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簡単レビュー
ようこそ シジュウカラの言葉の世界へ
山極壽一先生(総合地球環境学研究所所長)絶賛!
類人猿を超える鳥の言語の秘密を探り当てたフィールドワークは
現代のドリトル先生による新しい動物言語学の誕生だ。
NHK『ダーウィンが来た!』をはじめ国内外のメディアが注目する気鋭の若き動物言語学者による初の単著、ついに刊行!
古代ギリシャ時代から現代に至るまで、言葉を持つのは人間だけであり、鳥は感情で鳴いているとしか認識されていなかった。
その「常識」を覆し、「シジュウカラが20以上の単語を組み合わせて文を作っている」ことを世界で初めて解明した研究者による科学エッセイ。
動物学者を志したきっかけ、楽しくも激ヤセした森でのシジュウカラ観察の日々、鳥の言葉を科学的に解明するための実験方法などを、軽快に綴る。
シジュウカラへの情熱と愛情あふれるみずみずしい視点に導かれるうちに、動物たちの豊かな世界への扉が開かれる。
読後に世界の見え方が変わる一書だ。
また、巻頭口絵にはシジュウカラたちのカラー写真が、巻末にはシジュウカラの言葉を聞ける二次元コードつきなのも嬉しい。
★★★
2025年1月に発刊されたばかり、わずか2週間で4刷5万部を売り上げ脅威の大ヒットとなった作品を取り上げてみた。
本書担当編集者が目からウロコが落ちたともいえる視点が、著者の鈴木氏が「シジュウカラのことが好きだ、もっと知りたい」というまっすぐな気持ちで自然の中に身を置いて、「根気強く鳥たちを観察するフィールドワークの姿勢」を真近で見て大変に驚き・感動したのだそうだ。
文系、理系、アウトドア派、インドア派問わず、何かを「好き」と思う気持ちを大事にすることは、何よりも重要かつ幸せなことではないだろうか?
日常生活の中でも新鮮な驚きや気づきが得られ、ひいては世界的な発見にまで繋がる。
これは本書の読者にとっても、ポジティブなメッセージとなることと思うと述べられていた。
ちなみに、初の単著となる本文内のイラストはすべて鈴木氏ご自身によるもの!
こまかなところまでかわいらしく描かれているのは、愛と興味をもって丁寧に相手を観察する鈴木氏ならではのタッチ。
そんな背景までも楽しめる素晴らしい名書である。
児童書を専門に出版営業を生業とするわたしの、今、最も注目する一書を紹介した♪
ぜひ、書店(児童書コーナー)で探してみて!
それでは、また!
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『SunTAMA Style』2021年2月24日記事
『SunTAMA Style』2022年2月24日記事
『SunTAMA Style』2023年2月24日記事
『Life Tour21st』2017年2月24日記事
https://lifetour.blog.jp/archives/1064481786.html 「冬の関西旅 後編 京都」

『みいこStyle』2020年2月24日記事
https://miikostyle.blog.jp/archives/23668026.html 「わたしの春の見つけ方」
