ずっと憧れていたブルーベリー摘みに行く~ピクニック気分も里山はやっぱりトレッキングだった【写真で綴る旅・ブルーベリー摘み】

【ブログ新規追加393回】

念願だったブルーベリーを樹木から摘み取り好きに食べられる食べ放題をやってきた。

そこは、東京都町田市にある「町田里山ベリー園」というところ。とても山深く、里山の頂上では遠くに富士山を望み、手前に大山が見える見晴らしのよい多摩丘陵の一部に存在している。

2年ほど前に町田市での仕事の折りに、ここを知ってからいつか来ようと思っていたが、コロナもあり月日が流れてしまった。

ブルーベリー摘みのタイミングもあり、どうしても行きたいと思って緊急事態宣言最終日の今日、やっと行ってこれた。

里山の山道は、昨日の雨が残り多少ぬかるんではいるものの、ブルーベリー畑ではまったく足元の不安はなかった。

今の季節では8種類程度の味見ができるとあってウキウキだ。

今日、味見ができるブルーベリーの品種説明をオーナーさんから受けながらブルーベリーの畑に入る。

途中、ヤマモモを見つける。

実がびっしり!これで果実酒作りたい!とか思いながら今日はブルーベリーに注力したいから写真だけにした。たわわになっている実を見ると、つい摘み取りたくなってたまらない(笑)

ヤマモモ、ゆず、びわなど季節折々の果樹が植えられている。たぶんもっと色々あるんだろうが、心はブルーベリーに。

ベリ―の畑では、食べ放題だからと、ほぼすべての樹から熟した紫がかった漆黒の宝石をどんどん食べ続けた。たぶん100個以上!

今月中旬から土日だけ摘み取りができるのだが、まだ実のない若い樹が数十本あった。

それは、これから咲く遅咲きの樹だろう。

しかし、よ~く目を凝らして見てみると、すでに摘み取られた感じがする樹もちらほら。

そういった樹の実はびっくり!するほど甘い。

そして、多く摘み取られている樹の両隣りも同じ品種のような・・・。

だと勝手に思い、そこも摘み取り対象として籠にどんどん入れてゆく。大きい粒は100円玉ぐらいある。

驚き!

実の摘み取られた樹を見つけるのが、大事な摘み取りの術(笑)だったようだ。

それでも、まだ固く酸っぱい実でもやはり生食は美味しい。

身体の中がきれ~~いになるみたいな幻想を抱く、つかの間の食べ放題だった。

そこから、里山のトップオブヒルへと向かう。しかし暑い。里山のアップダウンが激しいから滝のような汗が流れた。

あれ?今日はハイキングじゃなかったっけ?と、自問自答したよ。だってトレッキングだったのだもの(汗)

そこからもうひとつのブルーベリーの畑を眺めつつ、わたしはしばし休憩。夫だけがブルーベリーの畑までトレッキングしてきた。

それにしても、農園内はすごいあじさいの園。これだけのあじさいを鑑賞できる場所は少ないかもしれない。

広大な里山の起伏を上手に利用したあじさいの小径。

オーナーご一家の手入れと管理は並々ならぬものがあるだろう。

あまりにきれいなあじさいを撮ったので数枚選んでみた。

もう、当分海外にも行けないのだろう。

若い頃、イギリスの古い町でB&Bを車で泊まり歩く旅に憧れていた。旅の途中の村でイチゴや数々のベリーを摘むとか、農場で生みたて卵をわけてもらうとか、とにかくオフロード旅がしてみたかったの。

未だ実現してはいない。

それでも、日本には里山という素晴らしい文化がある!と思い出し、「低い山と緑に抱かれながら、地産地消の食べ物や地酒を頂く旅」に方向転換をした。

それに、ピクニック気分だったら籠バッグにワインとパンとお気に入りのチーズと水を持って行くだけで、立派なピクニックとなる。

今日も暑い平野サイトでお弁当を広げる家族がいたっけ。

憧れのブルーベリー摘みも里山も実はとっても身近にあったのだ。

海外熱はとうに冷めて、日本の美しいものに夢中だ。

だってこれほどきれいなあじさいロードや美味しい果樹が近くにあるのだから。

(摘み取り籠を持って、前を歩く夫を撮ってみた)


★2024年6月19日更新 薬膳を知る週末~毎日取り入れたい薬膳~基本の考え方【健康・薬膳】

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薬膳とは、食物を用いて体調を整える食事のことをいう。

古来より人は自然のままの動植物を得て、飢えをしのいできた。

その中で、例えばショウガは身体を温めるもの、ウリは身体を冷やし、利尿作用もあるものと知る。

さらに芋や穀物は身体に力を与えるものなど、身のまわりの食べ物には様々な作用があるのに気がついたのだった。

さらに調べてみたら、偏りの大きなものは薬になって徴用され、食べても身体に著しい変化がないものを食物としたのだと。

生きること、すなわち食べることは切っても切れない関係のものだ。

中国の唐時代のある医師が言っていた言葉を昔、本で読んだのだが「何時、何を如何に食べるかを知らない者は生きられない」とまで言われたそう。

今のわたし達、現代人の興味や関心の矛先は、まず「健康」だろう。その中で現代人の身体づくりには欠かせない栄養や自然科学、引いては科学での証明、いわゆるエビテンスである現代栄養学はなくてはならない正道である。

