★2024年6月30日更新 断捨離を使ったから検索1位になったのか?悩ましいブログタイトルの所以【紙上講座・作品タイトル】

● 読まれる記事にしたい!タイトルのつけ方を考えることからはじめよう

5年もブログを続けていると、本当に色々なことがらに遭遇する。わたしは、SEO対策とかと無縁で、物書きになるための修業と割り切っていることと、書くことが楽しくて続けてこれた幸せ者だ。

それでも、たまに自分の記事を検索かけてみることもしている。何ページ目にあるだろう・・・ちょっとドキドキ。

収益やPV数ばかりを追い求め、そういったことがらに役に立つ内容の情報記事にはいまだに抵抗がある。

理由は読んでいて楽しくないから。しかし、それは単なる文章好きのわたしの気持ちであって、世間で良く読まれる記事はあちらだろうな・・・と、容易に察しがつく。

さて、ブログだけでなく、すべての作品にはだいたいタイトルがついている。どんなタイトルが興味を引き、良く読まれるのか?

WEB記事でたとえれば、タイトルの末尾に○○選3つの法則とか、数字で〆るものは読まれやすい。目的が明確だからであろう。

しかし、エッセイなどはそうではない。わたしも一時3文字タイトルに凝った時期があった。夜明けとか海沿いみたいな(笑)

やはりタイトルから内容が連想されなければ、たとえ無料のWEB記事であっても読んでもらえはしないのだ。

わたしのことだが、Wordpressに移行してからは、毎日Googleアナリティクスのお世話になるようになり、Googleの検索文字数34文字以内できっちりと、記事の内容を表すようなタイトル付けにするようになった。

もちろん、KWも狙った数を投入している。サイトの持つ方向性を見失わないように割と慎重に考えながらつけているのだ。

以前、夢の検索1位を獲った記事が1つだけあるので、それを全文引用しよう。

● 検索1位を獲った記事

ビジネス 断・捨・離!

         「 何もないが 心安さよ 涼しさよ 」
小林一茶の俳句より

当時の我が家

この夏、先週からちょっと早めに夏休みを取っている。日頃は、男性さながら仕事中心で暮らしているのだが、休みに入ってからは、主婦としての家の片付けなども目いっぱいやっている。

私の悪い癖というか、ものすごい片付け魔なのでいらないと判断したものは容赦なく自他ともに捨ててしまう。

以前、シーズンごとに衣類をすべて入れ替えてしまうビジネスウーマンの記事を見て、私もやりたくなり、1年に一回全部買い替えていた時期もあった。

今は少し穏やかに必要ないものは売ったり捨てたりして、必要最小限を保つようにしている。本当に似合う物だけを持つことで、現状を越えないように心掛けている。

どうやら私は、いざという時にすぐ動けるように身軽でいたいし、物を所有・管理することに関心があまりないタイプのようだ。

断捨離1

             「モノ」を人間関係の視点で見てみる。


 「断舎離」で有名なやましたひでこさんがある対談で言われていたことだが、「断舎離」の思想ベースは中国の老子の道徳経48章にあり、”人生の深い諦観からくる考え方が片付けだ” ということだった。

その章の一文に 「知識を増やしたいなら毎日増やしていきなさい。智慧を得たいなら毎日減らしていきなさい。」 とあり、この文に出会ったことで断舎離を始めるきっかけとなったということだ。

必要なものだけ手元において、あとは手放しても入ってくるんだなあと、これを読んで感じた。シンプル・イズ・ベストかしら、と。


断捨離5


断捨離3 ものの出入り口を決めて管理する。


 さて、私の仕事の断舎離について記しておきたい。書類の整理や必要文献のファイル整理、お取引先様の名刺管理などとPC内の情報整理とを関連付けてやり、情報のインプット・アウトプットをしやすくしておく。仕事でやらないことを明確にするのだ。

ムダに頑張らないというのも断捨離の一つで、やらないことが生産性のアップにつながる。 これは、普段あまりやりたくないことなので、休みはじめにとりかかってみたらスッキリ!とした。これで猛暑の8月も頑張って働けそうだ。

そして、ある程度までスッキリが実現したら、今度は情報収集の方法も効率よくブラッシュアップする。今まで時間をかけてやっていた事柄を、少しずつ短縮できるよう工夫し減らしていく。

それを積み上げていくことで物や情報が減った分を、自分にとって有効な、気持ちのいいことに割り当てていく。断捨離のポイントの一つは、「今すべきこと、必要なものは何か」を正確に判断すること。

これができるようになれば、やる必要のない作業を格段に減らせるだろう。 時間感覚の上でも少しずつ、”無理”と”無駄”を省いて私流仕事術を磨いていきたいものだ。

 仕事だけでなく生活すべてに通じることだが、情報を調べる、物を選ぶ、事柄を段取る、これらに集中する

基本的にはこの4つのルーチンをしっかりと行うことで、イライラを減らしストレスの少ない日常が可能となる。この手順を端折るとあちこちで影響が出る。

私の一番のストレスは、家族からの「あれ、どこにある?」と聞かれることで、「もう、ないよ」とか「知らない〜」とか適当に答えざるをえなくなってしまうことだ。

これからは、人の物まで勝手に無意識に処分してしまう悪い癖をなくし、心を入れ替えようと思っている。2017年7月の記事より引用

● タイトルが決まれば、記事も決まる!

この記事でなぜ?1位だったのかと言えば、タイトルに断捨離というKWを使ったからだろう。現在でもKWプランナーで検索すると、一日に66000回ぐらいの検索数のある、バリューの高いWordなのだ。

そんなことは当時のわたしは知らず、ただ、断捨離しているよ!わたしのやり方や物の整理に対する考え方を書いただけだった。ただ、断捨離という文言の登録商標だけはしっかりと調べて、難なく使っただけだ。それが検索1位を叩き出した。

タイトルを決めてから書き始めるのがいいのか?書いてから決めるのがいいのか。とても悩ましい部分だろう。

微量な経験から言えることは、タイトルは全体の腰であるという事。ここが決まると恰好のいい記事や作品に仕上がる。成り行きで決めると言うよりは決めて書く

そんなわけで、タイトルが記事のすべてを決める(かもしれない)というささやかなわたしの体験から書いてみた。

● せっかくなのでアートディレクターの超整理術を紹介する

アートディレクター・佐藤可士和氏

スマップ、ユニクロNY、キリン、ホンダ、都内屈しの大学、美術館、幼稚園などのイメージディレクションを手掛ける。そのシンプル極まりないデザインで、世界をアッと言わせた強者だ。

もっとも話題だったのが、作品だけでなく、佐藤氏の奥様が経営するサムライの事務所。クールな内装に何もないテーブルがど~んとあるだけ。それが当時のデザイン界での通例となるのにはさほど、時間はいらなかった。

佐藤氏の初著作 佐藤可士和の超整理術 文中に、捨てる勇気が価値観を研ぎ澄ます~捨てることは不安との戦いである~という一文が目を引いた。

物の価値、モノの持つ力・魅力を最大限に引き出す、いわゆるデザインのドクターのような発言だった。

こういったセンスや思考を持ち続けるためには、すべてのことがらの断捨離が必要だと、書かれていたのが印象的だった。

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アドレナリン中毒を知っていますか?~自己診断チェックリストつき【健康・自己診断】

