★2025年1月27日更新 『経営は焚き火のように~Snow Peak飛躍の源泉』 Snow Peak 山井梨沙・著(日経BP社)~大切なことは全部キャンプが教えてくれた【選書・文化】

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経営は、焚き火のように Snow Peak飛躍の源泉

簡単レビュー

~スノーピークの強さの理由を、社長自らが語り尽くす~


スノーピークをアウトドアメーカーと思っている人は多い。

しかし、今や、16期にわたる増収を続ける絶好調企業にして、「アパレル」「飲食」「住宅デベロッパー」「コンサルティング」と事業領域を急速に拡大している総合メーカーへと変貌を遂げつつある。

事業領域として「衣・食・住・働・遊・学」を掲げるのは、服飾デザイナーから3代目社長に就任した山井梨沙氏。その中心には、常に「野遊び」を軸にしたスノーピーク独自の経営論がある。


ここ最近、「ビジョン経営」「パーパス経営」「デザイン経営」といった、経営手法がもてはやされている。

スノーピークは1988年からビジョン経営、デザイン経営を続けるお手本のような企業だが、山井社長は、「自分たちがデザイン経営をしていると意識したことは一度もありませんでした」という。

企業が目指すべき方向性を言語化し、全従業員を目標へと導く経営はどのように行われているのか。『経営は、焚き火のように Snow Peak 飛躍の源泉』は、その要諦を明らかにしていく。

~スノーピークはもはやアウトドアメーカーではない~

キャンプで育った30代社長は、人として、経営者として何を大事にしているのか。また、今後どんな展望を持っているのか。

企業価値の源泉となる焚き火のように熱い経営とは。第1章ではデザイン経営について、第2章では、業績好調の理由、第3章ではキャンプで育った経営者について、第4章では、事業を支える社員たちを紹介していく。

本文より–

「東証一部上場企業の社長として、私はかなり異端の存在です。就任当時は最年少記録となる32歳で、しかも女性。経営を学んだこともありません。そして、タトゥーが入っている……。」

スノーピークという会社は社員全員がキャンパーであるということが最大の特徴です。社員数が600人を超えた現在でも、採用基準ではキャンプが好きかどうかを重視しています」

デザイン経営とは、端的に言うと、ビジョン、ミッション、バリューが順序立てられて、それを実現するためのプロセスをデザインするという経営手法です。ですが会長も私も、自分たちがデザイン経営をしていると意識したことは一度もありませんでした」

「社員たちも一人ひとりがデザイナーであるという意識を持ってもらうようにしています。そう考えたのには理由がありました。会社が大きくなり、社員が増えるにつれ、会社に「ぶら下がっている」印象の社員が増えているように感じていました」

「今後、スノーピークを象徴する広大なHQで展開したいのは『村』です」本書から抜粋。


【目次】
第1章   気づいたら「デザイン経営」だった
スノーピークの現在地
8年間で4つの事業が始まった
市場を想像するものづくり
改訂した経営理念
      社長としてはアウトサイダー
      未経験でも社長業ができている理由
      スノーピークらしいのはC案
      特許庁からデザイン経営企業として表彰
      専門家も認めたスノーピークのデザイン経営
      洋服のデザインと経営は同じ
      言語をデザインする
      社員全員が体験デザイナー
      売り上げは提供した価値の対価
      スノーピークの次世代育成プラン
      私の経営に欠かせない焚き火ミーティング
      熱狂的なファン「スノーピーカー」とは
      ユーザーとのキャンプがすべてのはじまり
      コロナ禍で急増中の新規ファン
      継承されるスノーピーカーDNA
コラム:父と娘のモノローグ   スノーピークの事業承継

第2章   ものづくりの先へ   業績好調の背景
      16期連続で増収
      本社の広大な敷地はスノーピークの象徴
      体験価値を提供する
      「衣・食・住・働・遊・学」の事業領域へ
      何より社員の主体性
      「ゆりかごから墓場まで」の村をつくります
      総合展示会「ライフエキスポ」でできたネットワーク
      新規の提案がひっきりなし
      エキスポで実感した焚き火の力
      社会人から地球人へ
      次のエキスポを前に
コラム:スノーピークの海外展開
      24年に売り上げ全体の40%を目指す、グローバル戦略

第3章   義務教育ではなくアウトドア教育で育った
      小学生まで毎週末キャンプ
      キャンプで学んだ状況判断とリカバリー力
      アウトドアパーソン譲りの「お節介精神」
      強みは妄想する力
      人間らしさを取り戻す新潟での暮らし
      焚き火をする理由
      燕三条で培ったものづくりの精神
      土地に根付いた文化を着る、体験する
      自然界のラグジュアリーウェア「YAMAI」
      自然由来の素材で必要な分だけをつくるモデル
コラム:社員アンケートで分かった
      山井梨沙社長ってどんなヒト?

