がみずからまねいた禍いだったのだ」文中より

2月~3月と、ひたひたと忍び寄るウイルスの恐怖を感じながら、日々外へと仕事に出ていた。仕事先のショッピングモールでは、マスクやトイレットペーパーの買いだめが怒涛のように起こり、群集心理に引きずられて、仕事の合間に行列に並んだ。

運よく100円均の30枚入りマスクを手に入れた時は、安堵する気持ちが沸き上がった。たかがマスクで?しかし、マスクがなければ営業の仕事には出られない。まず、1か月安心して働けるよう準備ができた。その後、会社から2度に渡る50枚入りのマスク配給には涙が出た。

3月24日からは、いよいよの自宅待機。4月7日の緊急事態宣言を受けて仕事のストップが決まった。長期休暇にもあたるこの不思議な期間を、今まで懸案だったブログを統合するサイトを構築し始めた。

そして、普段なかなか読めなかった名書もひも解き始めた。いつも仕事に出ている時間をそれにあてて、無駄に過ごさないように、徹底した自己管理を始めた。

沈黙の春(Silent Spring)は1962年に出版された。DDTを始めとする農薬などの化学物質の危険性を、鳥達が鳴かなくなった春という出来事を通し訴えた作品。 発売されて半年で50万部を超えた世界的な大ベストセラー。

SDGs、ESGなどの国連の取り組みや、気候変動や環境保護を訴えるグレタさん等、今では環境保護、気候変動への対処といったテーマが盛んに耳目を引いていることは間違いない。


著者レイチェル・カーソンは、この本で主にアメリカでの化学農薬の大規模な散布が、自然に破壊的影響を与えている実例数多く紹介し、警鐘を鳴らしている。


商務省、内務省での勤務で彼女自身が環境問題に関与したことから、実例は具体的な数値や、人間以外の動物、野鳥、昆虫、魚類と多岐に亘る生物への影響の具体例に裏打ちされて、大変説得力がある一書だ。


公害は高度成長路線に乗った世の中の、人的無差別テロと言い換えられるだろう。生物・植物と環境を切り離して論じてはならない。それを彼女は58年前に発信した先見性には敬意を払いたい。


改めて出所の分からないものの見極めと、成分の分からないものを口に入れないなど、情報リテラシーと判断基準の質的向上が必要なことと切実に感じた。新型コロナウイルスに対する対処への教訓ともなろう。

「沈黙の春」を久しぶりにひも解いて、アッ!と思い立ったこと。それはSNSとの付き合い方だ。SNSバーチャルの向こうには人がいる。考え方も生き方も違う無数の人たちが。

これまでわたしは、自分とは正反対の発言やヘイト、また遠巻きに人を揶揄するクセのある人はなるたけ遠ざけてきたし、おかしいと感じた投稿には、すかさずブロックをしていた。

今回、このブロックをすべて解除をした。それからいくつかのSNSで様々な整理をしてすっきりと総合ブログサイトを始められるように準備を進めたのだ。

今、まさにやらなければいけないことは、できるかぎり「純粋に」「素直に」なることだろう。そうでなければ、他人の意見や要請を受け入れられず、余計な知識や認識で目を曇らせて大事なことを見逃してしまうと感じたからだ。

時間がない!焦る気持ちをなだめながら、毎日、自分の人生の棚卸しをやり続けていた。あっという間の1か月だった。

緊急事態宣言の延長でしばらくはこの生活が続く。感染者数が圧倒的に多い東京がいつ宣言解除になるのか・・・まだまだ先は見えないが、ただ、少しずつ感染者数が減ってきてはいる。

だからこそ、希望を持ってこの豊富な時間を、今しかできないことに賢く費やそう。

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【レイチェル・カーソン関連書籍】

センス・オブ・ワンダー

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書くことで今すぐ仕事を得る!仕事をエンジョイできる文章術 【新刊案内】

5月15日、自身2作目となる電子書籍を発売しました。
https://mangabito.biz/?p=12219

今回の出版依頼を受けたのが2019年12月26日。はじめから文章術に関するテーマを頂きました。あらかじめ執筆テーマを提示されたことから、資料を集めたり文献を読む際も一切、迷う事がありませんでした。

