「整える11」小さな暮らしに変えてわかった本当に必要なもの~捨てるべきは執着だし、持つべきは軽いもの~軽量化を図ろう【風景・小さな暮らし】

【ブログ新規追加566回】

大型の3LDKから少し大きめキッチンのある2DKに移り住んで早や7年。その間にわたしの母や夫の両親を看取り、親達の残した家を家じまいしてきた。

家じまいをせず、残された家を引き継ぐことも可能だったが、何しろ大きな家や古い家はもう、わたし達夫婦にはまったく「興味のない必要もない」ものだった。

だから、家の広さや狭さって、そこに住む人間の人数だけ必要なだけだと、こんなあったりまえの原理が肌身で分かった7年間だった。

もう、無用な空間はいらない。

現在の住まいに住み替えるにあたり、たくさんのものを手放した。勢いづいて手放し過ぎたかもしれないが、今の自分たちに本当に必要なものを知るいい機会となったのは言うまでもない。

料理の道具なども、亡くなった母が愛用していた鉄鍋やフライパンは我が家で再利用している。それももう6年が経ち、そろそろ買い替えの時期だ。

新しく買うならどんなものでも軽いものを

買うからには大事に使えるものを選びたい。一番のポイントは「軽さ」じゃないかしら?

もう、年齢を重ねるたびに思うことは、持ち物の軽量化を図らなければいけない!ということばかりだ。

重いものは必然的に使わなくなるし、重いものは生活を豊かにしてくれるものに囲まれたいわたし達にとっては不要なものでしかない。

「大きいものより小さいもの」「重いものより軽いもの」この2点が今の暮らしを支える基準なのだ。

道具を選び抜いたら、まったく使わなくなったものはこれ!

使う時に疲れない物選びを最優先にすると、まったく使わなくなった物が出てきた。

例えば「掃除機」とか。

小さな暮らしには軽くてサッと使える、ほうきと塵取りのセットがひとつあれば掃除は万端だ。

狭い部屋は掃除機よりもほうきのほうが各段に小回りが利き、いつでもきれいにしておけるし、「掃除機の内部に埃りやゴミを放置したまま置いておく」あの感覚がどうも苦手なの(笑)

体力が低下する世代になって、生活の楽しみ方も大きく変化した

持ち物だけでなく、体調や体力の変化に伴って、暮らしの楽しみもずいぶん変わってきたと思うこの頃。

わたしの一番の趣味は「トレッキング」だ。軽装で野山を歩き回るという極シンプルなアクティビティが好きで仕方がない。

トレッキングにも数々のスタイルがある。登山使用でテントを積んだヤドカリスタイルや、究極まで荷物を減らし、衣服やメモ帳まで軽量化を図るウルトラ・ライト・ハイクなど。

ここでは、ウルトラ・ライト・ハイクを取り上げる。

ウルトラ・ライト・ハイクとは→水・食料・燃料を除いたバックパックの総重量が4,5キロ以下になるようにして山に行くスタイルを指す。一方でテント泊などでは総重量14~20キロにも及ぶ。

わたしも含む体力のない人にとって背負う荷物を軽くするのは、それだけで見たかった景色に近づける一番大切な作業だ。

衣服(ウエア)やザック(ギア)を軽さを基準にして選ぶと、体力がない「しんどさ」が減るだけでなく、今までよりも歩く距離や登る高度を上げられる、という利点がある。

わたしなどは、持ち物が軽くなった分、大好きな山野草を見つけ、撮影したりする「自然を楽しむ」余裕が生まれる。

とはいえ、登りの時は身体を支える相棒となる少々重たい登山靴を履くことも多いし、ザックの中には食料と言う名のお菓子がたんまり入っていることもあるんだ(笑)

• 最後に

これからも、心と身体の負担を減らす軽量化を続けて行くだろう。

まだまだ試行錯誤の連続。

暮らしの中で、わたしにとっての「ちょうど」を探すのが究極の目的。