しかし、食べ物という複合的な素材に含む栄養素は体温を持つ身体に入ると、色々な条件の元に効果は異なってくるものだ。

要するに、人それぞれ、環境に合う良い食べ方であるのが一番なのだ。

さて、論文調で薬膳について語ってみたが、ここからは、薬膳を利用した食べ方の方法をいくつか挙げてみよう。

1、季節の食材がメイン。旬を大切に。

2、生薬(漢方の原料)は使わない。

3、近所のスーパーで買える食材で作れる。

4、食材は5つまで。

5、料理の手順は4ステップほどでできる。

6、男性や料理の苦手な人でも簡単にできる手軽なもの

7、夜食にしてもよい、おなかに優しい消化のよいもの

と、こんな感じだろうか。

以前、女性の上司(3つ年上)と、昼の同行営業でランチをした時。

「なんだか胃がもたれるのよねえ・・・」と、上司が言った。

そこで胃やお腹に優しい某有名中華料理店の薬膳コースというのを頂いたのだ。

その時の感想は、適度にとろみのある卵とカニ?のスープや色とりどりの野菜がふんだんに入った八宝菜、デザートのミルク杏仁など、どれもお腹に優しいものばかりだった。

食べ終わって、胃もたれの上司は「美味しかったねえ~~~。でも何だかお腹空いちゃった!」と、突然言い出した(笑)

胃やお腹の調子が急に良くなったようだ。もし、そうだとしたら薬膳恐るべし。

そこで、おやつの時間に今度はチョリソーのソーセージドッグとタピオカミルクティーをがっつりと身体に入れて「満足したわ~~!」と。

夕方の仕事場へ颯爽と消えていった。

薬膳コース、たしか 6品(サラダ、スープ、メイン、ご飯か麺、デザート、中国茶)で1480円。

薬膳をまだ試したことのない人は、こんな薬膳コースを体験してみるといいと思う。

身体の詰まりや冷えを緩和し、温めてくれる旬の食材をメインに料理が作られているから、身体にいいことしかない。

で、わたしの上司みたいに、食べたらすっきり、かえってお腹が空いちゃうかもしれない(笑)

どうぞ、梅雨こそ身体の調子を整える薬膳を日常に取り入れてみよう!

※ 梅雨のおススメ薬膳(湿気を身体に溜めないスープ)は、わたしの台湾の友人、さゆりさんが作って食べさせてくれた美味しい一品。

春雨の薬膳スープ・・・身体の余分な水分を取り除く作用がある

材料 → 緑豆春雨30g きゅうり2分の1本 味付けザーサイ50g 干しエビ大さじ1 乾燥ワカメ適量 水400㏄

作り方 → キュウリは縦半分に割り、斜め切りにする。キュウリ以外の材料を鍋に入れ、水を注ぎ、春雨が柔らかくなるまで煮る。鍋に斜め切りしていおいたキュウリを加えて、一煮立ちさせて完成。

ワンマイルウエアの話~家から1,6キロのところまで何着て行く?~「ちょっとそこまで」のおしゃれとは【暮らし・ワンマイルウエア】

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ワンマイルってどのくらいの距離? 1,6キロメートルだそうだ。

へえ・・・。

数年前まで知らなかった。

家から「ちょっとそこまで=ワンマイル」という、お出かけにわざわざおしゃれをするなんてナンセンス!と、ずう~~~っと、思って生きてきた。

最近では、オンラインミーティングなるものが登場したおかげで、わずかにおしゃれをする仕事は営業に出る日だけとなった。

コロナ禍で飲みもないし。

しかも仕事着はそれぞれの季節でだいたい3セットを用意しておく。朝、服を選ぶのを容易にするため。

そして、あまり古いものを着ないための3セットなのだ。あくまで営業としての最低限でのマナーだと考えている。

だから季節の変わり目にざっと見てすぐ買う(笑)これも仕事のうちってもんよ。

かのスティーブン・ジョブズはずっとブラックのタートルネックかTシャツを仕事着に選んでルーティンしていた。堀江貴文氏もそうだ。みんな服を選ぶ時間をショートカットしていたのが印象的だった。

わたしも、もう若くないのよ。そろそろ仕事着とは別にワンマイル着も季節の変わり目に仕事着と一緒に用意しようと、数年前からはじめたワンマイル着。

部屋着とおしゃれ着の狭間な服。

だって、変な家着というか、伸びきったジャージや首がダラダラになったTシャツ=パジャマを着ていては到底家からは一歩も出れない(泣)

今日はオンラインだけだから家から一歩もでないぞ!って決めても、クロネコさんが来たり、ふいの来客もあるし。

今日使うパン粉がない!銀行の振り込みを忘れた!など、日々の暮らしの中には特別な用事は少なくて、こういったごく小さな用事だらけだったりするの。

そこで考えた。仕事着ではなくて、着ていて楽ちんであるのにだらしがなく見えない、誰に見られても大丈夫なワンマイル着を探そうと思い立ったのだった。

                   ★

では、いったいどんな服なのか?

