バレットジャーナル 人生を変えるノート術 箇条書きで望みを叶える方法【自己啓発・ノート術】

緊急事態宣言の全面解除によって、新しい生活がスタートしました。今、アナログのノートで人生の棚卸しをガンガンやってみよう!用意するものはノート一冊とペン一本。書評第一回めは、この本。

●「バレットジャーナル~人生を変えるノート術~」

※本書のポイントは2つだけ・・・やること、やりたいことを全部出し切る・ノートに箇条書きで書く、 この2つです。

【もくじ】

  1. 著者紹介・バレットジャーナルが考案された背景
  2. 世界最強の自分整理術は箇条書きすること
  3. スケジュールはPCやスマホで管理?原点に帰ってアナログが便利なワケ
  4. バレットジャーナル実践法
  5. まとめ・人生の記録をつける喜びを味わおう

1.著者紹介 バレットジャーナルが考案された背景

はじめに、本書の情報と著者の紹介をしましょう。

• 著者 ライダー・キャロル氏(アメリカ出身)

【生い立ち】小学校入学当時、突然ADD(注意欠損障害)という病気を引き起こし、困った両親は有能な家庭教師を見つけてくれたのですが、まったく、勉強が手に着かない状態だったそうです。

アメリカの片田舎で育ったキャロル氏。ADDは治るどころか、どんどん症状は進んでしまい、学校でも家庭内でも孤立して行きます。

どうしたら、気持ちを落ち着けて集中し、やるべきことを片付けていけるのか?高校生となったキャロル氏は、毎晩深夜まで考え続けていました。

【目覚め】そんな暗中模索のなか、ある日、突然思いついたのです。普通のノートに、今自分が置かれている状況や病状、抱えている問題、欲しいものや将来の仕事などすべてのことがらを箇条書きに書き出して行ったのです、それはもう、無我夢中でした。

しかも、徹底的に書き出すことに集中しました。生まれて初めての集中力が爆発した瞬間でした。バレットジャーナルは、キャロル少年が考えた、何の変哲もない普通のノートを使ったアナログ方法のタスク管理システムです。

【夢の仕事につく】それから自分を取り戻していったキャロル氏。ADDの病状は一進一退でしたが、唯一集中できることがノートの箇条書きでした。猛然と大人になったらやりたい仕事への夢をノートに書きまくっていたら、最もなりたいWEBデザイナーになってNYへ行くことになります。

職場で同僚から、いつも大事に持ち歩いているノートのことを聞かれたキャロル氏は、懇切丁寧に自分の歴史とこのノートがもたらす効用を語ったのです。

【バレットジャーナル誕生】同僚は彼のエピソードを聞き、大変に驚き、2つの提案をしてくれたのです。1、職場での箇条書きの共有、2、このノートの使い方をブログにして発信するとのことです。

キャロル氏は2つの提案を忠実に実行に移します。バレットジャーナルというブログサイトを作り、ノートの書き方や箇条書きをすることで願望が叶うといったメッセージを発信したところ、いきなり100万PVを叩き出し大人気のサイトになったのです。そして、今回、紹介する書籍の発刊にまでたどりつきました。

このバレットジャーナルのバレットとは、弾丸を意味します。箇条書きの頭につけるドットのことです。

それでは、実にシンプルな箇条書きというタスク管理法を説明して行きます。

2.世界最強の自分整理術は箇条書きすること

キャロル氏の考案したバレットジャーナルの最大のポイントは、タスクを箇条書きにすることです。いつでも、主体的に物事に取り組めるように、ズバッっと、簡単に箇条書きしておくことで、誰にも振り回されず、自分の身の回りのことに集中することができるのです。

このタスク管理法の優れたところは、終わったタスクのドットを潰していくことで、達成感が湧くことと、箇条書きすることで、ものごとに着手するスピードが各段に上がることです。

わたしも早速、メモパッドに翌日のさまざまなことがらを書き出してみました。これは、いい!達成感もハンパないし、どんなに忙しくても、箇条書きの持つスピードでやり遂げられるんです!これは驚き~~。

やるべき事とやりたい事を混在させるのもミソです。やるべき事に集中して、やりたい事まで手が回らない!なんていっている人には、この全部書き出すバレットジャーナルは、本当におススメです。

バレットジャーナルは、仕事や勉強のスケジュール管理を勧めているだけではなく、すべてのことがらを書き出すことによって人生の道筋を作っているのです。だから、夢や願望が叶うのです。

3.スケジュールはPCやスマホで管理?

  原点に帰ってアナログが便利なワケ

今さらながら、手書きの威力は凄いと感じています。ネット回線が止まっても、必要なメモが簡単に取り出せます。さまざまな覚書きはだいたいノートに書いて保存していますね。

さて、何の変哲もない一冊のノートと一本のペンだけですぐに、はじめられるバレットジャーナル。はじめ方を箇条書きしてみます。

◎ 毎日の行動スケジュールをすべて箇条書きで書き出す

◎ 一日の終わりに見直す時間を取ります。終わったタスクやスケジュールの頭のドットに✖をして消していきます。

◎ やり残したタスクやスケジュールは別の予定日に回します。

やり残したタスクやスケジュールの繰り越しですが、あらかじめ予定日を決めてしまいます。何度もやり残しのタスクやスケジュールになるようなら、それはやりたくないことかできないことでしょう。

ここで、改めてそのやり残したちと向き合います。今後続けるか?もう止めるか?この判断がものごとの決着をつける良い習慣となって行くのです。人生にも大いにプラスとなる方法です。

いづれにしても箇条書きは、端的にスッキリと書きましょう。以下に箇条書きのお手本を示しておきます。参考にしてください!