第4章   スノーピークを支える最前線の社員たち
      衣   「スノーピークアパレル」前年同期比157%を生み出す2つの強み
      衣   スノーピーク流のSDGsとは?   3軸で進める服づくり
      食   スノーピーク「食」への挑戦   古来種野菜をキャンプ料理で提供
      食   スノーピークが「白馬の王子様」になれた理由   リゾート閑散期を救え
      住   スノーピークの街づくり   時代が求める“野遊びのある暮らし方”
      住   スノーピークが作った一生ものの家具   変わる暮らしにフォーカス
      働   大手企業も続々導入   スノーピーク「キャンピングオフィス」の効果
      遊   スノーピーク流地方創生に依頼が殺到   カギとなる「2軸」とは
      学   持続可能な世界をつくるキャンパー思想   教育現場に広がる
      衣 食 住 遊 働 学   スノーピークのものづくりDNA   市場は「創造」するもの
      衣 食 住 遊 働 学   舞台は大自然、前代未聞の超大型展示会を開催
      衣 食 住 遊 働 学   「スノーピーク流DX」   5つの取り組み、ゼロから成果を出せたワケ

                ★

2022年6月発刊の新刊本の紹介をしよう。

かの高額キャンピング用品メーカー「Snow Peak」の精神から経営スタイルに至る企業物語が出ているのを最近知った。

我が家もすっかり、日常にキャンプが根付いているこの数年。とはいえ、わたしは幼少からアウトドア派の両親と共に、キャンプにば行っていたから再燃ともいえる。

子どもの頃は、自分たちで設営したテントの時もあったが、多くはコテージやバンガロー(いわいる小屋・笑)に泊まるのが楽しみだった。

小豆島でキャンプをした時は浜辺にテントを張り、夜な夜な焚き火をし、明け方の日の出は忘れられない美しさだった。

キャンプの醍醐味はやはり、自分の城を立てるテント設営だろうし、焚き火を楽しむ余裕の時間だろう。

我が家では、Snow Peakのような高額テントとかはまったく持っていない。

自分たちのキャンプスタイルに合わせたテントや焚火台などの道具を見つけて、使うためにキャンプをするのが楽しいのだ。

太古の昔から人々を照らしてきた焚き火。

その火は道具の優劣に関わらず、暖かくて懐が深い。

また、焚き火のよさは、手元で小さな火を育てていく中に深い癒しを得られるのだ。

お寺さんのお炊き上げとは、ちと違う(笑)

そんな焚き火に魅せられた人は無数にいるだろう。

さ、今年も何回、キャンプに行くのか?まだ何も決めてはいない。

今は、こんなキャンプ関係の本で栄養を蓄えておこう。

それではまた!

★2024年1月25日更新 『パッとしない私が、「これじゃ終われない」と思ったときのこと 「生きる意味」のつくりかた』上田紀行・著(幻冬舎)【選書・自己啓発】

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  • パッとしない私が、「これじゃ終われない」と思ったときのこと 「生きる意味」のつくりかた (幻冬舎単行本)


上田 紀行上田 紀行

パッとしない私が、「これじゃ終われない」と思ったときのこと 「生きる意味」のつくりかた (幻冬舎単行本) Kindle版

上田紀行 (著)

簡単レビュー

人間はいくつになってもチャレンジできるし、人生変えられる!
不安だらけの現代社会を生き抜く34の知恵。

勉強していい学校を出ても就活で挫折、残業して働いてもリストラされるなど、
重荷を背負わされてもそれに見合う利得が返ってこない現代社会。
やってもやっても報われず、ただ疲れていくだけという悪循環をどう断ち切ったらいいのか?
ストレスや不安に落ち潰されそうな人への処方箋。

