【ブログ新規追加817回】
センスって言葉はだいたいが、「センスがいい」「センスが悪い」の二択だと思う。
で、わたし自身、とてもじゃないが、「センスがいい」とは到底言えっこない(笑)
仕事と山と激安をこよなく愛する・・・「センスがいい」とは程遠い。
しかしだ、そんな中年女子のセンスなぞ、よくったって、悪くたって、もう誰にも影響しないし、誰も気にも「留めない」でしょ。
だから、ここに書き留めておこう!と、今朝思い立った、わたしのセンスの原点なる書籍の紹介だ。(TOPの写真はとりあえず図書館で借りてきた堀井さんの本。今では一冊も所有していない・泣)
• 簡単レビュー
「初夏の豆と葉っぱのサラダ」
「りんごとスイートポテトのサラダ」
「お砂糖のさくさくタルト」
「バターミルクワッフル」などなど名前を聞いただけでおしゃれでおいしい朝のテーブルが浮かんでは消える。
60種類もの朝食メニューあれこれを紹介。
おいしさを使いこなすためのイラスト入り『材料や食べ方のメモ』8ページ付き。
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料理家という職業があるってことを知ったのは高校生の頃。
大好きだった雑誌「オリーブ」で、食の連載を見たのがきっかけ。
そのページをスタイリングしていたのが堀井和子さんだった。
その写真と料理のページに一発で魅了されてしまったわたしは、それから書店で堀井さんの本を探し求め、買いあさった。
特にスプリングでノートみたいな作りのこのシリーズはかなりのあいだ、わたしの愛読書だった。
どれもこれもが憧れの「世界」
何度も、何度も繰り返し読んでは、家でお菓子を作り、スタイリングしてスケッチしていた。
今みたいに、スマホとかない時代。かろうじて「映るんです!」があっても、現像代がもったいなくてとても使えなかった。
実はこの本から頂いたセンスはまったく別のものだった。
当時、NYに住む堀井さんが撮った「ブルーグレーの明け方とミルクティの夕暮れ」この一枚に完全にノックアウト。
で、わたしのNY行きは、それから12年後の30歳だった。
真夏のマジソンスクエアガーデンホテルの12階に泊まった朝、5時頃だったと記憶してる。
本当に写真で見た通りの高層ビルとブルーグレーの空が眼前に見えた。
その日の夕方、いくぶんオレンジがかったミルクティー色の夕暮れもそこにはあったのだ。
なぜ、ブルーグレーやミルクティーという色の空になるのか?
それは、光化学スモッグのせいだった。
スモッグでこんな素敵な色合いが生み出されるなんて、まさに奇跡だと思った。
本当の絶景かもしれない。
わたしの写真好きが加速していった一枚に出会えた。
こうして少しづつ、すてきな色や風景を記憶してきた。そしてそれがセンスの源となったの。
ブルーグレーとミルクティ。
誰?!ミルクティ色を泥水とか言う人 !! (笑)永遠にすてきな色なんだから!