年が明けて、資料や文献を集め始めた頃、新型コロナウイルス感染のパンデミックが起こり、感染予防から数多くの業種が瞬く間に廃業や閉店に追い込まれ、もちろん失業や内定取り消しを余儀なくされた人も大多数出ています。

少しでも、希望が持て役に立つ、仕事に結びつける書籍を書こう!と肚を決めて3週間で入稿を果たしました。敬体で読みやすく、きちんとした文章を書き切ることに専念しました。

タイトルの文章術とは、仕事を請け負うマインドを持つための内容に始終しております。言うなれば、上手く書くことより、伝えたいことが伝わる文章術のイロハです。

(株)Mangabito様のミッションに、役に立つから行動に移れる本という説明があります。その意味でも 読まれた方々がぜひ、何等かの形で内容を生かして頂けたら本望です。

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古暮 由実・コグレ ヨシミ 

★2024年5月13日更新 いますぐ書け、の文章法【書評・ワークスタイル文章術】

各界の著名な方々がこぞっておすすめする新書。やっと手に入れたので、さっそくレビューする。物書きならいつも傍においておきたい、執筆マインドを激上げする一書。読まないでは済まない。

クラウドソーシング「ランサーズ」
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「いますぐ書け、の文章法」堀井憲一郎(ちくま新書)


はじめに
著者、驚きの発言からはじまるキレのいい一冊です。それは、「文章を書くことはサービス業である」と。物書きが醸し出す高尚さと一線を画す挑戦的な文言。また「相手の立場に立って文章を書く・誰に向かって書いているのかを明確に」と、続けます。

ライターや文筆家に、知ってほしい執筆マインド満載の一書。今回はすべての章でのポイントを簡潔にお伝えして行きます。

  • 1章 プロとアマの決定的な差
  • 2章 文章は人を変えるために書け
  • 3章 客観的に書かれた文章は使えない
  • 4章 直感のみが文章をおもしろくする
  • 5章 文章は言い切らないといけない
  • 6章 文章で自己表現はできない
  • 7章 事前に考えたことしか書かれていない文章は失敗である
  • 8章 文章を書くのは頭ではなく肉体の作業だ
  • 9章 踊りながら書け

では、各章のポイントを説明して行きましょう。

1章 プロとアマの決定的な差 

                  
※ ポイント ● 読む人の立場で書け


著者のオリジナルティが初めから爆発する章です。文章書きはサービス業であるから、何処まで行っても、自分の書いた文章で、読み手を喜ばせることができるか?という観点だけあれば、いい書き手になれるのだと言い切っています。


しいて言えば、テクニック面では、漢字を少なく、すぐ改行をしよう!と言われています。美しい日本語とかは一切、気にしないように。

文章を書き続ける秘訣があるとすれば、読書を膨大にすることだと。嫌というほど活字に触れる毎日が当たり前の世界なのです。

2章  文章は人を変えるために書け

※ ポイント 人の意識は一瞬で変わる

文章書きはサービス業であるから、読者の視点を常日頃から、考え続けていなくてはなりません。その上で書き手は、自分の意見などは書いてはならないと。読む人を変えられるのであれば、独自の考えを捨てる覚悟が必要なのです。


とにかく、書き手の精進には、読書の深読みが必要です。それも、自分が読み手となって、書き手の息づかいまで感じる感覚を持てれば、書き手の文章で追体験ができます。こ唸れるように想像力や妄想力を鍛えることが重要です。

3章 客観的に書かれた文章は使えない


※ ポイント ● 冷静と情熱のあいだ

あなたが、書き手だった場合、テーマが自由だとしたらどうでしょう。ほとんどの人は、いったい何を書いていのかわからなくなるそうです。そこで、テーマ出しにつまづいてしまうと、たいがいは、公的な話題や問題に手を出してしまうとも言われています。著者は、そういった公的な文章は、まず、面白くはなく誰も読まない読者不在の文章だとバッサリ。

そして、エッセイなども、公的なことがらを避けて、手の平に乗るような小さな話を、持てる言葉で全力で書けばいいのです。人は他人の意見など聞きたくない。聞きたいのは他人のお話だと言われました。