〇月✖日

● 椅子のペンキ塗り(タスク)

● 書類記入(タスク)

● ホットプレートを買う(タスク)

● 手作りお菓子を作る

※ 土曜参観 重要イベント・持ち物(上履き)

※ 星座ギャグ(TV録画・忘れずに!)

終わったら、•に✖するだけ。ね!簡単でしょ

4.バレットジャーナル実践法

バレットジャーナルの使い方を説明して行きます。

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インデックス(もくじ)を記入します。

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● デイリーログは、今日やりたいことややるべきことを書きます。

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● マンスリーログは、その月にやりたいことがらや前月のやり残しを記入します。

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● フューチャーログは、向こう一年間のイベントや目標、長期に渡るプロジェクトの進捗を図るカレンダーです。

この4つのカテゴリーを駆使して、自分だけの宝物のノートを作るのです。わたしたちの日常には、やらなければならないことと、やりたいことが常に混在しているはずです。

しかし、時間は有限で大半がやらなければならないことに始終してしまうものなのです。やりたいことに大事な時間を使えず、モヤモヤ・・・

そんな人にこそ、バレットジャーナルのノート術を使って欲しいのです。思考の整理ができて、モヤモヤから一気に飛び出せるかもしれません。

5.まとめ・人生の記録をつける喜びを味わおう

本書は、スケジュールの保存と記録という枠だけでなく、人間関係、仕事やお金にまつわる話、夢や希望のような人生劇までも、著者の生き様から読み取れる深い内容の本です。

著者の持つ地獄の苦しみから産まれた、人生をもぐるっと変えてしまうノート術。自分の生き様をログにして残しながら、タスクも管理してしまう!という発想に脱帽でした。

いかがでしたか?バレットジャーナルで人生を変えてみましょう!

『バレットジャーナル 人生を変えるノート術』ライダー・キャロル(著)ダイヤモンド社

スケジュールはスマホやPCで管理?結局、手書きが一番効果的②

今さらだが、手書きの威力は凄い。ネット回線が止まっても手書きだったら必要なメモをすぐに取り出せる。

私は、この数年、紙の手帳をあまり書かなくなっています。一応のアナログ記録として、毎日の営業先、交通手段(車なら走行距離を記入)だけは紙の手帳に書いていますが、プライベートな事柄は、すべて記憶に頼っている状況。

普段は、社内WEBのスケジュールに書き込みをして、その結果をノートに記入するといった感じ。プライベートな予定はGoogleカレンダーに記入して、当日、スマートスピーカーのアレクサが教えてくれるように設定しています。卓上秘書がいるおかげで、今では予定の忘却はまずない状態です。

買い物メモ、月々の支払などは、また別のちっちゃなノートに書いていて月末に家計簿整理。ここまでで、手書きのノートが2冊。毎日の仕事の結果を記入(これは、後で起こす日報、請求作成のため)と、お金の関係です。

これでわかるのは、人に見られたくない記録は手書き、仕事など他人と共有する事柄はWEBと、見事にわかれています。また、前もって書く、ToDoリストはやはり手書きで、無印良品の「4コマノート」というブランド企画ノートに書き出しています。これで、紙のノートは3冊に!

       

     
      ● これが私の手帳3冊。

はあ~煩雑。手書きのノートでは、タスクが終わったらせんを引っ張って消したりして、達成感を味わってきたのだけれど、最近ではそれもめんどくさい作業だと思うようになった。

ここで、救世主、バレットジャーナルの登場です!一冊のノートを用意します。

① 毎日の行動スケジュールをすべて、「箇条書き」で記入。

② 一日の終わりには見直して、できたタスクや終わった予定は棒線を引いて消す。

③ 残ったタスクは別の日に繰り越す。

基本はこれだけよ。大事な点は、正確に判断すること。ちゃんと終わったのか?問題の積み残しがないか?毎晩、見直しタイムには、できなかったタスクに「Why?」と、質問を投げかけましょう。そして現実から目を逸らさないために毎日「記入・転記」を続けるのです。

くり返しますが、文面は箇条書きにすること。これが身についたら、毎日、タスクを書き出すのも面倒ではなくなるし、何しろ、タスクの忘れがなくなって、達成感がきちんと残るようになっていきますね。

できなかったタスクは、別の日に回して遂行します。それでも手付かずだった場合は、優先順位が低いのだから、やるか?止めるか?の検討をされると良いでしょう。

いづれも、箇条書きには漏れなく、端的にわかりやすく書くことが大事です。ここで、書き方のお手本を。

【バレットジャーナルの基本の書き方】

例 4月27日

● 書類記入(タスク)

