【ブログ新規追加319回】
「つれづれなるままに 日ぐらしすずりにむかいて 心にうつりゆくはかなきことを そこはかとなくかきつくれば あやしうこそ ものぐさほしけれ」
(手持ち無沙汰で所在ない気持ちのまま、1日すずりを前にして心に浮かんだとりとめもないことを、何ということもなく、書きしるしていくと、自分でも妙な感じがするほど何かに憑かれたような気持ちになる。 現代語訳)
吉田兼好 徒然草 より
春はつくづく「徒然草」だと感じる。
新しい環境が手に入ったわけではなく、他の人の変化に振り回される状況も年々少なくなった新年度。
心地よい風が自分の周辺をそよそよと流れていく。
もう、焦りもなく、ゆっくりと日々の暮らしを楽しむ境涯に入った。
それでも、本業の忙しさは何ら変わってはいない。
変わったのは、己の心中なんだ。
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昨日、やったことを書き出す「DONELIST」なるアプリを知った。資料先→https://blog.daisuki.jp.net/
このアプリで、その日一日やったことを書き出し、自己肯定感を高めるのが目的のタスク管理アプリ。
わたしは、現在アプリをガンガン減らしている最中。だからやらないけど。
新しいアプリを使って新年度に「やりがい」「達成感」を高めるなんてどう?
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● 徒然で書く行為の示すもの、それは~
ところで最近は手書きで書くことが本当に少なくなった。
PCのキーボードを打つ作業について私は、頭の中で知識・情報や感情を構築し、言葉にして表現するためのアウトプット行為だと認識している。
病気の後遺症で手書きが難しくなる以前は、自分なりの表現が出やすいのは手書きかしら?と、メモをたくさん取ってから文章を書くようにしていた。
それが、今では、PCでの文章書きは、「パッとひらめいた考え」などを主体にして、どんどん無作為に書いてしまう。ホントにつれづれ(笑)
また、以前は書籍レビューの仕事をしていたので、本を読んでせっかく取り入れた知識・情報は形にして吐き出すのが当たり前の行為となっている。
時間を使って得た知識には、わたしなりの新しい展開や発想があり、有効な事柄に出会える。だからか吐き出しにも熱がこもるってもん。
そして、まさに呼吸と同じではないだろうか?
読書で吸い込み脳内に「打つ」
「書く」ことで得た知識や見聞はすべて吐き出す
いわば頭のなかの知識の呼吸そのもので、断捨離の手段でもあると考える。
だ・か・ら、
文章も新陳代謝させて、すっきりしたものにしたい。