アドレナリン中毒・・・このことをいつか書こうと思っていた。

梅雨の晴れ間

人間にはそれぞれ、自分にとって最も心地よく、最も生産性が高まるリズムとサイクルがある。それを自分の制限速度だと理解することは正しい判断である。

その制限速度に反し生活の中で、自然のリズムを越えて最高速度ギリギリで走ったり、速度オーバーをしている人をたまに見かける。

制限速度を大幅にオーバーすると、思わぬミスや忘れ物をしたり、大事なモノや人との約束などを失いかねない。

しかも、この制限速度オーバーは、医学的にはアドレナリン過多=アドレナリン中毒の症状で、アドレナリンやドーパミンなどのホルモンを脳が大量に出す指示をしてしまう事で、場合によっては死亡する恐れもある、大変怖い病に発展する可能性があるのだ。

● わたしのアドレナリン中毒体験

なんどか、ブログにも書いてきた12年前の脳出血を起こした時、運よく命を取り留めて症状が落ち着いたころ、主治医から言われたある一言で、ああ~わたしの病気の原因はここだ!と、はっきりわかった。

それは、主治医が毎日の検診の時、わたしが、いつここから出られるのか?この先、後遺症が元通りに治るのか?など、矢継ぎ早やに聞きまくるのに辟易したのか、そんなに慌てて聞くと、ドーパミンを出にくくする薬を打つよ!と言ったのだ。冗談とは思えなかった。

● わたしの日常

わたしは、元来、仕事でも地域活動でも子育てもすべてやり切るのが当然だと思い込んでいた。そして、考えられないくらい無理を重ねてきたようだ。

要するに、能力があるからどんどん詰め込めるのではなく、ホルモン過多による、身体の症状から覚醒されていたのだ。ひとつやり切ったら満足ではなく、時間の許す限りどんどん詰め込むのが快感だった。完全に能力だと過信して、ひとりくるくる回る、まるでくるみ割り人形。

だから、自分自身への過信から、人の言う事をちっともまともに聞かなかった。自分の長所でも能力でもなく、あえて言えば欠点だった、アドレナリン中毒

主治医の一言でハッと気がつき我に返れたのだ。自分の病気の原因だけでなく、慌ただしい性格をも矯正した12年前の話。

今では、丁寧に人の話も聞き、簡単に鵜呑みにせず良く考えるようになったし、だいぶおっとりしてきたから、友達は今の貴方のほうがいい感じ(笑)と言ってくれている。

● アドレナリン中毒時の身体の中


アドレナリン中毒は心拍数を急激に上げ、血圧を上昇させる。そして、脳や内臓で余分になった血液を筋肉に送る。この連鎖によって、動くスピードや力が増大するのだ。

さらに、アドレナリンは痛みを感じにくくする。アドレナリンはストレス反応に対して、体内で作られる化学物質であり、自己高揚感をもたらして、知らず知らずのうちにアドレナリンの効用を自己肯定に利用してしまう


強烈な感覚を作り出すことで潜在的に抱えている喪失感や絶望感といった辛い感情も抑え込んでしまうのだ。

普通は自然のバランス感覚で上手にスイッチを切り替えることができるのだが、この症状に陥ると常に全力で立ち向かってしまい、仕事ではワーカホリックになって自虐的で危険な命取りになりかねないのだ。

 
● アドレナリン中毒 セルフチェック

やまゆり

次にあげるものはアドレナリン中毒の兆候。セルフチェックしてみよう。
1つでもあてはまるものが有れば要注意!
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①プレッシやーが大きいほど、いいパフォーマンスが出せる。
②「やること」リストの項目を消すと、達成感と興奮を感じる。
③日中に休憩することに罪悪感を感じる。
④携帯電話、インターネットが手近にないと不安になる。
    いつも誰かとつながっていたい。
⑤ぎりぎりの時点になるまで仕事に取りかからない。
    期限に追われないと何もできない。
⑥歩く、食べる、話す、どれも早い。
⑦こんなに忙しくなければ人と会う時間ができるのに、と思う。
⑧1日の終わりには疲れてぐったりしている。
⑨生活に興奮がなければ、満足できない。
⑩友人や家族は私の忙しさを理解するべきだと思う。
⑪何もしないでボーットしていることは居心地が悪い。
⑫車の中で食事をしたり、職場のデスクでランチを食べたり、
    キッチンのカウンターで立ったまま食べることが良くある。

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                                「忙しすぎる毎日から抜け出す習慣術」 日本実業出版社 より

わたしは今でも5つあった。喉元過ぎれば暑さ忘れる・・・。

これではいつか来た道に逆戻りだ。仕事も家庭も犠牲にしない生き方は、①落ち着いて行動する。②よく考える。③生産的でなければいけない!とは思わない。この3つを自己暗示にかけるぐらい唱えて暮らしてきた。

そうそう、アドレナリンを減らす薬は一度も投与されなかった。自分の意識革命をすることで症状はおおかた改善された。
なにしろ、闘う相手(ライバル)は、自分 以外どこにもいないのだから。

忙しすぎる毎日から抜け出す習慣術

スターバックス成功物語~一杯のコーヒーが生んだ奇跡【書評・ワークスタイル】

アメリカ映画のワンシーンにスターバックスコーヒーが登場したのは、いつだったのだろう。

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ユーガットメールではトム・ハンクスとメグ・ライアンの鉢合わせた場所がスターバックスだった。プラダを着た悪魔では、メリル・ストリープからコーヒーを買って来るように指示されて会社の前にあるスターバックスで、フロアの人数分を買うアン・ハサウェイ。

メグの手にも、アンの手にも、あの紙カップが持たれている。企業ロゴにギリシャ神話のセイレーン(半魚人)を深い緑で描く印象的なデザイン。2年おきにセイレーンのデザイン刷新も行われているのだそうだ。

誰の目からみても印象的、この企業ロゴの持つ意味は多大だ。外で持ち歩くコーヒー。そのスタイルがなにしろカッコいいし、紙カップの印象的なデザインで、広告効果は絶大。瞬く間に世界中に広まった一杯のコーヒー革命だった。

アメリカ映画の最強の小道具は車でもハンバーガーでもなく、スターバックスコーヒーに様変わりした1996年。その年に満を持して出版された本。スターバックス成功物語だ。まず、概要をレビューをしよう。

● 本書の概要

著者であり、世界規模で展開を続けるコーヒーチェ―ン、スターバックスの会長であり、最高経営責任者(CEO)のハワード・シュルツ氏は、1982年、一流企業で高給を取りながらも、突如企業を退職してしまう。そして、たった5店舗の姉妹店を抱えるシアトルの小さなコーヒー小売り会社に転職した。それがスターバックスだ。

そして、5年後の1987年、スターバックス最高経営責任者(CEO)に懸け上げるのだ。当時、まだ姉妹店6店舗の地方企業から全国規模の大企業に育て上げる。

単なる一企業の成功過程を書き表しただけでなく、ビジネスに対する彼独特の持ち味というのか、こだわりや伸びやかな柔軟性がもたらすバランス経営などは必読だ。

現在、ビジネスの第一線で活躍中のパーソンにとっても教科書となりうるマインドの高い書籍である。彼の持つ人生観、起業をする理由や夢の追及など興味が尽きない良書なのである。

● スターバックスの原点とは

スターバックスの原点は二つある。一つは1971年に創業された初代スターバックス社。この時の企業理念は、最高級のコーヒーに情熱を注ぎ、一人ひとりの顧客にコーヒーの概念を啓蒙することに専念するというものだった。

そして、もう一つの原点は、著者のシュルツ氏がスターバックスに持ち込んだビジョンと価値観である。それは、負けじ魂と全社員が共に勝利者となることを断固たる決意で目指すとい強い理念であった。