ちゃんとした定義はないけれど、まず白い。白くて清潔な服が第一にいい。

「ちょっとそこまで」なんだから、醤油のシミはOK?いいやNG。

冬のセーターの毛玉もNG。

自分の生活をみじめにしないワンマイル着が必要なんだから。そういった端々のことがらには目を光らせるのね。

ユーミンの曲にあったじゃない。「DESTINY

• 歌詞を抜粋

どうしてなの 今日にかぎって  安いサンダルをはいてた

とね。本当に大好きな曲だけど、この歌詞すごいよね。

ちょっと、気が緩んだ日に絶対会いたくない人にバッタリ会うなんて・・・。

から揚げの油が飛んでいても、トマトソースが散ってもざぶざぶ洗えてすぐ乾くのが理想。

もう、言い出すとキリがないほど。

でもね、ここのところを押さえておかないと、おばさんくさくなるか、まだちょっとの間は大丈夫な大人の女になるかの差かもしれないんだ。

で、わたしの一着はこれ。

アジアの女性をイメージした、らくだ色(笑)のデザインTシャツはH&M。一目で気に入った。中に一緒に買った紫色のキャミソールを着るのが定番。長袖は途中でたくし上げれるようにタッセルがついている優れもの。

もう1着は永遠の白シャツ。これもデザインされていてダボっと着るのが楽ちん。alphaキュービックのシャツ。ざぶざぶ洗えてすぐに乾くのが最高にいい。

実は2着とも数年前にショッピングモールの仕事後にセールで購入(もちろん激安)

それを、今の梅雨の期間に引っ張り出して丁寧に洗濯しながら着ている。

仕事着よりはずう~~~っと、丁寧に扱っている(笑)このあたりも重要かも。

ワンマイルの定義があるとすれば、「清潔感」「ちょっとだけいいものを普段に来ている感」この2点が大事なのだ。

しかし、もう2年以上経った。新しいワンマイル着を探そうかとも考えている。そうでもしないと、洋服を買う楽しみがなかなか味わえないから。

あくまでもトップスの話。普段はほぼジーンズだから。

あなたのワンマイルはどんな服?

★2024年6月17日更新 人生楽しんでる?楽しむ項目を書き出してみる~「足るを知る」~人生を楽しむ8つのリスト【暮らし・楽しみリスト】

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漠然と「今、楽しんでる?」とか誰かに聞いてみて!

たぶんだけれど、「いいや、コロナで仕事が減っちゃってさあ」「まったく楽しくないよ」とか、「いつまで続くんだろうね。コロナの影響って」とか 言うんじゃない?

コロナのところを何か別の困難に置き換えてみても成り立つ不幸せの法則。

お金があったら!もっと好きなことができるのに。

時間があったら行きたいところへ行けるのに。

頭が良かったら、期待通りの大学に入れるのに。

こういった、いわゆる「無いものねだり」は今すぐ辞めなくっちゃあ、楽しい人生なんて永遠に来ない。

でも、真の楽観主義者だって、今回のコロナの影響には悲喜こもごもだろう。

かくいうわたしも、意外とネガティブな気分に陥りやすいのである。

実は、今、原因不明の湿疹が左肩周辺にできて、ただれてしまったんだよね。

それがもう、痒くて痒くて、1ヵ月前ぐらいにお風呂で無性に左の肩が痒くって気がつくと、血がにじむほど搔きむしっていた。無意識だったもの。

まあ、すぐ直るだろう・・・とかゆみ止めを塗り込んで安静にしていたら、翌日にはすっかり治っていたんで、病院で診てもらわなくてもいいか!と軽く考えていたら。

この数日、またあの痒みが沸き上がってきたのだ。しかも以前よりただれ方がひどい。

もうね。ちゃんと明日、病院に行きますよ。大病の経験から、できる限り病院へは行きたくない。嫌いとも言えるほど。

もしかすると食べ物のアレルギーかも。でもばい菌かも。もっと違う病気だったらどーしよう?

と、不安MAX。

こんなバカみたいな現象に振り回されていては、大事な楽しい人生をみすみす棒に振っちゃうじゃない!と、自分を叱咤した。

1ヵ月もがまんしてたなんて(泣)

しかし、病院へ行くと決める前にネガティブな気分を今朝、あることをして一発で解消したのだ。

それは、「夏の旅」を決めたこと。

このところ、痒みだけでなく、暑さも伴って心身ともに疲れていて夏の楽しみなんてすっかり忘れていた。

今朝、何気に夫と話して、なぜだか一瞬で夫がすぐに電話で予約を取ってくれた。

たったこれだけで、ぐずぐずしていた先伸ばしにしていた病院にも行こう!とか、書類の整理に夢中になれたとか、もちろん仕事ではたった一軒で思い通りの商談ができたとか。

やっぱり、「楽しい人生」は「目の前の楽しみ」から始まるものなんだね(笑)

湿疹のかゆみはあるものの、辛く苦しい気分から、大丈夫、ちゃんと治して楽しい旅しよう!と、前向きに変われた。

まったく気分に左右されていたんだね。

気持ちって、心をめくらにさせる危うい存在だとつくづく思った辛い湿疹の話。

                 ★

さ て、楽しい人生を送るには、外せない項目があるだろう。それも人それぞれ。

だから、一年に数回、書き出して、現在、楽しんでいるかどうかの点検をしたらどう?という提案を書いてみた。

わたしの「楽しい人生」項目はコレ↓

① 衣食住

② 教養のある学び

③ 仕事と社会貢献

④ 遊びを含む趣味

⑤ お金や資産

⑥ 健康

⑦ 友だち

⑧ 家族

と、こんなところだろうか。

これのひとつ、ひとつに対して、今、楽しんでいるかどうか?自分自身に問いかけてチェックしてみよう。

先に述べた「○○があったら・・・」というネガティブ思考ではなく、「楽しい人生を送るために、すでに持っている人間関係や持ち物を充分に活かしているかどうか?」の問いかけでなくては意味がない。

要するに「楽しい人生」の大元は「足るを知」(老子の言葉)っていうものなのだと決着した。

「足るを知る」

老子はこう説いた・・・「無いもの」「不足しているもの」に注目するのではなく、「足りてるもの」「すでにあるもの」に注目すると幸せになれるのだ。

さて、わたしも「足るを知る」意識をしっかりと持ち、欠乏ベース(特にお金)からの脱却をしようっと。

絶対に、楽しい人生になれるはずだ。

あっ!でも湿疹はちゃんと治すから(笑)

