★2024年2月28日更新 難しいことがらを言語化する~評論に挑戦してみようかな?~とか考えている話【紙上講座・評論】

【ブログ新規追加641回】

ちょっと前に読んだ小説の話。

主人公は20代後半の男性。大学を卒業後、ずっとフリーで新聞やWEB雑誌にライターとして記事を書いて生活している。

彼は、自分の将来を危惧して、ある編集者に「僕はいったいこの先、何を書いて仕事を得ていけばいいんですか?」と、唐突に聞いたんだ。

そしたら、「ライターをある程度やったら、あとは、詩を書くか、評論を書くか、小説を書くものだよ」と、教えられたそうだ。

そして、物語は「小説家を目指す青年が本当に小説家になるまで」を実に細かくも、見事に描き切っていくのだ。

わたしはこの小説を読んで、自分なら小説家はありだな・・・と、瞬間に思った。

しかし、評論も捨てがたい。だって、難しいことをわかりやすく誰にでも伝わる文章表現で評論が書けたらカッコいいじゃない(笑)

※ 評論とは→物事のよしあし・優劣・価値などについて論ずること。また、その文章。(資料先;https://kotobank.jp/word/コトバンク

「ロシアのウクライナ軍事侵攻」がこれに当たる。要するに難しいテーマについて自分の想いを文章で言語化するのをやってみたい。

わたしは普段、政治や国際情勢について、積極的に感情を表に出すとか、文章にしてつぶやくとか一切してはいない。

専門家でもないし、よりよい発想があるわけでもないだろうから。

そんな立ち位置があやふやなものを、身勝手に書いてしまうのはとても危険だと考えるのだ。

しかし、小難しいテーマであっても、わかりやすい解釈と読みやすく書ける技術があれば、評論の世界も覗けるかもしれないよね。

実際、今回の「ロシアとウクライナ」の関係性やそれぞれの国の歴史など興味があるし、遠く離れた日本も北方領土を抱える身だ。

他人事ではなかろう。

特に旧ソ連・東欧の地政学などが、今ブームになりつつあるという話も聞いた。世界の情勢とか芸能系でもでもいい本があったよね。

一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書

今、まさに勉強するべきは「世界情勢」だとさえ思う。

わかりやすい書き方で「ロシアとウクライナの緊張状態」のとりまとめができたらいいな、とか思っている。

今日、ワクチン接種3回目やってきて、ちょっと怠くなってきたんで、思いついたことを簡単にまとめてみた。

それでは、また。

※ TOP写真は、2月26日の東京スカイツリー。偶然にもウクライナの国旗色。(WEB記事より拝借)

ミニマリストになろうと思った~なぜなら母のことがあったから【暮らし・片づけエッセイ】

【ブログ新規追加640回】

7年前の2月3日、節分に母を亡くした(享年79歳)

余命宣告から、たった2週間で母は旅立ってしまった。

余命宣告の知らせがあったのは、母を介護するために母の家のすぐそばに引っ越して6か月目。

母の病気は「肝細胞癌」で、4度の放射線治療でも癌が消えず、すぐに身体中に逡巡してしまう恐ろしい病気だった。

この病との戦いが始まる数か月前に、母と同居の話しあいをしたのだ。

しかし、母は「自分は最後までひとりで生活したいの」と、強烈に言われてしまい結果、わたし達がすぐそばに住んで介護することとなった。

マンションを引き払い母の家の近所(車で5分)の場所に引っ越した。その間たった2週間。

この時にはまだ「ミニマリスト」という生き方は知らなかった。

ミニマリストとは→不要な持ちものを減らして自分に必要な最小限のものだけで暮らす人のことを指す。 「ミニマル:minimal、最小限の」という言葉から派生したとも言われている。(資料先;https://www.manpowerjobnet.com/haken_guide/improving-skills/minimalist/ミニマリストでスッキリ暮す)

