【ブログ新規追加235回】
人生の中で、「仕事に生きる年数ってどのくらい?」と、前もって決めている人って意外と少ない。
だいたい、フルで40年ぐらいか・・・はたまた40年後の先は、端々の仕事について、10年と、50年を充てるぐらいか。
いや、何を生業にするかでこの就業年数は大いに変わるだろう。
しかし、いついかなる場合であっても、「仕事を手放さない」と、思考を続ける判断が一番大切ではないだろうか?
のっけからで恐縮だが、2015年に初出版した著書『20代~50代の働く女性へ。一生、働き続けよう。意識変革と夢の実現。お金はかかりません!』古暮由実 (著), MBビジネス研究班 (著, 編集)を再度、紹介する。
2016年当時は、第二次安倍政権施行の「女性活躍推進法」により、女性の働き方に「光」が当たった年だった。
女性の一生とは、結婚、出産、子育て、親の介護、自身の更年期などまさに激動だ。
その困難をどのように乗り越え、自己実現を果たすのか・・・ピンポイントで一気に執筆した。
この書籍を執筆したことで、わたしの執筆テーマが「女性の働き方・生き方」分野に絞り込めたのがとても有益だった。
編集者とのやりとりの中で、もっとも活かしたい!と依頼を受け拡大した項目がある。それは、どのようにしてもできる限り、「仕事を手放さないことを明言した章」だった。
タイトルの「一生働く」というフレーズはかなり強烈なものだっただろうと懐古する。
その「一生働く」ことを支える、数々のメンタリティ継続の秘訣をまとめさせて頂いた。すべて、わたし自身の体験から書いたもので、一切、人まねではない内容に自負する一書となった。
2021年、コロナ禍の現在あらゆる場面で、「継続できる仕事の強さや安心感」は働き盛りの年代の人だけでなく、誰でも欲しいものの一つではないだろうか。
☆彡
● カズとヒデの仕事観の違い
例えば、サッカーで往年現役を続ける三浦知良選手と、30代初めで誰もが「えっ?やめちゃうの?」と驚きの行動を取った中田英寿選手。
両者の違いは、働き方の大きな違いを見せつけているものだった。三浦知良選手の著書『やめないよ』(新潮新書)にもあるのだが、三浦氏の持つ現役を続けるモチベーションのすべては「キング・カズ」を演じ切ることにあるのだ。
三浦氏ほど熱の高い人であれば、どんな仕事でもほぼ成功するだろうし、引く手あまただろう。
それをすべて横にどけて泥臭く現役を淡々と続ける。
どうだろうか。賛否両論かもしれない。しかし、「キング・カズ」は三浦氏だけが演じられる生きるキャラクターなのだ。
だから、できる限り続ける。
ともすれば、執着の強さがあげられる三浦氏の判断だが、角度を変えれば、執着することで今までの自分のやってきたことに価値を持たせて「メンタリティ」という分野で第一人者として生き続ける。
一方の、早期リタイア、中田英寿氏の場合は、世間から「まだ、充分にやれるのにもったいない」と言われる中、惜しまれつつ衝撃の引退。この仕事観の判断はあまりに対象的だ。
執着せず、次の人生を最高の生き方の最中であっても、冷静に淡々と思考を続けて行った結果、ドイツワールド・カップで選手を辞めることは前もって決めていたシナリオだった。
早期リタイアの中田氏の視線の先にはいつでも、好きなこと(日本の伝統工芸や日本酒などの伝統継承)など、新たな荒野に挑む「チャレンジャー」として、生き続ける姿だった。
現在は、いくつもの企業とのコラボ経営などから高い視座と独自の仕事観を合わせ持つ中田氏。
中田氏の働き方には今後も注力を続けて行こうと考える。
自身をキャラクター設定することで価値を可視化する三浦知良氏。自身をサッカー職人だと言い切る中田英寿氏。どちらも非常に魅力的だ。
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ここで、今、再び読み直したい仕事を取り巻く未来のテキストを紹介する。
● 今、再び『ワーク・シフト』孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉を勧める理由
言うまでもなく、一つの仕事だけで一生を終えるのではなく、複数の仕事への可能性を示唆するリンダ氏。
そのために生涯学習を日常的に取り入れることや、コミュニティの在り方まで様々なエッセンスを元に勢いよく、「人生を生き抜く術」を与えてくれる最重要書籍の一冊だ。
詳しくは、書評【選書】に書いたのでそれを添付する。
働き方に興味・関心がある方には、ぜひ読んでみて頂きたい一書だ。
今、考えているのは、先に出版した書籍の続編。(kindle出版にうってつけかもしれない)
それは、60代からの女性を取り巻く、働き方と自己実現術を網羅した内容のものだ。
出版業界では、雑誌の存続が難しい世相になっているが、わたしが注目するのは、「テキスト」の分野の書籍。
ホリエモンこと堀江貴文氏も「テキスト」の重要性を自身のYouTube番組で話されていた。副読本の価値を改めて知ることとなった。
今後も、「役に立つ」をモットーにブログや書籍の執筆を続けて行こうと決意している。