この夏は自然の中で働く自己流ワーケーションをやってみようかと考え中~勉強も仕事ってことで!【仕事・ワーケーションの色々】

【ブログ新規追加389回】

ワーケーションとは・・・テレワーク(主に自宅)ではなく旅先で働き(Work)ながら休暇(vacation)を取ることを指す造語。

水辺や山で遊び、きれいな空気の中、PCで仕事を「ちゃっちゃ」とやっつける。

そんな新しいライフスタイルをエンジョイしたいと思いはじめている。

                 ★

わたしの場合は、ほぼテレワークの必要性はない。だって、会社仕事の現場が外にある営業だもんで。唯一あるとすれば、営業部の会議や研修など。

これまでは、営業会議などオフィシャルな仕事は、通信面での安全を期するためにほとんど家でやってきた。同僚などは、皆、色んな場所で会議に参加し始めているようだが。

わたしは、今後も会議は家で参加を続けようと考えている。

どこか別の所に行くのもなんだか面倒だし、家で部屋着のままのんびりと参加させてもらえている今の環境がとってもいいんだもの。

だいたい3時間から4時間の長丁場だから、途中でミュート&画像消して音声とチャットで参加。何をしているのか?ラーメンとか食べてるしね(笑)

で、会議が終了したら、すぐに冷蔵庫から缶ビールを出して飲む。沸騰した頭が一気にクールダウン。

これで仕事なんだから、家、最高でしょ?!

一方で、ブログ執筆やWordpress関係のメンテとか、一応、第二の仕事ととして捉えている。

この第二の仕事がワーケーションには向いているだろうと考える。

やっぱりね。毎日同じ場所で書き続けていると、アイデアが枯渇しそうになる。そこで考えたのが、それぞれの季節の中で数回場所を変えながら、執筆したり勉強をしたりするのがいいかもって。

新しい仕事のリソースを得たいなら、毎日勉強することが大切。

ニュースを読み、本を読み、動画で学び、知識を蓄える。そして最重要は「学んだことを、いま努力してる領域で適用すること」なの。

つまり「インプットからの、アウトプット」で、ブログにその内容をきっちりと書いて行く。

基礎的なことだけれど、この繰り返しが後々のあらゆる成果に繋がるだろう。

ほんと、環境をちょっと変えただけで斬新なアイデアやひらめきが湧きそうなんだもん(笑)とっても単純な思考だとは思うけど。

                 ★

実は3月頃、東京ワーケーションという東京都とアウトドア専門の旅行会社が

一日限定でワーケーションできる施設の無料体験募集をしていたのだ。

気づいた時は終了間際。すでに満員御礼。予約できずで残念だった。

場所も、奥多摩、あきる野、高尾、の施設が行きやすそうだったよ。

で、今回もその施設が夏場オープンしていたら、ワーケーションとして借りてみようか?と、企んでいる。

                   ★

ワーケーションに必要な道具を書き出してみよう。

① WI-FIルーター

② 多機能充電ケーブル

③ PCとタブレット

④ イヤホン

⑤ モバイル充電器

※ リモートワークできる施設であれば電源の問題はないだろうが。常に電源が拾えないと困るので回線は2種類確保しよう。

あとは、山登りの道具、キャンプの道具や釣りの道具も持って行く。要するに仕事が終わったら、遊びへの切り替えがスムーズにできるように、用意は入念にしよう(笑)

事前準備が最も大切だ。

どこでワークする?

そのまま遊べるか?

施設は泊まれるか?

近くにキャンプ施設はあるか?

山登りはできるか?

渓流はあるか?

湖、海はあるか?

あまり遠くないか?

美味しい地のものがあるか?

など、ワーケーションできる施設が見つかったら、詳しく調べてみるのがとても大事だろう。

~仕事は真剣にやる。遊びはもっと真剣にやる~

と、こんな気分(笑)


写真とわたしのあいだにあるもの~残したくて撮ってはいないという気持ち 【写真で綴る旅・ショートエッセイ】

【ブログ新規追加388回】

カメラを持って出かける日は朝からうきうきだ。

それは、何でもない日常が、光とともにくっきりとした輪郭を持って浮かびあがる景色を独り占めできるから。

さあ、カメラを持って出かけよう。

                 ★

● カメラ好きなわけ

最近、カメラで写真を撮る行為が快感で心地よい。

あんなにスマホ撮影が好きだったのにね(笑)

以前は数台のスマホをお釈迦にするほど、撮りまくっていた。

しかし、4月に新しく変えたスマホではまだ、1枚も写真を撮ってはいない。

きっと、「とりあえず撮る」みたいな心境が慌てていてつまらないと感じて、イヤなんだろうな。

                  ★

● 撮影にはこだわりは一切ない

撮影には特別な場所も絶景も求めてはいない。その証拠にわたしの撮る写真はほぼ、家の近所ばかり。

たまに、出先でいい場所に出会えたらそれはもう感激するけれど。

しかも写真の基礎知識なども勉強せずに好き放題に撮ってきた。

誰の指示も指図も受けていない。

そして集中し没頭できる。

これほど素敵な趣味は多分ないかもしれない。

                  ★

● 写真を残したいか?

デジタルでもデータで残せる写真。

わたしにとって「写真で残したいもの」ってあるのかな?と、考えてみた。

家族の写真や友だちとの思い出。子どもの成長や旅の記録とか。いくらでも挙げられる。

しかも、それは幸せの記録だ。

紙の写真は大切に取ってある。厳選した家族の記録だけなのだけど。

ただ、今では残すために撮ることはほぼない。

だって、ブログのトップに載せるだけのものだもん。それほど力んではいないってことだろう(笑)

                 ★

● 母の思い出を残すために弟がやったことは?