たった2週間で大型3LDKを処分するのは至難の業だった。しかし母のそばで看病する!と決めたわたし達夫婦はこの間、仕事も全部休んで、引っ越し作業と各種手続きに没頭したのだった。

まず、手始めに引っ越し先(2DK)への荷物の選別。全体の3分の1まで持ち物を減らすというチャレンジを始めた。

これには一週間もかかった。

物への愛着(執着ともいう)がある中、毎日真夜中まで物の選別や引っ越し先のサイズに合わせる家具や電化製品の採寸を続けた。

さらに小さな家のすべてにWIFI環境を張り巡らせる準備なども徹底してやった。

この間、新しい物はほとんど買わなかった。なぜなら、物を減らすために物を買う矛盾にさいなまれそうだったから、あえて避けたんだ。

専門のメーカーや引っ越し業者には頼まず、できることはすべて家族だけでやった。最後に大物だけを引っ越し業者にお願いしただけ。

小さく、小さく、必要な物だけを持って身軽に引っ越しをすることが叶った。

それもこれも、これから長くかかる介護費用の捻出と母の病状改善を助ける「その時一番大事なことに集中する」ことができたからだと思っている。

だから、やみくもに(適当に)物を移動するのではなく、徹底的に「手放せるものは手放す」という信念の元に突き進んだようなものだった。

そして、引っ越して6か月目に母が亡くなり、わたし達の介護という旅も終わった。

身体の水分を使い果たすぐらいに泣いたけど、弟夫婦と母の家をかたずけて家じまいを終えた時、「ああ、母はひとりで丁寧に暮らすことをとことん楽しんだのだな・・・」と、爽快な気持ちがムクムクと沸きあがってきた。ちなみに、隠し財産などまったくなかった(泣笑)

大切な人の荷物をすべてかたずけて一軒の家をしまう。

大切な人達の生活をしまうのは、何とも寂しい作業だとばかり思っていたが、そんなことはない。

反対に一切を任せてもらえて、とことん幸せを感じる数日間だった。

母の思い出を話ながら片づけるんだけど、アルバムはやっかいそのもの!だって片づけの手を止めてしまい、延々見続けてしまうから。

次にヤバイのが日記。

母の日記が出てきた。薄い大学ノートに「〇〇子の育児日記」と書いてあった。

わたしは、母がわたしを生んだ瞬間の喜びから母としての責任、わたしへの願いを書いたその1ページだけを読んで、苦しく辛い想いを受け取り、何ごともなかったようにノートを処分した。

例えば、本は一番大事なことは全体の始め20%に書かれている。残り80%はすべて説明なのだ。

薄いノートにびっしりと几帳面に書かれたノートの始めの1ページだけを写真を撮るように読み込んで鮮明に心に焼き付けた。

家具も荷物も何にも無くなった母の家で茫然としながらも、母の大切な物をきっちり処分できた爽快感に包まれた。

本当に不思議な経験だった。

母が本当に大事にしていたものは、物じゃなくてわたし達家族だ。その想いは物を処分しても消えやしない。

「自分を大切にする、家族はもっと大切に思う」という母の気持ちを受け継いで生きている。

こんな想いで迎えた7年目だった。

これこそが、自称ミニマリストとなったわたしから母へ贈る供養なんだろう。

★2024年2月26日更新 お金を使わないで楽しむコツ~休みの日をどう使うかがキーポイント♪【暮らし・休日の有効利用】

【ブログ新規追加639回】

休日は、夫婦で市場に行き、食品や雑貨を買い出しに行く。ほぼ、毎週。

買い出し後、洗濯、掃除、家具や家電の修理、大方の家仕事を終えたら、近くの都立公園へ軽くウォ―キングをする。

このごろは、「歩きながら瞑想する」とかに挑戦しているよ。歩くために外に出ているから余計なことは考えず、歩みと呼吸を合わせることに集中するの。

あっ!昨日山でも呼吸法やってるって書いたばっかりだった(笑)

