★2023年12月29日更新 文章論10本勝負 第九回~文脈理解の醍醐味は圧倒的読書で得る / わたしの読書パフォーマンスとは【紙上講座⑨・読書論】

【ブログ新規追加230回】

わたしの年間読書数は約300冊。紙の書籍は8割、電子書籍は2割ぐらい。

しかし、仕事以外で読むのがわたしの指す読書だ。

仕事に準ずる書籍は毎日、仕事の前にざざっと読んで、ホットな情報を先方に伝えるのが、わたしの仕事の真骨頂だ。

ここで、重要なのが「要約力」だ。回りくどく説明の多い、営業マンは大抵嫌われる。だって、話が長いから。

文章でも、たまに見かけるが、恐ろしく長い文章を書いて、自分の文章は長いから・・・と事前申告している人。

これは、自ら読者を減らすものだ。

人の時間は限られているのだから、大切な時間を割いて読んでくれるのだと思って書けば、読者思いの文章になり、最後まで読み進めて下さるだろう。

とにかく、「言いたいこと」をどれだけ「要約」できるか?が書き手の腕の見せ所だ。

                 ☆彡

さて、文章理解というか、文脈を捉えるための読書眼を磨き、鍛えるためにわたしがとり組んできた読書法をお伝えしよう。

● 一度に読む本は3冊

わたしは、毎週10冊の本を読書のために用意する。その内容はこうだ。

重い内容の本・・・思想・哲学など2冊

中くらいの軽さの本・・・生き方・戦術・経済・医療・福祉・環境(SDGsなど)3~5冊

軽い内容の本・・・趣味のトレッキングや自然、植物、暮しの全般的な内容 3冊

番外・・・小説を2冊

と、こんな感じで揃えて、一度に3冊を読むのが習慣になっている。

この「一度に読む」という行為は本当に一度に読むんだよ。

まず、重い本、例えばちょっと難解な哲学書を30分読んで、脳内が疲れたら、中ぐらいの軽さの本を1時間読んで、最後に仕上げで趣味の本や気になる小説などを1時間30分。

トータルで3時間の読書クルーズをする。

これを週3~4回はやりながら、文脈理解のための読書眼を日々育てている。きっとずっと続けていくであろう、「本を読みながら本を読む」という読書法だ。

実は、この読み方は、希代の作家の多くが取り入れている読み方なのだ。

わたしはメモも取らないし、線も引かない。せっかく読んだのに・・・って思われるかもしれないが、読んだことを忘れてしまっても、不思議と脳内の引き出しに詰まっているもので、出したい時に出せればいい。

ただ、本当に忘れてしまわないために、新年から、読んだ本と出版元、作者、内容の「要約」をブログのギャラリーに連ねて行こうと考えてる。

文章術とは、書くだけでなく、読み方にも一工夫が必要だ。

そして、読書であらゆる教養が得られる。これが、書き手の視点を広げ、豊かな表現になるのは必然だ。

それでは、また!