連休3本「読書の価値を考える」インプットとアウトプット~ネットに読書感想を上げる意味は?/よりよいアウトプット法【紙上講座③・インプット&アウトプット論】

【ブログ新規追加239回】

わたしのブログでは「本」のアレコレを主体にした記事が中心だ。

で、この連休は、「本の価値」を上げる内容の記事を3本書き起こした。

第3回は、ネットを使う場合の感想や紹介の書き方を、簡単にまとめてみた。

ネットでの読書感想とか、本の紹介のいわゆる、アウトプットの本意は、フォロワーなど他者に対して「わたしはコレを読んだ」「こう感じた」などを伝えるのが第一目的だ。

なぜ、そうするのかといえば、今「コレ」を読んでいる人との共有や、「コレ」については話ができる、よもやま講義ができる?用意があるよ…と、自己開示しているようなものだからだ。

特に、同じ「コレ」を読んだ人に出会いたい、という強い思いを感じる投稿もまま見受ける場合がある。読み手であれば、あるほど、共有・共感を求めているのだと感じる。

ここで、せっかく読んだ本の「よりよいアウトプットの方法」を2つあげてみよう。

● 読書感想&本の紹介~こうすればもっと伝わる!

読んだ本の共感を得たい!・・・本の具体的な紹介(著者・出版社・値段・表紙)などの表記と「具体的に、どう感じたのか?」の点をアウトプットしよう。

(本の表紙をアップする場合に気をつけたい点は表紙の載せ方。全部を見せずに部分的に切り取る。著作権に引っかからないようにしよう)

意外だが、「どう感じたのか?」を自分の言葉で書くことが、実は一番読者には刺さる。

ただ、どこが良かったとか、どこが印象的だったとか(最近では、エモいとかいう・笑)という本の場所だけを表示するのは「まったく伝わらない」のだ。

※ 自分の言葉で、「どう感じた」を、キッチリ書いてみよう。

(ブックレビューという本を紹介し購入を促す文章では主観はご法度だが、感想の場合は、反対に自分の主観がないと伝わらない。また、いくら主観であっても好き嫌いを上げる行為は共感度を著しく下げる)


② 本文の引用にはご注意を!・・・ある書評ブログに、その本自体の内容を丸抜きして、文字数を埋めている記事があった。

これは、その本に棒線をラインマーカーで引いただけの記事。わたしは本にラインは引かない。

書評ブログにある本文丸抜きは、ここは!と思う部分に棒線を引く、一種の作業の一環だろう。そこを後で自分で読んで、ブログのネタにしているのがよくわかる。

しかし、なぜ、そこを取り上げたのか?「自分にとって大事だったから?」それとも、「不特定多数の人に大事そうだったから?」これが、曖昧になっている場合がある。

この観点の違いは大きい。

読書感想や本の紹介であれば、「どうしてこの本なのか?」「なぜ、皆に知らせたいのか?」など、書き手の目的がそこには必ず潜んでいる。

そこを、しっかりと自分の言葉で抜き出せれば必ず読者に伝わる。

結局、ネットのスクロール「0,2秒の世界」で読者が欲しているのは、「あなた自身のなぜ?」が、かいま見えるか?どうかだけだ。

本の全文掲載は著作権法違反にあたる。歌の歌詞なども同様。文章のスタイル、長短は関係ない)

● 感動を要約して伝えるには~自身の体験と重なる部分をアウトプットする

TVで、素晴らしいコメントに出会った。

1月10日、昨日TBSテレビ「サンデーモーニング」の人気スポーツコーナーで元野球選手の張本勲氏が新年第98回箱根駅伝の話を振られてのコメント「創価、2位。さぞ、悔しかっただろう!」と。

なぜなら、張本氏自身が、現役時代、「2位」という立場に長く苦しんできたからだそうだ。

張本氏、続けて「あの日は、泣いたね。あっぱれ!!」と、締めくくった。

どうだろう。

わたしは、通りいっぺんのコメント「駒沢大がゴール200m手前で創価大を抜き去った!あっぱれ!」と口々に語られる中、張本氏は自身の体験を要約し尽くしたコメントを一瞬で披露。超要約が心底響いた。

もちろん、関口弘氏の名ファシリテーター役が、上手く「張本さんも2番で苦しんだんだね」と、良い返しをしてくれたのが機縁だが。

そうそう、コーナーの始めにこんなことも言っていた。

張本氏「勝負にはまさか!があるからね」とも。

お見事。

一流は勝負師でなければならない!とこれまた一瞬で語られた。

どんな文章でも、ダラダラ説明しがちな場合は要約しよう。時には言いたい部分をあえて捨てるのも大事なのだ。

                ☆彡

3連休、「読書の価値」をテーマに、ちょっとためになる記事を書いてみた。

① つまらない本に出会った場合のこなし方

② 読みずらい?小説を読了するには著者のエッセイで興味を倍増しよう。

③ ネットに読書感想&書籍紹介を上げる~伝わる書き方

読書を今まで以上に楽しめるように注力した。

本の価値は、誰もが子どもの時から知っている。

しかし、今は、なんでもネットで「検索」できるし、娯楽だって山のようにある。

それでも、本を読むことでしか得られないものは無数にあるのだ。

次回があるなら、「本選びの極意~大切にすべきただ1つの原則/出版営業の視点」とか、

シリーズで書いてみようかな(笑)