しかし、空気は「只」0円。命を繋ぐために一番重要なものが0円とはスゴイ!こんなことを感じながら呼吸法を繰り返していると、何とも言えない充実感に包まれるのだ。

                    ★

休日のランチや夕食もごく適当に。前の週、使い切れなかった食材を使い切る日になる。

もちろん、買い出しで仕込んだワインやビールと残り食材で作る超適当なご飯がいい。

そういった日は、白米は炊かない。パンやお好み焼きとか粉もんに尽きる(笑)

夫は広島出身でだんぜん「おたふくソース派」で東京出身のわたしは「ブルドックソース」で。両方いつでもスタンバイしてある。

ここでも、郷土の味を大切にするお互いの嗜好品を用意するだけで満足な食事が頂ける。

さらに、予定のない雨の休日は、お家cafeの出番。

気になっていたお菓子を買い込み、家で入れる深煎りコロンビアコーヒー(たまにエチオピアにもなる)は、コロナで外国に行きにくくなったからせめてコーヒーで外国気分を味わおうってわけ。

しかも、外cafeじゃなくって、お家cafeがいいのよ。家で好きな音楽を聴きながら飲む、深煎りブラックコーヒーはいつもより香りが充満していて、いっそう美味しく感じる。

わたしの小さな幸福。

                     ★

若いころは、買い物が大好きだった。

しかし、今、歳を重ねて心地よくやっていることは、ほとんど「お金」のいらないことばかり。

ちょびっといいコーヒー豆を買うぐらいで。あとは、何もお金を使わないという休日が実現している。

わたしは、「特別なことは何もないような休日」に、この上ない幸せを感じている。

何もしない、どこにも行かない時間は、とても豊かで贅沢なものだったんだ・・・と、いうことを実感している。

これこそ、ゆとりでしょ(笑)

※ TOP写真は2月の山野草「節分草」そろそろ、近所の里山で可愛く咲き始めた。

わたしの考えるシンプルライフ【暮らしエッセイ】

【ブログ新規追加638回】

この数年「ミニマリスト」「ナチュラルライフ」「「ロハス」など、様々なシンプルライフを体現され追及される人がどんどん増えた。

では、わたしは?このどの言葉にも当てはまるようで、まるで当てはまらない。

わたしの現在の暮らし方はそこまでミニマムでもナチュラルでもない。要するに何でもないんだ(笑)

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わたしにとって、一番今興味があって大事なものは「自然」だ。この「自然」をできる限り無理なく満喫できる山や高原へ出かけるのが自分をもっとも満足させる行動になっている。

これは、脳と身体が欲求しているから、別に何かの肩書に見合う道を追求しているわけでないのよ。

そして、さらに大事なのが、今の自分と家族がどのような状態で何を必要としているのか?をよ~く考えて食事を用意したり、衣類の手入れや家の隅々まで丁寧に掃除をしたりすることだ。

だから、不要な物を増やす消費に走らず、シンプルな隙間の多い部屋で深呼吸したり、山登りやキャンプで自然を求めていると、少ない物(安価なもの)と近い場所で充分満足できる。

どうすれば健康で、心地よく楽な暮らし方ができるか?

この視点を考えて実践に移すのがわたしの考えるシンプルライフなのだ。

山登りを頻繁にするようになって、時おり山道でバランスを崩してしまう場合もある。心ここにあらずで「ただ登りたい!」という欲求だけで挑戦してしまった時にバランスを崩しやすいのだなと、最近知った。

ただ、登ればいいんじゃなくて、「ブレス=息継ぎ」がリズム正しく行われているか?「身体の中心がブレない」で歩けているか?こんな2点だけをチェックするために低い山を登っているんだ。