そして、文章は執筆中にたいそう熱量を帯びるものなで、一晩は寝かせるのが妥当でしょう。最後まで、読み手ファーストでありたいものです。

4章 直感のみが文章をおもしろくする


※ ポイント ● 何だかヘンだなと、思ったらストックしよう。それは間違いなくネタだから


取材原稿を起こすプロセスは、テーマ決め→内容の調査(仮設)→現場取材→原稿起こし と、このような流れになっています。ここでも凡人は、現地へ行っておもしろいものを見つければいいと考えます。

しかし、このような考え方だと、絶対に想定内の出来ごとにしか巡り合えません。事前に仮設を立てて、仮設を元に調査をし、そこから現場取材をすると必ずといっていいほど、何かヘンに出会える確立が高いのだそうです。

著者の言葉  結果を予想せず調査取材したら死ぬ 覚えておこう

5章 文章は言い切らないといけない


※ ポイント ● 文章は強く書く

今や、インターネット全盛。ネットに投稿される文章の数々には、みんなどこか炎上を気遣うやんわりとした言葉選びがまん延しています。

こんなことを書いてもいいだろうか・不安になるから曖昧な表現になってしまうのですが、著者はあえて言うなら、強い言葉で書くことを勧めているのです。

なぜなら、曖昧な表現ほど、読者の期待を裏切る行為だから。誰の目からみても大丈夫な文章は、結局面白みに欠けて、誰も読まないということになってしまいます。

せっかく、一生懸命に書いた記事が、誰の目にも止まらないのは悲しいものです。勇気を出してきっぱりと書いて行きましょう。


文章を書くという行為は、覚悟と煩悶のくり返しです。

6章 文章で自己表現はできない

※ ポイント ● 文章の精度を上げるなら、使う言葉を選ぶしかない

文章の質の上げ方は決まっていて、沢山速く書けることは当い然として、バッサリと文章を削ることで、すっきりとした良い文章に生まれ変わるのです。

しかも、使う言葉は、どこかの引用なぢではなく、書き手自身の手持ちの言葉でなくてはいけません。文章の質を上げるには、相応の文章を足すのではなく減らすのです。しかも、自分の言葉で書き切りましょう。


ここで、プロとアマの決定的な違いをチェックします。アマチュアは何かしら賢く見えそうな言葉やフレーズを引用してしまうものです。一方のプロは、だいたいが手持ちの言葉で勝負するのです。気の利いた一言も、経験値と膨大な読書量から自然と、紬だされるのです。


つまり、アマチュアは自分の体裁を気にし、プロは読者への伝達力を気にするワケです。日頃使い馴れた文章だけでプロは勝負するのです。今、持っている物だけで戦うかっこよさですね!


また、こうも言われています。辞書はインプットの時に使うもの。アウトプットでは、自前の言葉で書こう!

7章 事前に考えたことしか書かれていない文章は失敗である


※ ポイント ●  書き始めて、新しいアイデアが湧いたらそれも取り込もう

書き手なら誰もが経験していることですが、文章は暴走します。まるで生き物みたいに、どんどん勝手に内容が展開してしまう性質があるのです。

そんな暴走文章の持つ熱量はハンパないので、どんどん、新しい文章やシチュエーションが浮かんだら、恐れずに取り込んでみましょう。絶対にそのほうがおもしろいはず。


また、暴走文章を一晩寝かして読み直すと、自分が書いたとは思えないおもしろさがあるものです。読者をよろこばす文章というのはそういうものなのです。書き手の醍醐味でもありますね。

8章 文章を書くのは頭ではなく肉体の作業だ

※ ポイント ● 文章を書くには体力が必須

ライターズ・ハイという症状をご存知でしょうか。文章を書きまくっている時に起こるアドレナリン分泌過多で、一種の陶酔状態のことです。

この状態は、すでに能の限界を越えてしまっています。想定内の文章だったら、難なく書き進めていけますが、到達点が不明になるほど、自走してしまった文章には、潔く一旦、お休みをいれてください。

この状態は、すでに能の限界を越えてしまっています。想定内の文章だったら、難なく書き進めていけますが、到達点が不明になるほど、自走してしまった文章には、潔く一旦、お休みをいれてください。

9章 踊りながら書け


※ ポイント ● 追い詰められても、最後は何とかなる

プロでもアマでも原稿の締め切りを抱えていれば、結構追い詰められているような気分になるものです。しかし、精神を病むような追い詰められ方になってはいけません。


実際追い詰られているのは時間です。そこで、乗り切れる呪文をお教えしましょう。それは、「絶対なんとかなる!」です。こう唱えながら、ひたすら書き続けてください。あなたの原稿を待つ先方も、この呪文を唱え、ひたすら待ってるのですから。

最後には「何とかしてくれる人」になって、踊り、書き手冥利を味わいましょう!