「目次」

第一章 未来は切り拓くもの
・「生きる意味」を一人ひとりオーダーメイドする時代がやってきた
・数学信仰の時代から、人生の質を問う時代に
第二章 パワータンクを充填する
・苦悩は自分の枠組みを変えるチャンス
・自分が背負いたい肩の荷を背負うのはかっこいい
第三章 向こうから来ることを楽しむ
・「楽な言葉」を使わないようにすると、一歩前に進みだせる
・自分は矛盾を抱えた「不純物のかたまり」である
第四章 ぶれることを恐れない
・未来を想像できない人は、未来を失う
・執着を捨てるとは、無関心になることではない
第五章 ニコニコ笑って生きなくてもいい
・使いすてにしていい人なんて一人もいない
・自分の殻を破るには、他人にもっと関心を持つ

               ★

昨日、寒空の中営業先に急ぐわたしが目にした驚きの光景。

保護犬ボランティアの募金箱に「1000円」をサッと入れて通り去った女性。多分40代ぐらい。

あと、もう一人、駅に立つお坊さんお二人の托鉢に「チャリン」と小銭を入れたお若い女性。お金を入れた後、お坊さんに手を合わせて礼拝を2回。お坊さんも女性に向けて短くお経を唱えて御礼を言われていた。

どちらも一瞬の出来事だったが、そんな尊貴な(ともいえる)光景を目にして感じたことは、「ああ、彼女たちは、その日できる最善を尽くされているんだ」と。「自分の考えで自分らしく行動している」と思えたのだ。

で、この書籍『パッとしない私が、「これじゃ終われない」と思ったときのこと 「生きる意味」のつくりかた』を思い出してレビューしてみた。

ダライ・ラマ14世とも親交のある作家だが、宗教者ではないし、本論では一切宗教に結びつける話はない。現代の「モヤモヤ」を独自で断ち切る「30の質問」を読者に投げかける構成となっている。

例えばこんな質問を投げかける。「いいね!がたくさんとれる程度の人間で済んでもいいですか?」とか。いいね!のために忖度をする姿勢をどう思うか?問いかけているのだ。 意見を言わずに他人に合わせる行動を続けるとどうなるか?答えは本書でどうぞ(笑)

「生きる意味」とかって、難しく捉えることが多いだろうが、著者からの質問にひとつ、ひとつ考え、答えながら読み進めて行くと、次への道筋が見えるかもしれないね。

さて、再読したわたしも、「パッとしない」のだろうか?

それとも・・・。

では、また。

★2024年1月19日更新 『あの人の食器棚』伊藤まさこ・著(新潮社)~19人の素敵な食器棚を2年かけて取材した本を紹介【選書・文化】

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あの人の食器棚』いとうまさこ・新潮社

簡単レビュー

人の暮らしがいちばん見えてくる場所、食器棚。

きちんと、おおらか、渋いのピカピカなの、ずらり19の台所に興味しんしん。

うつわがかわいく映える絶品レシピ付き!

大好きな書籍(シリーズ)で、数えきれないほど引っ張り出しては眺めてきた。今日、久しぶりに出してレビューしてみたの。他人の台所や食器棚を見て楽しい!とか、この本に出会うまで全然思えなかったけど、食べることや食材だけでなく、食器棚の中まで興味の「幅」を広げまくる伊藤さん(テーブルまわりのスタイリスト)には驚いた。(別に知り合いじゃなくてよ・笑)

                    

さて、先日、小さなココット皿のふちを欠いてしまった。

ああ~~~。直すことなんて考えないであろう、小さなお皿。

でもね、食器棚に入れていると、欠けた食器を持ち続けるのもなんだかな・・・。

ま、買い替えればいいだけよ。と、今度は食器福袋の動画をテンポよく数本観たんだけど。

食器マニアの福袋の開封動画、すごいよ!

皆さん、3万、5万、10万と、大金をつぎ込んで北欧食器のアラビアとか、イタリア食器のリチャード・ジノリを一気に10点買い!