もしバランスを崩してしまったら、状況をよく把握して振り返りをしておくし、身体の中心がブレていたら、ブレている自分を靜かに見守る。

こういったひとつ、ひとつの行動の中に、「自分を静観できる心」を鍛えているんだなあ~と、山登りを始めた頃より一段上の心境に至っている。

                    ★

シンプルライフ~わたしの5箇条

1、心の余裕を目指す

2、自分の時間を家族に使う

3、変化には身軽に・柔軟に

4、お金や情報にとらわれず

5、急な予定にも対応できる

今のわたしが目指すシンプルな暮らしはこの5つがあれば叶うハズ。

無理なく、いいさじ加減でしょ(笑)

※ 今日、今月の仕事が終わって、ちょっとご褒美を。 山パーカを買ったの。3月はこれを着て山に登ろうっと。(夫が先にブルー(35%off)を購入していた。わたしも欲しくなっちゃってオレンジ(なんと70%off!)を衝動買い・笑)

ブログの記事構成と例文を公開~別に特別なやり方じゃないけど~覚えておくと書くのが簡単になるよ♪【紙上講座・ブログの記事構成】

【ブログ新規追加637回】

ブログの毎日更新を始めて637日。

ここまで、夢中で更新し続けてきたが、改めて記事構成を書き出してみようと思い立った。

別段、特別なやり方をしてはいない。

ただ、わたしのブログはほぼ、自身の「経験や体験」から編んでいる。

物販ブログならいざ知らず、ただの日記風ブログや自分語りでは、まず、誰も読んではくれない。

そこで、これまでの経験や体験の成功談、失敗談、誰にでもあるあるな話を取り上げた。

「手の平に乗るほどのちっちゃな話」を、自身の経験や著名人の話、書籍などの情報を織り交ぜて話を拡大し、読み応えもあり?少々役に立つ記事やエッセイを更新し続けている。

                    ★

さて、記事構成だが、ざっと順番に書き出してみよう。

① 話(テーマ)の結論

② ① の理由

③ 自身の経験や体験 A

④ ③ の理由

⑤ 自身の経験や体験(失敗談とかあればなおさらいい・笑)B

⑥ ⑤ の理由

⑦ 自身の経験や体験(経験や体験からの心情や感想がベター)C

⑧ ⑦ の理由

⑨ 記事の伝えたかったことのとりまとめ(結論としての提案や改善など前向きな話にする)

こんな感じでだいたい2000文字前後でまとめてきた。

                     ★

経験や体験をふんだんに取り入れて書くのがわたし流。

ちょっと、このテンプレ通りに一文(話はほぼ展開させない)を書いてみるね。

タイトル「エッセイは朝、書くのが一番いい

① (結論)エッセイや小説などは毎日書くのがいい。しかも朝が一番いい。

② (結論の理由)朝は、使える時間が限られているので、メリハリの効いた文章が書ける。

③ (自身の経験や体験 A)ブログにエッセイを書き始めてもう7年。しかもこの2年は、毎日更新するために早朝に書くようにしてきた。

④  (自身の経験や体験 A の理由)朝、出勤前のわずかな時間にザっと、テーマを決めて書いてしまうのだ。もちろん、構成や推敲はせず。それでもザっと書いてあるという安心感がなんとも気持ちがいい。

⑤ (自身の経験や体験 B) ブログ更新が身についてきた2年目あたりで、そろそろネタ(経験や体験)が底を尽きかけたのだ。どーも、同じような内容が増えて来ちゃった。心の中で「少しぐらい休んでもいいだろう・・・」とか考えるようになるり、精神の自堕落に陥っちゃったのだ。

⑥ (自身の経験や体験 B の理由)だって、週3日も書いてたら、誰だってネタ切れするんじゃない?という一般常識(笑)にとらわれてしまっていた。何とかネタ切れを起こさない解決策を練らなくては!

⑦ (自身の経験や体験 C) そこで、思いついたのが「ネタを多角的に見る=因数分解する」という方法だ。

これなら、たった一つのテーマでも可能な限り、視点をずらしつつネタを増やせるし、しっかりとしたテーマが背景にあるから、文章のキレも悪くなりにくい!