彼はコーヒーに自分の夢を懸けて、ことごとく不可能を可能にすべく挑戦を開始した。常に斬新なアイデアで目標達成を成し遂げたのだ。

ただ、彼がスターバックスに出会う10年も前から、すでに地方都市での商売は繁盛していたのだ。だから、創立者にとってはコーヒーの品質がすべてだったのだ。

このことから、スターバックスの原点は二つあるというシンプルな指標を掲げたのだ。どんな企業でも、何を基盤にするかは議論を呼ぶ一番大切な部分だろう。

現在、スターバックスが取り入れているコーヒーの決めては、創立者が魅せられた深煎り焙煎された豆の独特の風味を基盤に置いている。その独特の風味にたどりついたからこそ、どこのコーヒーチェーンよりもひと味もふた味も違う本物になれたのだ。

● 著者 ハワード・シュルツ氏の父親の仕事

この書籍の冒頭には、シュルツ氏の生い立ちが事細かに書かれている。少しショッキングな場面を文中から引用する。

(文中から)当時、7歳だった僕の父が職場で足をくじいた。母親が友達と無心に遊ぶ僕に「パパがケガをしたから急い帰って」と。

僕の父は、足にギブスをはめたまま、その日から一ヵ月も家に引きこもるようになった。父親が働かないとこの一家は収入が途絶える。実は、今までもこういったことは何回もあった。

父の最後の仕事は、おしめの配達とおしめを回収するトラックの運転手だった。何ヵ月たっても身体に沁みついた臭いは酷くて汚い。本当に劣悪な仕事だと愚痴をこぼしていた。しかし、ケガや病気で休みがちな父は、その会社を解雇された時に、ひどく落ち込んで、もう一度あの仕事がしたい!と懇願していた。

その時、母は7ヵ月の身重で働きに出るのは無理だった。僕の家はすべての収入を絶たれて、ひどいことに健康保険も無く、失業手当もなく、頼れる人など皆無だった。

ことごとく、運命に裏切られてきた父親。父親は負け犬だった。知っている限り、ブルーカラー労働者として、トラック運転手、職工、タクシー運転手など。もちろん持ち家など持てるはずはない。子どもの頃住んでいたのはブルックリンの低所得者専用住宅だ。

年頃になった僕は、ふがいない父親との衝突が絶えなくなっていった。どうしてもっとちゃんとやれないのか?と。もっと努力すればできないはずはないだろうと。

しかし、父の死後、わたしは不当に父を裁いていたことに気づいた。

組織に適応しようと影で必死に努力をしたのであろうが、組織に無情に踏みにじられた父。まっとうな待遇も受けられず、自尊心を傷つけられて心を失ったことで、人生の落とし穴から抜け出すことも、生活を向上させることもできなかったのだ。

そのぐらい自尊心というものは大切なものだ。

そして、何より悲しかったことは、父が自分の仕事に生きがいと誇りを持てなかったことだ。

少年時代のわたしは、自分が経営者になるとは夢にも思ってはいなかったが、もし何かできる立場になった時には、決して人を見捨てるようなことはしない!と固く心に誓った(文中より)

この冒頭のプロローグには、世界的大企業の最高経営者が語る話は何ひとつない。あるのは、小さな頃からティーンエイジャーとなるまで見続けてきた父親の生き様から、自分の将来像を描き、希望を見出すシュルツ少年の話だけだった。

もちろん、本論では、経営者バリバリの起業理念や挑戦欲を湧き立たせるテキストとなっているが。

親の背中を子どもはちゃんと見ているのが良くわかる。プロローグで、極貧の生い立ちを書き切った、シュルツ氏の強き決意はこんな風に語られていた。

~人の気づかないところに心を配り、どんなリスクも恐れず、誰よりも大きな夢を抱き、不可能に挑戦する~

この書籍は、仕事中心のお堅い話ではなく、親と子、人生とは、人を思いやるとは・・・などビジネスだけでなく、あらゆる人生に共通する絶対法則がふんだんに語られている。しかも平易な文章がとても読みやすい。ちょっと古い本だが、今、あらゆる立場の人に読んで頂くと良い影響があると感じた書籍だった。最後にもくじを表示する。

マイ・コースター

【もくじ】

プロローグ

Part1 コーヒーとの出会い

Part2 新しいコーヒー文化を目指して

Part 3 起業家精神の見直し

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★2024年6月27日更新 禁断のスパイス~食を豊かにするならスパイスからはじめよう!【健康・香辛料食材編】

● 食の大切さを意識するようになったのはいつからだろう

息子が社会人になった頃、大人3人がそれぞれ仕事の準備をして朝食を囲む。その日一日のことをざっと話すひと時。あとはもう一緒には食べない。そんなことから我が家では朝食に重点をおくようになった。

一日に一回だけ一緒に食べる食事をできるだけスムーズに短時間で食べられるように工夫をしていった。栄養面でも言わずもがなだ。

パン半分は息子の好み

主に朝ご飯の定番は、食パン 淹れたてコーヒー レタスなどの葉物 季節の果物 目玉焼き ハムかソーセージ トマトや煮物などの野菜 と、ここにバターやジャム・スプレッドなどを用意する。書き出してみると、結構な量。

当時のわたしは、朝5時〜7時までは仕事をしていた。起きて直ぐに食べるのはさすがに体がついていかない。起き抜けには白湯とブルーベリー・コラーゲン・カルシウムなど3〜4種類のサプリメントを摂取して、仕事に取り掛かかっていた。

頭と体を一緒に覚醒させていくのだ。また、ひと仕事を終えてから、朝食をしっかり摂るということは、こと美容と健康のためにも効果が高い。嬉しいではないか(笑)

今回はスパイスの話。だいぶ横道にそれてしまった。

● 禁断のスパイスとは?

ここで禁断のスパイスの話をしよう。わたしが大好きで1ヵ月に1瓶は買うスパイスがある。黒コショウ・シナモン・タバスコの3点。これを何にでも入れて食べている。

もちろん、料理にも使うからすぐになくなる。毎週土曜日、市場での買い出し時には、目当てのスパイスを絶対に忘れないようにしている(笑)

また、スパイスを求めて国内外を旅してきたが、今年は京都へスパイスがらみの旅を計画中。簡単にまとめてみた。

● スパイスの王様を求めて京都旅

大好きなスパイスのお菓子を満喫しに、京都へ行く。先日、久しぶりにスパイスカレーを作ったら、奥深いスパイスの香りに虜になった。

わたしの大好きなスパイスはシナモン。いわずと知れたスパイス界の王様シナモンは、どこでも手に入るスパイス。

シナモンを満喫するために用意するものが2つある。ひとつが文旦やサマーオレンジなどの柑橘フルーツ。もうひとつは全粒粉で焼いたパン

これを、スパイスに良く合うスペイン産赤ワインで頂く。フルーツは気分で、そのまま切っても、ジャムにしても美味しいもの。

そのままの場合は、チーズも用意するとさらに味が広がり幸せなのだ。でも、なぜ京都なのか。

それは、シナモンの聖地、生八つ橋が特産だからだ。特に好きなブランドは西尾の生八つ橋。それと、浅煎りキリマンジャロをブラックで・・・とか、考えるだけで至福。もちろん、合わせるのは、渋みの強いマーマレードをスプーンですくって直接口へ。生きててよかった美味しさ。

と、スパイス命のわたしが、まずしたいことは京都でスパイスの効いたお菓子を頂くこと。ここで、スパイスの王様 シナモンのことを少し説明しよう。

● シナモンの効果が高い時期とその使い方

◎ シナモンは冬から春にかけて欠かせないスパイス。そもそもスパイスは食卓では主役にはならないものだ。食材の味を調えて食品本来の美味しさを引き出す名脇役に徹する。

シナモンがなぜ、寒い時期に多用されるかと言えば、原料の桂皮の成分がカラダを芯から温める作用があるということ。スパイス自体は「乾燥した植物」の総称で、水分で戻されて本来の香りや漢方の効能を引き出すのだ。