● 椅子のペンキ塗り(タスク)

● ホットプレートを買う(タスク)

● 手作りお菓子(タスク)

● 土曜参観 ※(重要・イベント)

● 参観持ち物 上履き(メモ)

        IDカード(メモ)

● ドラマ「星座ギャグ」録画予約(アイデア・メモ)

 写真(バレットジャーナルのコピー)

()は内容がわかりやすいように書いてみた。

本来の箇条書きには入れない。少しでも楽に書きたいでしょ(笑)

若いお母さんならではの箇条書きのお手本です。ノート一枚を大胆に使って書こう。実行したら「●」を「✖」で消し、できなかったものは「→」で未来へ回せばいい。夜の見直しタイムで未来のスケジュールも作れる画期的なノートです。

なお、この書き方の名称は、「ラピッドロギング」という。

ラピッド(Rapid)迅速に

ロギング(Logging)記録する

バレット、ジャーナル実践法③

ここでは具体的なバレットジャーナルの書き方を伝授します。

バレットジャーナルの使い方を説明していきましょう。

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● インデックス(Index)を用意します。ページの内容を一覧するための目次。新しいページに進む時は、この目次も更新しましょう。

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● デイリーログ(Daily Log) は、今日やることを記入するページ。または今日やったことを書くページです。

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● マンスリーログ(Monthly Log)は、月間カレンダーと、その月にやることや先月やり残したことを転記するページです。

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● フューチャーログ(Future Log) 一年間のイベントや目標、長期に渡るプロジェクトが一覧できる年間カレンダー用のページです。

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これらのカテゴリーをノートに自由に配分して、自分だけの宝物の人生ノートを作成するのです。

日々の生活には、「やらなければならないこと」と「やりたいこと」が常に混在しているはずです。

しかし、「やらなければならないこと」に追われるだけの人生なんて、まったく面白くないですよね。

ToDoリスト、タスク管理ツールに「やらなければならないこと」だけを書いていたら、いつまでたっても「やりたいこと」に到達できません!

「やらなければならないこと」は、本当に自分でなければいけないのか?など自分に問いかけて、

仕分けをしていけば、本当にその日に「やらなければならないこと」に集中し、速攻で片付いてしまいます。

そのうえで、「やりたいこと」にしっかり取り組める時間を確保しましょう。

時間は有限なのですから。

まとめ 人生の記録をつける喜びを味わおう!④

本書は、スケジュールの記録と保存に関する本という枠だけでなく、日常生活における著者自らの実体験が豊富に語られ、その中から成功例の具体的な提示があり、そこでバレットジャーナルの存在意義にまで追求する深い内容になっています。

人づきあいとか時間術、お金に関することがらなど、かなり幅広く扱われているのも嬉しい。

ライフハック的なテクニックを期待するとちょっと違うかもしれませんが、人生でやりたいことを全部やる!というところにフォーカスして、著者に自己投影しつつ読むと学びが多いのではないでしょうか。

著者のライダー・キャロル氏が言うのは、「人生の記録をつけることで、僕たちは将来に、参照できる資料を作っているのだ。それは、バレットジャーナルという図書館の蔵書となって、いつでも自由に手に取り調べられる絶好の資料として生涯使い続けられるのだ」と。

いかがでしたか?バレットジャーナルで人生を変えてみましょう!

● バレットジャーナル~人生を変えるノート術の情報はこちらでどうぞ!
      ● バレットジャーナル~人生を変えるノート術 ライダー・キャロル・著       栗木さつき・訳(ダイヤモンド社)

【類書、関連書籍一覧】
● 自らをマネジメントするドラッカー流「フィードバック手帳」井坂康志・著(かんき出版)

● あの、ドラッカー博士も独自のノート術を持ち、50年続けて驚きの成果を上げました。その成功例がぎゅっと詰まった、おススメの良書です。

SunTAMA Style へようこそ

2020年5月7日、ブログをリニューアル統合しWordpress.Orgへ移動しました。

2019年5月4日 八王子城址にて。

自宅待機中の豊富な時間を活用して、Wordpress.Orgでの総合ブログサイトの構築・作成に取り掛かりました。わたしは、生まれも育ちも東京三多摩地域。豊かな自然の中で受けた恩恵をブログに反映させるべく、SunTAMA-Styleと命名しました。

メニューは、 5分野のブログ・3分類の書評とPhotoGalleryです。

5年間、ライブドアとWordpress.comでブログ運営をしてきました。合計700本の記事を今年ずっと読み直して、これをひとつにまとめてみようと思い立ちました。

過去に書いた記事の加筆修正、埋め込んだリンク先のメンテナンスなど、今の現状を踏まえて、より読みやすく役に立つ記事に作り直しています。

ブログサイクルですが、新着には近々の書き下ろし、過去の記事のリニューアルも間に入れて、当面は毎日アップを目指します。

今後、すでに取得済みの広告の添付や、自前の書籍紹介、様々なコンテンツを入れて母艦らしくドレスアップをしてまいります。

どうぞ、よろしくお願いいたします。

2020年5月7日   Miiko