【ブログ新規追加884回】
わたしは、山登りは低い山から始める(始めなければいけない)必要はないと考えている。
そうは言っても、この数年は昔の登山の再燃でまずは初心にかえって、低い杉林が続く奥多摩の山に登ってきた。
奥多摩は国内でも山小屋が少ない地域で、日帰り登山のメッカと呼ばれているぐらい、初心者をどこよりも多く受け入れて来た。
そんな奥多摩の山々は、だいたいが鬱蒼とした樹林ばかりで、視界は悪く、夏場では大量の汗でヘトヘトになってしまう。(わたしの経験)
これだと、まず、「山はキツイ・辛い」の思い出しか残らない。
ちょっと苦い思い出をひとつ。
わたしの本格的な初登山は、小学5年生の時の「富士山」だ。
もちろん、山小屋泊とかは用意されてはいない、日帰りの登山だった。
その時は、家族4人と登山家の方を含む5人で富士山に挑戦した。
まず、5合目に車を停めて、登山口から6合目を目指してワイワイとにぎやかに夏の赤富士を登っていたんだけれど、母が6合目の「雲海荘」という山小屋までも登り切れそうにない!と、突然言い始めたんだ。
後で、母から聞いた話では「6合目の標高が2417mとかって恐ろしいし、怖い」「砂と砂利ばかりで登山道でも全然楽しくなかった」と。
わたしは、子どもながらも、怖がる母を置いては行けず、6合目直前で父と相談して撤退を決めた。それから、母と私は5合目駐車場へ戻り、父と弟と登山家の3人は7合目の山小屋「東洋館?」まで登り、急いで下山してきた。
この時感じたことは、「頂上に登れなかったら敗者なのか?」ってことだ。
母は「もう二度と登山には行かない!」と、言っていた。
とても残念な気持ちなったのを今でも覚えている。
しかし、山登りって言ったって、子どもの場合は遊びだし、大人になってからも趣味でしょ?って、母も言っていたしわたしもそう思ってきた。
で、わたしは登山を少しでも長く続けたいと考えるから、中高年や初心者は自分の足で頂上を目指すのではなく、ゴンドラ、ロープウエイ、ケーブルカーやリフトを上手に利用して、一気に標高を上げちゃえばいい(笑)
だって、標高が高い場所にロープウェイで降り立つと、そこには普段見る事ができない大自然のパノラマが広がっている。
高山植物のお花畑や、山肌の美しさを真近くで見られる。そこから歩き出して、行けるところまでをウキウキ気分でハイキングもよし、頂上を目指せる場合もある。
下山後に温泉の楽しみを入れて予定を立てるのも、登山を成功させる秘訣かな。
ゴールを頂上ではなく、「行けるところまで」という判断が、同行者の安心感に繋がる。
大人の登山には「お金と時間」を上手に使って安全に登ろう!
このやり方だったら、気負いせず楽しめるハズよ。
~さて、今年の山旅はこれでおしまい。 来年はどこに登ろうか?今から調べを進めている。 さ、明日から仕事(泣笑)