【ブログ新規追加704回】
山梨県は甲州市。塩山を尋ねるのは実に、30年ぶり。
塩の山は、塩山駅から徒歩でも行ける「向獄寺」というお寺の脇の登山道から登る超低山。
しかし、その山姿は、お寺様を遥か昔からお守りし続けてきた威厳に見舞われそびえ立っていた。
南アルプスのように連なる山々とは違い、塩の山は単体の独立峰だ。この独立峰の話は明日の②にまとめてみる。
向獄寺は初めて訪れたのだが、あまりにも厳かで、靜かな場所だった。GWの観光地の喧噪など皆無。わずかな観光客が虫取りに網を背負って来ていた。あとは塩の山への登山者だけ。
無料駐車場(たぶん20台ぐらい)を見つけるのにちょっと苦労したが、すぐ見つかった。
いい場所を見つけた。
手入れの行き届いた境内や御池が、静寂を保っている姿が素晴らしかった。
そのたたずまいが見事だったので、塩の山への直行ではなく、まず、お寺様の鑑賞をしたのだ。
そして、必見だったのが「春もみじ」だ。
昨年、春に紅葉するもみじを鑑賞しに裏高尾へ行ったのだ。季節を見まがうほどの色づきに驚いた。
ここ向獄寺でも、丁度、お寺の登山道入り口山門に植えられていた。
それは、裏高尾でみたもみじとも違う、どこか厳かな雰囲気がした。
なぜなら、裏高尾では至る所に集中的に何本も植えられて、まるで燃えているかのような眩しさだったが、ここではたった一本だったから。
その存在感に圧倒されながら登り始めた。
このモミジはイロハモミジの一つ「静崖(せいがい)」という品種。
鮮やかな紅色の若葉が特徴だ。
驚くことに、この若葉は、生長につれて徐々に緑色に変わってくのだそう。
と、いうわけで、登山前のお寺鑑賞の様子をお伝えした。
明日、後半②では、超低山「塩の山」の命名の由来をひも解いてみよう。
お楽しみに🎶