【ブログ新規追加789回】
群馬県高崎市にピカソの「ゲルニカ・タピスリー」がある!と、知ったのは今月に入った頃。
群馬馬県立美術館の所蔵品だそうだ。毎年、期間限定での公開となっている。
※ 2022年一般公開→7月2日~8月28日
ピカソ自身が関わったタピスリー(つづれ織りの織物)は3点のみ。「ゲルニカ」の原画はスペインのプラド美術館所蔵。
では、あと2点のタピスリーは?どこに?ちょっと調べてみた。
ピカソはこの絵画と同じ図柄のタペストリーを3つ制作しており、ニューヨークにある国際連合本部の国際連合安全保障理事会議場前とフランスウンターリンデン美術館と日本の群馬県立近代美術館に展示されている。
(余談だが、 日本の徳島県鳴門市にある大塚国際美術館には絵画の実物大のレプリカが置かれている。)
というわけで、大変貴重な作品が群馬で見られるとあって、今日、朝から車を飛ばして行ってきた。
作品紹介「ゲルニカ」について
スペインの小さな町ゲルニカは、戦争で爆撃を受け、大勢の人々が殺された。
ピカソは、この出来事に激しく怒り、巨大な「ゲルニカ」という作品を描き、世の中に戦争の恐ろしさ、悲惨さを伝えようとしたのだった。
この「ゲルニカ タピスリー」はピカソが描いた原画をもとに、ピカソ自身が職人を選び、糸の色に精密にこだわった作品に仕上がっている。特にグレーの配色が素晴らしい!と、ピカソ自身も絶賛したそうだ。
また、原画を上手く表現されているとも。
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作家であり、キュレーター(学芸員)でもある原田マハ氏が、箱根ポーラ美術館での「ゲルニカ タピスリー」巡回企画展での講演の記事が見つかったので載せておこう。
原田マハ氏のお話で、大変興味深かったのが、「タピスリーは作ってよい点数が世界基準で3点まで」なのだという話。
キュレーターならではのうんちくも豊富で、しかも、彼女の作家名「マハ」のことまで話されていた。
原田マハ氏の話を読んだだけでも、この7mもあるタペスリーを観に行きたくなるはず。
今年は戦争を考えるだけではない、本物の戦争が海の向こうで起こって早や半年が経つ。
現実の戦争がTVで放映され目の前に広がっている。
こんな状況に、一刻もはやく停戦終結を願う日常がある。
だからこそ、何もできなくても、誰にでもできることがある。
それは「忘れない」ということだ。