カメラを持って山に行く醍醐味~ふとした気づきを撮る楽しみを知った話【風景・山とカメラ】

【ブログ新規追加513回】

あっ・・・と、気づいた瞬間にシャッターを切っている。

これは、山では当たり前の風景だ。山には信じられないくらいの気づきがある。

だから、常に立ち止まってしまい、ちっともタイムコース通りには登れないんだ(笑)

物陰に小動物や野鳥を見つけてしまったとか、雨のしずくや木漏れ日ごしの光のシャワーなんかが、わたしの足を留めさせてしまう。

これが、わたしの大好きな山歩きの風景なのだ。

写真を撮る・・・それだけのためにわざわざ山に登っている。

山歩きは発見の連続だ。山歩きを始めた時は、「もう、早やく帰りたいなあ」と、密かに考えるほど、疲れることを厭っていたのに、今では、カメラというお供を得て、登るたびに新たな発見があり中毒気味。

これだから、山とカメラはやめられない。

まるで山の一部になってしまったかのような植物の香りを吸い込みながら、自分の10m先も見えないガスや霧で視界が遮られた瞬間。

こんな体験はなかなかできないだろうなと、思いながらシャッターを切る。たぶん、その時はその場に溶け込んでいるのだと感じる。

しかし、山は基本的には危険なところだ。撮影の注意やルールをしっかりと頭に叩き込んでおかなければいけない。

⦿ 撮影登山の注意点

• 装備を整える

• 登山届けを出す(山岳保険に入る)

• 低山ハイクからスタートしよう。いきなり高山には挑まない

• 天気が悪ければ延期する。途中で悪天候になったらあっさりと引き返す

• 地図・コンパス・ヘッドライトは必須携帯品

• 撮影は時間がかかるので、コースタイムは多め(1,5倍ぐらい)に取る

• 事前に地図でルートの確認や時間の把握をする

• 午後3時になったら下山

と、だいたいの撮影登山の注意点を書いてみた。

⦿ 撮影時の注意点

• ファインダーを覗きながら歩かない

• モニター画面の確認をする時は、後から登ってくる登山者の邪魔にならないように避ける

• カメラが邪魔になるような険しい道を歩く場合は、カメラはザックへしまう。

• 撮影後、すぐに立ち上がったりしない。常に後ろの人がいるかもしれないという危機感を忘れずに(ぶつかり防止)

• 登山道から外れない

• 自然や野獣にダメージを与えるような撮影はしない(植物を折る、餌をやるなど)

• 他人の通行の妨げになったり、他人を勝手に撮影しない

• 撮影場所は立つ位置に最も注意が必要

• 撮影のためにぎりぎりまで粘らない

と、山での撮影に大事な点を抜き出してみた。

               ☆彡

山はリスクが高い所だ。怪我や下手をすると遭難という死の危険すらある。だからこそ、こういった、撮影登山の注意点をこれまで幾度も参照してきた。

道迷い、滑落、天候悪化からの遭難は決して他人事ではない。身近にあるもの。

山の中での写真撮影は重要度は低いものだから、安全な登山を最優先させることが肝要だ。

しかし、健康のためだけに山にはなかなか登れない。

山の自然を撮影する・・・といった動機があるから山へ行けるんだ。

しっかりと安全点検して、ルールを守って山の撮影に行きたいものだ。

山にはそこにしか感じることができない発見が無数にある。

秋の一日、ぜひ紅葉を愛でに撮影登山と洒落込んでみては?