● スパイスマニアの日常

さて、シナモン同様に自称とうがらしマニアのわたし。激辛調味料の買いだめは必須。海外では好みの香辛料を探すのが旅の一番の優先事項なのだ。

こんな唐辛子系を常に補充している

やはり、自分の好みの味のある辛さじゃないとダメで、長年、アントニオ猪木氏ゆかりのタバスコペッパーの愛好者だが、最近ではハバネロ系に移行中。

なんにでも入れて食べるからいわゆる中毒者だ。食べ物自体の分量はそれほどいらないが味にパンチがあれば嬉しい。特に、辛い、甘いについては厳しいジャッジをする。(笑)

食材マニアの場合

 食材マニアの話。わたしの同僚に無類のパクチー好きがいる。わたしの勤め先のビルの前に現地人が経営するシンガポールレストランがあり、彼女とのランチは必ずと言っていいほどそこへ行く。

海老とアボカドの焼きビーフン。パクチー大盛り

すべてのメニューにボイルしたエビとバケツ(笑)にはいったパクチーが山盛りでサーブされる。

その匂いのきついことったらない!それでも数人で蒸し鶏とジャスミンライスや焼きそばなどを頂いているうちにバケツのパクチーはほぼなくなっている。彼女にはパクチーを思いっきり食べられるその店は天国なのだ。

 こんなことも言っていた。営業先でつらいことがあっても、子どものことで大変でも、いつも冷蔵庫にパクチーをスタンバイさせておく。急いで家に帰り冷蔵庫のパクチーの匂いを嗅ぐ・・・っと。幸せな自己逃避先がパクチーなのだ。
わかるなあ〜そういう気持ち。

潜在意識を掘り起こす呼吸法~吐き切ることで身体も気持ちもスッキリ【健康・呼吸法】

朝目覚めた時、今日も呼吸ができている事実に安堵したことが度々ある。数日間ご飯を食べられなくなったとしても生きてはいけるけれど、もし、呼吸を止められてしまったら・・・背筋が寒くなる。

我が家から望む早朝の光

そう、呼吸は生きていく上で欠かせないもの。身体や心が疲れている時、何か不安な要素や問題を抱えている時は呼吸は浅く、小刻みになっている。

一方で、身体が健康的でやる気が漲っていて、色々なものごとに目が向き意識的に行動できる、こんな時は、深く長い良い呼吸ができている。

呼吸は無意識に起こる身体のリズム。その呼吸を司るのは、目に見えない潜在意識なのだと、世界的コーチングアドバイザー アンソニー・ロビンは語る。

腹式呼吸と胸式呼吸の違い

わたしの音大受験の時のこと。受験を決めたのが1年を切った高3の6月。当時、ピアノの個人教授を受けていた先生に、音大を受験する!という相談をした時に、まず、ピアノの受験専門の先生を1人、もうひとり声楽の先生を紹介してもらった。

はて?声楽?そう、音大はピアノを専攻しようが、他の楽器を専攻しようが、最低線の声出しができていないと、将来的に大変!だ。

わたしは、その日、家に帰って速攻で始めた特訓が、腹式呼吸だった。まず、畳の部屋にあおむけに寝転ぶ。お腹に手のひらを当てて、鼻から大きく息を吸い込む。その時に肩で息をせず、鼻から入れた空気をお腹に溜め込むのだ。

そして、もう、これ以上吸えないというぐらい身体中に空気を蓄えた感覚ができたら、やっと空気をゆっくり、ゆっくりと吐き出す。この時、一気に吐き出してしまわず、口をすぼめって、もったいながってゆっくり、ゆっくりと出すことで、お腹全体の横隔膜が開くのだ。

コツは目いっぱい吸う→ゆっくり、ゆっくりと吐き出す、見た目の特徴は、目いっぱい吸うとお腹が膨らむ。膨らまないようなら、膨らむように訓練する。わたしは初日に2時間かけてこの腹式呼吸法を会得した。

腹式呼吸ができないと、音大受験は難しい!とまで言われている。ピアノ科であっても、学内ではオペラも歌うし、教師の資格を取得して、教壇に立つには、腹式呼吸でしっかりとお腹から声を出さねば、授業はできない。

というわけで、複式呼吸を習うのが受験の入口だったという懐かしい話。おもに男性は基本的にお腹から声を出す腹式呼吸法が自然と身についているのだそうだ。一方の女性は肩と胸で息をする胸式呼吸の場合いがほとんど。

横隔膜を鍛えること=音楽で食べて行くことに繋がるくらい大事な身体の器官がお腹周りと横隔膜なのだ。

その後、腹式呼吸ができて入学したら、まわりはまだまだ自分の身体の横隔膜を開いておらず、お腹に空気を溜め込めなくて苦労する人が続出。音大の体育の授業は主に呼吸法やランニングがメインだった。

最初に腹式呼吸法をしっかりと叩き込んでくれた恩師には感謝、感謝が尽きなかった。

また、横隔膜を鍛える梅雨時期などの不安定な季節にも身体の不調を自分で治すことができるのだ。(リンク先は横隔膜を鍛えるの文字下に。)

多摩地域の夕陽

さて、お腹に空気を溜め込むことで、吐く息を長くする健康法 ロングブレスのことを少し。

ロングブレスとは、お腹の下おへその上、いわゆる丹田を鍛えて、スリムで美しい身体になろう!という俳優三木良介氏が考案した健康法だ。

めいっぱい鼻から空気を吸い込み、強く・ゆっくり・長く吐き出すのがロングブレスの特徴だ。概ね腹式呼吸法となんら変わりはないように思うが。

長く吐き出すためにふう~~~と大きな声を出すのが特徴だ。これ以上息が出ないところまで吐き出すのも腹式呼吸法と同じ。ダイエットやひ弱なカラダに喝を入れるロングブレス。

ちょっとおしゃれな感じだし、生活の中に取り入れるのもよい習慣になるだろう。最近では、仕事のストレスなどから、呼吸の浅い男性が増えているのだそう。

しっかりと腹式呼吸、ロングブレスなどで身体の芯から鍛えると、呼吸が深くなり、精神的にも落ち着き、自信が漲ってくる。良いことしかないからぜひ、取り入れることを検討するといい。第一無料だし(笑)

● 息を吐くことで潜在意識をきれいにできる?

呼吸が身体に及ぼす良い影響は計り知れないものだが、たぶん腹式呼吸法を意識的にやっていると、まずおこりっぽくなくなる。それは頭に血が昇っても、呼吸は丹田、お腹まわりにどっしりとあることで、己の留飲を下げやすくなるというものだ。

お腹に息がある時は、自分が何をしたらいいのか?どう考えたらいいのか?など、理論的な行動ができるのだ。

自分の役割をしっかりと全うするためにも、腹式呼吸法を身に着けておきたい。そこで、潜在意識と顕在意識の違いを話そう。

1、顕在意識・・・表面意識のこと。普段、己が直接意識することが可能な部分である。顕在意識で可能なことがらは、ものごとを深く思考したり、判断したりする時に発揮される意識である。

また、古い記憶を思い出したりする働きに優れているのだそう。何しろ、自分でコントロールできる意識層だというのがいい。

2、潜在意識・・・これは、人間の脳の神秘的な部分で、自分で自覚できないものなのだ。

本当の心の奥底に隠された気持ちや、信じていることが潜んでる部分である。本能のままに行動してしまった時に心や身体に深く影響するのだそう。自分でコントロールできない部分なのだ。