● いますぐ書け、の文章法 まとめ

まとめ


著者の言われる、おもしろい文章の書き方とは、

● 読み手の立場で書かれていること

● 意見ではなく、ストーリーを語ること

● 想定外な展開を書き切れること

● 強い断定的な言葉で書かれていること

以上です。

また、想像力を鍛えるために、女性を書く時には「おっぱい」を連想するといいのだそうでっす。また、本当に読みやすい良い文章は「私は~思う」このくだりをすべて抜いて書けば良いのだともお教え下さいました。

ライターや文筆業の人は、仕事のお供にぜひ、そばに置いて執筆されることを望みます。

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バレットジャーナル 人生を変えるノート術 箇条書きで望みを叶える方法【自己啓発・ノート術】

緊急事態宣言の全面解除によって、新しい生活がスタートしました。今、アナログのノートで人生の棚卸しをガンガンやってみよう!用意するものはノート一冊とペン一本。書評第一回めは、この本。

●「バレットジャーナル~人生を変えるノート術~」

※本書のポイントは2つだけ・・・やること、やりたいことを全部出し切る・ノートに箇条書きで書く、 この2つです。

【もくじ】

  1. 著者紹介・バレットジャーナルが考案された背景
  2. 世界最強の自分整理術は箇条書きすること
  3. スケジュールはPCやスマホで管理?原点に帰ってアナログが便利なワケ
  4. バレットジャーナル実践法
  5. まとめ・人生の記録をつける喜びを味わおう

1.著者紹介 バレットジャーナルが考案された背景

はじめに、本書の情報と著者の紹介をしましょう。

• 著者 ライダー・キャロル氏(アメリカ出身)

【生い立ち】小学校入学当時、突然ADD(注意欠損障害)という病気を引き起こし、困った両親は有能な家庭教師を見つけてくれたのですが、まったく、勉強が手に着かない状態だったそうです。

アメリカの片田舎で育ったキャロル氏。ADDは治るどころか、どんどん症状は進んでしまい、学校でも家庭内でも孤立して行きます。

どうしたら、気持ちを落ち着けて集中し、やるべきことを片付けていけるのか?高校生となったキャロル氏は、毎晩深夜まで考え続けていました。

【目覚め】そんな暗中模索のなか、ある日、突然思いついたのです。普通のノートに、今自分が置かれている状況や病状、抱えている問題、欲しいものや将来の仕事などすべてのことがらを箇条書きに書き出して行ったのです、それはもう、無我夢中でした。

しかも、徹底的に書き出すことに集中しました。生まれて初めての集中力が爆発した瞬間でした。バレットジャーナルは、キャロル少年が考えた、何の変哲もない普通のノートを使ったアナログ方法のタスク管理システムです。

【夢の仕事につく】それから自分を取り戻していったキャロル氏。ADDの病状は一進一退でしたが、唯一集中できることがノートの箇条書きでした。猛然と大人になったらやりたい仕事への夢をノートに書きまくっていたら、最もなりたいWEBデザイナーになってNYへ行くことになります。

職場で同僚から、いつも大事に持ち歩いているノートのことを聞かれたキャロル氏は、懇切丁寧に自分の歴史とこのノートがもたらす効用を語ったのです。

【バレットジャーナル誕生】同僚は彼のエピソードを聞き、大変に驚き、2つの提案をしてくれたのです。1、職場での箇条書きの共有、2、このノートの使い方をブログにして発信するとのことです。

キャロル氏は2つの提案を忠実に実行に移します。バレットジャーナルというブログサイトを作り、ノートの書き方や箇条書きをすることで願望が叶うといったメッセージを発信したところ、いきなり100万PVを叩き出し大人気のサイトになったのです。そして、今回、紹介する書籍の発刊にまでたどりつきました。