わたしの言う因数分解は、数学的見地からはズレているのだろうけど、一般に因数分解はできるだけ(各因数がそれ以上因数分解できないまで)分解することが普通であるのだそうだ。(資料先→https://kotobank.jp/word/ コトバンク

だからこれでいいのだ(笑)

⑧(自身の経験や体験 C の理由)そうそう、芥川賞作家の綿矢りささんが以前話されていた「文章をいつかくのか?」では、やっぱり早朝(5時起床)にがが~~~っと、書き始めてしまうのだと。

お子さんが小さいので、早朝しか集中できない!という切実な話だった。

この話を聞いてから、わたしも!っと、完全に綿矢りささんのように、早朝ダッシュでザザっと書き始めるようになったってわけ。お手本が素晴らしいでしょ?!(笑)

⑨ (結論・この話で読者さんに伝えたかったことは?)ブログ更新もエッセイや小説も、朝書いてしまおう!いや、朝書くべきかも。

それは、朝はダラダラできないから限られた時間で集中できるようになる。

そして、一晩眠ったあとの脳細胞は朝、最高の働きをするのだそうだ。

最高の脳を使うには朝が一番いいのだ。

文章を書く人に強くすすめたい。

「朝、一番に書こう!朝は脳の働きが最高だから」とね。

                  ★

どう?こんなスタイルで毎日書いているの。

話を膨らませたり、端折ったりするにも、こういった構成があれば安心なもの。

さあ、わたしもまだまだ書くわよ(笑)

そろそろキャンプ地の下見に行く~小倉橋(神奈川県相模原市緑区)は景色もいい超穴場🎶【風景・キャンプ穴場情報】

【ブログ新規追加636回】

天皇誕生日。朝から雲ひとつない快晴。

そろそろ、キャンプ地の視察に行こう!と、夫が見つけてくれた相模川上流の小倉橋付近を散策に行ってきた。(家から約40分。とっても近い)

今日は、テントやタープ、焚き火の道具などはまったく持たず。

来週、二人とも3回目のワクチン接種が控えているので、体調を考慮して視察だけにしてきた。

11時に現地に着くと、オートキャンプ用品専門のスノーピークやうさぎマークがかわいいDODなどの有名ブランドドームテントやタープがはためいている。

あちらこちらから、焚き火の煙や薪ストーブの煙が立ち昇っていた。全部で20基ほど。とても小さなオートキャンプ地だ。

まるで秘密基地みたい(笑)

そんな中に、最近人気なの?車中泊の軽バンおじさんも交じって楽しんでいる。

綺麗な渓流と、靜かな雰囲気と、何しろ景色がいい。

3月になったら、まずディ・キャンプやってみようっと。

トイレ完備だし、何しろ無料だし、事前予約なし。近くにショッピングモールやホームセンターもある。

現在、相模原市の公式HP「相模原スタイル」で検索すると、たくさんのキャンプ場の紹介が出てくる。(有料キャンプ場の割引もあるよう)

↓「相模原スタイル」おしゃれなWEBサイト。

↓紙版ポスターはこちら。

いい場所、みつけた!

2024年2月22日更新 2022年2月22日「猫の日」~じゃあ、昨日は何の日?~2月21日は「夏目漱石の日」だった!夏目漱石・著『明暗』も紹介🎶【選書・文化】

【ブログ新規追加635回】

一昨日、フライングで早々と猫をとあるSNSにアップした。

で、今日はここにも(笑)

普通の猫じゃないとダメよね。で、「吾輩は猫である」を取り上げようか?と思ったが、なんと!昨日がかの「夏目漱石の日」だった。

気づいたのは、今よ今(笑)

