【ブログ新規追加164回】
感謝を通して、当たり前のことは、当たり前でなくなるんです。
「飽き」や「慣れ」に唯一対抗できるのは感謝なんじゃないんでしょうか。
佐々木 典士氏 「ぼくたちに、もうモノは必要ない。」著 より
● パラレルキャリアとは
パラレルキャリアとは、P・Fドラッカーが「明日を支配するもの」(ダイヤモンド社)で紹介した考え方だ。
「本業を持ちながら、第二のキャリアを築くこと」と定義されている。
パラレル・キャリアとは、本業がありながらその他に自分の好きなことをして活躍してゆく生き方。
要は2枚目の名刺をもって活動することだ。
冒頭、引用文に使った佐々木典士氏も、「編集者」と「中道ミニマリスト」というパラレル・キャリアの持ち主である。
彼らのように2枚目の名刺を持ち、本格的に社外活動をしている人たちが、近年増え続けているらしい。
● パラレルキャリアのメリット(可能性)
① 自分の元々持っている特性を生かす→夢を叶える
私事だが、演奏家になりたくて音楽大学に進学したが、卒業後には紆余曲折あり最終的には子供にピアノを教える音楽教室の講師となった。
ただ、1つ違うのは個人で立ち上げず、メーカーの支援の元、会社員でありながら、教室運営ができた点だ。
家のまわりで、地域の方々に支えられながらの音楽教室運営は、地域の子どもたちの情操教育にも役立ったのだと、自分でも納得のいく仕事になった。
会社の持ち物である教室に派遣されて指導にあたりつつ、自宅では個人教授もでき、メーカーのグレード制度で、生徒たちに適切な能力を段階的につけさせてあげられたことも喜ばれた。
最後には、元々夢だった演奏家にも、メーカーの開催するコンサートや演奏会で演奏できた。
すべてはメーカーに就職したところから、音楽に対する可能性がどんどん開けていった。
現在は、本意ではない仕事に就いている人であっても、パラレルキャリア思考で、たとえば、メーカーでボランティア活動をおこなうなどのプロボノワーカー求人を探す対策を立ててみてはどうか?
夢に近づき、早々に実現の道が開かれるかもしれない。
※ プロボノワーカーとは・・・社員も企業も個人も成長できるもうひとつの働き方
プロボノとは、「本業で身につけたスキルをボランティアで活かすこと」を指す。
会社員であれば、本業では出会えないような人と出会い、経験できないことを経験することにより、社員はキャリアアップすることができ、企業の成長に繋がる。
プロボノは短期のプロジェクトでおこなうことができることから、推奨している企業も多くあるようだ。
個人でパラレルキャリアを実践してみたい人やプロボノに参加してみたい人は、NPOやボランティアサイトで自分の経験やスキルを当てはめ、興味のあるプロジェクトを丹念に探して、参加することから始めよう。
② 起業や副業の下準備期間として取り入れる→もうひとつの仕事を自分で作る楽しみが得られる(成長路線を描ける)
このように、パラレルキャリア思考を深めることは、本来の仕事へのモチベーションアップとなり、さらには新しい人脈や環境が手に入る。
今回はざっと簡単に2つの仕事を持つことで、自分の思い描く夢や希望を叶える方法を書いてみた。
新型コロナウイルス感染の影響で、働き方や仕事の業態変化が日々進んでいる今、まさに自分に立ち返り、食べるためだけではない、忘れていた自分の夢や希望をもう一度描き直してみては?
● ピーター・ドラッカーの名著・「明日を支配するもの」ダイヤモンド社の概要を引きつつ、まとめよう
経営学者のピーター・ドラッカーもパラレル・キャリアを予言していたという。
著書「明日を支配するもの」では寿命が延びた現代においての働き方について。
「個人は一つの組織に依存して同じ仕事を続けるだけでなく、それとは別の「第二のキャリア」にも時間と労力の一部を費やすことで新しい世界を切り開くべきだ」 と述べている。
パラレルキャリアは、IT技術の発展やソーシャルメディアの活用などで、今の時代の流れに合った仕事の形にピッタリな思考だ。
始めるポイントは、やりたかったこと、好きなことをやることで、事業を改善するもよし、コミニュティを強化する方向で運営するのも可能だ。
また、NPOのような非営利団体にしてもよいかも知れない。
「夢」を小さな形で始め徐々に発展させる道すじで、やりがいのある人生になるはずだ。
また複線化しネットを活用し小さくはじめることでリスクの分散が可能だ。本業に刺激を与えバランス良くやることで、余裕と自信が生まれるのだと思う。