【ブログ新規追加1079回】
前回のブログは多くのコメントを頂き、大変な反響があった。
『老後とピアノ』稲垣えみ子・著(ポプラ社)という書籍を紹介した記事だ。
40年ぶりにピアノをはじめたという著者に影響を受け、さっそくピアノを再開したわたし。
音楽大学を卒業してから早、40年。
そろそろわたしも趣味のピアノを本格的にはじめようと思い、まず、ブログに「ピアノ」というカテゴリーを追加した。
ああ~~~、これでピアノの記事が書ける。なんと嬉しいことか!
ピアノのことだけでなく、そのすさまじいレッスン修行や、音大受験、華やかな音大での生活や、卒業後の音楽家としての暮らしぶりなど、引き出しの多さにいまだ手付かずだったジャンルなの。
こうして、少しづつでも文章に残すことで、ピアノや音楽に費やした膨大な時間とプロ早期離脱の悔しい心情への供養ができるってもんよ(笑)
わたしは、音楽大学で主にピアノを勉強してきた。卒業後は大手メーカーでピアノ講師として25年間働き、病気でもって演奏活動にピリオドを落としたという経過がある。
今回、稲垣えみ子女史の本から得た学び「大人のピアノ道」では「今、弾きたい曲をすぐに弾こう!」というメッセージだった。
要するに時間もあまりない大人だから、基礎に縛られていてはダメってわけよ(笑)
人生の残り時間を豊かにするためには「素敵な曲を見つけてどんどん弾いてみよう!」という呼びかけよ。(初心者の方の場合は教わる先生が必須)
そして、初心者ではないわたしは、先生はなく自前で行く!(笑)
で、今週さっそく始めたのが、今、一番弾きたい曲を選曲することだった。
そう、誰もが憧れるピアノ作曲家ショパン。まずはここから攻めて行こう。
もちろんわたしもショパンは大好き。中でも「ワルツ集」がとても好きだったのを思い出した。
選んだのは「ワルツ 嬰ハ短調 作品64-2」これを弾きこんでいる最中。(TOP写真の曲よ。全音楽譜出版社版)
曲紹介をしよう。
ナターエル・ドゥ・ロスチャイルド男爵夫人に捧げられた。ショパンの個性と国民性が滲み出た最上のワルツといわれている。
ワルツというよりマズルカ風の曲だともいえる。
他界する3年前の作品だけあって、さすがに死の宿病に悩まされた人の、肉体と精神の苦しみや憂いが浸透した傑作だ。
曲構成は3部形式で、主部にはABの2つの重要な嬰ハ短調の旋律が用いられている。
中間部はピゥ・レントで変ニ長調に変わる。そして、嬰ハ短調の主部に戻る。ピアノ譜6ページからなる、魂の叙情詩だ。
EVGENY KISSIN plays CHOPIN Waltz Op.64 n.2
毎月一曲のペースで素敵な曲の紹介をする予定。
こうして、人生最高の趣味を極めるわ。
では、また!