このバレットジャーナルのバレットとは、弾丸を意味します。箇条書きの頭につけるドットのことです。

それでは、実にシンプルな箇条書きというタスク管理法を説明して行きます。

2.世界最強の自分整理術は箇条書きすること

キャロル氏の考案したバレットジャーナルの最大のポイントは、タスクを箇条書きにすることです。いつでも、主体的に物事に取り組めるように、ズバッっと、簡単に箇条書きしておくことで、誰にも振り回されず、自分の身の回りのことに集中することができるのです。

このタスク管理法の優れたところは、終わったタスクのドットを潰していくことで、達成感が湧くことと、箇条書きすることで、ものごとに着手するスピードが各段に上がることです。

わたしも早速、メモパッドに翌日のさまざまなことがらを書き出してみました。これは、いい!達成感もハンパないし、どんなに忙しくても、箇条書きの持つスピードでやり遂げられるんです!これは驚き~~。

やるべき事とやりたい事を混在させるのもミソです。やるべき事に集中して、やりたい事まで手が回らない!なんていっている人には、この全部書き出すバレットジャーナルは、本当におススメです。

バレットジャーナルは、仕事や勉強のスケジュール管理を勧めているだけではなく、すべてのことがらを書き出すことによって人生の道筋を作っているのです。だから、夢や願望が叶うのです。

3.スケジュールはPCやスマホで管理?

  原点に帰ってアナログが便利なワケ

今さらながら、手書きの威力は凄いと感じています。ネット回線が止まっても、必要なメモが簡単に取り出せます。さまざまな覚書きはだいたいノートに書いて保存していますね。

さて、何の変哲もない一冊のノートと一本のペンだけですぐに、はじめられるバレットジャーナル。はじめ方を箇条書きしてみます。

◎ 毎日の行動スケジュールをすべて箇条書きで書き出す

◎ 一日の終わりに見直す時間を取ります。終わったタスクやスケジュールの頭のドットに✖をして消していきます。

◎ やり残したタスクやスケジュールは別の予定日に回します。

やり残したタスクやスケジュールの繰り越しですが、あらかじめ予定日を決めてしまいます。何度もやり残しのタスクやスケジュールになるようなら、それはやりたくないことかできないことでしょう。

ここで、改めてそのやり残したちと向き合います。今後続けるか?もう止めるか?この判断がものごとの決着をつける良い習慣となって行くのです。人生にも大いにプラスとなる方法です。

いづれにしても箇条書きは、端的にスッキリと書きましょう。以下に箇条書きのお手本を示しておきます。参考にしてください!

〇月✖日

● 椅子のペンキ塗り(タスク)

● 書類記入(タスク)

● ホットプレートを買う(タスク)

● 手作りお菓子を作る

※ 土曜参観 重要イベント・持ち物(上履き)

※ 星座ギャグ(TV録画・忘れずに!)

終わったら、•に✖するだけ。ね!簡単でしょ

4.バレットジャーナル実践法

バレットジャーナルの使い方を説明して行きます。

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インデックス(もくじ)を記入します。

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● デイリーログは、今日やりたいことややるべきことを書きます。

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● マンスリーログは、その月にやりたいことがらや前月のやり残しを記入します。

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● フューチャーログは、向こう一年間のイベントや目標、長期に渡るプロジェクトの進捗を図るカレンダーです。

この4つのカテゴリーを駆使して、自分だけの宝物のノートを作るのです。わたしたちの日常には、やらなければならないことと、やりたいことが常に混在しているはずです。

しかし、時間は有限で大半がやらなければならないことに始終してしまうものなのです。やりたいことに大事な時間を使えず、モヤモヤ・・・

そんな人にこそ、バレットジャーナルのノート術を使って欲しいのです。思考の整理ができて、モヤモヤから一気に飛び出せるかもしれません。

5.まとめ・人生の記録をつける喜びを味わおう

本書は、スケジュールの保存と記録という枠だけでなく、人間関係、仕事やお金にまつわる話、夢や希望のような人生劇までも、著者の生き様から読み取れる深い内容の本です。

著者の持つ地獄の苦しみから産まれた、人生をもぐるっと変えてしまうノート術。自分の生き様をログにして残しながら、タスクも管理してしまう!という発想に脱帽でした。

いかがでしたか?バレットジャーナルで人生を変えてみましょう!