6年前、わたしの母が亡くなった時、家の処分を弟夫婦とやった。

家中のゴミを業者に引き取ってもらい、きれいさっぱり、何も無くなった家の中と外を、弟夫婦がスマホで撮りまくっていた姿を見て、軽い衝撃を受けたのだ。

思わず、二人に「どーしてそんなに撮るの?」と聞いたら、

「だってさ、お母さんがちょっと前まで住んでいたんだよ。お母さんの帰る場所がもう無くなる(取り壊される)から、こうして写真に撮って家の仏壇に供えてあげようと思ってさ」と。

なるほど。弟は昔っから、とても気ごころが優しい男だったんだ。

だって、「お母さんが帰れる場所」とか真顔で言うんだもの。ねえ。

たとえ、悲しい思い出でも、時が経てば優しい思い出に変わることを、弟に教えてもらった。

そして、写真に残す事はとても意味のあることだけど、本当に大事なのは、写真そのものよりも、残したいと思うその気持ちと思い出だ。

写真はあくまで副産物なんだよ。

そして、写真とは、まるでシーグラスみたいなものかもしれないと思う。

(画像はWEBより拝借)

シーグラスとは、海に捨てられる無数のガラス瓶が長い時間をかけて漂流し砂浜に打ち上げられた時、ガラス瓶はとうにこなごなになって、角はなくなりまあるく美しいかけらとなる現象。

写真は時を留めもするが、時を移動もするものだ。

しかも、その姿は美しく優しいものでしかない。              

いつか、書こうと思っていた小さな写真の話。

                ★

● わたしの趣味の行方

わたしの趣味写真を唯一投稿しているWEBサイト「note」から、3月頃だったかな、「あなたの写真が200回使用されました!」というおめでとうメールが届いた。WEB上でのクラッカーも弾けていた(笑)

この「note」では、「みんなのフォトギャラリー」という企画があって、文章を書くクリエイターたちが自由に「使える」写真やイラストなどを提供して使って頂く場所だ。(無料提供)

昨年コロナで鬱々していた際に始めたもので2020年3月24日からスタート。

毎月2~3枚程度を半年間投稿し続けた。どんどん使って頂く頻度が増え、初めは楽しくて、使って下さった作品は必ず読んで、作品の感想などもメールで返していた。

しかし、慣れてくるとあんまり続ける意味合いを感じなくなっていった。

それでも毎日のように使用メールを頂ける嬉しさがかすかにあったから、写真の更新は昨年10月からストップしているけれど辞めてはいない。たぶん現在250人ぐらいの方たちの作品を彩ってきたようだ。

とても嬉しく 感じている。

そろそろ、2021年の写真も投稿していこうかと思案しはじめたところ。

                  ★

わたしの持つ写真観は、残すものではなく、瞬間を切り取るツールでしかない。

弟はわたしのことを「ねえちゃんってさ。クールだもんな」とかいう。

まったく、言い当て妙だよね。

しかし、「その瞬間を誰かが欲してくれるかもしれない!」という期待はいつも心の奥にはある。

このブログのために撮る。

「note」のギャラリーに載せるために撮るのかも。

この先も、ずっと続ける最高の趣味なのだ。

★2024年6月14日更新 モーニングルーティンの話~集中力って技のひとつ~技ならば徹底して使い磨く【仕事・集中力】

【ブログ新規追加387回】

6月14日。月曜日。

朝一番。仕事のひとつといえるブログを書いている。

特に月曜日は朝から書く。それが、わたしのモーニングルーティン。

まず、働いてからご飯の順番が大事だ。

寝起きでも、頭がはっきりとしている朝が、夜遅くに仕事をするよりも2倍いいや3倍のスピードで終えられるのだもの。

2時間かかってあーだ、こーだしながら書いている文章も、朝なら「エイ!」と1時間もあればリンクを張ったり、資料の添付、写真の挿入もやっても悠々とアップできてしまう。

集中力のなせる技なのだ(笑)

そして何ごともなかったかのように、朝食を頂き、身づくろいをして出勤となる。

早朝から2回目の朝を迎えるような爽やかさ。

これは、リモートワークでもまったく同じ。「目覚めてからすぐに仕事をする」というルーティンが染みついているから好循環が生まれているのだろう。

朝イチで一つ仕事を達成している分、「今日も勝った!」といえる毎日なのだ。

                  ★

さて、いくら目覚めがいいわたしでも、この「寝起きからすぐ仕事」というルーティンには事前準備(資料の準備)と、多大な集中力(夜更かし厳禁)を必要としているのだ。

以前、集中力について面白い記事(作家;森村誠一氏の記事から)を見つけて感動し、すぐに自分の私生活に取り込んだ方法なので、一部抜粋してみよう。

「小説家の集中力」

たくさんのものと出会うためのタイムマネジメント

~この転換(サイクル)の早い世界で、寿命の長い小説家はえてして時間配分がうまい。

書いてる量が多くても、映画、演劇、旅行、講演、遊びなど人生を八面六臂に楽しんでいる。

松本清張氏は、月産2000枚と言われていたときでさえ、諸方のパーティーなどに顔を出していた。

池波正太郎氏は毎日のように外で外食をし、家にいる時は来訪客が多かった。

笹沢佐保氏は個人的に忙しいときこそ、講演に全国を飛び回り、夜は豪快にハシゴをした。

要するに集中力が強いのである。~記事抜粋。

さて、どうだろうか?

