【ブログ新規追加846回】
山登りをはじめて、良かったことは何か?と聞かれたら、「季節」というものをありありと感じられるようになったことだ、と答えるだろう。
まだ肌寒い早春、ひっそりと芽吹きを始める山野草に魅了されたのが山登りの再燃だった.
また、台風の後、昨日よりずっと高くなった空に気づけるのも山の存在があったからこそ。
せわしなく過ぎゆく生活にもしっかりと、季節の移ろいが共存していることを、いつの頃からか自然と感じられるようになった。
(上の写真は下山中の夫。厳しい登りから解放されて、こころなしかホッとしているかな・笑)
山の季節は本当に移ろいやすいものだ。
そして、その移ろいとともに、わたし達は登る山を変え、装備を換え、心づもりさえ変えなくてはいけない。
季節をしっかりと捉えること抜きに、安全で楽しい登山をすることはできないから。
わたしは、初心者の山登りを、文章と自前の写真を通してブログの中で伝えてきた。
より、山が美しい季節に沿って選び、自分たちの足に合わせた無理のない内容の登山ばかり。(誰にでも登れる山ということ)
必ず、わたしが選んだ季節に登らなければいけない!というわけではないけれど、近年「気候の温暖化」の影響で集中豪雨や台風発生が軒並み増え続けている。
※ 温暖化にまつわる資料→https://www.jccca.org/global-warming/knowlead ge01 地球温暖化の原因と予測
国がもっともよい気候であろうと選定した、8月「山の日」はほぼ毎年、台風が発生してきた。
その中で限りある「登山のチャンス」を読み解くのには受験の東進が運営する「90日間ウェザーニュース」が役に立つ。
台風など、季節の祭りをひしひしを感じながら、毎回じっくりと山行と向き合う数年だ。
いくつかの山を歩いて街に戻ったら、これまで素通りしていた季節の移ろいを少し身近に感じるようになるだろう。
(上の写真は第一ケルン付近の碑石にて。すぐ横には大勢の登山者が我も我もと撮影やおしゃべりに夢中だった。あまりの景色の良さにはしゃぎたくなるのも無理はない・笑)
季節とともに山を歩く。
登山という行為のなかにある豊かさをわたしのつたないブログから感じて頂けたらとても嬉しい。
最後に山の季語を。
春・・・山笑う(山の芽吹き、ぱっと明るくなる様)
夏・・・山滴る(青葉が萌える、山のみずみずしい空気に溢れる様)
秋・・・山装う(山の木々が紅葉し、山肌が色とりどりに装う様)
冬・・・山眠る(雪が降り積もり、山がしんとした静けさに包まれる様)