わたしはさ、食器って、憧れた物を一品、一品手に入れていくものだと、なぜだかそんな乙女な感覚で思い続けてきたんだよ(笑)

そうそう、50代女性の動画で、彼女は「断捨離は旦那様のいない時に決行する」みたいな内容で、アラビアの食器のふちを欠いちゃって、落ち込んでいたが、旦那様の出張時に「エイ!」っと、断捨離して新しい同じ食器(とても高価!)を正規代理店で購入してスッキリしてた。

大人気福袋を手に入れるのも大変だろうけど、物への愛着が感じられないのが残念。

この50代女性は、大切な食器との別れを決断し、捨てて、新たに購入するという行動に、そこまで愛着のあるお皿だったのね・・・とか、少々、感情移入しちゃった。

大切に一品、一品揃えてきた食器だったと話されていたし。

ああ~、ここにも乙女がいる!って共感しまくりだった。

福袋で一気に10品も揃えたらそれでもう、いいじゃん!ってなってつまらない。

しかも、毎年そういった爆買いする人を目当てに、大量の福袋を販売するメーカー側の思索に乗っかりたくはないもん。

もうね、素敵な食器も動画でめっちゃ観たんで、飽きちゃったよ。そうね、所有していなくても、まるで持っている気分になるのがいい。所有することに興味があまりないの。

1品づつ集めるのが嬉しいとか、そういう地味路線が、まったく通用しない福袋マニアの世界には到底近づかない。

わたしは、欠いちゃった小さなココット皿を買い替えて、今年の厄を早々と落とした気分になろうっと(笑)

数百円の厄落としだわん(笑)

では、また!

『MOE』絵本専門誌を熟読するのも重要な仕事【仕事/選書・文化】

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わたしの仕事は出版物を書店に売り込む営業だ。(よくTwitterとかで、どの分野か聞かれることが多く、今回書いてみた)

専門は「児童書」絵本全般と読み物と言われる、いわゆるハードカバー全般。また幼児の知育玩具や文具。

そして、幼児・小学校・中学校・一部高校の参考書全般。取り扱うアイテムは約1200ぐらい(ザッとだけど・笑)

出版営業は物販の中でも食品に次ぐ取り扱い品目が多い。

日々、店頭での書籍の展開や展示の手入れ・補充・イベント依頼、フェアの案内・新刊訴求などなど客先でやることは本当に山積みだ。

そして、ちょっとクセの強い方が多い担当者とのやりとり。

アポイントせねば会えない方、まったく始業時間が違いほぼ会えない方など「人に会いに行く」のが営業の第一の仕事だから、クセの強い方の周辺事情を察知しつつ、こちらの話に興味を抱くような「タイムリーな情報」を必ず用意して出向いている。

ま、下準備は徹底してやってきた。

その下準備なるものに雑誌『MOE』を熟読しておく・・・なんていうのもあるんだよね。

なぜ、熟読か?

それは『MOE』のような絵本専門誌は絵本作家・イラストレーターなどのクリエイティブな方々と、わたし達のような絵本を売る業界の人達、そして書店の児童書売り場のご担当者さん、最後に「絵本作家を推す」読者の皆さんなどが一派ひとからげで取り組んでできあがっている、熱い雑誌なんだ。

毎回ではないが、わたしの客先の児童書担当者さんの「選書レビュー記事」が載ることもよくあるのよね。(今月はお二人のご担当者さんが載った!)

だから、毎月『MOE』の端から端までじっくりと読み込んでおいて、記事の載ったご担当者さんには「拝見しました!」と、お伝えし続けてきた。

もちろん、対応の良さは比較にならないほど。誰だって、自分の書いた記事を読んでもらえたら嬉しいよね。

だからこうした雑誌の存在はとても重要で、使いこなすことで、絵本作家の「推し」ではなくて、児童書のご担当者さんを「推す」ための武器になるってわけなの(笑)

さて、最近では、大人のための「絵本」も数多く出版されている。

1点、ピックアップした。

『100歳までに読みたい100の絵本』木村民子(亜希書房)

簡単レビュー

大人のための絵本ガイド
大人になったからこそ子どもとは違った視点で深い意味を読み取り、味わうことができる絵本。高齢の方に読んでほしい珠玉の絵本をテーマに「老い」や「死」などを取り扱った絵本も紹介。

本書で紹介されている絵本
『ぼくを探しに』『つみきのいえ』『ふるびたくま』『かえでの葉っぱ』
『おじいちゃんがおばけになったわけ』『わすれられないおくりもの』など。

                  ★


興味のある方は、まず『MOE』で絵本の情報を仕入れてから絵本売り場へ行くと、より絵本が身近になると思う。

というわけで、わたしの専門は「児童書・参考書」だという話を書いた。

参考書では、年末に雑誌『モーニング』に絶賛連載中の『ガクサン』というコミックにわが社の参考書が載ったばかり。(ネタになったとはすごいね・笑)

で、『モーニング』も購入して仕事と割り切って読んでいるよ。

あ、すべて自腹で購入しているの。雑誌・マンガは経費に落としたりしないもん(笑)

それでは、また!

