新秋の高尾山で森林浴~TAKAO599MUSEUM /多摩武蔵御陵へ訪れる 【東京山丘陵・地域探訪】

【ブログ更新123回】

TAKAO599MUSEUM・画像
 

2019年これまで 年間の登山者数約300万人。見事世界一でミシュラン三ツ星に認定。今年2020年には日本遺産東京一番を獲るなど、今や国内をはじめ世界中から愛される東京霊山高尾山。

今回は高尾山の魅力をとことん学べる自然の博物館 TAKAO599MUSEUMを紹介する。

● 高尾山・自然の博物館 TAKAO599MUSEUMとは

高尾山の麓にあるTAKAO 599 MUSEUMへ行ってきた。

2018年8月11日にオープン、2年ぶりだ。ちなみに599とは高尾山の標高。

 訪れたミュージアムは、自然に映え、美しく白っぽい建物である。

その中には高尾山に生息する数々の動物達の剥製や、アクリルケースに収まった昆虫の標本、四季折々の美しい植物なども整然と収まっていて、それはそれは素敵な展示になっている。

動物のはく製

最近ではめずらしく、どんぐりやまつぼっくり等の木の実がじかに触れられる展示があり、面白く、とても気に入った。

入場料は無料! 自然に遊び動植物や昆虫の勉強をし、童心に戻り楽しい時間を過ごす事ができた。

高尾山の魅力を存分に感じさせるミュージアムだ。

高尾599ミュージアム 施設情報

アクセス/京王線高尾山口駅から徒歩4分

開館日/通年開館(臨時休館あり)

開館時間/午前8時から午後5時(12月から3月は午後4時まで)

入館料/無料

所在地/東京都八王子市高尾町2435-3

● 高尾山/概要

山頂の画像を拝借


 今や、世界一の登山客(年間260万人)を誇る高尾山。すごいな、いつの間に?・・・って感じだけど。

高尾霊山は実に1300種以上の植物、100種以上の野鳥、5000種以上の昆虫が生息していると言われており、関東では非常に稀なブナの木も見られる。

登山コースも多種に渡り、なんと9コースを有している。

1号路(表参道コース) 2号路(霞台ループコース) 3号路(かつら林コース) 4号路(吊り橋コース) 4号路(吊り橋コース) 6号路(琵琶滝コー ス) 稲荷山コース(見晴らし尾根コース) いろはの森コース 高尾山・陣馬山コース

■高尾山
住所:東京都八王子市高尾町
時間:ケーブルカー8:00~最終18:00前後(季節によって異なる)、リフト9:00~16:30(土日祝は延長、冬季は短縮)
料金:ケーブルカー、リフト各大人片道480円ほか

高尾は、高尾山縁起によれば、ここを開いたのは遠く聖武天皇の時代にさかのぼるらしい。文学や伝説・民話も豊富で昔から多くの歌人や俳人が訪れてはその自然の美しさに心を打たれ数多くの作品を残している。参道に15名の著名な俳人の歌碑が並ぶ様に圧倒される。

北原白秋の歌碑

我が精進 こもる高尾は 夏雲の 下谷うずみ 波となづさふ
昭和37年11月、詩人でもあり歌人でもあった北原白秋の20回忌に高尾に初めて建てられた歌碑が迎えてくれる。


 白秋は、こよなく多摩を高尾を愛してくれた人の一人だ。時として山を散策し、また山房にこもっては瞑想したといわれている。

この歌は昭和12年白秋主宰の短歌誌「多摩」の全国大会が薬王院で行われたときの作である。仏舎利塔入口、設侍茶屋の前に大きな真鶴石に刻まれている。

この碑面の文字は、白秋のペン書きを拡大し刻んだものだそうだ。                                                                        「高尾薬王院唱」(『橡つるばみ』より)

東京で一番高い所にあるビアガーデン 高尾ビアマウントは夏の定番。

正月の初日の出から秋のもみじの絶景紅葉と、子供から大人そして高齢者に至るまで楽しめる山。世界一の登山者数との話も納得だ。

あまりに近所にあるせいか、このところ縁遠かった。

小学3年から5年まで薬王院の行事参加、遠足、キャンプ、中学の陸上部マラソン登山などしょっちゅう訪れた場所。

車で家から20分程度。今では、ちょっとした息抜きをすることが多く、参道で軒を連ねるとろろ蕎麦を食べて、ミュージアムを見てと、山登りはせずとも充分に楽しめる。

そして、行たびに懐かしさと変わらぬ自然を楽しんでいる。

● 多摩武蔵御陵

ちょっと休憩をとった後、高尾山から甲州街道を東京方面へ。東京都八王子市長房町の武蔵御稜(多摩御陵に併設)に向かった。今度はれっきとした森林浴・笑

参道入口のお水取り

わたしの父のお墓が同じ長房町にあるが、秋のお彼岸前に墓前の掃除もかねて訪れた。 

多摩武蔵陵 広大な入口から150本の京都北山杉が出迎えてくれる。
 

昭和天皇の武蔵稜墓地の手前の、宮内庁事務所でパンフレットを手に入れ、約400メートルある表参道の玉砂利を踏みしめながら一歩一歩進んだ。

落ちついた静かな森を歩きながら、一種神々しい空気のなか、マイナスイオンたっぷりの森林浴となった。

野鳥の鳴き声、まだ残る蝉の大合唱、新秋の虫の音を聴きながら、昭和天皇・皇后様の陵地を参拝した。

武蔵陵墓地には、多摩陵、多摩東陵、武蔵野陵、武蔵野東陵の4陵がある。多摩陵は大正天皇の御陵。その東隣の多摩東陵は、貞明皇后の御陵。そのひとつ、ひとつが遠く大変に厳かであった。

裏参道には小川が流れ、古池らしきものもあり、何とも言えない心の安らぎと癒やしを感じられる。昭和2年、稜所として選定されてから今年で90年目となる。

多摩武蔵御陵。

ここは、自然と調和しつつ、東京独特の雰囲気を醸す西多摩最大のパワースポット。

多摩武蔵御陵/所在地

〒193-0824 東京都八王子市長房町1833番地