せっかく、多くの書籍を紹介するブログを運営中なんだから、夏目漱石の名作を一書取り上げてみよう。

明暗』角川文庫

• あらすじ

新婚の男には忘れられない女がいた。

津田は勤め先の社長夫人の紹介で、お延という女とあっさり結婚した。平凡な毎日を送る津田とお延。津田はお延と知り合う前に将来を約束した女性がいた。清子という。

しかし、清子はある日突然、津田を捨てて昔からの幼馴染の男と結婚してしまう。数年が経った後、清子が温泉場に一人で滞在していることを知るのだ。

未練がましく、しょうもない男の性を引きずるように、津田は密かに清子の元へと向かってしまう。

                    ★

大正5年、漱石の死を以って連載終了した未完の名作だ。

人間のエゴイズム神髄に迫った長編大作小説。

読者は、その内容の濃密さとエゴイズムの行く末を読み進めずにはいられないだろう。

ちょっとだけ、本文を引用してみよう。

• 本文より


「貴方は何故清子さんと結婚なさらなかったんです」
問は不意に来た。津田は俄かに息塞(いきづま)った。黙っている彼を見た上で夫人は言葉を改めた。


「じゃ質問を易(か)えましょう。――清子さんは何故貴方と結婚なさらなかったんです」
今度は津田が響(ひびき)の声に応ずる如くに答えた。


「何故だか些(ちっ)とも解らないんです。ただ不思議なんです。いくら考えても何にも出て来ないんです」


「突然関さんへ行っちまったのね」


「ええ、突然。本当を云うと、突然なんてものは疾(とっく)の昔に通り越していましたね。あっと云って後を向いたら、もう結婚していたんです」(本書461ページから引用)

                  ★

なんかね。この部分だけでも、「後先なんてどーでも良くってさ。最後は清子に行き着くまでさ」とでもいいそうな、「わかんない性(さが)」丸出しの津田。

そこに悪気はない。さしづめ、突然津田を捨てた清子も同じように「わかんない性(さが)を持つ」者のよう。

夏目漱石は「どーでもいい話」を最高に面白く書くエンターテインメントなんだ。

だって、『明暗』なんか、平凡な夫婦の話と、昔付き合っていた男女の話でしょ?

それを、危うい気持ちを書くことで心理戦に持ち込んで、ちゃんと濡れ場では絡み合う・・・ということだけを、つらつらとずう~~~~っと描かれる長編大作なのだもの。

どう?昔のロングバケーションを読んでみたいと思わない?あっ!思わないか(笑)

だって、どこにでもある男と女の話だもんで。

ただ、笑っちゃうというか凄いなあ~と、思うのが作家夏目漱石の最後の作品だってことだ。

本物のエンターテインメントだったってわけ。

~2月21日「夏目漱石の日」によせて~




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★2024年2月21日更新 挨拶をすることはどんなことより基本中の基本だとつくづく思う話🎶【仕事・挨拶をしよう】

【ブログ新規追加633回】

メールの「件名」ってどんな挨拶で書く?

えっ?何にも書かないの?

そりゃあ、失礼じゃない?

先日、こんな話を友だちとメールでしたばかり。

「件名なし」ってさ…どう思う?

会社勤めで良く聞く話に「最近の新人さん(新入社員)って、スマホばっかり見ていて、挨拶さえまともにしないよね~~」みたいなことを電車の中で漏れ聞いたことがある。

まあ、新人研修ひとつとってみても、かつては「仕事」や「技術」を教える場だったはず。それが最近では「挨拶」や「一般常識」を教えてもらえると思われている。

で、仕事先では、わたしのような出版営業で来ている人がかなりいて、そういった営業さんでも、挨拶をしない方が意外と多い。(男性営業マンに挨拶を無視されることもあり・泣)

わたしは、児童書や実用書、学習参考書など同ジャンルで営業に来ている方には必ず、自分からすべて声をかけて、名刺交換させて頂いてきた。

しかし、中には急いでいるのか?話を長びかせたくないのか、避けていくなんて方もいる。

なんて!もったいないことをするんだろう!