★2025年1月13日更新 『腸が元気になるオリーブオイル健康法』松生 恒夫・著(株式会社誠文堂新光社)~週末こそオリーブオイルを取り入れた快適生活を過ごす♪~【選書・文化】

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腸が元気になるオリーブオイル健康法』松生 恒夫・著(株式会社誠文堂新光社

簡単レビュー

オリーブオイルに含まれるポリフェノール、オレイン酸、ビタミンC・Eなどには、生活習慣病の原因となっている活性酸素による酸化ストレスをブロックする効果があるとして注目されている。

大腸疾患などを専門とする著者の松生氏は、オリーブオイルを使った料理が腸を活性化させるために適した食であるとし、啓蒙・普及活動を行っている。

糖尿病や高脂血症、胃潰瘍、消化器がん、逆流性食道炎、潰瘍性大腸炎など、様々な疾病・症状に特効があるオリーブオイルのメカニズムを、「腸の権威」である松生氏がわかりやすく解説しつつ、オリーブオイルを使った簡単レシピなどを紹介する良書だ。

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さて、年が明けて2週間。

そろそろ通常モードの毎日に戻ったところだろう。

クリスマスから年末年始の華やかな期間を過ごしてきた頭と身体は、もう、充分に栄養も休息も摂れていると思っていない?それでも年末から掃除やおせちに家族との団らんに疲れを貯めているかも。

平凡な日々こそ、疲れを貯めずに快適に満足したいよね。

そこで、忙しかった平日から一転、週末ハッピーに過ごすいくつかのアイテムとしてオリーブオイルを選んでみたの。 

便秘解消やストレス解消など地中海式健康法には、、魅力がいっぱい。

週末に頂く食事も、朝(ライ麦パンをオリーブオイルつけて・トマトとモッツァレラチーズ、あればバジルも添えて・オレンジを切って・ブラックコーヒーと共に)昼(ペペロンチーノパスタ・トマトのサラダ・リンゴ1個・ミルクコーヒー)夜は外食がいいかも。

途中、お昼寝も欠かさず(笑)

朝からお昼寝までにピッタリな音楽もチョイス。少し掘り下げてみよう。

「to relux and stop feelinng」これはチルアウトを現わす俗語。

チルアウト・ミュージックは最近では、ホテルのカフェなどで流れる自然な音楽のこと。

チルアウトの語源→https://block.fm/news/chillout_music

チルアウト(chill out)という言葉は英語が語源だ。現在でも日常会話で使われている。「chill」は「冷やす」「冷却する」という意味で、「chill out」で「冷静になる」「落ち着く」という意味になる。

日本でも若者の間で「まったりしている」などの意味で「チルる」「チルってる」という言葉が使われているシーンがある。

音楽ジャンルのチルアウトもその意味に沿っている。スローテンポで落ち着いた音楽がチルアウトというジャンルである。

ボーカルがないインストルメンタルも多い。カフェやラウンジで流れているような曲と言えば想像できるだろうか。ヒーリングミュージックに近い楽曲もある。

 書籍の紹介から、週末快適に過ごすためのチルアウトミュージックにまで派生させてしまったよ(笑)チルアウト動画もどうぞ!

      

★2024年1月10日更新 『三千円の使いかた』原田ひ香・著(中公文庫)~知識が深まり絶対「元」も取れちゃう「節約」小説!【選書・文化】

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『三千円の使い方』原田ひ香・著(中公文庫)

簡単レビュー

「この本は死ぬまで本棚の片隅に置いておき、自分を見失うたびに再び手に取る。そういった価値のある本です」『老後の資金がありません』の著者 谷垣美雨さん絶賛!

就職して理想の一人暮らしをはじめた美帆(貯金三十万)。結婚前は証券会社勤務だった姉・真帆(貯金六百万)。習い事に熱心で向上心の高い母・智子(貯金百万弱)。そして一千万円を貯めた祖母・琴子。御厨家の女性たちは人生の節目とピンチを乗り越えるため、お金をどう貯めて、どう使うのか?
知識が深まり、絶対「元」もとれちゃう「節約」家族小説!