なんだか、わたしは再度この記事を読んで、「今、コロナだから・・・」「あれも、これも、できないよね」とか、意味のないエクスキューズを投げるのはもうやめよう!と、一瞬で感じたのだ。

一点集中で、「できることからどんどん詰め込むクセのあるわたしならではの集中力を発揮」して、意味のない不安や迷いは振り払おうと決めた。

そこでこの記事を読んだ翌日から、まず取り掛かったのは、「寝起きからすぐの仕事着手」だった。かれこれ1年前に起こした行動だ。

A<B<C<D<と仕事を同時進行しておく楽しさは格別だ。これこそが技なのだろう。

あれも、これも、中途半端なように思えるが、慣れてくると、モノゴトの収拾力がついて、思いがけない拾いものをする場合さえある。

Aが終わったら、さてBへでは遅い。

今日も、アレコレ詰め込んで行ってみよう。

わたしの一週間をけん引する力の秘密は、

「集中する」これだけ(笑)

現在、ステイホームで仕事をしている人が多い。

もしよかったら、ぜひ「寝起きからの早朝仕事」お試しあれ。


野生のあじさいを見に~早朝トレッキングで出会う山あじさい【写真で綴る旅・植物】

【ブログ新規追加386回】

あじさいには自然に自生している野生種と人の手によって交配した園芸種の2種類がある。

先週は園芸種のあじさいを堪能したので、今週は自生している野生種を見に里山へ早朝に行ってきた。

まず、園芸種の額あじさいが出迎えてくれた。

あまりの美しさに光の方向を変えながら3枚ほど撮ってみた。

額あじさいは、日本原産のあじさいの原種となっているあじさいだ。

小さな花の周りを額縁のように大きな花が囲んでいるのが印象的な花。

日本生まれの額アジサイはとっても育てやすい。

以前一戸建てに住んでいた頃、写真のような淡いブルーの額あじさいを2株ほど、小さな庭に植えていた。近所の人から「清楚でとっても素敵!」と、よく褒めて頂いていた額あじさいの花。

園芸初心者の方でも育てやすくおススメのあじさいなのだ。

※額あじさいの育て方→資料先https://kurashi-no.jp/I0021906

                ★★★

そして、本日、お目当ての野生種の山あじさいを探しに山へ分け入ってみた。

さっそく、白い野生種の山あじさいを発見した。

やはり園芸種の美しさには敵わないが、野生種は無垢で花ビラが小さくぎさぎさしていて、これはこれで可愛らしい。

小さな群生を作って森の中でひっそりと仲間たちと咲き誇っていた。

ここでは、光があまり入らないので撮影が単調になりがち。というか、わたしの腕不足なだけで、2枚ほど撮って終了。

山あじさいとは、主に太平洋側の福島県から四国・九州に分布している花と言われているが、今では日本各地に自生しているあじさいだ。

半日陰の湿り気のある林や沢沿いに生育しているのがほとんど。このことから別名のサワアジサイの名前を持っている花。

周辺の自然によくなじんでいる樹木だ。

中央から花の外側に向かって咲き、縁に沿って装飾花をつける姿が可愛らしく、梅雨時期にわざわざ、山あじさいを探す植物ハンターやあじさい愛好家も多い。

資料先→https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-36 山あじさいの育て方(趣味の園芸)

わたしも梅雨時期は園芸種と野生種、さらに原種あじさいを求めて歩くトレッキングを毎年続けてきた。

3種類の原種あじさい

• がくあじさい

• やまあじさい

• えぞあじさい

大きくこの3種類が日本固有の原種あじさいと言われている。

野生種の原種あじさいを見つける楽しさは、梅雨の鬱蒼とした気分を吹き飛ばすパワー溢れるアクティビティなのだ。

土の違いが花の色を変えるあじさいの妙技は当分続くだろう。

だって、梅雨はまだなんだもん(笑)



