『人生フルーツサンド 自分のきげんのつくろいかた』大平一枝・著(大和書房)【選書・文化/旧記事更新92】

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人生フルーツサンド 自分のきげんのつくろかた』大平一枝・著(大和書房)

簡単レビュー

お母ちゃんっぽい著者が紡ぎ出す、どこを読んでも心に沁みる最新エッセイ集!

自分をなだめる方法を知っている人は強い。
記念日じゃない日こそ大切だとも。

キラキラフルーツサンドを連想させるエッセイ集だ。

朝日新聞デジタル『東京の台所』が好きで、以前から大平さんの書く文章には一目を置いていた。本書の発刊を楽しみにしていた。


雄弁な著者の語り口にウキウキで読み始め、時折り、ホロリとしながあっという間に読了。

もくじ
おかんの空き瓶菟集の謎
あのときの空もきっと
朝七時のいなり寿司
玄関の涙
自分のきげんのとりかた
琉球ガラス工房にて
だいだい色のあの子
最後のギフト
グースカ。四文字の安らぎ
夏のあと、深呼吸ひとつ

                ★★★

4月に著者である大平一枝さんとスープ作家有賀薫さんのセミナーを聴いてきた。

その時、新刊と紹介されていた「人生はフルーツサンド 自分のきげんのつくろいかた」をやっと手に入れた。

猛暑でひーひー言いながらの今週、一気に読んだので早速レビューした。

『はじめに』の挨拶文にある、なぜタイトルにフルーツサンドを使ったのか?

著者のご近所に、それはそれは美味しいフルーツサンドを提供される喫茶店があるそうだ。

そこで頂く幸せの味と、ご自身のエッセイに書かれた実体験を重ね和せて、タイトルにしたいと連想された。

そして、キラキラした色とりどりのフルーツがぎゅう!っと、詰まっているようなフルーツサンドを思わせるエッセイ集が発刊された。

大平さんご自身もセミナーで言われていたが、いつまでも、キラキラした魅力的な方で居続けたいと思われてのことと想像する。

読み返した時に、その時の状態で好きなものが変わるだろうなと思う。まさに、色とりどりのフルーツサンド!

実は、わたしはフルーツサンドが苦手。それは、食パンと膨大な生クリーム、そこにジューシーな果物を挟む・・・想像しただけでお腹いっぱいになっちゃうから。

でも、今回、このエッセイを読んで、マスクメロンのフルーツサンドを食べたい!と初めて素直に思ったんだ。

さ、この夏、どこかの喫茶店でマスクメロンのフルーツサンドにありつけるか?

一応、検索した結果、立川駅ビル内にある「果実園」でランチメニューとしてあるらしいのでそこを攻めたい!

まず、標的を絞り込んで毎日をフルーツサンドのようにキラキラにさせるべし!

というわけで、書籍の紹介から、キラキラのフルーツサンドを食べに行く算段の話になっちゃった(笑)

それでは、また!

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