学術的に見るとわたし達人間では、顕在意識部分はたった3~5%で、残り95%が潜在意識なのだ。この割合いを氷山の一角に表現している図を引用しよう。

潜在意識と顕在意識;引用先リンク

わたし達人間の意識層では、意識できるのは氷山のたった3割なのだ。意識のほとんどは無意識層の潜在意識に支配されていることがわかった。

人生に大きな影響を与えているのは潜在意識なのだ。
 

● 思いどおりの人生にするには呼吸が大事
 

車窓から望む富士

我が人生が思いの通りになっていないのならば、まず、自分の潜在意識を知り、潜在意識を顕在化させる必要がある。

まず、潜在意識の洗い出しのやり方は、普段、嫌で仕方がないことや嫌いなモノやコト、人などを腹式呼吸法の吐き出す時に一緒に唱えてみることだ。

悪い潜在意識を徹底してクリーニングすることで、好きなコトや人、やりたいことや叶えたいことへの意欲が増してくるはず。

やり方毎日、起床時と就寝時の2回、布団にあおむけでお腹に空気を目いっぱい入れて、ゆっくり、ゆっくりと吐き出す。その時にネガティブなことはきれいさっぱり吐き出すことで、身体も心もスッキリするはずだ。

要するに、いつでもどこでも呼吸法をやれば、一瞬で身体の不調も色々な不安や不満も不思議と吹き飛ぶ。しかもコントロールできない潜在意識を顕在化できるのだから、いいことづくめ。続けていくうちに思い通りの人生が開けたら素晴らしいではないか。

呼吸は偉大なのだ。


 


女性活躍推進法のその後~勝間和代さんとの出会い【仕事・法律改正】

● 女性活躍推進法の改正について

2020年6月1日 女性活躍推進法の追加施行がなされた。今回の追加施行はこちら

この法律の正式名称は女性の職業生活における活躍の推進に関する法律とされる。主に、国や自治体、企業などの事業主に対して、女性の活躍状況の把握や課題、それらの分析、数値目標の設定、行動計画の策定や公表が充てられる。

言うなれば、企業努力そのものだ。当初、300人以下の事業主が対象とされていたが、法改正により、101人以上の事業主に拡大された法案だ。

女性活躍推進法が成立した背景として挙げられるのは、以下のようなこと。

  • 現在および将来の人手不足、労働力不足を解消するため
  • 就業を希望しているものの、育児や介護を理由に働けていない女性が約300万人にも上るため
  • 出産・育児による離職を経て再就職する際に非正規雇用者となる場合が多く、能力の発揮を阻む一因となっているため
  • グローバル化やダイバーシティ(人材の多様化)に対応するため
  • 各種ハラスメントに対処するため

政府は、女性が充分に活躍できていない現状を鑑みてこの法案を成立させ、女性が働きやすくかつ、長期的にキャリア形成をしていけるように、国、地方自治体、一般事業主に対してさらなる改革を求めたものである。

この法案が成立して早や、4年。今回の追加事項である就業人数が101人以上の就業先であれば、女性活躍推進法の導入は避けられない。

常に荷重労働や低賃金が当たり前となる事業先も多く存在するであろう。この法律導入で、働く環境の整備や女性を取り巻くことがらについての企業努力が実りを迎えることを願ってやまない。

● 働く女性の本当の課題

では、女性の雇用や働くマインドの求める先は働きやすさや賃金だけだろうか?もっと他にあるのではないか?と、視野を広げて書かれた書籍を紹介しよう。女性はなぜ活躍できないのか 大沢真知子・著である。

大沢氏が本書の中で語る、女性の離職の現状とその解決策について(文中より)

女性が離職する本当の理由は結婚でも出産でもありません。原因の第一は仕事への不満や行き場のない行き詰まり感なのです(文中から)

等身大のロールモデルが見つかっても、ある意味、成功体験を持つ女性の足を引っ張るのはほぼ同性なのだ。女性の職場は女性特有の戦場でありロールモデルは嫉妬の対象でしかない。

では、大沢氏の提案する女性が活躍するための解決策とは、女性管理職が多く、女性正社員の割合が大きい就職先を見つけること。女性の多い職場は働きやすく、業績も好調だという事実がしっかりと認識されて、男性社会に浸透することを願うというものだ。

これでわかることは、やはり働くこちら側のマインドをよりしっかりと仕事に向け、仕事に出る不安材料にことごとく手を入れて、不安感を取り除いておく心がけの徹底が一番大事だと読み取った。

● 勝間和代さんとの出会い

さて、副題の勝間和代さんとの小さな出会いは、女性活躍推進法の施行直前の2016年4月のことだった。某情報通信メーカー主催の無料セミナー。女性トップ経営者の勝間和代さんの通信情報戦略を東京カンファレンスセンターで受けたのだ。

その日、夕方6時近くまで仕事をし、丸の内に駆け付けた。会場にはすでに800人が座席を埋め尽くしていた。その大半が女性!もちろん男性も3割程度参加している。

男性陣の目当ては、経済評論家であり、勝間さんのビジネスパートナーである上念 司氏のセミナーだ。その当時、流行りの情報通信事業の現場取材を事細かに説明し、あっという間の30分が過ぎた。

その後、登場した勝間さん、あるビジネス戦略の応用をお得意のマシンガントークでガンガンと進めていった。皆、必死でメモを取る。8時30分終了時間いっぱいの渾身のセミナーだった。

話終えて、そのまま退席しようとした勝間さんに、司会者が 「では、ここで質疑応答の時間を〜」っと言いかけた時、勝間さんはマイクを手に取り、「ちょっと待って!」っと。

「それは事前に聞いていない。どうしてきちんと打ち合わせできないの!」っと大きな声で一喝。会場に激震が走った。

主催者が出てきて、あわてて勝間さんに謝るが、勝間さんは「皆さんは忙しい仕事のあとに駆けつけてくれているのに、時間の配慮が全く感じられない。がっかりしました。そして皆さんにお詫びします!」と言って頭を下げ参加者に一礼。引き留めるセミナー主催者を振り切り、さっと会場を後にした。

あっけにとられた800人の参加者。しかし、すごいな。正面から闇の原則に打って出て、ちゃんと意見を述べて謝るべき相手には頭を下げて。鮮やかだとしか言えない。

会場の8階の出口では多くの人がエレベーターに押しかけていたので、私は急いで階段を探して降りようとしたら、その時だ。

お疲れ様!」っと声を掛けられた。振り返ると勝間さん!「階段で行きましょう」っと言われて一緒に階段を下り1階出口へ。最後に「じゃ、また!」と手を振り、爽やかに去っていった。たったそれだけ、時間にすると3分ぐらいだろうか。


 155センチの小柄な勝間さん。予想以上にセミナー中は時間を気にかけ、始終時計を見ながらの講演だった。

サイボーグ的な印象で、一切が効率的でと、無機質なそれまでのイメージが吹き飛んだ勝間さんとの出会い。他人の時間を平気で食いつぶさない配慮が感じられ、さわやかな一瞬だった。

勝間さんの「お疲れ様!」の一声と笑顔が、会場での一件をすっかり忘れさせる。ああ・・・この人は多くの修羅場をたった一人で、戦ってきたのだなと、その満面の笑顔の先を思い浮かべた。

本当の輝く笑顔を放てる人は、仕事への不平や不満は自力で解決し、他人への嫉妬や執着はごく少ない範囲で留める。それは、自分の仕事を全力でやっていると言える自信からくる自然な振舞いだ。

要するに他人を評価したり、嫉妬している暇などないのだ。ここに女性活躍の秘訣があるように思えてならない。

2016年4月、本物に出会えた忘れられない日。
 


 