情報満載の他社さんと話せるチャンスを逃すなんて。

営業の風上にもおけないね(笑)

たとえ、ライバル会社かもしれないけど、「自分から挨拶する」くせをちゃんとつけて来た人はたいがい信用ができるもの。しかも、より良い情報を流してくれたりするのだ。

これが、営業職の醍醐味だと思うんだけどね。

挨拶するか?挨拶しないか?で人の評価って決まっちゃう。

朝、起きた時から会社に着くまで誰にも挨拶せず、誰とも口をきかない・・・こんな人ばかりになったら世の中不安になるでしょう?!

挨拶は人と人を繋げる基本のコミュニケーションだ。

たとえメールであっても「件名」は書こう!という話。

1分もかからないじゃん!(笑)

※ TOPの写真は、夕べのおつまみ(トッポッキスナック)とハイボール。

『大人の作法』山本益博・著(KKベストセラーズ)【選書・文化】

【ブログ新規追加632回】

先日のブログで、潔癖症には気をつけて!というユルい話を書いたところ、ある方から「マナーとルール」の話を書いて!と、打診された。

マナーとルールだったら、この人がピッタリじゃないか?と思い立って探し出したのがこの本だ。

で、早速読んでみたら単なるマナーやルールを認めたテキストではなかった。

「師弟を持つ人生の素晴らしさ」と「師匠から学んだ数々の文筆に対する講釈」や「文楽などの日本文化や教養を徹底的に叩き込まれた学生時代」これらの人生に通づる生き方を、「師から教わったことを師の教え通りに文章で伝えて行く」というライフワークを確立して来た素晴らしい書籍だったのだ。

ここで、著者・山本益博氏について簡単に紹介しよう。

1984年、東京浅草生まれ。早稲田大学第二文学部演劇科卒業。卒論「桂文楽の世界」を卒業時に「さよなら名人藝」(晶文社)から初出版された。

その後、「東京・味のグランプリ200」(講談社)を出版する。以来、食に関する著述、講演、TV、ラジオ出演多数。

山本氏は、料理を作る研究家としてではなく「料理評論家」として、外食の持つ本来の楽しみ方を世間に広く伝え続けてきた。

わたしの山本益博氏の印象は、日本の懐石料理や高級フランス料理など美味しいものをただ美味しく食べるだけではなく、文章を読んだとたんに、その料理が本当に美味しいんだ!と伝わる文章表現を極めてきたことに、大変な熱意だと感じたのを今でも覚えている。

しかも、すべての料理を現地で頂きレポートの数も物凄い。単なる食通ではない、経験に裏付けられた言葉選びからにじみ出る確かな説得力。実際に現地へ出向き、頂いてきたからこその堂々たる振舞いが文章の上でも踊っているんだ。

大人の作法』山本益博・著(KKベストセラーズ)

著者の山本益博氏は、完全なる団塊の世代だ。山本氏が言うには、「団塊の世代の特徴は「師」を持たないことだろう」と言ってのけている。

それはなぜか?と言えば、団塊の世代には、上の世代や古い価値観を否定することによって、自らの存在意義を証明せんと、してきたところがあるからだと述べられている。

青春時代が60年代から70年代前半だったからだとも。全共闘世代であり、学生運動が盛んで結婚しても核家族化が進んで、親世代の干渉を避けてきたのだとも言われた。

この風潮にあっても、年長者を否定するどころか、山本益博氏は先輩や師にどんどん教えを求めて行く。世間的には「落第生」だと言われつつも。

そんな、年長者になぜ、長年教えを請うて来たのか?

それは、師の師たる「言葉」と「立ち振る舞い」に惹きつけられたんだそうだ。団塊の世代が失ってしまったものがそこにあったんだと。

最後に。

「男の品性は食に表れる」という章を読んで。

美味しいものを美味しく食べる・・・当たり前じゃん!?

