【ブログ新規追加790回】
昨日の郡馬旅の続き。
郡馬県立近代美術館では、モネの睡蓮にも出会えた。
1914-17
油彩・カンヴァス
131.0×95.0cm
「睡蓮」のごく簡単な解説をどうぞ。
モネは1883年から、パリ北西の町ジヴェルニーに転居し、自宅に丹精こめて庭園をこしらえた。
モネはこの庭園を20年かけて完成し、「最も美しい自分の作品」と自負している。
1900年以後26年に亡くなる直前まで、モネはこの庭園のなかに作られた、睡蓮が浮かぶ「水の庭」を主題に選び制作を行う。
これらの作品では、モネは睡蓮の葉の広がりと水面に浮かぶ花によって、鏡のように静かな水面の存在をあらわしている。
そして、水面の鮮やかな青色には空の色まで反映され、大胆な筆の動きは、水中に動く水草と水面に映る柳など周囲の樹木のすがたとが渾然一体となった様子をみごとに表現している。
睡蓮の池を主題としたモネの作品では、当初、構図のなかで空と池がそれぞれ半分を占めていた。
やがて空は画面の上部に後退し、1905年以降は、画面全体をほとんど睡蓮の池が占めるようになり、画家の眼は水面により接近していく。
こうして、青と緑、そしてピンクの色彩が広がる画面から、水面に映る空を走る雲、池の周囲にそびえる樹木、そして水流に漂う水草の動きを知覚する働きは、見る人の感覚に、そして見る人の内面により深くゆだねられるようになる。
そのためであろう、自然界の静と動のドラマを注視し、ついには生命の神秘にまで迫るような深い内容をそなえたモネの晩年の睡蓮の連作は、個人の内面への洞察を深める20世紀の芸術家に、とりわけ高く評価されている 。(資料元→https://mmag.pref.gunma.jp/works/monet 群馬県立近代美術館HPから)
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これまで、数々の美術館で、モネの睡蓮に出会ってきた。
それこそ、世界中に相当の数の作品があるだろう・・・な。
で、調べてみたら250点のシリーズ作品だということがわかった。
《睡蓮》はクロード・モネによって制作された約250枚の油彩絵画なるシリーズ作品。
現在では、日本国内にある13ヵ所の美術館所蔵にて、モネの睡蓮は鑑賞できる。
13の美術館の資料はこちら→https://media.thisisgallery.com/20200123 (モネの作品を所蔵する日本の美術館13選)
まだ、13枚すべてを観てはいない。これから、毎年ひとつ、ひとつ鑑賞して行こうと計画中だ。
しかも、フランスにある、「オランジュリー美術館」(モネの睡蓮の間)にも生きている間に訪問したいと願っている。
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さて、ひとしきり、美術鑑賞を終え、次の場所は夫があらかじめ調べておいてくれた、埼玉県行田市の「行田古代蓮の里」という自然公園に行った。
睡蓮は、朝からお昼頃までが、花弁が開き大変に美しいとされているが、夕方にはつぼみにもどって、口をきゅっと結ぶ姿がまさに「睡蓮」そのものなのだ。
で、昨日は午後3時半過ぎに目的地へ着くも、やはり眠りの準備をはじめた無数の睡蓮たちに圧倒されてしまった。
また、風がつよく、ざわざわと風を受けながら葉の生い茂る様も圧巻だった。
まだ、結びきらない花を探し求めて園内を急ぎ足で回る。
やっぱり、朝見にこなくっちゃね!と心底思った、蓮池の鑑賞だった。
かのモネもたくさんの風景画を描いているが、何よりも描きたかったのが「朝の光」だそうだ。次いで、「昼の暑い日差し」そして、「夕方のうすぐらい空」どんどん表情を変える蓮池で生涯、光を描き続けたんだ。
~モネを観てから蓮池に行く~なんとも贅沢な日帰り旅だった。
撮影をしながら、閉まる寸前の売店でゴーヤの詰め合わせと🍅の詰め合わせを購入(笑)
で、深谷バイパス→国道17号→国道16号で6時に帰宅。
最近は、コロナ禍で首都圏近郊の北関東は「群馬・茨城・栃木」などに小さな旅をするのが流行っているらしいよ。
まだまだ、行きたいところはいっぱいあるしね。
楽しみは尽きない。
「古代蓮 華を煽るよ 蒼空へ」 清流子
工事の際に偶然出土した種子が自然発芽し、池に開花しているのが発見された行田蓮、その可憐で生命力溢れる古えの花を称えるように大きな葉が青空へと誘っている。そんな振る舞いを見習いたいね。
拳( ´艸`)