★2024年6月24日更新 ブログにはフローとストックどちらも必要~新しい記事と以前の記事を融合させる方法【紙上講座・ブログ継続術】

わたしのブログは、1つのことがらを深掘りするのではなく、5つの観点に絞り、生活上のあるあらゆることがらに通じるように書く、文章マーケティング法で、ライフスタイルブログに位置づけている。

クラウドソーシング「ランサーズ」
今年のアガパンサス

● 今の新旧取り混ぜたブログの執筆スタイルに落ち着いた理由

多岐に渡る事柄を見渡すように書いていることから、まったく飽きもせずに早や5年が過ぎて行った。

そして、自分が好きで興味があり、情熱を感じることがらや、最新の情報を取り入れて書くというスタイルにこの5月からは変わった。

以前の記事そのものをすべてここに移して、投稿日時だけを変えて出すということはまったくせず、今の自分の感性=アンテナに引っかかる情報やモノ、コトを掛け合わせることで、新しい最新の記事を生み出している。

ブログは継続してこそ価値があると思って書き続けてきたし、この形が気に入っているのは、書いていて最高に楽しいからなのだ。

ものごとの整理や断・捨・離が大好きで、毎日、整理整頓や掃除を続けている。そんな整理好きなわたしのブログも、5年経った現在、古い記事のストックを700本ほど持つようになった。

これは、簡単に整理したり、放置しちゃあいけない!と考えた。それは、ネタの宝庫だから。言うなれば、わたしの財産。これからYou Tube に参入はゼロだから、磨くべき場所は文章ブログに決まっていた。

世間で言われるブログの最大の難点は、ネタ切れだと言われている。少なからずとも、好きで書きたい情熱を持つテーマであればネタ切れを起こすこともないだろう。

書き手の興味を深掘りする熱意や書きたい情熱で、常に新しい情報に敏感であれば、古いブログを再び生き返らせて行けると考える。己の進化がブログの進化であるとさえいえる。

むしろ、新旧ネタのそろい踏みで、紹介しきれない!とかいうジレンマも出てきたこの頃。ネタに苦労しない幸せなブログ生活を満喫中だ。

● フロー型記事のメリット&特徴

フロー型の記事というのは、デイリーに流れる速報のようなスピード感のある内容のもののことだ。日本中で関心の高いことがらに触れるならば、高いアクセス数が望める。

フロー型の記事というのは、ニュース性の高い記事の事を言い、トレンドをまとめた記事と言い換えられるのだ。

フロー型の命は投稿スピードの速さだろう。速ければ、速いほど良く読まれる。You Tuber の情報を取り込む速さを見れば一目瞭然。

ただYou Tubeでも、それぞれが思い思いの観点や視点でモノやコトを紹介するのが目的だから、我先にと、即効性はあるものの、雑な作りのチャンネルより、丁寧に作り込まれた観る者に詳しく、優しい動画が好まれているそうだ。

ブログの場合では、わたしのつたない紹介で、若干のニュース性も取り入れた通信ネットワーク関連のモノやコトは常にインプレッションも多く、アナリティクスを開くのも楽しみな分野になりつつある。

フロー型の記事の特徴・・・誰にでも関心があるニュース性の高いことがらである。

フロー型のメリット・・・誰にでも関心のあることがらであれば、アクセス数うも多く、読者数も増えやすい。

※ フロー型のデメリット・・・最新でなければ読まれません(泣)

● ストック型の記事のメリット&特徴

次にストック型の記事について触れてみよう。ある程度、ブログの認知度が高いブログ記事だったら、様々な引き出しから記事を読みに来て頂けるのだ。

手前みそだが、わたしのブログはストック型の典型だ。だから、SNSで新着の記事でサイトに入って下さった読者が、あれも、これもと、色々読みに来てもらえてるのだ。

WordPressのサイトチェックで毎日見ているが、5月7日から、毎日記事更新を続けている。記事のストックももうすぐ50記事となるから、読み応えが少しづつ出てきたところに、数字が載ってきたのだろうと推測している。とても嬉しい。

ストック型の記事は検索エンジンからとブログ本体からと2重に読みに来てもらえる有難い書き方なのだ。

たとえば、健康の記事で糖質制限関係の記事を読んでいたが、その下にウォ―キングの勧めという記事があり、つい釣られて読んだ・・・という場合などそのもの。

もちろん、好きなことを書いてはいるが、読み手の思考を連想して考えて次の記事内容を決めている場合も多いのだ。

ダイエット→ウォ―キングなど、繋がっていれば必ず一緒に読んでもらえる。しかも、一過性ではなく、毎年幾度か加筆修正されれば、ずっと読み継がれる記事になると言うのがストック型の特徴だ。

旅行記や海・山など季節感のある読み物は息が長く、印象に残りやすい。また、成功法則や心理などの分野も簡単には風化しないから、こちらも記事を持っておくとブログの財産となるだろう。

● ストック型記事の特徴・・・最大のメリットは、息長く読まれ続けること。公開直後はすごく読まれるが、その後、シューンと読まれなくなるものでもある。

わたしの記事で言うと、先日の相模原北公園のあじさい鑑賞の記事はインプレッションも1万越えでプチバズだった。まさに季節ものの特徴。これを来年は加筆修正し、最新フォトと地域情報を盛り込んで書けば、また読んで頂けるであろう。

● ストック型記事のメリット・・・息長く読まれることが可能なストック型。しかも、書評などは本の紹介なので、安定した読みやすい内容で、ためになる本の紹介は、アフィリエイト広告面でも収益が期待がされる。

欲しいと思った本が広告にあったら、読者はその広告を見には行くだろう。買うも買わないも読者の判断。わたしはブックレビューの真価基準をしっかり持っているので、読者を興味の対象本に導けるかどうか・・・に懸けているから、広告で儲けるという発想はない.。

しかし、ストック型記事にはそういった広告側のメリットも存在するのが事実なのだ。

※ストック型のデメリットは、あえていうなら、記事のメンテナンスを怠らないことの一択だろう。

ブログの定めと割り切って、自分の作品を末永く読まれ続けるために、充分なお手入れをした記事だけをアップして行きたいものだ。

● まとめ フローとストックはおかずとごはんの関係

白い炊き立てのご飯はそれだけでおかず要らずといえるが、やはりより美味しいご飯を食べるには、おかずが欲しいものなのだ。

わたしが説くブログ術は、この関係を取り入れたバランスのよい一石二鳥のブログを作る提案だ。

読み手優先の最新情報も、以前からあるお役立ち情報心情を吐露したショートエッセイも両方あってこそブログの存在価値を増すものなのだ。書き手も執筆にやりがいや生きがいを見いだせるものになりうる。

まさにブログは人生を変える手段のひとつだ。

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赤い三角屋根の駅舎~旧国鉄中央線国立駅舎【写真で綴る旅・沿線探訪】

月の4日ほどは、車での営業を離れて、JRや京王線などの在来線で客先を回っている。

今回は、この4月に駅舎が新しくなったJR中央線国立駅をご紹介する。

益から出てくると旧駅舎がお出迎え

● 赤い三角屋根の駅舎の歴史をひも解く

大正15年(1926年)国立大学町に誕生した旧国立駅舎は80年ものあいだ、町を行き交う人々を見守ってきた。

しかし、平成18年(2006年)に中央線立体高架工事により駅舎は解体され、大正時代から続く駅の役目を終えたのだった。

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その後、国立市民だけでなく、多くの都民から、もう一度あの赤い三角屋根の駅舎を再建してほしい!と望む声が上がり、それは全国へと波及されて行った。