★2024年6月12日更新 意志って大切~あんがいそうでもないのかもしれない~強い意志をアテにしない考え方【暮らし・習慣化の大事】

【ブログ新規追加385回】

意志力を価値があると思い、信じている人はたぶん無数にいるだろう。

かく言うわたしも長い間そう思っていたし、強い意志力に憧れて、そうあるべき!だと思い込んで生きてきた。

しかし、意志の力を使うと言っても所詮「頼っている」んだな・・・と、ごく最近突然気がついてしまった。

モノゴトがスムーズに行っている時って、自分の強い意志ですべてをコントロールできていると錯覚してしまいがち。

一方で、上手く行かない時は、意志が弱すぎて場面を変えられないとか思い込んでくよくよと悩んでしまうなど。

だから、意志を強く持つとかではなく、単にモノゴトをスムーズに行かせたいのであれば、すべての行動を「習慣」にすればいいのだと決着した。

例えば、原因がなければ結果は出ないのは誰でも知っている。

原因を作ること自体を習慣化をすれば、否が応でも結果は出るもの。

それを、強い意志とかで、まだ気分が乗らないのに無理やりねじ込んでみてもなかなか思うように進まないだろう。

気持ちが乗るような習慣を考えてみて。気の進まないことがらはそうやって乗り切るのが健全だ。

自分の意志なんて習慣の力には到底敵わないものなのだ。このことが最近はっきりとわかった。

結果を連れてくる習慣は侮れない。

                  ★

わたしは、このブログにも書いているが、ライフスタイル=生き方の最適化を追求している。

仕事をしっかりとして社会の末端で汗水たらすのが似あっている。

いつでも、仕事のパフォーマンスが最大になるよう、家事も短時間で気持ち良くこなせるように習慣の力を利用してきた。

買い物や掃除、家具・家電・車など身近に絶対に必要なモノたちの修理や手入れもすべて習慣化したおかげで、いつでもある程度整った暮らしが実現した。

今朝も完全に習慣化している週末の買い出しに行き、食品を詰める前に冷蔵庫の掃除をした。

意志ではなく習慣に落とし込んでしまえば、買い出しと面倒な冷蔵庫の掃除が一回で終われる。

家事こそ、かなり重要度が高いのに意志の力に頼ってしまいがちだ。で、気分がついて行かずにできずじまいとか、わたしも何度も失敗した経験がある。

面倒くさいと思う家事こそ習慣化してみよう!という小さな提案。

                  ★

次に、「やる気が出ない」という日は、なくそうと思ってもなくならないよ(笑)

やる気=モチベーションって、簡単に枯渇しない?

あんなに昨日まではやる気満々だったのに・・・こういう場面はよくあるもの。

いろんな理由があるだろうけど、例えば、今週のわたしは、毎日70~80キロ前後の運転を5日間続けていて、もう暑さと疲れと冷房にやられてヘロヘロ。

こんな時は、現場には行くけれど商談のすべてを完璧にせず、やり残す方法を取る。

すべてを刈り取らなければ!と、強気の意志だけを持って現場に望んでもすでに心身共に疲れがピークで、絶対にパフォーマンスを下げる結果となるのは火を見るより明らかだ。

客先でも、世間話をしつつ、「今日はこれだけ」と限定した一番欲しい注文依頼を頂くように半ば誘導させてもらうと、相手も安心して対応下さるのだ。

要するに「ガツガツ」しない。

これも、仕事を上手に長く勤めていけるように習慣化している方法なのだ。

疲れてきたら、意志よりも習慣を使う方が健康的だし、無理をしない行動が周りの信頼を生むものなのだ。

そもそも、意志の力はアテにはならないもの。そこを熟慮して行動計画を立ててみよう!という2つ目の提案だ。

                  ★

もうひとつ、アルコールや甘いもの、タバコなどの嗜好品を控える、辞めるなどの決意は誰にでもあるハズ。

しかし、なかなか上手く辞められず苦しんでしまったなど、わたしも「明日から辞める!」と言って、自分を甘やかした経験は人知れず(泣)

そう、これほど意志の力が働くなる現象はないだろうな。

もう、平日禁酒、週末飲酒の習慣も6年目となった。コロナ禍でお酒を伴う会食もゼロ。

無理せず、好きなモノは量で加減すればいい。

とはいえ、お酒の誘惑を絶つのはとっても難しい。

意志の力が全く働かないんだもん。習慣の力に思いっきり頼っているの(泣笑)

ね、意志力なんてそんなモノかもしれない。

             

『建築家になりたい君へ』隈研吾(河出書房新社)【書評・ワークスタイル】

【ブログ新規追加384回】

建築家になりたい君へ (14歳の世渡り術) 2021/2/26発刊

まだ、刊行されて4か月に満たない新刊のレビューを書く。

~10歳で建築家を志し、国内外で多数のプロジェクトをてがける今もっとも注目の建築家が建築知識満載で綴る10代へのメッセージ。

今年、後半に隈研吾氏の設計したところへ行く予定を立てたばかりで、せっかくなんで前持って勉強しておこうと手に取ったのだ。

建築家とは、そしてこれからの建築とは――。

もくじ

はじめに

隈研吾と主な建築物(写真)

第1章 動物好きから建築好きへ
はじめて出会った建築家
教会と「ぼろい家」
ものすごい「高さ」の衝撃
建築の「追っかけ」になる
家族の設計会議
高さの時代――1964年
食べ物と建築家
建築家と蝶ネクタイ
父の社会訓練

第2章 人間を知らないと、建築は作れない
キャラの濃い神父さんばかりの学校
3日間誰とも話さない強烈な「黙想」体験
「建築を作る」という最大の罪
期待を裏切られた大阪万博
アフリカへの夢
建築と学園闘争の関係
建築の奥にひそむ社会問題
日本の高度成長を支えたnLDK住宅
人間を知り、建築を知る

第3章 夢のアフリカ旅行が教えてくれたこと
偉大な先生との出会い――在来木造と建築保存
変わり者の先生と誰もいない研究室
アフリカへ行きたい
行くまでの準備で学んだ「大人」との喋り方
アフリカで学んだ「人を信じる」こと
建築家をそばで見る大切さ

第4章 アメリカ留学で気付いた日本の魅力
「大人」の勉強をした6年間
時代の変わり目のニューヨークで学ぶ
建築界の神様達の人間らしさ
直接会ってみないとわからない
アパートに敷いた2枚の畳
日本の伝統建築の再発見

第5章 はじめての建築――“脱衣所”みたいな「伊豆の家」
スタートに出遅れたことが役に立った
はじめての建築――脱衣所みたいな家って?
建築は芸術か
脱衣所を現代の茶室に

第6章 予算ゼロの建築――「石の美術館」
「仕事がない」ことこそ大切
建築家は長距離走者
予算ゼロの建築依頼
エンジニアとのチームワーク
恥をかくことは挑戦の第一歩

第7章 日本の田舎から世界の田舎へ――中国の「竹の家」
中国への初挑戦
建築は「流れる」もの
現場で浮かんだ「竹の長城」のイメージ
熱意に応えれば、何倍にもなる
短所も大事な個性のひとつ

第8章 ハコの先の建築を探して
「小さい」事務所から「大きい」事務所へ
キャラ立ちした建築って?
いい建築は、まわりの人に愛されてこそ
建築家とは待てる人
新たな時代の「低い」国立競技場
世界へ飛び出すおもしろさ
「小さな仕事」をやり続ける
「傘」で挑んだ新たな時代の家

ここからはいくつかの章からのレビューをどうぞ↓

● 第1章レビュー

~初めて出会った建築家とは?

