「知恵の殿堂にいたる道は、自分の無学を知るところから始まる」
ベンジャミン・フランクリン(米国・科学者)の言葉より
座右の銘や名言を好む人、人生の指針にする人など様々だが、わたしは名言に関して思うことは、言葉や名言は機知だと考えている。機知とはその場に応じてとっさに働く鋭い知恵であり、ウイットに富んだものだとも言える。
例えば、ムーミンの最高のともだちはニヒリズム全開なミィ。彼女のひねり出す名言は誰の心にもチクっと刺さるものばかり。
誰にも真似できないミィの名言を拾ってみる。
● ミーの名言
~時々、誰かに言われた言葉がチクッて刺さってイラッてするときあるじゃない。それね、本当のこと言われてるからよ~
~見てるわよ、あなたがしていること。あのね、神様じゃないわよ。もうひとりのあなたがよ。もうひとりのあなたがあなたをみているのよ。見放されないようにね。嫌われないようにね~
もうね。ぐうの音も出ない(笑)他の仲間だちの名言も秀逸だ。
● 名言に気づき、励まされる日々
人には誰でも、本来言い尽くせないほどの様々な人生経験があるはずで、土砂降りの雨にあったり、晴天の晴れ間が覗いたりとそれこそ人生色々だ。
思うにわたしなど、実に弱い生き物で逆風が吹けば「どうやって逃げようか?」また、失敗をすれば「どうやってごまかそうか?」などと、困難に遭遇した時、ついつい思いめぐらせてしまう。
それでも立ち止まることなく、なんとか歩き続けることができてきたのはなぜか?それは、自分を勇気づけ、ときには自分を律するような言葉を持つようにしてきたからだと感じている。
例えば、人の話を聞いて感動した言葉、哲学者の言葉、宗教からの言葉、歴史的人物の言葉などをいつもメモしておき、常に参照し、自分を鼓舞していくように仕向けながら毎日を送っているのだ。
● わたしが今まで書き残してきた 「名言」と「言葉」を紹介
◇ 楽観的であれ。過去を悔やむのではなく、未来を不安視するのでもなく今、現在の「ここ」だけを観るのだ。 A・アドラー(オーストリア・心理学者)
◇ 煩悩を断つのは大変だ。でも、逆に煩悩を断ってしまうと、エネルギーがなくなってくる。煩悩はいい意味で利用することが大切です。 梅原猛(哲学者)
◇ 高みに登る人は皆、螺旋階段を使うものだ。 F・ベーコン(英・哲学者)
◇脱皮できないヘビは滅びる。 ニーチェ(独・哲学者)
◇生きることは呼吸することではない。活動することだ。 ルソー(仏・哲学者)
● 言葉や名言はどんな栄養剤よりも効く
言葉や名言が自分を支え、元気をくれることに気づいてからは、意識的に仕事の現場や生活の上で口に出すようにしている。
人から教えてもらった言葉、本やメディアからのヒントになる言葉、自分の中からささやかだが血のにじむような体験から生まれた名言など、ただ、頭で思っているだけでは効果は半減である。
声に出して自分に言い聞かせ、実践に応用することで、トリガーとなる生きた言霊として胸に響くようになるものだ。
そうしていくとその振る舞いを見て、周囲にも少なからず良い影響が出てくることが多いと感じる。
● 楽しむために生まれてきたのだった
最近は哲学的な言葉が好きになってきている。
歳を取り、古今の英知が少し分かってきたんだろうか・・・最近、とくに強く思っていることは、うまく行っているときほど従来のやり方を捨てることが肝心だと感じている。
こんなふうに先見の目を養いつつ、自分の将来を思い描いている。
まだまだ、新型コロナウイルス感染にも予断が許さない昨今だが、せめて名言を自分に与える行為で、気持ちの余裕を持とう!という提案だ