それから、多くの再建を望む人達から多大な寄付を頂き、国立市での協議の結果、元にあった場所に元の形で残すという再建の道筋が立ったのだ。

大正時代の切符売り場

着工は平成30年(2018年)そして、令和2年4月にまちの魅力発信拠点として、生まれ変わった駅舎だ。

● 新駅舎の仕事

再築後の旧国立駅舎にはまちの案内所展示室広間の3部屋に加え、屋外スペースができ、誰でも無料で旧駅舎内とぐるりと外回りを見学してまわれる。

昔の駅舎の模型や、当時の写真、当時の切符売り場を再現していたり、時間が遡ったような不思議な空間。

こちらが正面

英国の旧市街の小住宅に見られる赤い三角屋根とドーム型の小窓。訪れたらぜひ、外をぐるっと回って見てほしい。

国立市の大学通りは、国立音楽大学付属高校、都立国立高校、一橋大学など、が並ぶ東京でも有数の学園文教地区だ。春の桜の時期には沿道のソメイヨシノが咲き乱れ、その周りは無数の園芸種の花々の饗宴。

紀伊国屋

仕事先の隣りには、高級スーパーの紀ノ国屋がある。毎月1回お買い物をして、一瞬だけ国立マダムになるの(笑)

どうぞ、大正ロマンたっぷりの新名所旧国立駅舎へ。

自然治癒力という魔法~疲れた時にわたしが取り組む3つのこと 【健康・自然治癒力】

大都会東京の西の端に住んでいる。小さなころから、身近にある自然をとことん摂取しながら地道に生き続けてきた。本当の都会暮らしだったら、もう、とっくに死んでいたかもしれない。

家の近所の都立小宮公園(5月撮影)

人間の身体を甘くみていたわたし。仕事や遊びや地域の活動。分刻みで予定をこなす日々が20年続いていたある日、プチっとスイッチが切れた。脳出血だった。お見舞いの面々は全員があれでは倒れて当然!と、変な太鼓番を押して下さった。

あの発病から12年。今では森と池がある自然公園のそばに住み、山、川、きれいな空気や水、そんな場所で暮らすようになって、発病当時より歳は取ったが今のほうがずっと元気だし若いかも(笑)

もう、更年期も終焉を迎え、ホットフラッシュやホルモンの減少から起こる様々な症状で苦しむ事もほとんどなくなったし、近所には季節ごとの植物を上手に加工して食べさてくれる友達もいる。なんと贅沢で心強いことなのだろう。

● 自然が最高の自分を作る~疲れを出し切る方法  自家製玉ねぎドレッシングを作る ①

自然治癒力とは 自分の力で病を癒し、治す自然の力のことだ。

自然治癒力を高めるために重要なものは、食事 ・運動・呼吸・心が充実していることが大きな条件なのだ。①~③で取り上げるのは食事だ。まず、食事のことを書いてみよう。

実際に、山や川のそばで暮らしていると、身体じたいが楽じゃない?最近では、朝は野鳥のさえずりで目が覚める。近所の都立小宮公園は都内有数のバードサンクチュアリ。約30種類の野鳥が棲みつく森は深淵極まりない清廉なところだ。

出来立て玉ねぎドレッシング

話がそれた。わたしが疲れたなあ~と、感じる時によく作るものがある。それは、玉ねぎドレッシング。生の玉ねぎが好物なのだが、みじん切りにした玉ねぎをハーブやスパイス、酢、油でミキサーを使い、混ぜ込むトロリとした白いドレッシングはどんな野菜や肉、魚料理などなんにでも合う。

玉ねぎ特有の香りの要因は硫化アリルという成分で、切った時に涙が出るのも、この成分によるものだ。肉や魚の臭みをやわらげ、ビタミンB1の吸収を促し、疲労回復の効果が期待できる。硫化アリルは水溶性のため、水にさらし過ぎると成分が溶け出してしまう。

だから、ミキサーで攪拌することは、すべての成分を身体に取り入れられる最良の方法だと教わった。また、わたしの一工夫は、みじん切りも後乗せして玉ねぎの食感をこれでもか!と、楽しむことにしている。

長年の夫の食事療法(糖尿病からの心筋梗塞。現在、発病4年)で教わったレシピ。塩分、糖分、油をぎりぎりまで減らせる自家製ドレッシングのレシピを載せておく。

【玉ねぎドレッシング 1リットル分】

玉ねぎ・・・1キロ

にんにく・・・3かけ

酢・・・300mℓ

サラダ油・・・300g(お好みで)

砂糖・‥100g(お好みで)

塩・・・100g(お好みで)

【作り方】

すべての材料をミキサーで攪拌する。

たったこれだけで、香り豊かな玉ねぎドレッシングが出来上がる。作りたては淡雪みたいな純白。日にちが経つにつれて薄茶色くなる。

わたしは、だいたい半分の量で作っている。すぐになくなっちゃうぐらい食卓が豊かになる玉ねぎドレッシングだ。ぜひ、おためしあれ。

●昔ながらのハーブ茶十薬を作る~どくだみ茶は若返りのお茶

毎年、4月~5月の新緑の頃、どくだみも青々としたむせ返る匂いを放ちながら方々に咲き始める。

昔は、実家で大量に摘んだどくだみを2~3本づつ、軒下に吊るすのがわたしの役目だった。十薬と呼ばれるどくだみ茶は、身体の毒を下すという毒出し茶で、ほぼ、毎日食事の度に飲まされていた。

家のまわりに咲く、八重咲きのどくだみ

今では、どくだみを摘んで干したりはせず、薬局で乾燥した物を購入し、柿の葉やびわの葉も買ってブレンドして飲んでいる。フォートナム&メイソンの紅茶にも、どくだみをちょびっと入れて黄バラの花ビラも入れる。ハーブティーとして疲れた時には癒し効果抜群で優雅な香りにうっとり。

緑のどくだみと黄バラをブレンドした紅茶

春のよもぎも乾燥させてお茶にしたり、森へ行ったら、へびいちごをいっぱい摘んで、焼酎漬けを作り虫刺されの薬にしていた。懐かしい子どもの頃の話。

どくだみ茶の効能は、便秘の解消が一番大きく、続いてダイエットむくみ冷え性などの体質改善食物繊維が豊富で、腸に水分を集めて便を流れやすくするマグネシウムや、腸を刺激して動きを活発にするカリウムを多くのミネラルを含んでいることから、美容、老化防止、シミやシワの予防などアンチエイジングにも欠かせないのである。

● 眼を見開くほど美味しい自家製ジャムの話~杏や柿、みかんは自分で煮れば添加物不要で健康的!③

頂き物の果物はジャムやコンフィチュールにする

ここに越してきてから、季節の果物を煮て簡単なジャムにすることが増えた。わたしは大のマーマレード好きで、毎週1瓶買うほどのジャムフリークだ。コンフィチュールと呼ばれる軽く煮込んだ素材だけで作る果物のジャム。考えるだけでうっとりする(笑)砂糖を微量にしか使わないのでサラっとした食感だ。

頂きも尾。自家製の杏ジャム

写真の杏ジャムは友達が作ってくれたもの.何しろ色がキレイで、甘酸っぱさが優しい。市販のものより美味しい。

また、柚子はちみつ漬けも作ってくれた。友達の作る梅干しや梅酒、ジャムやはちみつ漬けは、本当に楽しみ。もうひとりの友達は麹味噌を作ってくれる。

頂き物。自家製柚子はちみつ漬け

ジャムとコンフィチュールの違いは、ジャムは詰め込むという意味から形がなくなるまで素材を煮詰めた物で、コンフィチュールはざっと煮込んだ素材の形が残る物だ。

いずれにしても植物の持つ力=自然治癒力の効果を日々実感している。今でこそ、オーガニック(無農薬)でできた野菜や、ハーブオンリーのお茶などが、いくらでも手に入る世の中。