1964年の東京オリンピックの時に、父親に連れられて、丹下健三先生の設計した国立代々木競技場を見た時、建築家になろうと決心したという。わずか10歳だった。

その日、初めて建築家という職業があることを知ったのだ。それまでは、漠然とだが、ドリトル先生の影響や猫との暮らしから将来の職業に「獣医」を思い描いていた。

10歳、小学校4年生の時に獣医から建築家への道が開かれたのだ。

● 第5章レビュー

~スタートに出遅れたことが役に立った~あの建築家を超えるエッジとは?

1986年、設計事務所を東京に立ち上げた。当時の日本はバブル経済の真っただ中。土地の値段はグイグイ上がり続け六本木のクラブではボディコンギャルが毎晩踊り狂うという異常な感じの日々だった。

当時、最も流行った建物は「コンクリート打ちっぱなし」というおしゃれというかクールで無機質な建築を大手ゼネコンが次々と建てて行った。

「コンクリート建築」といえばあの人をおいて他には見当たらない。安藤忠雄氏だ。高卒で元ボクサーで、独学で建築家になった類を見ない非凡な安藤氏。

安藤氏、衝撃のデビュー作「大阪・住吉の長屋」は研ぎ澄まされたコンクリート打ちっぱなしの住宅だ。(1976年)時代の先端に立つ安藤氏の建築に誰もかれもが酔いしれた。

「都市ゲリラ」というのが、当時の安藤氏のキャッチコピーだった。消費社会のうわっついた中身のないペラペラな世相に対し、飾り気のないコンクリート打ちっぱなしという素材でクサビを打ち込んだのだ。

そんな孤高の存在感に隈氏のまわりの建築家志望の仲間が、どんどん安藤信者となって行く。その中の一人がある日、安藤氏にダイレクトでコンタクトを取り、住吉の長屋を見せて頂ける機会を得たのだ。

もちろん、隈氏も同行した。友人たちは住吉の長屋のディティールの美しさに大絶賛。一方の隈氏は終始白けたムードだった。確かにシンプルで美しい。ただ、すでに住まわれている方は広告代理店勤務の高収入エリート。大阪のど真ん中に土地を持ち、あの建築を建ててもらう、言わば勝ち組だろうと。

隈氏はとっさに感じた。

「どこがゲリラなんだ?!」

「反体制、反資本主義とかポーズじゃないのか?!」

庶民に寄り添う建物の概念がまったく違う建築を目の当たりにして、一気に白けてしまったのだった。

ただ、当時の安藤氏は「住吉の長屋」「光の協会」などコンクリート打ちっぱなし建築においては氏の右に出る者などいない状況だ。

安藤作品との出会いが、独自の路線を歩み始めるきっかけとなった。

ここから、隈氏の一歩出遅れた巻き返しが始まる。透徹した木材や紙など身近な人に優しい素材を用いた建築に没頭していく。

その数年後、石を使った教会を建築するが、基本的には木材を筆頭に竹や段ボール、トタンなどの安い素材も資材として大いに使用していった。

隈氏の一環している建築への着眼点は、ただひとつ。

それは「普通の人、謙虚な人」この目線を持ち続けてきたのだそうだ。

~建築家自身が徹底的に普通の人、謙虚な人でなければならない。独特の考えや美意識を押し付ける人は神であっても建築家には不向きなのだ~

ここまで、読み進めて建築家は神様でも変人でもなく普通の人だったのだと、誤解が解けたような気がした章だった。

● 第6章レビュー

~「仕事がない」ことこそ大切~

1980年、東京でいくつかの都市計画に準ずる建設を依頼されて意気揚々と挑み続けていた矢先、1990年バブル崩壊を迎え、依頼されていたすべての仕事が瞬く間に無くなった。

それから、東京での建築依頼を受けるまでなんと、10年を要するのだった。

しかし、この10年があったからこそ、己の建築技術を磨く最高の暇を天から授かったのだと、心から言えるのだそうだ。

今、建築家を目指す若い人への「メッセージ」を上げるとすればこう言ってあげたい。

~仕事がないことが建築家にとって一番重要です。仕事があると、ついつい仕事に追われてしまう。仕事がないと、いろいろ考えることができ、自分の方法、自分の建築を見つけられるかもしれません~

隈氏の仕事観で最も重要な観点は、「常に長距離走者であれ!」と言い続けているところだろう。「人とモノに興味を持ってしんぼう強く、遊ぶように走り続けよう!」と、若い建築家志望へのエールを贈っているのだ。

最後に

久しぶりに一気読みをした。写真の先週借りた本はすべて目を通すも、レビューを書きたい!と、思えた本はこの隈研吾氏の本だけだった。

わたしが、レビューを書きたい!Amazonの広告を載せたい!と感じる書籍に共通してる視点は、「本の中に埋蔵金=人生の宝が隠されている」と、感じた場合のみ。

誰にでも簡単に埋蔵金を見つけるのはちょっと難しいかも。

それでも、一度騙されたと思って読んでみて!

わたしでも見つけられなかった、埋蔵金を見つけられるかもしれない。

可能性しかないよ(笑)

読書はまったくもって計り知れない、

エルドラドだね。




エルドラド(黄金郷)なのだ。