では、美味しいものを本当に美味しく食べているか?この微妙な1点を明確にするために書いたのがこの『大人の作法』なのだ。

美味しいものを食べたければお金の力を使えばいい。しかし、それでは胃袋をただ満たすだけだ。

美味しいものをきちんと美味しく頂くための極意、それは「食卓にある」と言い切る。

本書では、山本益博氏のオリジナルな考えはまったく反映されてはいない。彼を育てた素晴らしい先達の言葉を紡いでできている。

「言葉よりも行動で教える」先達。そこから「作法は行動だけでなく言葉で残す」と、山本益す博氏。

使命は「次の世代への継承」なのだから。


★2024年2月19日更新 小さな貯金をいくつも始めている2022年~心が喜ぶ費用に使う金額はほんの少しでいい🎶【暮らし・健全な貯金】

【ブログ新規追加625回】

実は、昨年12月から、お給料の中からわずかな金額を取り分けて小さな貯金を始めた。

例えば、車の点検費用(タイヤ交換分も入れて毎月3000円)とか。夫の定期健診と投薬費用他の医療費も入れて(毎月5000円)とか、かれこれ5つぐらいの小さな貯金を始めた。

一見、その月に頂いたお給料で翌月やりくりすりゃあいいのだけれど、「あっ!今月は定期健診だった!」とか「今月は車の6ヶ月点検だった」こういった、端々の出費って、すごく家計の負担にならない?

実際には、家計というよりか家庭を円滑に回して行くには「必要経費」が最も大事だ。

その内訳は、住居費、食費、水道光熱費、保険料・各種税金・交通費、(教育費)、通信費・(交際費)、最低限の貯蓄など・・・などetc。(我が家の場合、子ども教育費の負担がないので、夫婦のPC代や各種勉強費となる。交際費もコロナでほぼ付き合いがない分、冠婚葬祭費になる)

小さな一個人にとっては「必要経費」が稼ぎの行先のほぼすべてじゃん!と言える(笑)

でも、待てよ?!

必要経費と貯蓄を取り分けて、わずかに残った数万円。「これを因数分解(笑)すりゃあ、不意の出費に貯蓄を取り崩さずに済むかも!」と、やっと、長年のストレスを解決する方向にシフトできた2021年の年末だった。

今までだったら、余剰金があればストレス解消とばかりに、買いたい物を買っちゃったり、ご褒美とか言って旅行費につぎ込んだりしてたのよ。

足りなければ「もっと働けばいい!」とか本気で考えていた。能天気だよね(泣)

そこのところを一刀両断!して、不定期に起きる出費に備えようと、小さな貯金を名目ごとに始めたのだ。(夫に言わせれば、そんなの支出の基本でしょ!とそれこそ一刀両断されたわけさ・笑)

ただ、一点、この貯金を運用するのは2022年11月からなのだ。約一年間、しっかり貯めておいた数々の貯金を2023年には大いに利用する算段。ワクワクするぅ♪

一ヵ月3000円でも一年で36,000円でしょ。意外とある感じ(笑)2000円、3000円(2つ)、5000円、10000円など5つの名目別貯金は、達成感がありで先々楽しみだわ。

これで、わたしも「お金はないけど豊かに暮らしている人」になれるかな?

今までみたいに、必要経費以外での余剰金をばかすか浪費しない賢明な家計に変身するのだ!

そして、毎月2000円の小さな貯金は「わたしの夢活動費用」となる。夢は大金がなければ叶わないとか全く思っていない。

わたしの夢活費は今のところ、「国内で最高に景色の良い場所を訪れる」ために使われる。しかも2023年以降でね(笑)

それまでは、貯めたポイントを使ってのホテルステイや、無料で利用できる施設を使い倒して存分にレジャーする予定。

わたしの考える、豊かな人の定義は。

生活の工夫でやりくりしつつ、自分本来の夢を持って生きる人

また、世間の流行り物は知っているけど、そこにフォーカスはしない人かな。

さて、週末はささやかに🍺