超節約小説ベストセラー『三千円の使いかた』フジTV ( 土曜日 23時30分~)が先週、始まった。

わたしは今日「GYAO!」で再放送を観た。

ほぼ、本書の内容通りの進行だ。

本書のリズムよいスカっとした軽快な文章に、あっという間に引き込まれちゃった。(TVより文庫がいいかも)

こういった節約や倹約指南を謳った書籍がベストセラーになったり、TVドラマになったりと、とても嬉しいわ。

節約や倹約の世界に足を踏み入れることは一種、覚悟がいることだとドラマを観ていて感じもした。

一方で、何に、そんなに「お金」をかけたいの?ど~して値段見ないで買っちゃうの?簡単にお金を使っちゃうの?と、主人公のOL美帆の行動パターンや買い物シーンを観ていて疑問だらけ(笑)

お金の使い方はその人のまさに「人生観」なのだ。 そう、節約は智慧であり、倹約は性分ともいえる。

以前、わたしのブログコメントに「倹約という言葉自体がキライです」と、あるご婦人から唐突に書き込みされた。ただキライなだけじゃなくて、自分の立場やお金に対する経済観念まで、それはそれはつらつら~と、書き込まれていたんだ。

人のブログに自分の身勝手な意見や考え(偏見ともいう)を書き込むとは随分非常識だと思ったが、それでもブログを開いて読んでくれたんだよね・・・と、わたしの留飲も下がって、一切のやりとりをせずに済んだ。まあ、言論統制しているわけじゃないしね(笑)

わたしのブログのテーマは「心と身体とお財布に優しいライフスタイルの実現」だから、日々の暮らしが「節約・倹約」を考え実行してそれを記事に認めてきたのよ。

お金持ちにはお金持ちの哲学がある。もちろんその反対もあるってこと。

さ、今日はマイナポイント第3弾「三千円」が楽天エディに振り込まれる。

わたしは、この日を楽しみにしてきたんだ。だって、三千円もあればかなりの物が手に入るでしょ?

仕事を終えたら楽しい楽しいお買い物がまってるわ。しかも0円!

というわけで、「節約・倹約」がテーマの書籍を紹介した。

では、また!

『東京発 半日ゆるゆる登山』石丸哲也・著(ヤマケイ新書・山と渓谷社)~都心から6時間で行って登って帰ってこれる山登り全50コース!【選書・文化 / 山旅読本】

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『東京発 半日ゆるゆる登山』石丸哲也・著(ヤマケイ新書・山と渓谷社)

簡単レビュー

朝寝坊しても大丈夫!
都心から6時間で行って登って帰ってこられる
ゆるゆる登山案内。

寝坊したから、時間がないから、と
せっかくの休日に山をあきらめるのはもったいない。

そこで東京都心のターミナル駅を基点に、
半日のうちに行って歩いて登って
安全に帰ってこられるコースを
ベストシーズンごとにセレクトした。

首都圏の奥多摩、高尾、奥武蔵などの山地から
多摩や鎌倉の丘陵や里山、都心部の超々低山まで、
花や歴史、味などの楽しみをあわせて案内している。

単に「近いから」というだけの紹介ではなく、
美しい花や知られざる文化など知的好奇心も刺激する内容が盛り込まれている。

春爛漫ののんびりウォーク、暑さを避けて爽やかな海風や滝を感じるハイキング、
秋の紅葉散歩、そして冬の静かな展望登山など。

各コースには著者本人による手描きマップと、詳細なデータ付き。

             ★

この書籍の特筆すべき点は毎週1か所(合計で50ヵ所)のコースが、一年中、四季折々にセレクトされている点だろう。

おもに首都圏の東京・神奈川・埼玉・千葉・茨木・栃木・群馬の一都、六県のコースだけれど。

それでも、この半日=6時間という枠での登山提案は素晴らしい!

「登山なんて、たっぷりと時間がなければできない!」と、思い込んでいる人も、「へえ~そうじゃないんだ!」と、目からうろこが落ちること請けいあいの一書よ。

わたしもさっそく、毎週のコースを生活に取り入れてみたいな!っと、思ったばかり。

だって、自分で季節やコースを考えなくても、山のプロが選ぶ最強の季節だったり、コースだったりするわけでしょ?