それでも、疲れたな・・・って、感じた時は、自分の手で、野菜や果物や野草を加工し、植物の力をふんだんに食事に取り入れて身体の奥から元気になろう。

わたしの今年の挑戦に畳み一畳のスペースで、ハーブや野菜、園芸種の花を全部で20種類植えてどんどん育てて、食生活に生かそうと冬には考えていたがコロナで止むなく中止。

それでも美味しい紅茶やオーガニックのコーヒーで毎日、チョットだけ癒しを自分に与えることが目下の課題なのだ。

※自然治癒力の呼吸法は、またの機会に。

★2024年6月21日更新 BIG MAGIC 「夢中になる」ことからはじめよう。【書評・自己啓発】

エリザベス・ギルバート・著 神奈川夏子・訳(ディスカバートゥエンティワン)

著者本人は、読者のためではなく「自分自身のために書いた」と本書の中で強調している。本書奥付より。

著者のエリザベス・ギルバートは、アメリカの小説家。
代表作『食べて、祈って、恋をして』は、1200万部という大ベストセラーを記録した。
同作品は映画化され、ジュリア・ロバーツが主演を務めた。

著者はTEDに2回登壇している。こちらの再生回数は、なんと1600万回に上る。私自身もTEDを拝聴して、BIG MAGIC を読もうと決めた。

BIG MAG の導入部

都立小宮公園内のホール

著者が語る BIG MAGIC とは何だろう?
それは 地球にはアイデアも棲んでいる ということにまつわる様々な奇跡のことだと理解ができる。

まず、アイデアは生命体である という観点をあらゆる角度から引き出した一書だ。

要するに簡単に言ってしまえば、あらゆるクリエイターが生み出し続ける創作物には、地球からの生きたアイデア=生命体が寄り添いもたらしたものだという観点。

(文中から)地球上には、動物や植物、バクテリア、そしてウイルスが共に棲息している。しかし、それだけではなく、地球にはアイデアも棲みついているのだ。

アイデアは固有の肉体をもたない、ただのエネルギーを持つ生命体だと考えられる。しかも、わたし達人間からは、完全に切り離された存在で、やり取りが可能なのである。

エネルギーを持つ生命体「アイデア」には切望していることがある。それは、誰かによって自分を形(作品)にしてもらうことだ。アイデアの持つ資質を誰か優秀な書き手に具現化して欲しがっているのだと言い切っている。(文中より)

ここでの誰かとは、画家・ミュージシャン・小説家などのクリエイターたちを指し述べている。

著者自身の体験からBIG MAGIC をひも解く

市内の自然公園前

彼女は、自然科学を取り入れた小説を書く作家として生計を立てている。ある朝、突然小説のアイデアが降り注いできたのだ。

しかし、彼女はまだ早い・・・と感じ、しばらく自身の様子を見ていたのだ。すると、あっという間に別の作家がほぼ、同じ内容のアイデアをふんだんに盛り込んだ小説を出版してしまった。

このことから、2つの着目点が考えられたのだそうだ。

① まだ、時期が来ていなかったから、ジャストな人のところに作品の種は落ちて行ったのだと。この観点はもろにアイデアは生命体だという彼女の持論だ。

同時に同じ事を考える偶然もBIG MAGICの特徴のようだ。だから、アイデアを盗まれた!と騒ぐ場合もいたしかりしかもしれない。

② いいや、アイデアのしっぽを掴みそこなったのはタイミングを逃した自分だと。原理原則に忠実な彼女のごく普通の観点。さて、どっち?

その時の著者自身の気持ちを文中から拾ってみよう。

(文中から)そしてアイデアは、ある日唐突に誰かの元にやってくる。普通は、アイデアがやってきても他のことをしていて気がつかない。

もしくは、気がついても「そんなの自分の手には負えない」とお断りしてしまう。

しかし、アイデアと戯れることを決意したとき、創造は始まる。 まるで禁じられた恋のように、熱烈に。(文中より)

この文面から2つの観点が明確に表現されていた。①に対してはまだ早い~今回は見送ろうと逃す自分。②に対しては、アイデアを受け入れることを恐れずに決意すると、創造が始まる前向きな自分だと。

これではっきりわかったことは、どんな小さな発見やアイデアであっても、すぐに着手すべきだということなのだ。②が本心だ。

やって失敗するより、やらなかった後悔であれば、やって失敗のほうが100%前向きな決断なのだ。

しかも、アイデアという生命体は、誰かの手によって作品に生んでほしい!と願っているのだから、それを叶えてあげないといけない。

文中より著者の体験のまとめを書き出す。

まとめ

ふいにアイデアが自分のところに現れたら、これからよろしく!と握手をし、それが作品となる日まで決して喧嘩をせず、見捨てずに、自分の持てる力を最大限に発揮して互いに協力すべきだ

努力を怠って放っておくと、アイデアは待ちくたびれて、どこかに去ってしまうこともあるから要注意。

● クリエイティブという魔法~書評

品川 mango tree

すべての人の奥底に創造の種という贈り物は眠っている。それを目覚めさせて、大きく育てるためのキャンバスを持ち、描き出す勇気を持つ人だけが、このBIG MAGICという魔法の虜になれる。

それは、たとえば作家などのクリエイター職ばかりじゃなく、庭師や料理人など、自分自身の人生を充実させるものすべてを指すのだ。自分の人生をより、クリエイティブなものとして考えることができるかどうかで、BIG MAGIC を掴めるかどうかが決まってしまう。

手前みそだが、わたしはブログを運営してる。最近、ブログ執筆がとてもクリエイティブな作業だと感じている。それを持てたことが幸せだと実感できたのだ。小さなBIG MAGIC を経験し掴み切れたからこそ、夢中という幸せが手に入るのだとわかった。

また、どんなひとにでも発揮できる創造性だと読み取った。だから特別な能力とも、すごい学歴ともまったく違う。

それは、自分のできる事を全力でやる事と、やり切った後に見える景色をきちんと見ておかないといけないのだと。

BIG MAGICは、きちんと見ている人の元に降臨するのだ。

著者の願いとは

浜松町からの東京タワーと満月

本書のメッセージは、あくまで、著者自身が作家としての教訓を交えながら自分の内面と向かい合って対話している、と言えばわかりやすい。

思い込みが多く、不安定な著者が作家として生きると決めた決心の場面は靜かながらもとても情熱的で印象深かった。

自分の人生に忠実であり続けることができるのか? 移ろいやすいクリエイティビティをつなぎとめるための考え方とは?悩みや葛藤さえも美しかった。

創造的に生きるということは、名声を得るとか、才能を使ってお金持ちになるとか、そういうことではないのだと、著者は繰り返えす。

むしろ自分の中の創造性を、社会で換金しようという目的を第一にしてしまうと、創造性は痩せおとろえてしまうとも言っている。

わたしの話だが、ブログを書くことが楽しくて毎回、何を書こうかと考えるとワクワクが止まらない。

書きあげて推敲、撮影しておいた写真を入れてのアップでウキウキは最高潮に(笑)

それでいいのだ、それがいいのだ、それを続けなさい、と著者が私の背中をポンポンと軽く叩いてくれるのだ。


さらに、 見えないけれど私の周りにアイデア、好奇心の種が満ち溢れていることも教えてくれる。

完璧なアーティストではない、私たちだからこそ共感できる、個人的かつ創造的生き方の告白。それが本書なのだ。

【もくじ】

Chapter 1 「恐れ」を乗り越え、充実した人生を送るには

Chapter 2   インスピレーションとともに生きる

Chapter 3   誰もが「やりたいことをやる自由」を持っている

Chapter 4  決してあきらめない

Chapter 5  好奇心を信じ続ける

Chapter6  ビッグマジックが起こした奇跡

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