【ブログ新規追加212回】
「ところざわサクラタウン」は、日本最大級のポップカルチャーの発信拠点として2020年11月6日、グランドオープンを果たした。
埼玉県所沢市の唱える、「みどり豊かな地から最先端の文化と商業を生み出し、世界に向けて発信するCOOL JAPAN FOREST」この構想に手を挙げたKADOKAWA。
KADOKAWAの新オフィスでは、広大なワンフロアで1000人のメンバーが勤務するという。KADOKAWAの書籍製造、物流工場やオフィス、イベントホール、ホテル、ショップ、ブックストア、レストランをひとつの大型ビルに集約させた。
そして、屋外の巨大な巨石のような「武蔵野ミュージアム」では、アニメ、ラノベ図書館、エディットタウンはまるで、本の街に入り込んだような空間。開館中チケットを手に入れれば、一日中、好きな本と過ごせる。
このミュージアム圧巻のブースは50000冊のKADOKAWAの書籍を高さ8メートルの書棚で壁一面にあしらった本棚劇場。
この本棚劇場でのエンタメは、「本と遊び、本と交わる」をコンセプトに掲げ、プロジェクションマッピングの上映が観られる(有料・今日は完売でみられず/画像は公式サイトから
その他のブースもグランド・ギャラリーや角川の創業者が愛した庭園など見どころは多い。ただ、コロナ対策で、入場制限がされていたり、チケットが売り切れていたりと、行かれる場合には前売りなどの情報を得て行くとよいかも。
わたしの仕事は出版営業で毎月70店舗の書店に訪問営業を行っている。その客先はほぼ、今ではチェーン店だ。
各々の書店特有の書籍展開も、もう身体に沁み込んでいるから、何がどこに置いてあるか?かは目をつぶっていても探せる(笑)
今日、楽しみにしていたKADOKAWAのブックショップ「ダ・ヴィンチストア」は、巷の書店とは、まったく趣が違う。
書店なんだけど。ブックコンシェルジェ?(書店員さん)が手掛ける棚の見事な展開。本がまるで美術品のように扱われていた。
プレゼントにするためには?と題されたコーナーでは、あるテーマに則った3冊の本が無造作にクラフトテープで貼られまとめられたものがいっぱい。
本と一緒に差し上げたい文具やファンシーな小物たちがフロア中に陳列されている。
そうかと思えば、あるBIGネームの編集者のコーナーは個室のよな作り。今回の本棚劇場を提案から創設まで仕切ったVODが流されるなか、編集者の著作を手に取ることができる。
また、昨今、多くの書店の入口付近には児童書のコーナーを配置するのがトレンド。
ダ・ヴィンチストアでも入口からの児童書コーナーの圧倒的な在庫数と、子どもが遊べるスペースや絵画と遊ぶコーナー、回転塔の見事な絵本の陳列など、子どもの目線に立った、子どものための空間に相当力を入れている様子だ。
さて、一般書のコーナーでは、本のカテゴリー別には本が並べられてはいない。要するに簡単に欲しい本がみつけられないのだ。迷宮に入ったかのよう・・・。
男と女の本とか、発見の本とか、ちょっと、凝った言葉が壁にたくさん書かれていた。入り口の黒板にブックコンシェルジェがなにやら、エッセイのような短い文章とそれにまつわる本の紹介+イラストを、あっという間に書いていた。
驚き!
しかし、ひとりの中年男性が「小説がない、ないよ」と探し回っていた。このストアのショップコンセプトを知らなければいけないのかも。でも、それも、なんだかな~~~。
わかりやすさや見つけやすさが絶対だと思い過ぎてるのかな。色々と考えてしまった。
所沢市とKADOKAWAの共同プロジェクト。「誰もが住んでみたい所沢」「本に夢中だった頃の自分を探す」この2つのメッセージがこめられた大型文化施設。
桜の時期にもう一度行こうかな。読みたい本ばかりじゃなく、ブックコンシェルジェの勧める本をわざわざ買いに行くとか。
いいかもね。
〒359-0023 埼玉県所沢市東所沢和田三丁目31番地3
■ところざわサクラタウン駐車場 148台
■第2駐車場 所沢市松郷138番地3 40台
■第3駐車場 所沢市松郷143番地1 142台