『バレットジャーナル 人生を変えるノート術』ライダー・キャロル(著)ダイヤモンド社

ハウスワイフ2.0 格差社会からの転身~素に戻る幸せとは【選書・ワークスタイル主婦論】

【ブログ新規追加5】

新型コロナウイルス感染の影響で、これまでの社会での働き方は世界中で大きく変化してきている。たった数か月で、廃業される生業など、これも自然の淘汰の流れか。それまでの仕事観をあっさりと変えた女性たちの真実。今あえて、この本を紹介する意味がある。

※ これから、新しい仕事をみつけるとか、やりがいを求めて第3の場所を作るなど、女性の働き方に興味のある方向きの一書です。

ハウスワイフ2,0 エミリー・マッチャ―(著)

ハウスワイフ2.0とは? 簡単に箇条書きしてみます。
● 会社を選ぶ→段階的に離脱する
● 大企業神話に振り回されない
● 都会よりも田舎暮らしを好む
● 高収入=ストレスと割り切る
● ワークシェアはウエブでする
● 起業はブログではじめる=コスパよし
● 家事は配偶者と分担し、余裕ある子育てをめざす

などなど。

一流大学卒→大企業の管理職を捨て、専業主婦になる若い女性たち。オールドファッションや田舎暮らしの推進など、彼女たちの母親世代の反面教師となる内容に、発刊後、全米メディアで大論争を巻き起こした一書です。

そもそもなぜ、大論争になったのか?それまでの高学歴女性たちの輝ける場所は、大企業の中にしかなかった。しかし、個人メディアの台頭で、名もない女性たちの発信する、おしゃれで、力の抜けた幸せ感が瞬く間に全米に広がったためです。

誰でも、深夜までオフィスに縛られ、やりたいこともできず大企業の駒になる生き方よりも、マンハッタンの小さなマンションで、ブルーベリーマフィンを焼き、慈善団体に寄付する生き方のほうが魅力的でしょう。

自分一人でできる小さな仕事であっても、きちんと起業し、女性ならではの発信力で各メディアへのアピール投稿をするなんて、朝飯前の彼女たち。クリエイティブな働き方は憧れにもなります。

また、子育てママたちのトレンドになったのは、マンハッタンを捨てて、田舎で自給自足をすることでした。パンやジャムを手作りし、野菜はオーガニックで育て、子どもたちも大自然の中で、伸び伸びと過ごせるというものです。もちろん、家事・育児は夫婦で分担し、仕事はSOHO、インターネットでの受発注をします。

こういった高学歴ブロガーの大半が、一早く大企業から抜け出して良かったと感じているのだそです。なぜなら、大企業でサイボーグのように働き続けることで、格差社会を生み出してしまっている犯人にはなりたくないという心理が働いているのです。

家の窓から見える新月

わたしは、若くして結婚したにもかかわらず、夫からなるべくなら仕事は辞めずに頑張って!というエールを貰えた幸せなワーキングライフを送って来たのです。今も定年後の夢を描きつつ、天職の営業で花を咲かせています。

同僚との話でも、わたし達の営業という仕事が、この先AIに取って変わることを考えなければいけないと、皆さん、これから先の仕事難を思い憂いているのです。

さらに、今年の新型コロナウイルス感染の影響で、従来の仕事の在り方が、あっという間に淘汰されてしまいました。想定外の出来事に唖然とするばかりですが、今一度、自分の強みをしっかりと確認して、どんどんできる所へ打って出ましょう!

仕事が終わった夕暮れ

週末にまとめて家事をやることや、ブログを書くこと、役に立つことを実用書にして出版することなど、ささやかながら、わたしのできるハウスワイフ2,0を、とことん楽しんでいる最中。


書籍一冊が夢を叶えてくれるわけじゃない。ヒントを受けとったらすぐに行動に移しましょう。スピード感と勇気を持ってシフトチェンジに挑戦してくださいね!

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