だったら、それに習うのがいいかもしれない。

山を楽しむ極意は玄人に聞くのが一番だもんね。

さて、何月からスタートしようかな?(すでに登った山もかなりあるし。それを省いて取り組んでみたな)

現在、眺める日本百名山にも密かに挑戦中(現在7座め)

目的がなければ行きにくいから眺める山も兼ねて登れればなおよし。

そうね。まず、春になって暖かくなったらにしよっと(笑)

寒い期間はこういった名書をじっくりと読み込んで、妄想登山を充分やっておくの。

それじゃ、また!

★2025年1月7日更新 『心のザワザワがなくなる 比べない習慣』玉置妙憂・著(日本実業出版社)【選書・自己啓発】

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心のザワザワがなくなる 比べない習慣』玉置妙憂・著(日本実業出版社)

簡単レビュー

子どもの頃は兄弟や同級生と比べられ、社会に出れば同僚と比べて評価される。


「比べられる」ことが嫌だと思っていたのに、気づけば自分の子どもとよその子どもを比べて一喜一憂したり、同僚と自分を比べて勝手に嫉妬したり落ち込んだりしていないだろうか。

本書では現役看護師であり僧侶でもある著者が、優しい語りで「比べる」→「落ち込む」の無限ループから抜け出すコツをざっくりと教えてくれる。


実は、比べることは「慢」といって、仏教では煩悩のひとつ。


人間である以上、比べる「慢」の煩悩を完璧になくすのは難しいと言われている。

人と比べて嫉妬したり落ち込んだりする「悪い比べる」を減らし、
心が満たされる「いい比べる」を増やすことで、毎日をよりおだやかに生きていく術が本書から得られるだろう。

何かと人のやっていることが気になったり、人の仕事に「ケチ」をつけたくなる・・・なんていう時は、いったん物事の物差しを見直すことも必要だ。

そんな見直し時期に、そっと寄り添うような本書をどうぞお手元に。

                    ★

わたしが目指している「穏やかに生きる」を徹底すると、他人と自分を比べなくなるのよね。

常に自分の「心の声」を逃さないようにもしている。

で、この書籍から得た知見は「比べる」とは「慢心」に当たる行為だということだ。

昨年10月にこんなことがあった。

ある日、わたしのFacebookページの投稿記事にこんなコメントが。

「よろしくお願いします!」とだけ。見知らぬ男性のコメントが書き込まれていた。

しばらく放置していたら、今度はメッセージに書き込みがずら~~~っと。「あなたの投稿が気に入ったのでお友達申請したんです。私は2000m以下の山には登らない~中略~次はあなたが私のページに飛んで固定記事にいいね!をしてください」と。

いきなり、「よろしくお願いします!」で、次は「自分の記事に飛ばせていいね!の強要」をしてきた。その間、わたしは1度も言葉を返してはいないし、友だち申請もせず。

かなりの承認欲求の塊みたいだと感じた。こんな人とSNSで友だちになったら、「すごいでしょ!」の連発だろうな・・・(汗)

メッセージは続いて「今月は北アルプスに毎週登った。そのことを野口健さんに話したら「俺でも毎週なんてやんない!クレイジーだね!」と、言われたと。嬉しそうに書き込んでいた。

わたしは、気持ちが悪くなり、その人をブロックした。という話。

SNSでは、こういった輩には簡単に距離を取ることができる。だって知らない人だもの。

慢心だらけに見えたそのメッセ―ジも消去できたし。自慢話はよそでやってくれればいいのだし(笑)

小さな出会いで心がザワつくなんて時にも、『比べない習慣』を読んで落ち着くのがいい。

本当に「本」に助けられてばかりだわ(笑)

では、また!

★2024年1月5日更新 今年の山旅を考える~、可憐な草花、紅葉を愛で、刻々と変わりゆく夕陽や満天の星を抱いて眠る~こんな贅沢を思索中♪~うってつけの書籍も紹介【選書・文化】

【ブログ新規追加948回】

登山や眺める山を目指す・・・わたしの旅はこの数年で大きく以前と変わった。

何しろ、山の最大の魅力は、その広大さだ。さらにその広大さは自由を教えてくれる。

元々、田舎育ちのわたしは、山や自然の中に自由を見出すのが得意だった。

小さな頃から、家の裏山に自然と育つ珍しい山野草を摘んでは、家でスケッチしたり、わらびやゼンマイは夕食のおかずだったわ。

それが大人になるにつれて、都会的自由を求めるようになって行った。まあ、都会的自由と言ったって、物や勉強や仕事の選択に過ぎないことは早くからわかっていたけど、それが身についていたから、別段おかしなことじゃなかった。

