世代交代をどう受け止めるか?~「終わった人」にはなりたくはないが・・・ではどうするか【仕事・定年論エッセイ】

【ブログ更新147回】

10月1日、オープンから関わってきた案件を退いた。いわゆる業務拡大の上での世代交代だ。

会社員であれば、誰でも経験する事だし。今までも幾度か経験してきたが、今回はゆっくりと、だが確実にボディーブローが襲ってきた。

要するに気持ちが不安定になり、心の置き所が見当たらない。しかし、日々の業務は、どんどん進んでいて相変わらず忙しい。

で、今日は一旦、ここで吐き出してすっきりしようと。自分のメディアだし自由にね。

最近は、会社の次なる飛躍に向けて世代交代の色が濃い人事異動を行う会社が増えている。当然ながらベテラン社員にとっては、戦々恐々となる話。

世代交代はいつか必ず迎える問題。それと定年もね。わたしはまだ先の話だけれど。

終わった人」(講談社)という作品を思い出した。

内館牧子氏のベストセラー作品。ダンディな舘ひろしさんとザ・宝塚の黒木瞳さんが主演で映画にもなった定年問題話題作。

夫婦で迎える定年を乗り越えるドラマが妙にコメディタッチ。だけれど、涙なくしては観られないお仕事終盤劇場だ。

物語のさわりを簡単にレビューしよう。

終わった人

主人公は63歳で定年退職をした田代壮介。

壮介は子会社への出向や転籍はあったけれど仕事一筋で、家族を養うために趣味も持たずに頑張る日々を過ごしていた。

定年退職した次の日から何もやることがなく、でもプライドを捨てきれず次に何をしたらいいのかわからない。

妻は雇われ美容師。娘と一緒になって家に居座る夫をなじり始める。

「いっそ、恋でもしてみたらどう?」と、外へ出るように焚きつけるのだ。

壮介のような人は世の中にたくさんいるのかもしれない。

1日何もすることがなかったら、全部が自由時間だったら最初は嬉しいかもしれないけど、何かしなければと焦ってしまうだろう。

誰でもいつかは訪れる日なんだよと、主人公はつぶやく。

仕事だけじゃない。この世代交代に気づいた時の気持ちの持って行き場のなさは驚きだ。

主人公自身がこれまでの人生をある意味ちゃんと受け止めていかなければいけないのだと。

こうなる前に、準備をしておくべきだった・・・エリートサラリーマンの悲痛な叫び。

人生はキビシイ~~!

※ この作品から卒婚という言葉が流行った記憶があるね。

            ★

また、今年はコロナで在宅勤務に転じたビジネスマンも相当数いる。わたしの同僚なども、旦那さんが在勤となって早や6か月・・・。

彼女の言葉→なんか今、主人が在宅勤務6ヶ月目だから、プチ定年後生活を味わってる気分だよ💦

まだ仕事があるからいいけど、ほんとやることない日々を迎えたら…考えると恐ろしいよね(,,•﹏•,,)っと、

こんなLINEが来てた。

終わった人」は、定年を数年後に迎える多くの男性が主な読者だそう。みな、定年まで、どんな思いでこの本を読むのだろうな。

複雑な気分。

わたしの回りでもどんどんと定年されていった先輩がた。最近では社内メールでのご挨拶が一般的。コロナで慣例習慣も様変わりしたようだ。

             ★      

9月のミーティングで、ひとつ年上の同僚が「わたしたちは70歳まで頑張ろうね!」と言われて。

わたしは、目を満丸くして「はっ?70さい?」

彼女「あなた!契約書をちゃんと読んでないんでしょう!!」「書いてあるわよ!よ~く読み直しておいてね!」と言われてしまった。

はあ~~。知らなかった。70歳まで働けるのね。驚きだわ。

この先10年以上もあるのだけど、世の中がどのくらい変わるのか、この目でしっかりと見届けたくなった。

今回のプチ世代交代はこうして、70歳まで働こう!という同僚の元への不時着で完了を遂げた。

一週間経ってようやく吹っ切れた感じ。

それに生きがいのブログもあるし。

さあ、仕事終わりのビールをまだまだずっと楽しむのだ・ワハハ~♪