しかし、幼い頃の記憶がわたしを山や自然に戻してくれた。

そういった一種、「こころの声」を大切にできたのは、夫というパートナーに恵まれたせいだろう。どんな場所でも一緒に行くことに徹底してきた。

わたしは、どんなに山や自然が好きで行きたくても一人では行かない。

やっぱり不安だし、素晴らしい景色も分かち合えないしね。

今年も二人で、持て余すぐらいの広大な自然を感じに行こうと、年末年始は今年の山旅の候補地を洗い出していた。

春には、車のタイヤ交換もするから、少し長距離で行く旅がメインかな。

そして、無理と無駄を省くという視点から、「意味なく行かない」と決めたんだ(笑)

今年もあらゆる情報を集めて、最高にきれいな時期やお天気に忠実に出かけようと今から調べ始めている。

春(初夏)・夏(晩夏)・秋(初冬)と、年に3回ぐらい遠くの山に出かけられるのが望ましい。

だいたいは2泊以上で、その中には夫の趣味のキャンプを組み込んだ旅になるだろう。

では、山と自然を楽しむための思索本を紹介する。

『山歩きの楽しみ~思索したスケッチブック』川口 邦雄・著

簡単レビュー

春や夏のにぎわしい自然に比べて、秋の訪れはなによりもまず静寂と沈黙からやってくる。高原や山や谷の自然に静けさが訪れ、それからすべての汚れを洗い落としたかのような、青い空が来る。まるで芳醇な美酒のような秋の一日というものはこうやってくるのである。このような一日に巡り合って、山の上で過ごすとしたら、今でもわたしにとっては時筆すべきことなのだ。本文より

何しろ、季節の移り変わる一日を捉えたエッセイが素晴らしい。

国内では北アルプスの山々に訪れる冬。国外ではマッキンリーやマッタ―ホルンの鋭角な恐ろしさなどを、巧みな表現で書かれているのには舌を巻く。

著者の川口邦雄氏は、プロの山岳写真家である。その写真も随所に挟まれた書籍は、山好きじゃなくても、充分に楽しめる一冊だ。

たまたま、わが家にあったので今年の3冊目のレビューと相なった。

川口氏は言う、山に対する行為は「登山」「見る・眺める山」と「知山」があると。

知る山とは?読み進めていくうちに、こんな一節があった。

~登山の大半は、知山だ。山の道は難しい。知らなければ遭難する場合もある。様々な情報を見聞きして山に入るが、実際は限られた体力と知力に登攀のすべてがかかっている。なかなか思い通りに行かないのが登山だ~

と、こんな風に言われていた。まさにその通り。

「知山」をしっかりと常備するためには、独自の「心の地図」となる生きた情報や体験、記憶をたよりにどんどん広げておきたいものだと言われてもいた。

                    ★

さて、今日は仕事初め。

では、また!

新年2冊目は雑誌を紹介♪~『週刊ダイヤモンド』ダイヤモンド社~ビジネス雑誌で今年を占う【選書・ワークスタイル】

【ブログ新規追加947回】

2023年明けて、早や4日。

おせちもいっぱい食べたし、良く飲んだし、TV三昧もした。

普段はあまり観ないTVだったり、爆食い、それなりに飲みだったり、良く眠ったし。

年末から7日間しっかりと休んで。充電満タン(笑)

で、今日は仕事はじめとして、まず雑誌で2023年を占う大予測を読んだ。(日経新聞元旦号、ダイヤモンド、東洋経済の三つ巴・笑)

ま、株価の推移とかよくわかんないけど、今年伸びる企業100社とか、法改正で生前贈与の体系が変わる(綴じ込み付録がすごいよ)など、興味深い記事がめじろ押し!

良くわからなくても、言葉の意味はいくらでも検索できるし、知っておいたほうが有利だと思うから、検索しつつ、ざっと読み進めてみたら、すっかり、仕事脳になれたよ。

『週刊ダイヤモンド』ダイヤモンド社

週刊ダイヤモンド 最新号:2022年12/24・31合併 (発売日2022年12月19日)

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ああ、早く仕事に出たいわん(笑)

では、また!